19/10/24 15:13:55.26 I0w2iVn7a.net
強く捕まれ、引っ張られる腕。地面をあっさりと離れる両脚。視界に映る暗い車内と、醜く歪められた男たちの顔。
結衣の身体が車内に引きずり込まれきる前にすでに、ワンボックスは走り出していた。
「えっ！！？なにっ、なにっ！？」
「おい！ちゃんと抑えろ！」
「りょうか〜い」
結衣が理解できたのは、薄闇の車内で巨体に抑えつけられたということだけだった。喜色を多分に含んだ笑い声が車内に響くが、何に対しての笑い声なのかは理解できない。
四肢をそれぞれ強い力で抑えつけられる痛みにもがき、大声を上げようと試みた。しかし、それはより強い力で口を塞がれて不可能だった。
「はい、獲物ゲットーー！」
「やっぱり現物は違うねぇ。めちゃくちゃかわいい」
結衣の両脚を抑えつけるのはクラスメートの見知った男子生徒。
しかし、左手と胴体を抑える太った男と、右手と口を抑える長髪の男はまるで知らない男たちだった。