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韓国で発禁になった『帝国の慰安婦』から
少女像の姿は、韓国人が自分を重ねあわせたいアイデンティティとして、もっとも理想的な姿である。
少女がチマチョゴリを着ているのも、リアリティの表現というよりは、慰安婦をあるべき〈民族の娘〉と
するためだ。結果として、実際の朝鮮人慰安婦が、国家のために動員され、日本軍とともに戦争に勝つた
めに日本軍の世話をしたことは隠蔽される。結局少女像は、時に家族のために自分を犠牲にした犠牲的精
神も、息子ではなく娘が売られやすかった家父長制による被害者性も表出しないままだ。もちろん彼女た
ちを「強制的に連れていった」人々についても、日本人以外は思い起こさせないことになる。
慰安婦たちが自分をよりいそう「かよわい少女」と表象して、日本軍による被害を際立たせようとするの
を、単に彼女たちの問題とすることはできない。証言を聞きに集まった人たちは、慰安婦についての事前
知識を持っていて、「日本軍に連れていかれた少女」の話を聞くために集まってくる。慰安婦たちは、自
分に寄せられる期待に応えただけだとも言える。主催者たちはその証言がより残酷で、よりひどいもので
あることを無意識的に期待すらするだろう。