【週刊現代】近藤大介「中華帝国の復権」という野心がはらむ、破局的末路の予感[9/22]at NEWS4PLUS
【週刊現代】近藤大介「中華帝国の復権」という野心がはらむ、破局的末路の予感[9/22] - 暇つぶし2ch2:ダース・シコリアン卿 ★@\(^o^)/
16/09/22 20:47:26.33 CAP_USER.net
>>1
中韓関係の「潮目」は変わりつつある
その一方で、同じ韓国に関係ある「デパート」でも、ロッテデパートの近くに人気スポットを発見した。海浜北路を5分ほど北上したところにある「韓国服装城」(韓国商品城)である。この「デパート」は、186㎞離れた大連港と結ぶ定期便が出入りする港の駐車場脇に建っている。
この港には、毎日10時半に大連港を出港した「生生2号」が、17時半に到着する。そして毎晩9時半に「生生2号」がこの港から出港し、明け方の4時に大連港に到着する。チケットは200元の「散座」から1880元の「賓客套間」まで11種類ある。
大連から毎日、定員2200人もの客を乗せた「生生2号」が到着すると、客たちが真っ先に立ち寄るのが「韓国服装城」なのである。私がこの「デパート」に入った時が、まさに大連からの船が到着した直後で、店内は遼寧省から来た中国人客たちで「人山人海」(黒山の人だかり)だった。
だが、入ってみて驚いたが、この「デパート」で取り扱っているのは、「韓国製もどき」なのである。
例えば、バッグ屋のオバサンに、韓国製高級カバンの値段を聞くと、何と80元(約1200円)だという。どうみても桁が一つ違う。私が店を出て行こうとすると、オバサンが、「ならば60元にするから買っていきなよ」と言って、私の袖を引っ張る。そこで、「これ本当に韓国製なんですか?」と聞いたら、「ここに韓国製なんてあるわけないでしょう」と苦笑したのだった。
裕福な山東省(威海)の人々は韓国製品に靡(なび)かず、それより所得が低い遼寧省(大連)の人々はニセ韓国製品に飛びつく。威海で見ていて痛感するが、中国人は日本製品に対して抱いているような畏敬の念を、韓国製品に対しては抱いていない。結局、中国製品のレベルが上がってきた段階で、ポイ捨てされるのである。
新威路のロッテデパートの向かいで、26路バスを待っていたら、そのバス停は多くの路線バスの集積地になっていて、夕方の家路につく人たちでごった返していた。するとその人々の腰元のあたりから、「ポップコーン、おいしいポップコーンだよ」という声が聞こえた。
見ると、小学校低学年くらいの女の子二人が、それぞれポップコーン売りをしているのだった。二人は顔に薄化粧をしていて、バスを待つ大人たちに笑顔を振り撒いては、ポップコーンの入った袋を渡していく。そのうち一人の女の子に聞いたら、ポップコーンは1袋10元で、1袋売るたびに4元のお小遣いをもらえるのだという。
別のところでも、1個3元のアイスキャンディーを立ち売りしていたのは、やはり小学校低学年の男の子だった。威海の子供たちは、こうして商魂たくましく育つのである。
また、これは青島でも感じたことだが、中国の港町の人間というのは、カネに対する執着が半端でない。それは、命懸けの危険な航海によってビジネスをしてきた先祖から受け継いだDNAではないかと思う。
ともあれ、こうした海千山千の中国商人たちを相手にして、しかも彼らのホームグラウンドで、ともすると利害損得よりもプライドが優先する韓国人たちが太刀打ちできるはずもないのである。
北京で改めて、韓国と中国の外交関係者に話を聞いたら、それぞれ次のように述べていた。
韓国人: 「威海はその代表だが、われわれ韓国人は、中国各地に進出して、初めて国外に植民地を持ったような気分になったのだ。ところが気分よくいられたのは束の間のことで、いつの間にか中国人に掠め取られて、あげく引き揚げるザマになってきた。THAADを配備するから中国人が嫌韓になったということも、一部にはあるだろうが、それよりももっと根本的なところで負けていた気がする」
中国人: 「中国と韓国のこの間の蜜月関係は、不自然な片務的関係だったのだ。すなわち韓国は中国を絶対的に必要としているが、中国は韓国を特に必要としていないため、ひとえに中国側の温情によって成り立っていたということだ。それが7月に韓国が、THAAD配備を発表したことで、中国は以後、韓国に温情をかけないことにした。わが国にミサイルと軍事レーダーを向けてくるような国を優遇する義理などないからだ」
威海最大の新華書店には、朴槿恵大統領の3冊の本が、堆(うずたか)く積まれていた。3冊とも、朴槿恵大統領が微笑んでいる表紙だ。書店員に「これらは売れているのですか?」と聞いたら、渋面になった。
中韓関係の「潮目」はいま、確実に変わりつつある。
週刊現代 近藤大介編集次長
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つつく

3:ダース・シコリアン卿 ★@\(^o^)/
16/09/22 20:47:53.85 CAP_USER.net
>>2
中国甲午戦争博物館を訪れて
威海における日本との関係についても、見ておかなくてはならない。
今回、私がわざわざ山東半島の北東端の都市まで足を運んだのは、習近平主席が考えているとされる「時計の針を逆に戻す」という意味を把握しておきたいと思ったからだ。
習近平主席は、アジアの「形」を、日清戦争以前の姿に戻したいと考えている。なぜなら日清戦争の敗北によって、20世紀のアジアの覇権を日本に取られ、清帝国が崩壊したからだ。それが習近平主席が唱えるスローガン「中華民族の偉大なる復興」の意味するところだ。
では、「日清戦争以前の姿」とはどんな「形」だろう? それは実現に向かっているのだろうか?
威海港から客船に乗ること20分余り、3.4㎞離れた外島の劉公島に降り立った。1988年以降、中国政府は島の南側を中国甲午戦争博物館(日清戦争博物館)にしている。
劉公島には、一つの伝説があるという。その昔、江南地方の大型商船が、黄海沖で嵐に巻き込まれ、何日も彷徨ったあげく、小島に漂着した。生き残った船乗りたちは島に一軒の民家を見つけ、そこに住む老人に食事を乞うた。劉と名乗る老人は老婆に言って、老婆は小さな釜で米を炊いた。
多くの船乗りたちは、小さな釜でどうやって全員が食事できるのか不安だったが、その釜からは無限に米が溢れ出てきて、全員の命が救われた。そこで商船はいったん江南に戻り、再び礼を携えて小島にやって来たが、前回の民家は消えていた。その時、劉老人が仙人だったことを悟り、その小島を「劉公島」と名付けて祀った―。
そんな劉公島は清朝末期、「海上の屏風」と称され、北洋艦隊の本部が置かれた。黄海から渤海に入る地点に位置し、渤海の奥に位置する首都・北京を防衛する海上の要衝だからだ。
北洋艦隊は1888年(光緒14年)の暮れに、李鴻章・北洋大臣(1823年~1901年)が劉公島で創設した。1874年に明治日本の海軍が台湾に入ったことに驚愕し、近代海軍の設立を決めたという。主要軍艦25隻、補助軍艦50隻、輸送船30隻、海兵は4000人余りで、毎年400万両の銀を予算に計上した。
劉公島の南側に降り立つと、確かに屏風のように海岸線が広がっていて、軍港にはうってつけだと理解できる。私はまず、小山を登った高台に建つ北洋艦隊の提督署跡を見学した。
つつく

4:ダース・シコリアン卿 ★@\(^o^)/
16/09/22 20:48:29.77 CAP_USER.net
>>3
「中国の夢」の由来
提督署は1887年に完成し、正門と三重庭院造りになっていた。100以上の部屋を有し、総面積は1万7000㎡。まるで「ミニ故宮」である。
一番奥の提督室で、丁汝昌提督が、英国人のランベリー顧問らと作戦会議をしている様子を、蝋人形で再現していた。
北洋艦隊の現場責任者だった丁汝昌提督は、日清戦争2年目の1895年2月11日、劉公島を日本軍に包囲される中、最後まで日本軍との交戦を主張し、深夜にこの場でアヘンを大量に飲んで自殺を図り、翌朝死去した。それによって丁提督の部下や外国人顧問らが日本軍に投降し、ついに難攻不落と言われた劉公島は陥落した。中国で丁汝昌提督は、同じく日清戦争の黄海海戦で戦死した鄧世昌水師とともに、歴史の教科書にも載っている英雄だ。
いまある提督署跡は、後に再建したもので、当時の面影は残っていない。だが清国の水兵たちの怨霊のようなものを感じる場所だった。
そんな提督署跡を後にし、長い階段を下りて、海岸沿いの陳列館に入った。私の関心は、中国側は日清戦争をどう捉えているのかということと、何を教訓として現在に活かそうとしているのかということだった。
入口には、近代中国の著名な思想家・梁啓超(1873年~1929年)の「喚起吾国千年之大夢、実自甲午一役始也」(わが国の千年の大きな夢を喚起せよ、それは日清戦争から実行するのだ)という言葉が掲げられていた。
梁啓超は、清朝を打倒して西洋的立憲国家を作ろうとしたり、日清戦争後に14年も横浜中華街で亡命生活を送ったり、第一次世界大戦後に中国の顧問としてパリ講和会議に参加したりと、波乱の生涯を送った。思想的にも複雑な人物だ。だがいまの中国では、建国の父・毛沢東が尊敬した人物ということもあって、肯定的に捉えられている。
この梁啓超の言葉の下には、「日清戦争における敗戦は、アジアの伝統的な戦略や形を変えただけでなく、世界の近現代史にも浅からぬ影響を及ぼした」と書かれていた。
私は梁啓超のこの言葉を目にした時、習近平政権のスローガンである「中国の夢」(正確には「中華民族の偉大なる復興という中国の夢の実現」)は、ここから来ているのだと、直観的に思った。もしかしたら、この記述を入口に持ってくるよう指示したのも、習近平主席かもしれない。
第一室は、日清戦争に至るまでの経緯を展示していた。「日本は文明の仮面をかぶりながら、野蛮な本性を露わにした」と書かれている。日本が明治維新の後、国を挙げて富国強兵、殖産興業に乗り出した様子が示され、「日本陸軍は12万3047人を数え、海軍は7万t余りの軍艦を保有するに至った」とある。
興味深かったのは、大陸浪人を経て、上海に日清貿易研究所を設立した荒尾精(1859年~1896年)を、上海にスパイ機構を構築し、日清戦争を招いた極悪人のように描いていることだ。日清貿易研究所は、後に東亜同文書院となり(戦後は江沢民元主席の母校である上海交通大学)、日本の中国研究の一大拠点となった。
だが、荒尾が作ったのは日中貿易の実務者養成機関であり、日清戦争の直前にも最中にも、帝国陸軍大尉でありながら、日中提携の重要性を説いている。戦後賠償で日本が清国から領土割譲を求めることにも反対した。
荒尾は日清戦争終結後に台湾に渡り、ペストに罹って37歳で客死したが、死後100年以上経って劉公島でこんな扱いを受けて、草葉の陰でさぞ無念な思いでいることだろう。
清国は1866年、福建省に福建船政局后学堂を設立。中国近代海軍教育の嚆矢となった。こうして日本も中国も、軍人たちがヨーロッパに視察したり留学したりし、かつ欧米顧問団を高額で雇って、海軍力増強に励んだ。同時に、軍艦の買い付けにも走った。
1879年から1886年にかけて、清国はイギリスから、軍艦『鎮北』『超勇』『致遠』を買った。ドイツからは、『定遠』『済遠』『経遠』を買った。また中国国内でも、『操江』『唐済』『広甲』『広乙』『平遠』などを次々に建造している。
この博物館の展示によれば、日中が激突するきっかけとなったのが、1886年8月に起こった長崎事件だったという。丁汝昌提督が『定遠』を率いて長崎港に寄港した際、『定遠』の水兵たちと長崎の警察が市街戦となった事件だ。日本では中国人水兵たちが長崎市内で乱暴狼藉を尽くしたというのが定説だが、この博物館では日本側に非があったように説明している。
ともあれ丁提督は、このまま日本が軍備拡張していけば大変なことになると、危機感を抱いて帰国したという。だが後述するように、丁提督の危機感が、故宮の宮廷に届くことはなかった。
つつく

5:ダース・シコリアン卿 ★@\(^o^)/
16/09/22 20:48:53.73 CAP_USER.net
>>4
日清戦争の教訓
日清戦争には、陸戦と海戦がある。陸戦は1894年春に、朝鮮半島で東学党の乱が起こり、朝鮮国王はこれを鎮めるために、宗主国の清に援軍を要請した。それに対して、日本も在留住民を守るという口実で、軍隊を派遣。朝鮮半島で日清両陸軍がぶつかった。結果、日本軍の連戦連勝で、日本陸軍は鴨緑江を越えて、遼東半島と山東半島まで進軍した。
一方の海戦はこうだ。清国は1894年7月、朝鮮に援軍を送るべく、兵士を乗せて威海から軍艦を派遣した。だが、これが豊島沖で日本軍に発見され、戦闘となり、日本軍が勝利。続いて黄海沖で雌雄を分ける決戦が行われ、再び日本軍が勝利。最後は劉公島に立てこもった北洋艦隊を、日本軍が7度にわたる砲撃で降伏させた。
こうしたあらましは、日本の歴史教科書にも記述があるが、今回、この博物館の展示を詳細に見ていて、以下の点を再認識した。
①戦争せざるを得なかった日本政府のお家事情
イギリスとの不平等条約の改正交渉、国会の混乱で2度にわたる衆議院の解散総選挙など、日本の政局の混乱で、1894年の伊藤博文内閣は、日清戦争が国民の目を外へ向ける絶好のチャンスと映った。
②欧米に頼って失敗した清国
清国の直隷総督兼北洋大臣(外務大臣兼国防大臣)だった李鴻章は、「以夷制夷」(外国に頼って外国を制する)政策を取った。日本軍が押し寄せてくるとの進言を丁汝昌提督から受けても、あくまでもイギリス、フランス、ロシアなど列強に仲介を頼み、最後はどの国にも逃げられた。
また、朝鮮に援軍を送る際も、軍艦にイギリスの商船旗を掲揚していれば日本軍は襲ってこないと楽観視していた(実際は日清戦争初戦の豊島沖海戦となった)。
さらに北洋艦隊も、イギリス人やドイツ人、アメリカ人などが軍事顧問として、すべての軍艦に乗り込み、事実上の指揮を任されていた。最終局面の劉公島攻防戦でも、丁汝昌提督が玉砕を目指したのに対し、イギリス人顧問のマクルアーとタイヤー、アメリカ人顧問のハウイ、ドイツ人顧問のシュネルらが無条件降伏を主張し、丁提督を自殺に追い込んだ。その翌日、ハウイが北洋艦隊の代表になり替わり、ニセの丁提督の投降宣言文をでっち上げて、日本軍に投降した。
③平和ボケ状態だった清朝
現場が日本軍と一触即発の事態になっているというのに、最高権力者の西太后は、自らの還暦祝いの祝典と、北京西北郊外の別荘地・頤和園の建築にうつつを抜かし、周囲の廷臣たちも西太后のご機嫌伺いに躍起になっていた。日清戦争が勃発してからも、軍艦の建造費を頤和園の造営費として着服したりした。
④最後は島を見捨てた清朝政府
そんな宮廷の事情から、丁汝昌提督から何度も援軍要請や増強要請を受けても、李鴻章は突っぱね、反撃よりむしろ撤退と専守防衛を命じた。最終局面でも、劉公島に立てこもった北洋艦隊の援軍要請を無視し、北洋艦隊を自滅させた。
つつく

6:ダース・シコリアン卿 ★@\(^o^)/
16/09/22 20:49:18.37 CAP_USER.net
>>5
博物館には、「余決不棄報国之大義、今唯一死以尽臣職」(私は決して報国の大義を棄てるのではなく、いまはただ死をもって提督の職が尽きるだけだ)という丁汝昌提督の遺言が掲げられていた。
その脇には、「劉公島の投降によって、北洋艦隊3097人、陸軍2040人、計5137人が日本軍の捕虜となった」と書かれ、「甲午巨痛、国恥民辱」(日清戦争の大きな痛手は、国の恥であり民の屈辱である)と大書されていた。
その時、私の脇で展示物を見ていた私と同年齢くらいの父親が、小学校高学年くらいの背丈の息子に向かって、突然興奮気味になって、部屋中に響き渡る大声を上げた。
「『鬼子』(グイズ=日本の蔑称)を絶対に許してはいけない! いいか、よく覚えておくんだぞ!」
息子はきょとんとした様子で、訳も分からず肯いている。
私はこうした光景を以前、南京の大虐殺記念館でも目にしたことがあった。修学旅行の女子高生たちを引率してきた女性教師が、「野田少尉と向井少尉の中国人百人斬り競争」の新聞記事の展示の前で、同じように金切り声を上げて、展示物の窓ガラスを叩き始めたのだ。その時は係員が飛んできて、「お気持ちは分かりますが」と言って静止した。今回は、周囲は知らん顔だった。もしかしたら「よくある光景」なのかもしれない。
最後の展示室は、「終戦後の下関条約の締結とその後」がテーマだった。日本側代表の伊藤博文首相が、左手の人差し指を立てて中国側を叱責し、中国側代表の李鴻章総督が押し黙って遠方を見つめている蝋人形が展示されていた。こうして1895年4月17日に、下関条約が締結され、6月2日に台湾が日本に割譲された。
私は数年前に、東京の国立公文書館で、この条約文書の本物を見たことがある。李鴻章がサインとともに押下した巨大な清国のハンコが印象的で、そこに李鴻章の意地を見た気がした。
ともあれ、清国が日本に敗れたことで、欧米列強は、まるで傷ついた獲物にたかるハイエナのように、中国大陸を貪っていった。
1998年から1999年にかけて、膠州湾をドイツが99年租借、旅順と大連をロシアが25年租借、香港をイギリスが99年租借、威海衛をイギリスが25年租借、広州湾をフランスが99年租借した。このように清国は満身創痍となって、1911年に滅亡した。
つつく

7:ダース・シコリアン卿 ★@\(^o^)/
16/09/22 20:49:48.82 CAP_USER.net
>>6
「1894年の日中」と「2016年の日中」
博物館の出口のところに、二つの大きな看板が出ていた。一つ目には、「歴史会重演??」(歴史は繰り返されるのか)という6文字。二つ目は、習近平主席の次の言葉だった。
「歴史を重視し、歴史を研究し、歴史を教訓とすることで、人類は昨日のことを多く理解し、今日のことを多く把握し、明日の知恵を切り拓き創造することができるようになる。中国人民はいままさに、中華民族の偉大なる復興という中国の夢を実現すべく奮闘中であり、歴史から知恵を汲み取っていかねばならない」
このように習近平主席は明快に、19世紀以来の「中華帝国の復権」を目指している。
8月5日から9日にかけて、尖閣諸島近海に大量の中国船が「襲来」し、日本外務省は中国側に計30回も抗議した。
それで中国は今後、挑発を止めるだろうか? 私は止めないと思う。なぜなら、中国は海洋大国化を「新常態」にしようとしているからだ。むしろ、「中華帝国の復権」を目指す中国は今後、「水位」を上げていくに違いない。
出口のロビーには、展示物の「続編」のように、中国がウクライナから買い付けた初の空母『遼寧』の巨大な模型が飾ってあった。その下側には、「国の傷を忘れることなく中華を夢見る」と書かれた横断幕が垂れている。
ロビーでは、人気作家の鴻鳴氏が来ていて、堆く積んだ自著『甲午海戦』の即売サイン会をやっていた。私も30元はたいて買ったら、鴻氏は、ドンドンドンドンと、4つのハンコを自著の奥付に押してくれた。それらは大きい順に、「今日は日本の投降日」「抗日戦争勝利70周年記念」「北洋海軍提督丁汝昌玄孫丁小明」「全国優秀作家鴻鳴」と書いてあった。
私は日本から来たことを鴻鳴氏に告げた上で、「このところ中国船が大挙して、尖閣諸島近海に襲来していますが、あれは日清戦争の屈辱を晴らすという意味合いがあるのですか?」と質問してみた。
すると鴻鳴氏は仰天した様子で、一瞬押し黙り、「私はただ歴史を研究している作家であり、現在のことにコメントはしない」と答えた。
そこで私は続けて、「でも歴史を鑑にしろと、習近平主席も結語で述べているではないですか」と畳みかけて聞こうと思ったところで、鴻鳴氏は携帯電話を取りだし、誰かに電話をかけて部屋から出て行った。
博物館を出て港へ向かう路上では、再び「社会主義の核心的価値観」24文字の巨大な看板。そして7月1日の中国共産党95周年を祝賀して、威海市民たちが創ったという文芸品の展覧会をやっていた。
帰りの客船の上から眺める劉公島は、気のせいかくぐもって見えた。私は船中で、現在の日中関係に想いを馳せた。
つつく

8:ダース・シコリアン卿 ★@\(^o^)/
16/09/22 20:50:22.01 CAP_USER.net
>>7
前述の1894年の「4つの状況」は、次の通りだ。
①戦争せざるを得なかった日本政府のお家事情、②欧米に頼って失敗した清国、③平和ボケ状態だった清朝、④最後は島を見捨てた清朝。
私は、1894年時点の日中を、そのまま逆にしてみると、まさに2016年の日中に符合するということに気づいた。
第一に、いまや誰の目にも明らかなように、中国経済の失速に歯止めがかからない。かつ来年秋には第19回中国共産党大会が開かれることから、中南海の権力闘争が激化する。その一方で中国は、凄まじい勢いで軍拡を続け、いまやアメリカに次ぐ世界第2の軍事大国となった。
第二に、日本は尖閣諸島の防衛を「アメリカ軍の援軍」に頼っている。安倍晋三内閣は、「アメリカ政府は、尖閣諸島の防衛は日米安保条約第5条の枠内だと明言している」と胸を張る。だが「アメリカ第一」と化した超大国が、太平洋の彼方の無人島の防衛のために、世界第二の大国(中国)と戦争を起こすだろうか?
第三に、この夏の日本人は、Pokemon GO、天皇の生前退位、リオのオリンピックと、三つのことに夢中で、迫りくる中国の脅威などそっちのけ。まさに平和ボケ状態と言うほかない。
第四に、もし中国が本気で「尖閣奪取」に乗り出したら、日本政府はあの無人島を見捨ててしまうのではという危惧がある。同様に、2012年4月にはフィリピンがスカボロー礁(黄岩島)を中国に奪取されたが、いまだに取り返せていない。
そもそも19世紀前半までは、アジア最大の大国は中国だった。それが1840年のアヘン戦争でイギリスに敗れ、1894年の日清戦争で日本に敗れたことから、中国は凋落していった。逆に日本は、アジアの新興国として、台頭していった。
それが21世紀のいまになって、中国は再び、経済大国&軍事大国として、著しい台頭を始めた。一方の日本は、少子高齢化に悩む「老国」と化している。現在の日本の姿はまさに、当時の清国のようではないか。
客船と劉公島との間を、中国海軍の艦艇が通り抜けた。客船の甲板に出ていた中国人たちが、艦艇に向かって一斉に手を振った。
週刊現代 近藤大介編集次長
URLリンク(gendai.ismedia.jp)
おしまい

9:ダース・シコリアン卿 ◆oloKf9NCkw @\(^o^)/
16/09/22 20:51:41.81 6LpmnL0L.net
要約
週刊現代近藤次長
支那マンセー
支那は脅威

10:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 20:53:16.84 FOjcdsgB.net
なげえw

11:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 20:53:48.67 EUmJEpi+.net
>わが国にミサイルと軍事レーダーを向けてくるような国を優遇する義理などないからだ
良い言葉だな、経団連に聞かせてやりたい。

12:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 20:54:16.26 DO0+fQid.net
>打ちっぱなしの荒々しい灰色の鉄骨が広がっているだけで、店どころか道もない。
このクーロン感が最高過ぎる

13:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 21:09:05.97 M2Obidrm.net
なげーよ

14:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 21:10:03.54 VddQY18V.net
URLリンク(gendai.ismedia.jp)
>「・・それが7月に韓国が、THAAD配備を発表したことで、中国は以後、韓国に温情をかけないことにした。
>わが国にミサイルと軍事レーダーを向けてくるような国を優遇する義理などないからだ。」
ほー、「わが国にミサイルと軍事レーダーを向けてくるような国」とね。
THAAD ミサイルは、中国のミサイル基地を攻撃する、することができる、
とか大幅に勘違いしているようだ。もちろん中国政府のプロパガンダのせいなのだろうが。
以前から中国の論調って、どうも THAAD ミサイルを攻撃兵器とみなしているように感じていたが、
そういう見解は中国人全般に広がっているようです。

15:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 21:22:59.05 b5CJAugw.net
清って蒙古人国家よな?

16:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 21:34:34.79 TQj7ooYC.net
>>15
満州(女真)族はモンゴルとは別系の遊牧民族やで
清の長い治世の間にほぼ漢族と同化してしまった
1000年以上属国してても同化されない朝鮮半島は
ゴキブリ以上の生命力だと感心してしまう時もある

17:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 21:36:18.10 Rb6g651j.net
長い。
とりあえず目に止まったのが「韓潮街」

18:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 21:39:38.36 dImwYZ93.net
中国がサードで韓国を虐めだしてからの現代の中国へのヘイトスッペチが面白いww

19:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 21:43:09.12 ElxK/yTq.net
韓国は日本側に戻ってきたんだ
温かく迎えたい

20:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 21:44:09.21 4xz+pfzX.net
いや、全部読めてよかった
やはり日中開戦やむなし
向こうはやる気満々でこっちは平和ボケ、結果は決まりきってるわ

21:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 21:44:11.44 ElxK/yTq.net
>>17
おまえが下卑で下品でギャグセンスのかけらもない人間であることを自ら示さなくてもいいぞ

22:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 22:00:16.45 m0sqqJx0.net
 で、破局的末路はだれが辿るの?

23:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 22:03:33.48 VfIUKSof.net
なげーwだれが全部読むかよタコ

24:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 22:03:43.52 J5/Ilbiw.net
親中から反中へ潮目を変えた講談社

25:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 22:11:36.51 tr2NNh2u.net
>>16
満州族は遊牧ではないぞ。

26:伊58 ◆AOfDTU.apk @\(^o^)/
16/09/22 22:20:03.99 IM4t4IbU.net
>韓国は日本側に戻ってきたんだ
>温かく迎えたい
朝鮮は要らない、中国側に渡す。

27:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 22:20:49.05 NCFLSWI6.net
>修学旅行の女子高生たちを引率してきた女性教師が、
>金切り声を上げて、展示物の窓ガラスを叩き始めたのだ。
>その時は係員が飛んできて、「お気持ちは分かりますが」と言って静止した。
中国名物やらせ劇場
ふたりとも党の役者さん
南京に訪れた日本人学生にはいつも食ってかかる役者と
あなたたちには関係ないからねと優しい演技をする役者の二人が歓迎してくれる
馬鹿はすぐだまされる
一度訪れると同じ歓迎をしてくれるから笑える

28:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 22:23:14.76 v81Ab6fu.net
中国が今どこまで要求してるのか?を、エビデデンス付きでここまで明確にさらしたレポートは見たことがない。
正に珠玉のレポートだ。
「日本が○○すれば、中国様は面子が立つからおとなしくなります。だから譲歩しましょう♪」とのたまうサヨクの後頭部をぶん殴るような記事だな。
素晴らしい。

29:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 23:22:41.07 M2Obidrm.net
>>27
面白いな

30:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/22 23:29:03.65 GZJs+0PU.net
近藤大介の著書をいくつか読んだことがあるが、なかなか勉強になるぞ
宮崎正弘よりずっと読み応えがあった

31:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/23 00:33:18.23 GAxljUzx.net
そうだな、尖閣は厳しいぜ
だが、最初は無人島一つで済む。全面戦争には流石にならない
戦争は避けられないがそれで負けたとて滅びはしないという事が重要だ
中国と戦争をするななどと日本にだけ喚いているクソパヨクども全ての発言力を地に落とし、そこからようやく日本はまともな国になるため動ける

32:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/
16/09/23 02:50:23.46 Q7hg64sh.net
>>28
この手の読み物では、最高だと思います。


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