15/03/26 11:11:24.98 BLJg89qC.net
泣き叫んでも、お迎えが来るんだろ
<本文より>
「お前ら、生きて帰れると思うなよ」
オレはごくりとつばを飲み込んだ。
小便がちびりそうなほど縮み上がっているオレたちは、じっと俯いたまま誰もが押し黙っている。
「お前らの命は、今日からオレたちが預かった。ぶっ殺してやるから覚悟しとけよ。オイ」
そう言いながら軍人がゆっくりと近づいてきた。そしてオレの斜め前の学生らしい男の襟をいきなりひっつかんだ。
そして襟首に鼻をくっつけて、くんくんと臭いをかいだ。
「……お前ら、社会の臭いがするなあ……あ?」
軍人はゆっくりと言った。学生の青い坊主頭がぶるぶると震えていた。
「ここは、社会の臭いは禁止されているんだ。これからお前らの社会の臭いを消す」
兵役本より
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