16/01/27 17:37:21.10 oeNY2kMq.net
ロシアの外交戦略は、相手国がどうしても譲歩できないものを最初に奪っておき、
次に相手国の持つ資金・技術・権益を、奪ったものを返してやると見せかけながら、
提供させ、それら核心技術と資金、権益が手に入った途端、返還すると見せかけた領土は
返還されないで、釣られた相手国は追い出されるというシナリオに基づいている。
ロシアは、軍事的にロシアに対抗できない国を格下と見ている。
格下の相手国にはロシアは絶対に妥協しない。
この単純な外交原理を日本政府のムード外交を展開する方法で対応したら、
だまし討ちにあって、一時的な外交成果の演出のために、日本の将来に
必ず役立つ核心技術や情報、資金が、ロシア人の権益拡大のために利用され、
北方領土に最新の日本の漁業技術やインフラが整備されたら、
それを基盤として改良を加え、ロシアは独自の技術を開発して、
北方領土はロシアの巨大漁業権益エリアに変貌するだろう。
それは同時に、美味しい土地になって発展を遂げた北方四島と海域が
ロシアにとって絶対に手放せない領土として固定化されることを意味する。
北方四島が、ロシアに帰属したままの時に、大規模投資と技術供与を日本が行えば、
日本が供与した資金と技術のせいで、皮肉にも北方四島はロシアの漁業重点開発地域化する。
そこで獲れる漁業資源を含めた全ての権益を、永遠にロシアは手放さなくなる。
そのお手伝いを日本政府がしたいというなら、ロシアが北方領土で漁獲量を増進し、
獲れたカニなどは中国へ大量に輸出され、この2国が潤うだけだ。
一時的な華々しい外交成果を欲しがったばかりに、
日本は自らの未来の資源をロシアと中国に奪われる未来が見えている。