16/08/26 08:14:20.63 CAP_USER.net
「冬のソナタ」「宮廷女官チャングムの誓い」などの韓国ドラマが日本で放送され、韓流ブームが起こったのは10年あまり前。韓国ドラマは今、日本の視聴者やテレビ局にどのように受け入れられているのか。
5月、東京・四谷で「韓国ドラマセレクション2016」が開催され、会場は300人超の日本人女性らで埋まった。上映された最新作「ヨンパリ」は天才外科医と財閥の娘の恋物語だが、サスペンスタッチで描かれている。
開催に協力した韓国コンテンツ振興院のイ・キョンウン日本事務所長は最近のドラマ事情について「ケーブル局が作るドラマが注目されるケースが増えた。
ケーブル局は従来の地上波局よりも自由なテーマを選ぶ傾向があり、ジャンルが拡大している」と説明した。サスペンスや社会派の作品が増えているのはこうした事情があるようだ。
日本でもそんな最新作がBS局を中心に放送されている。07年に開局したBS11は、当時の韓流ブームに乗って「銭の戦争」を放送。現在は昼帯の大半が韓国ドラマと通販番組で占められている。19日からは「イヴの愛」(月~金曜午前10時)の放送を開始した。
「先行していた地上波局と差別化を図るため、ノーカットにこだわった」と同局広報担当者。視聴者の大半が中高年女性という昼帯の韓国ドラマは、対象を絞ったCMや通販番組を投入しやすい上、視聴率も安定しているという。
04年にNHKが「冬のソナタ」を放送する2年前に、同じ監督が手がけた「秋の童話」を流したBS日テレ。現在も平日昼帯に時代劇「大王の道」など2作品を流す。新井久子プロデューサーは「継続視聴につながる作りになっている」と話す。
韓国では、放送後の視聴者のネット上での反応などを基に、次回放送分の脚本を書き換え、収録するほど視聴者の期待に応えるドラマ作りが盛んだという。
リメークも相次ぐ。「魔王」(08年、TBS)、「銭の戦争」(15年、関西テレビ)などに続き、現在フジテレビ系で放送中の「HOPE?期待ゼロの新入社員?」の原作「ミセン?未生?」は、韓国のケーブル局が14年に放送。BSジャパンでも今年、放送している。
商社の新入社員の奮闘を描く同作をリメークした理由についてフジの渡辺恒也プロデューサーは「日曜午後9時という激戦枠で、月曜から仕事を頑張ろうと視聴者が思える題材を探した時、『ミセン』を知った。国柄を超えて共感できる作品だった」と話した。
一時期の“韓流バブル”ほどではないが、人気は根強く、韓国ドラマは日本の番組コンテンツの中で定番化したようだ。【北林靖彦】
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