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◆ブラッターが暗躍 「極秘文書」が語るW杯日韓共催決定の瞬間
02年W杯日韓共催決定に際してFIFAの誰が共催を推進したのか、
本紙は有力な手掛かりとなる文書を入手した。
96年6月1日のFIFA理事会で02年W杯の開催地は日本なのか、
それとも韓国なのか、投票によって決まることになっていた。
ところが―。
「投票の2日前の5月30日にFIFAのトップのアベランジェ会長(当時)ではなく、
ナンバー2だったブラッター専務理事(当時=現FIFA会長)から、
チューリヒに滞在していた日本サッカー関係者に電話が入ったのです。
対応したのは英語に堪能な岡野俊一郎副会長(当時)。
そこで日韓共催を持ち掛けられた日本側は、文書化して欲しいと要望したところ、
ブラッター氏の署名入りのFAX(写真左)が送られてきました。
日本は共催やむなしの状況を知り、アベランジェ会長宛てに
<それがFIFAの望みであれば応じる>と書かれたペーパーをFIFAに託したのです」
(当時の状況を知るサッカー関係者)
なぜアベランジェ会長を差し置いて、ブラッターは共催に向けて尽力したか?
韓国は、日本の単独開催だけは阻止したかった。
FIFA幹部や理事にアンダーグラウンドなマネーが流れていたとするならば―。
ブラッターの「言動」の意味が浮かび上がってくる。
日刊ゲンダイ 2015年6月24日10時26分
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