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- 暇つぶし2ch636:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!
21/09/11 21:30:02.60 fWY7QcEl0.net
たとえば『おもひでぽろぽろ』(1991)で見せた、紅花一本一本に存在感を「強調」する機能。
『天空の城ラピュタ』(1986)を観て、日々移ろう空や雲の形や色合いに見とれてしまう機能、『となりのトトロ』(1988)を観てなんでもない草花、そして風や水に気を向けてしまう機能。
これこそがアニメでしか描き出すことのできない「真実」なのだと僕は考える。
世界とは、自然とは、そして人とは、人生とは。
それを「省略と強調」によって、否応なく人々の意識内に留め、しかし観念化するだけでなくしっかりと「体験」する機能。これこそがアニメの唯一無二の役割なのだ。
それは「強調」されているだけ、音楽や実写映画よりも強烈な印象となるのだ。
以上の理由で、僕はアニメを「真実の器」だと考える。
実写映画や他の表現を貶めるつもりはないが、やはりアニメの内包する無限の可能性だけは改めて訴えておきたい。
ただ、アニメのその肝要な機能を、作り手や受け手、加えて評論家など業界人がどれだけ自覚的かには、疑問を呈さざるを得ない。
繰り返すが、「オタク」という、ある意味派手に勘違いした、アニメ自体を脅かしている存在を生み出した経緯に対し、僕らはもっと自覚的、自省的であるべきなのではないだろうか?
それがなければアニメはますますオタクのおもちゃになるだろうし、作品の内容以前の勝ち負けのゲームは続くし、アニメが文化として成熟するどころか、
見えぬ脅威に業界が委縮する事態は今後も続くであろう。


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