15/02/28 19:24:30.57 .net
(>>1の続き)
米国はアジアの同盟諸国、特に日本に対して軍事力の強化を促してきた。そうすれば米国の負担が軽減されるうえ、米軍需産業にとって
市場も拡大するからだ。
インドのニューデリーで1月に行われた軍事パレードでは、オバマ米大統領が見守る中、ボーイングの対潜哨戒機P8Iや、ロッキード・
マーチンの輸送機C130Jを含む装備が披露された。輸送機はヒマラヤの国境地帯に軍隊や装備を急送する際に役立つ。
ベトナムは米国との外交関係の改善に伴い、米国から偵察機を手当てする予定だ。米国は昨年10月、ベトナムに対して長く設けていた
武器輸出禁止措置を一部解除した。
フィリピンは韓国の戦闘機12機を総額4億1000万ドルで発注。また、向こう2年間でフリゲート艦を含む新たな装備を増やすため18億ドル
を確保した。
マレーシアも新たに戦闘機の購入を予定しているほか、フランスから約22億ドルで購入した同国初の潜水艦2隻が引き渡された。
インドネシアは新たに購入した韓国の潜水艦と米国の攻撃用ヘリコプター「アパッチ」を中国の侵略に弱いとされる島の近くに配備する
計画だ。
アジア諸国が軍事費を拡大している唯一の理由が中国だというわけではもちろんない。特に東南アジア地域の軍事力が長年弱かった
各国は作戦を維持するだけでも新たな装備を必要ととしている。また、東南アジア諸国の多くが、それぞれ他国との対立を抱えている。
しかし総合的に見ると、最近の軍事費の拡大は、仮に地域の緊張が悪化すれば、深刻な軍事衝突の危険性を高めるだけになりかねない。
ただ、他国の軍事力強化が最終的に中国の戦略的算法を変化させ、交渉による打開策をより求めるようになる可能性があると指摘する
専門家もいる。マニラのデ・ラ・サル大学のリチャード・ジャバド・ヘイダリアン教授(政治学)は「中国が一番避けたいのは、近代的で
戦闘能力のある軍隊に囲まれることだ」と指摘。周辺各国の軍事力強化に伴い、「中国は望まないエスカレーションとレジスタンスという
以前よりも大きなリスクに直面するはずだ」と述べた。
(終わり)