17/02/25 10:23:39.09 7KyqpZBz0.net
同僚が結婚するんで課員のほとんどが披露宴に呼ばれた
ひそかに期待してた新婦友人は数の割に正直どれも微妙で
せめてウマいもん飲み食いして帰ろうと思いながらトイレに立った帰りに、同じように女子トイレから出てきた小さな眼鏡の女の子と行き会った
彼女は俺の前を歩いて同じ披露宴会場に入っていった
あれ、こんな子新婦友人にいたっけ…？
…親戚の子？
でも結婚式にはふつう制服だろ？
その子は随分と扇情的なボルドーのオフショルダーワンピースを着ていたので
「最近の子供は大人びた格好したがるんだな…」と思って、高砂に写真撮りに行った時に同僚にそれとなく探りを入れてみた
そしたら彼女は遠方から来てる新婦のイトコで、なんと年齢も新婦と同い年のアラサー
どう見ても中学生…いや、ドレスのせいでやっと二十歳ぐらいには見えるかな…って程度だったから心底驚いた
親族席は高砂から一番遠い場所だったので、それまで俺は彼女に全く気付かなかったんだ
しかしそのうち新婦友人席がヒソヒソしながら彼女の方をちらちら見だした
漏れ聞こえてくる言葉は「肩…」「靴…」「ありえない…」
結婚式に白いドレスは非常識とは聞いたことあるけど、イトコの服装は深い色だし膝も出てない丈のワンピじゃ露出過多ってわけでもない
そりゃ俺も「扇情的」なんて思ったけど、それ以上にその洋服は彼女にすごく似合っていた
靴はよく見なかったが黒っぽい地味なのを履いていて、か細い彼女がかかとのあるパンプスなんて履いたら転んでしまうだろうだから履きなれたものを選んだんだろうに
食事にほとんど手も付けずに所在無さげにうつむいているイトコの控え目な態度に尊さを感じるのと反対に、重箱の隅をつつくように他人にケチをつける新婦友人どもの性格の悪さに辟易したよ
その雰囲気にさすがに鈍い男性陣もイトコに気づきだして、田舎者故の無遠慮で声をかけに行こうとするから俺は必死で止めた
成人女性に似つかわしくない程の小さな手や折れそうな細い腰を見たら、この無垢な存在はどうしても俺が守らねば、という気分になってしまっていたのだ