17/02/27 00:24:22.09 CAP_USER.net
(>>1の続き)
正恩氏は最高指導者の座を射止めたが、出自をめぐる問題がいつもつきまとった。母親の高氏が在日朝鮮人だったためで、日本から来たという事実は権威を損なうとされ秘匿された。12年に母を描いた映像が制作されたが、結局、封印された。韓国に亡命した元駐英公使は、高氏のものとされる墓石にも高氏の墓碑銘はなかったと証言している。
出自に負い目を持つ正恩氏にとって、海外で暮らす金日成(イルソン)主席の直系の兄、正男氏は常に目障りな存在だったことは想像に難くない。
正恩氏が唯一心を開いているとされるのが妹の与正氏だ。党宣伝扇動部副部長として兄に数々の助言を行い、兄夫妻の服装のコーディネートまで取り仕切るとされる。
次兄の正哲(ジョンチョル)氏は政治から離れ、「未熟な自分を包容してくださる大きな愛に報いたい」と手紙に書くなど、弟に恭順する姿勢を見せている。正日氏が最も信頼した長女の雪松(ソルソン)氏も最近は遠ざけられていると伝えられる。
異母弟の金平一(ピョンイル)氏を海外に放逐し、妹の金敬姫(ギョンヒ)氏だけを信頼した正日氏とも重なる。大きな違いは、正恩氏が兄の命まで奪った可能性が極めて高いことだ。(ソウル 桜井紀雄)
(おわり)