15/08/07 19:53:30.19 .net
(>>1の続き)
◆心に響くお詫びの意を
談話に「侵略」と書かなければ、首相は侵略の事実を認めたくないと見られても仕方がない。それにより、日本の行動に疑念が持たれたり、
対日信頼感が揺らいだりすれば、国益を損なう。
日本の戦前の行為により多大な苦痛と犠牲を強いられた人々に対し、何の意思表示もしないことは、「反省なき日本」という
誤解を与える恐れが強い。
子々孫々の代まで謝罪を続けることに、国民の多くが違和感を抱くのは理解できる。
今回限りということで、けじめをつけてはどうか。
安倍談話は、村山談話の引用など歴代内閣の見解を踏まえる間接的な表現であっても、「侵略」と「植民地支配」に対する
心からのお詫びの気持ちが伝わる言葉を盛り込むべきである。
あるいは、戦争で被害を受けた人々の心に響く、首相自身のお詫びの言葉を示すことだ。
ナチス時代を率直に反省したドイツの指導者たちは、お詫びを示す直接の言葉でなくても、思いのこもった表現で、フランスなど
周辺諸国の信頼を得てきた。
そうした例も参考になろう。
首相は未来志向の談話を目指したい、と述べている。しかし、過去をきちんと総括した上でこそ、国際貢献も、積極的平和主義も
評価されることを銘記すべきだ。
政府・与党内では、70年談話を閣議決定すべきか否かで意見が分かれている。内閣として責任を持つべき談話である以上、
やはり閣議決定する必要がある。
戦後70年の日本の歩みを堂々と世界に発信すべきだ。
(おしまい)