16/08/25 15:54:10.75 CAP_USER.net
◆韓国が目論む「2020年の核武装宣言」
~北朝鮮を後追い、報復能力を着々と整備~
「核武装宣言」に向け、韓国が着々と準備を進める。目標年度は2020年だ。
◇潜水艦から弾道ミサイルを撃つ
鈴置:韓国が核武装に向かっています。
―核武装ですか?!
鈴置:厳密に言うと「我が国は核武装する」あるいは「核武装した」といつでも宣言できるよう、準備を進めています。
2016年5月、武器を調達する防衛事業庁が、SLBM搭載型の潜水艦の建造を進めていると明かしました。SLBMとは潜水艦発射弾道ミサイルのことです。
中央日報の「韓国海軍もSLBM保有準備…3000トン潜水艦の製作に速度」(5月18日、日本語版)を要約します。
・防衛事業庁は5月17日、慶尚南道・巨済(コジェ)の大宇造船海洋で、3000トン級「張保皐(チャンボゴ)Ⅲ」の起工式を行った。非大気依存推進(AIP)システムなど最新技術を使うほか、垂直発射管を装備する。
・海軍は現在、1200トンの209級と1800トンの214級潜水艦を運用している。209級1番艦はドイツで製作、以降も独企業の支援で作ってきた。これに対し3000トン級潜水艦は韓国が初めて独自設計し独自に建造する。
・軍当局は3000トン級潜水艦にSLBMも搭載する予定だ。軍関係者は「北朝鮮は最近2000トン級潜水艦に装着するSLBMを開発している。韓国軍も3000トン級潜水艦が完成する2020年代初めには、強力なSLBMを搭載できるだろう」と話した。
◇3000トン級を9隻体制に
―1隻造るだけですか?
鈴置:聯合ニュースは「次世代潜水艦の建造開始 垂直発射管6門搭載=韓国」(7月1日、日本語版)で、3000トン級潜水艦を9隻体制にする計画と報じています。日本語を整えて引用します。
・韓国海軍は2020年から張保皐Ⅲを9隻、戦力化する計画だ。まず2020年から2024年までに1-3番艦を建造し、2025年から2027年までに4―6番艦を建造する。
・1-3番艦の潜水艦には、弾道ミサイルを発射できる6門の垂直発射管を設置。射程500キロ以上の弾道ミサイル「玄武(ヒョンム)2B」を搭載するとみられる。
・4―6番艦は水中作戦や武装能力に優れたもので、垂直発射管の数も10門に増やす。残り3隻の建造計画はまだ策定されていない。
◇本当は原潜が欲しい
―なぜ、このニュースから「核武装」が読み取れるのでしょうか。
鈴置:韓国がSLBMを発射できる潜水艦を持つことが確認できたからです。核武装の際には敵国の攻撃に耐え、核で反撃できる「第2撃能力」が要ります。
それがまさに、SLBM発射能力のある潜水艦です。陸上のミサイル基地と比べ、海中に潜む潜水艦なら敵の攻撃は受けにくい。
だからこそ中央日報の記事にあるように、核武装を進める北朝鮮は「2000トン級潜水艦に装着するSLBMを開発している」のです。
いくら北朝鮮が核弾頭の開発に成功しても、それを敵の先制攻撃で破壊されたら終わり。北朝鮮としては「米韓の攻撃を受けた後でも核で反撃できる能力」を持たないと意味が薄いのです。
韓国がSLBMを発射できる潜水艦を造るのも同じ狙いでしょう。 本心では原子力潜水艦が欲しいのだと思われます。
朝鮮日報の楊相勲(ヤン・サンフン)論説主幹が2015年5月に持とうと主張しました(「一歩踏み出した韓国の核武装論」参照)。
核ミサイルを搭載するには通常動力型の潜水艦よりも、食料が持つ限り潜航し続けることの可能な原子力潜水艦の方がはるかに有利だからです。
ただ、原潜を造る技術力と予算、時間的な余裕がないので、とりあえず通常動力型の核ミサイル潜水艦の保有に動いたと思われます。
日経ビジネスオンライン 2016年8月25日(木)
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
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