暇つぶし2chat NET

- 暇つぶし2ch638:Aニメが「真実の器」として、その本来の機能を果たす時代が来るためのある種の予想をしよう。クラウドファンディングがその一例だ。流行ろうが流行るまいが、「この作品が観たい！」という熱意は、今クラウドファンディングに集中しているように思う。そのお陰で僕の最新の仕事である『魔法少女たち』は先日PVを完成することができたし、あの不世出の傑作『この世界の片隅に』（2016）も完成した。この辺、詳しくは宇野常寛氏の論に委ねるが、SNSがある限り、アニメ業界に（アニメに限らずだが）「タイムラインの潮目を見て勝ち負けを決める多数決ゲーム」「アニメをダシにした大喜利大会」という風潮は依然残るだろう。しかしそれに対し、ある意味その流れに決然と対峙する形でアニメを「真実の器」として残す努力もなくならないと思う。それが「アニメを愛する」という行為くらい、さすがに誰でも解るだろう。その当たり前のモチベーションすら今維持するのは難しい。しかし、「好きなものを好き」だと言えないフラストレーションは、必ずやアニメの「真実」に導かれ結集し、たとえゲリラやレジスタンスのような活動になろうとも、根強く残るのだと思う。そう信じるしかない。それはアニメにとって非常に困難な、茨の道なのかも知れない。しかしそれを乗り越えない限り、アニメが文化として歴史に残る可能性はなきに等しいのだ。