15/06/07 18:10:02.73 XEJTXcHT.net
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> 経済産業省は1998年度以降、ヒト型ロボットを開発しようと、45億円強を投じた。「アシモ」の原型となるロボットP3をベースにHRPシリーズを開発。そのひとつHRP
>―2を使って研究してきたのが、東大の稲葉研究室だった。
> 「浦田君は技術的にピカイチ、中西君は人間的にピカイチ」。2人を育てた稲葉は評する。
> 原発事故当時、ロボットは期待ほどの働きができなかった。「福島の現場で何もできないのが非常に残念」。浦田がそう悲しむのを友人は聞いた。がれきが積み重なる
>事故現場で、ヒト型ロボットは転倒しやすく使えなかった。
> 浦田と中西は、その壁の突破を試みた。
> いま31歳になる浦田が開発したのは、高速で動く強力なモーターと、どこに足をつけばよいのかを瞬時に計算するソフトだった。その足は「ウラタレッグ」と呼ばれる。
>2人と親交のある産業技術総合研究所の加賀美聡は「シャフトの意義は不整地で歩けるロボットを開発したこと」とみる。
> ダーパのコンテストのねらいは、軍事費に由来する資金で米国内外の有望技術を集めることにある。東大に籍をおいたままでは軍事費を背景にしたコンテストに出に
>くい。2人は助教の立場を捨て起業を決意。稲葉は「辞めれば、僕らの本気度を投資家にわかってもらえる」と彼らが話すのを覚えている。
> だが、開発資金集めは難航した。資金回収の見通しがつかないロボット開発に、国内のベンチャーキャピタルは二の足を踏む。社外取締役の鎌田富久は旧知のグー
>グルのアンディ・ルービンに話をつないだ。ルービンは、スマートフォンの基本ソフト(OS)「アンドロイド」の開発責任者を務めた人物で、いま担当しているのがロボット開
>発だった。渡りに船とばかりに、ルービンは13年11月、シャフトを買収した。
> グーグルは、日本のさまざまな技術を取り込もうとしているように見える。コンテストから1カ月後の今年1月9日。早稲田大教授の高西淳夫の研究室に、中西と、やはり
>グーグルに買収されたばかりのロボットベンチャー、ボストン・ダイナミクス創業者のマーク・レイバートらが訪れた。早大は73年に世界初の本格的なヒト型ロボットを開発
>し、東大と並ぶロボット研究の中心だ。
> 共同研究を持ちかけられた高西が「グーグルはいったい何をするつもりなのか」と尋ねると、レイバートはこう返した。「それは言えないよ」
> 人材集めにも余念がない。稲葉は「私の研究室から10人がグーグルに行った」と打ち明ける。ソニーでもアイボの開発にかかわったエース級の中堅がグーグルに転じ
>ている。