17/08/27 04:06:50.64 CAP_USER.net
(>>1の続き)
7月の大量覚せい剤押収や地方港湾都市での水際作戦で摘発された麻薬密売事件で台湾人、中国人が関与するケースが増えている。
これもフィリピンの強硬策で密輸ルートや密売ネットワークがフィリピンからインドネシアにシフトした影響とみられており、「フィリピンに比べて捜査が手ぬるいとインドネシアが舐められている証拠だ」(BNN関係者)としてある程度の強硬策は仕方ないとの意見が根強いことも事実だ。
インドネシアのこうした最近の麻薬犯罪容疑者の殺害数の増加についてマスコミや人権団体などからは「ドゥテルテ流の荒療治でインドネシアも対処か」「フィリピンスタイルの血の捜査をインドネシアも導入」などと手厳しい批判が起きている。
こうした懸念に国家警察麻薬担当のブディ・ワセソ部長は「フィリピンのドゥテルテ大統領のその目的とするところは評価できるが、その真似をインドネシアはするつもりはない」と明言、これまでもそしてこれからも「超法規的殺人」と称される強硬で一方的な捜査は行わない姿勢を示している。
インドネシアのジョコ・ウィドド政権は現在テロとの戦いという大きな治安問題を抱えているが、その一方で大きな社会問題化しつつある麻薬戦争にも直面するなど厳しい政権運営が続いている。
参考記事 Amnesty Indonesia “At least 60 people were killed along with the surge in shooting numbers of drug traffickers”
大塚智彦(Pan Asia News 記者)
(おわり)