【中國新聞/社説】アジア投資銀…アジアの成長を取り込むのが安倍政権の基本方針、「蚊帳の外」でいいのか[03/31]at NEWS4PLUS
【中國新聞/社説】アジア投資銀…アジアの成長を取り込むのが安倍政権の基本方針、「蚊帳の外」でいいのか[03/31] - 暇つぶし2ch1:ダーティプア ★@\(^o^)/
15/03/31 13:57:55.33 .net
世界経済のパワーバランスが変わりつつあるのだろう。
中国が主導し、年内の設立を目指すアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加を表明する国が相次いでいる。
資本金は約12兆円。習近平国家主席の提唱で、中国や東南アジアなど21カ国で設立に合意したのは半年前だ。
米国が反発したこともあって、参加の広がりは限定的とみられていた。
現実には40カ国を超え、欧州では英国、ドイツ、フランスなど主要国も含まれる。ぎりぎりまで迷っていたオースト
ラリアや韓国も、米国の制止を振り切る格好で参加を決めた。
中国側が創設メンバーの締め切りとして設定したのは、きょうである。日本政府はひとまず参加を見送り、新銀行
の概要が固まるまで様子見のようだ。ただ勢いを増す動きに対し、日米が結果として「蚊帳の外」に置かれた感は
拭えない。
そもそもAIIBの目的は何なのか。主に発展途上国の都市開発や鉄道、農地整備、発電などインフラ整備に融資
や投資を行うと説明されている。これから年間に100兆円近い需要が見込まれるという。資金供給の新たな仕組
みをつくること自体は悪くないように思える。
一方で透けて見えるのは中国のしたたかな世界戦略だろう。
何より自国主導の金融体制による権益と影響力の拡大だ。習主席は軌を一にして、アジアから欧州にかけて
新たな経済圏の構築を目指す「一帯一路」構想を掲げた。それをAIIBの資金で推進して途上国に貸しをつくると
ともに、輸出を通じて停滞気味の自国経済を立て直したい思惑もありそうだ。
その点を考えると、中国政府の意のままに不透明な運用がなされる恐れも否定できまい。
もう一つは金融秩序の主導権を一定に握ることではないか。戦後、米国が世界銀行や国際通貨基金(IMF)を
通じて事実上支配してきた分野であり、日米主導のアジア開発銀行も同じ構図といえる。そこに不満を抱いて
いた新興国の側から攻勢をかけたとの見方もできる。
日本政府の内部でも参加論が出始めた半面、慎重な構えを崩さないのはなぜか。むろん融資基準の透明性
などへの疑問もあろうが、焦りを募らせる米国の顔色をうかがっているのは確かだ。さらにいえば中国への
対抗心が先んじる部分もあろう。
とはいえ現実的に考えれば、流れは止められまい。
欧州諸国が参加に踏み切るのは中国の姿勢への懸念は承知の上でアジアの巨大市場に参入したいとの判断
だろう。このまま日本が手をこまねくなら後れを取ることにならないか。アジアの成長を取り込むのが本来、
安倍政権の基本方針でもある。
当の米国にしてもAIIBと世界銀行などとの共同出資事業などを通じ、中国側に歩み寄ろうとする動きが伝えられる。
日本としては他国とともに積極的に新銀行の動きに関与し、不透明なら内側から変えていく選択肢もあるのでは
ないか。仮に参加するとすれば出資比率は国内総生産(GDP)に応じて決められるため、一定の発言権を確保
することはできよう。
日中間には沖縄県の尖閣問題など難しい問題が横たわる。この局面で経済面の結びつきを深める意味は大きい
はずだ。
ソース:中國新聞 2015/3/31
URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)


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