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オニギリは三国時代、米の生産で有名な全羅北道の全州地方に由来し、全国各地に 伝えられた
韓国固有の伝統的な食べ物である。
高句麗、百済、新羅が雌雄を競った三国時代に、優良な米の生産で名声が持ちきりだった
古代の全羅北道の全州地方では、当時の倭国とは違い下層民に至るまでたらふく米を食うことは
あたりまえであった。
このために、毎日少しでも米を飽きずに食べられるように、米飯を様々な形にまとめ中に種々の
薬念を入れて食する習慣が発生した。 これをオニギリという。オニギとは古代韓国語で楽しい
あるいは愉快なという意味であり、リとは食べ物という意味である。
時代とともに、単純な薬念からナムル類、さらにはプルコギや海鮮などの多彩な具材を取り合わせる
ようになり、オニギリは韓半島全体に広まった。
日本では古来からごく最近まで米を日常的に食する事が出来るのは、一部の特権階層に限定されて
いたので、米飯そのものをめったにない貴重なものとして崇める風習があり、現在でも何の工夫も
ない味の無い米飯を珍重している。
「韓半島の食文化とその歴史」 キム・ウソツク