17/05/05 23:49:15.23 CAP_USER.net
「韓国は実は中国の一部だった」。ドナルド・トランプ米大統領(70)との会談で中国の習近平国家主席(63)が説明したと伝えられるひと言が韓国で尾を引いている。韓国政府やメディアは懸念を示しはしても、密室でのやり取りだけに確認しようがなく、怒りが“不完全燃焼”にならざるを得ないようだ。
朴槿恵(パク・クネ)前大統領が起訴され、首脳外交が不在の中、米中両首脳の間で、韓国はいったいどう扱われたのか…と疑心暗鬼にも陥っている。
■「韓民族のアイデンティティーを脅かす」ものの…
「習氏から中国と韓国(コリア)の歴史について聞いた。北朝鮮ではなく、朝鮮半島全体の話だった。数千年の間、多くの戦争があった」
トランプ氏が4月12日、習氏との同月6、7日の首脳会談でのやりとりを米紙、ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで語ったことが発端だった。
習氏は“歴史講義”の中で続けて、「コリアは実は中国の一部だったことがある」と語ったという。トランプ氏は講義を「10分間、聞いた後、(北朝鮮を扱うのは)容易でないことを悟った」とも振り返った。
インタビュー記事ではこの内容には触れられず、後にインターネットに掲載された詳報で明らかになった。
韓国の民間団体などは「非常識な歴史捏造(ねつぞう)に国際社会の制裁が必要だ」といきり立ち、4月21日、在ソウル中国大使館までデモ行進し、習氏に謝罪を要求した。韓国外務省も20日、メディアに押される形で、「誤った歴史観を受け入れることはできない」と懸念を表明。外交ルートで事実関係を確認するとした。
韓国メディアは、「韓民族のアイデンティティーを脅かす重大かつ深刻な挑戦だ」(20日付中央日報社説)と一大事として一斉に伝えたが、「トランプ氏が習氏の話を正確に伝えたのであれば」とただし書きが付いた。
会談は、2時間以上にわたって通訳だけを介して行われ、翻訳上の齟齬や、トランプ氏が誤解して理解した可能性も捨てきれないからだ。発言の真偽を問うメディアの質問に、中国外務省報道官は20日、「韓国国民は心配する必要はない」とけむに巻いた。食い下がる質問も「私にも確認する方法がない」とかわした。
米政府報道官も21日、「韓国が数千年にわたり独立国だったことをよく分かっている」といなし、事実確認には応じなかった。
■日本相手とは違い、どこか腰が引け…
モンゴル帝国の元の時代、朝鮮半島の高麗まで支配した歴史があり、このことを指している可能性がないわけではない。
さかのぼって漢の時代には、朝鮮半島に楽浪郡や帯方郡を置いたが、トランプ氏が「北朝鮮ではなく、コリア全体の話」だとわざわざ断っており、習氏がそうした歴史的経緯を述べたとは考えにくい。
韓国側は、発言通りなら「中華思想や覇権主義的発想の表れだ」と憤っており、「多くの中国人が『朝鮮半島は中国の一部だった』と考えていることも事実だ」(朝鮮日報社説)とも強調している。
朝鮮半島の歴代王朝は、中国と朝貢・冊封関係を維持した。中華民国時代に編纂(へんさん)された「清史稿」は、朝鮮史をベトナムや琉球とともに「属国列伝」に含めた。
近年も国家として、朝鮮史の一部を中国の地方政権に再編する事業を進めてきた。「東北工程(プロジェクト)」と題し、2002年から始まった歴史研究で、古代三国時代の高句麗などを中国史に組み入れ、歴史認識をめぐる中韓の摩擦を生んだ。
ただ、日本との歴史問題では、自分たちが「正しい」と信じる歴史観を振りかざして言いたい放題の韓国も、中国相手ならどこか腰が引けている。
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(>>2以降に続く)
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4月6日、米フロリダ州で会談するトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席(AP)
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ホワイトハウスで、首脳会談を前にトランプ大統領と握手する安倍晋三首相=2月10日午後、米ワシントン(松本健吾撮影)