15/12/30 01:40:47.43 LDd2eZVy.net
元首の要件で特に重要なものは、外に向かって国家を代表する権能(条約締結権など)であるが、
天皇は外交関係においては、7条5号・8号の「認証」、9号の「接受」という形式的・儀礼的行為しか憲法上認められていない。
したがって、日本国の元首は天皇ではなく、実質的に対外的に国家を代表する権能を有する内閣
あるいは内閣総理大臣が元首であるとする。
この見解は、日本において「元首」の概念が何らかの実質的な権限を含むものと考えられてきたため、
天皇を「元首」と認めると、天皇が「国政に関する権能を有しない」(4条1項)にもかかわらず、
認証ないし接受の意味が実質化し拡大する恐れがあることをその背景としている。