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- 暇つぶし2ch5:ねこ名無し ★@\(^o^)/
17/08/20 11:47:08.26 CAP_USER.net
(続き)
「ええ、ボクです。扇谷さんの文章には誇張があるけどね」支局では、誰1人、1度としてこの件を話さなかったため、私は扇谷さんの書く「北陸地方の支局」がいま自分の居る所であることも、「1年生記者」が断然優秀な先輩の彼であることも全く知らずにいた。
「言論の自由」の2重基準
いま思えば、朝日は、この先輩記者のような、つまり理想社会をつくるために私は書くといった感じの同僚が多数派だったように感じる。敬愛する先輩の1人、長谷川熙さんは『崩壊 朝日新聞』(ワック)の中で、大義優先のそうした考えはマルクス主義に由来すると書いている。
私の見方は違う。要は富山の先輩同様、社の綱領はあっても、アウトサイダーで居たくないということなのだと思う。
以前、船橋市西図書館の司書が利用者の要望で買った100余冊の本を廃棄していたことがあった。西部邁、西尾幹二、渡部昇一といった、いわゆる右派の方々の本が棚から抜かれ処分されていた。
産経の大きな記事で知ったのだが、読売、毎日など各紙が追いかけるなか、朝日も小さな記事を千葉版に載せた。気乗りしなかったのだろう、嫌々書いた感じの記事だった。
櫻井よしこさんや上坂冬子さんの講演会が市民グループの反対で流れるというニュースも読売や産経で知ることが多い。慌てて朝日をひっくり返すと形ばかりの記事が見つかる。全国版には載っていないこともある。
上野千鶴子さんらいわゆる左派系の人々の講演会やサイン会に横やりが入った時の、言論の自由を掲げた怒りの紙面とはまったく違う。
ただ、こうした紙面が読者には支持されてきた。文化勲章を受章した作家の丸谷才一さん、経済学者で京大名誉教授の伊東光晴さんはともに近しくさせていただいた方々だが、
朝日を論じた鼎談で、丸谷さんが「自民党内閣のいろんな偏向、危険、それを何とか抑えながら今日の無事な日本を作ったのは朝日新聞の抑止力だったのではないか」と言えば、伊東さんも「その点は賛成ですね」とお受けになっている(『丸谷才一と16人の東京ジャーナリズム大批判』青土社)。
畢竟(ひっきょう)、「週刊朝日」で石堂淑朗さんの連載が始まれば、「石堂に書かせるのなら、購読を止める」との葉書が社長室経由で届き、「月刊Asahi」の作家解読鼎談で山本七平さんや曽野綾子さんが取り上げられれば「朝日らしくない」と抗議が何通も来た。
社の綱領に背くことがなければ、編集長が自由に作れる「週刊朝日」などと違い、新聞は朝日の大義といったものに信倚(しんい)するコアな読者によって支えられ、作られている面がある。
2014年8月、朝日は吉田清治氏に関連する慰安婦報道を取り消した。裏付けられなかったからだ。ただ、定年退職して7年になる私の元にも、「取り消しは不要。右翼に屈するな」という“激励”電話が2本あった。
高校の古い同窓会名簿に私の勤務先として朝日新聞の名が出ており、それを見ての電話だったが、大企業の元幹部氏2人は「朝日が頼り」と言い、取り消しは安倍政権からの圧力と思い込んでいる様子だった。
書きにくいが、櫻井よしこさんや西部邁氏には表現の自由など与えたくないというのが、コアな朝日読者の空気と思える。
意外に鋭い学生の問題意識
都内の私大で「取材学」という授業を持っている。毎朝、新聞を手に取るという学生が5、6年前は数人いた。ここ2年はいない。
NHK放送文化研究所が2月に公表した「2015年 国民生活時間調査」によると、10代の平日の新聞閲読時間は平均1分(20代30代は3分)だ。私の学生が特に新聞を読まないというわけではない。
構内の大学博物館に取材に出たりもするが、授業では、折々のニュースを素材に、ほぼ毎週、自分が記者なら、どう取材するか、書かせる。畳の上の水練だ。マスコミ志望者はゼロで、迷惑だろうが、彼らの取材構想案は面白く、勉強になる。
一昨年6月の都議会で、女性議員が妊娠や出産に悩む女性に対する支援策を都に質している時、「お前が早く結婚しろ」などのヤジが飛び、海外でも話題になった件などは、2週連続で構想案を出し合った。
8割がたの構想は新聞がその後作る記事や社説を先取りする形のものだったが、取材先の1人に田中真紀子議員(当時、民主党)の名を書いてきた学生がいた。
(続く)


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