13/10/06 19:54:07.46 cmR+6v2G.net
「美鈴ちゃん?はじめまして。何でも聞いてね。知るところは教えてあげるから」ケイコが笑顔で確認する。「ええと。一応ツレが未成年で教え子と。とりあえず俺も他のものにしようかな」
テーブルを軽く見定めて恭一がアルコールの衝動を咄嗟に引っ込める。ケイコの傍らで松原が美鈴に手を差し伸べる。「よろしくね」
「美鈴ちゃんってどこか好きな国とかあるのかな?外国に興味があるんでしょ?」ケイコの問いの前に隣の恭一の顔を見る美鈴。
羽田、表示も掲示もどこも忙しく、賑やかに流れていく。そぞろに歩く人、立ち止まり表示の流れを見る人。
恭一の足取りは他の足並みと変わらず、キャリーを方手に搭乗口へと向かっていた。