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■■(7)グリーンスパンの“嘘”
しかしその晩、いくらたっても「日銀がスワップに応諾した」との確報が回ってこないのです。変だな
と思って担当部に聞きにいったところ「日銀が米国に報告したら『スワップはダメだ』との厳しい米国
政府の回答だったからです。他国通貨のドル通貨をスワップするのですから許可が必要です。
驚きました。要は米国は「韓国をIMFに行かせるつもりで、日本は余計なことをするんじゃない」との
命令ですから。
米連邦準備委員会(FRB)議長だったアラン・グリーンスパンの回顧録『波乱の時代(上)』の274ペ
ージに以下の記述があります。
11月、日本銀行の幹部から電話があり「韓国経済が崩壊しかねない」と警告された。日本の銀行が
韓国への信認を失い、数百億ドルの融資の更新を撤回しようとしているとの説明だった。
私の体験に照らせば、グリーンスパン元議長は半分しか語っていません。「韓国危機に関し日本か
ら報告があった」とは書いても「米国が日本の対韓スワップを止めた」というくだりはないのです。止
めたのはFRBではなく、米財務省なのかもしれませんが。
真田・・・本当に止めたのは、ペンタゴン国防総省、あるいはホワイトハウスかもしれません。当時はクリントン
と韓国関係は相当悪化していたからです。
■■(8)「打ち切り」を米国には報告したか
鈴置・・・そうでした。北朝鮮の核開発にどう対応するかで米韓は対立していました。貿易摩擦も深化してい
ました。
クリントンに一番嫌われ悪化していたのは韓国で、一番良好だったのが日米関係
金泳三(キム・ヨンサム)政権(1993―1998年)は日本とも関係も悪かったが、それ以上にクリントン
政権(1993-2001年)から睨まれ韓国は嫌われていました。
一番、米国を怒らせたのは韓国紙メディアが「極めて良好な韓米関係」と嘘を書いていました。今と
同じです。日本の新聞メディアも「韓米」関係は良好だが、一番悪化しているのは「日米」関係だと
嘘を書いていました。これも今と同じです。
さてその米国に関連、質問です。今回の日韓スワップ打ち切りについて、日本は米国に事前に説明
していたのでしょうか。
真田・・・韓国のドル離れ、米国離れにつながる極めて重要な案件ですから、報告していたと思います。
鈴置・・・それに対し、米国は何と答えたのでしょうか。
真田・・・何か言ったとしたら、韓国に対してだったでしょう。もっとも「日本とのスワップを続けろ」と米国が要求
したとしても、韓国は米国の“警告”を無視したわけですが。