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君が代と礼儀(朝日新聞「今日の問題」昭和27年5月3日夕刊)
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定刻と同時に、八幡社前にあった米軍楽隊は「君が代」を奏した。米国軍人はすべて挙手の礼。
その家族達も、はやる子供達をおさえて直立不動のまま「君が代」に敬意を払った。
ところがどうであろう。当の日本側の観衆は、ただ物珍らしげに軍楽隊や米人側の敬礼を見ているばかり。
こども達は軍楽隊の周囲を群をなして歩き回った。
一昨年の夏、日米対抗水泳大会の時も、国旗掲揚に対するアメリカ側の厳粛な態度にひきくらべて、
日本人観衆のだらしなさが批判されたことがあった。あの時はまだ占領下だったからという
いいわけもあったかもしれないが、もう日本は独立した国である。いつまでも、こんな態度でよいわけはない。
「君が代」のよしあしについては、いろいろ議論もあるようだ。しかし「君が代」が国歌とされ、
また各学校も文部省の勧告にしたがって祝祭日に歌うことになっているとすれば、
国歌というものがどんな意味を持っているものか、したがって、「君が代」に対する礼儀についても知らなければならない。
学校でもこれを教えておいてもらい度い。「君が代」は歌うばかりが、そのすべてではないのである。