17/08/28 19:36:50.05 CAP_USER.net
埼玉県熊谷市の県営団地近くで不審火が相次いでいる事件で、市や警察は25日、ようやく標的となった物置がある市有地の「ヤミ畑」の撤去を行った。気になるのは、長年にわたり畑で収穫されていた大量の野菜の行き先だ。
“ヤミの流通ルート”はあったのか。その行方を追った。
撤去されたヤミ畑は、同市内の用水路に沿って長さ約300メートル、幅約3メートルにわたる市有地を許可なく耕したもので、以前はナスやキュウリ、ミニトマトなどが整然と植えられていた。
近くに住む人の話では、当初は日本人が多く野菜を作っていたというが、最近では県営団地に住む中国人が中心となっているという。
今年6月以降、立て続けに火を付けられた物置の焼け跡とともに、これらの畑も撤去の対象となり、25日午前に市や警察の担当者がやってくる直前、中国人の男性がなごり惜しそうにもぎたてのウリをかじる姿もみられた。
団地に住む日本人の男性は、物置に火を付けた実行犯について「中国の人をよく思ってなかった人間が火を付けたんじゃないの? ウワサも聞くよ。団地に住んでる日本人で60代半ば、白髪頭で半ズボンをはいた男がやったって」と口にする。
そんななか、畳1枚程度の土地を耕作していた中国人女性が驚くべきことを口にした。
「ウチは家で食べるだけだけど、あっちの方の人は中華料理店に出してる(出荷している)みたいだよ」
“あっち”とあごをしゃくった方向を見ると、サトイモなどの作物がたわわに実っていた。一家で食べるにしては、確かに量が多いようにも思える。
市内の飲食店関係者に話を聞くと、「用水路沿いに畑を持っている人の中には、何年か前まで飲食店をやっていた人もいる。自分の畑でとれたものならタダだし、お店でも使ってたんじゃないかな」というではないか。
そこで本紙はかつて市内で飲食店を開いていたというA氏にたどりついた。A氏を直撃すると、「当時、用水路沿いの畑では私の親が野菜を作っていた。その野菜を店で使ったりはしていない」とし、「いまは団地のみんなに分けるために作っている」と真顔で話した。
その後、取材を進めると、実際にA氏から野菜のおすそわけを受けたという住民男性が現れた。「たしか1カ月前にサヤインゲンをもらった。こっちは遠慮したんだけど『食べて』っていわれて」という。
気になるのはその味だが、「八百屋で売っているのとはちょっと違ったね。お店で出すのはキビしいんじゃないかな」と男性は振り返る。
国や自治体が所有する土地を無断で耕作する「ヤミ畑」は、熊谷市だけでなく、全国各地に点在する。
国交省水管理・国土保全局によると、2016年度は国が管理する一級河川の河川敷に限っても、確認できただけで865件、面積は約11万6000平方メートルにも及んでおり、全容はまだ解明されていない。
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夕刊フジでは、「ヤミ畑」など不法占拠に関する取材を続けています。情報をお持ちの方は、tokou@fujinews.comまで。
URLリンク(www.zakzak.co.jp)
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ヤミ畑で収穫する中国人とみられる男性=25日、埼玉県熊谷市