【産経】「中国が南シナ海に原発を造るらしい」 出張先の北京でこんな情報を耳にしたのは昨年末だった…[9/01]at NEWS4PLUS
【産経】「中国が南シナ海に原発を造るらしい」 出張先の北京でこんな情報を耳にしたのは昨年末だった…[9/01] - 暇つぶし2ch1:ねこ名無し ★@\(^o^)/
16/09/01 18:19:53.15 CAP_USER.net
 「中国が南シナ海に原発を造るらしい」。元駐中国防衛駐在官の東京財団研究員・政策プロデューサー、小原凡司氏(53)が、出張先の北京でこんな情報を耳にしたのは昨年末だった。
そして今年4月。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は「南シナ海で行う活動に電力を供給する海上浮動式原子力発電所を計画」と伝えた。
 移動式の「海上原発」は“縮小版”の原発が船舶に載るイメージで中国企業が開発し、2019(平成31)年の稼働を目指すという。渤海と南シナ海で展開し、その数は20基ともいわれる。なぜ海上原発を導入するのか。
 小原氏は「第1に岩礁を埋め立てるなどして造った施設に電力を供給する軍事目的、第2に海底資源開発への利用だ」と分析する。
 あらゆる手段で、国家目標の「海洋強国」を目指す中国。しかし、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は7月、中国の南シナ海支配を認めなかった。これに対し、中国は強制力のない判決を「1枚の紙切れにすぎない」と拒否、軍事力を背景に既成事実化をもくろむ。
 小原氏は中国が南シナ海支配をあきらめない理由として、軍事的な対米戦略に加えて、南シナ海周辺に眠る資源を挙げる。
「艦船の進出路として、さらに米国に対する核抑止として、核兵器を搭載した原子力潜水艦を隠密裏に太平洋に展開するために南シナ海が必要だ。そして、豊富な海底資源も放棄したくない」
 南シナ海は近年、石油・天然ガスといった海底資源が有望視されている。注目されているのが次世代エネルギー資源のメタンハイドレート(メタハイ)だ。中国は南シナ海のメタハイ研究を「973計画」といわれる国家重点基礎研究発展計画に組み入れている。
 推定では南シナ海に原油換算で680億トンあるとされる。外観が氷のようで火をつけると燃えるため、中国語では「可燃氷」と表記される。二酸化炭素排出量が石炭、石油に比べて少ない「クリーンエネルギー」としても知られる。
 中国の人口13億人を支える上で資源エネルギー開発は、持続可能な発展に不可欠だ。中国出身で海洋と資源・エネルギーが専門の段烽軍氏(47)=キヤノングローバル戦略研究所主任研究員=は
「景気減速とはいえ、中国は“世界の工場”であり、エネルギー消費量が増加する一方で、PM2・5による大気汚染が進む。実用化できるのか、コストはどうか…。わからないことばかりだが、中国のメタハイへの期待は大きい」と話す。
 中国のメタハイ商業化への目標は2030年。来年には海域での採掘試験を行う予定で、中国の一部メディアは「新たな発展段階に進む」と伝えている。
 海上原発を“武器”に、南シナ海における軍事力強化とメタハイ開発の二兎(にと)を追う中国。「火薬庫」と呼ばれる南シナ海に、さらなる緊張の糸が張り巡らされようとしている。
沖縄トラフに触手 現実味
 「メタンハイドレート(メタハイ)の分布は九段線に沿っている。九段線の内側は中国にとって、自国のもの。ぎりぎりまで自分のものといわんばかりですね」
 東京財団研究員・政策プロデューサーの小原凡司氏は、2001年に中国国土資源部の研究所が作成した南シナ海を中心としたメタハイの分布が推定される海域の図について、こう感想をもらした。
 九段線は中国が南シナ海のほぼ全域を領海と主張するために地図上に引いているU字形の破線だ。「牛の舌」にも例えられるU字に沿うようにメタハイの分布海域が示されている。
URLリンク(www.sankei.com)
>>2以降に続く)
URLリンク(www.sankei.com)
平成17年の愛知万博では、メタンハイドレートの燃焼実験で「燃える氷」が公開された (古厩正樹撮影)
URLリンク(www.sankei.com)
日中中間線と沖縄トラフ
URLリンク(www.sankei.com)
中国近海のメタンハイドレート推定海域


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