17/10/03 03:40:17.42 CAP_USER.net
日韓の間では、いまだに慰安婦問題がくすぶり続けている。正確に言えば、政府間では「最終的かつ不可逆的」に解決したはずなのだが、納得しない国民と、それにおもねる政治家が隣国には少なからずいる、ということだ。
この問題をさらに複雑にしているのは、日本にもまたそうした動きに共感、あるいは同調する人が一定数存在するということだろう。
一時期は、日本(軍)が強制的に女性たちを連行したか否かという点が論争の大きな焦点になっていたが、朝日新聞が誤報を謝罪したこともあって、現在ではここはあまり問題とされていない。
ただし、そうはいっても、慰安所という軍事売春施設そのものが女性への人権侵害である、という批判は根強い。実際に、仮に現代の軍隊が派兵先にこのような施設を作ったら、国際的に強い批判を浴びることは間違いないだろう。
だが、だからといって、日本軍の「女性への人権侵害」のみをクローズアップして議論するだけでいいのだろうか。
『こうして歴史問題は捏造される』の著者である有馬哲夫氏は、歴史研究のために世界各国の公文書館や図書館に出向いていくうちに、多角的な視点を得るようになった、という。「欧米の軍隊と性」に関連した研究成果などを踏まえると、日本の「慰安婦問題」も別の見え方がしてくるからだ。
たとえばどういうことか。同書をもとに、以下、当時の軍隊と性の問題を見てみよう。
「慰安婦」を殺したドイツ軍
まず、同盟国だったドイツ軍の「軍事売春」とはどのようなものだったか。
ドイツ軍の「軍事売春」は、占領地域によって実態が大きく違った。フランス占領の際には、すでに現地にあった売春施設を使った。ただし、性病チェックは軍が行ない、施設内の規則も軍が決めた。性病の防止と軍の規律維持という点からこうした介入が必要だったのだ。
日本軍も同様の関与はしており、比較的懐柔的なアプローチといえるが、これはドイツに協力的なヴィシー政権への配慮からである。これがポーランド占領時のドイツ軍ではまったく様子が異なってくる。
ドイツ軍は既存の売春施設を利用したうえで、足りない分は、女性の囚人を充当したり、現地女性を強制連行し、施設に監禁し、売春を強制した。性病チェックこそしたものの、その他の扱いは非人道的で、反抗した女性は処刑されたり、ユダヤ人と同じ絶滅収容所に送られている。
もっと酷いのは、戦闘が行われていたウクライナやソ連でのドイツ軍のふるまいである。ここには売春施設がなかったので、現地の女性を奴隷狩りのように集め、輸送し、監禁し、継続的にレイプをした。占領ののちは、「軍事売春施設」を作り、女性集めに彼女の周囲の人たちを協力させた。
こうした「軍事売春」の犠牲者が韓国人のように名乗り出ないのは、多くが処刑されてしまっているからにすぎない。
ソ連軍の非道
日本やドイツは慰安所を作ったが、対するソ連軍はそのようなものを作らなかった。だからといって人道的だというのは余りにも短絡的な結論だろう。その分、レイプの数は尋常ではない。ベルリン陥落後、ソ連兵は100万人をレイプしたと伝えられている。
ただし、これには異論もあり、ドイツの研究者・ジャーナリストであるバーバラ・ヨールは、レイプの犠牲者は11万人(ただし1人が何度もレイプされているので件数はその数倍)と算定している。犠牲者の数を自国の有利に水増ししない点はさすがドイツ人というべきかもしれないが、それにしてもとてつもない人数なのは間違いない。
また、ベルリンに到達する間にもソ連兵は占領地域でレイプをおこなっている。したがって、総数ではソ連兵のレイプは途方もない数に上る。
しかも一説では、ソ連兵はレイプした女性の約1割を殺害したとされている。それ以外に自殺した女性もいる。生き残った女性の間には性病が蔓延し、また望まない妊娠をした人も数多い。ヨールによれば、ソ連兵のレイプによる妊娠率は20%である。
日本人研究者の怠慢
もちろん、ソ連兵はアジアでも同様の暴虐を尽くしている。
URLリンク(www.dailyshincho.jp)
(>>2以降に続く)