21/01/10 01:34:27.53 .net
日本式の和のSoulは
ハイトーンボイスになるべく頼らないようにした。
我々に常なる逸材が、必ずいるとは限らない。
半音階の上げ下げを交互に刻み繰り返し、
反復する事で、
曲の内部に暖かいグルーヴが形成される。半音を
時により抜き去ることの対位法により、いろはにの
和音の響きでボーカルをリードする形式が、
和のSoulの
主たる構成要素であることに注視したい。
横隔膜の部分にSoulは非常に宿り易い。
黒人は内面に抱えた、ため息の肺呼吸を、
歌とダンスを通過して、周知に宣言する際に、
長度を何度もグルーヴしながら、動的に、能動的に
肉体的に響くように発声する。
比較して、日本式の和のSoulは、
和の音階形式=フラット音階それ自体が
ため息をつかせる。
ブレストークを震わせることで、曲の要所に
小刻みな揺れ=和音なビブラート
=ちりめんを醸成しながら、
むしろ、ここ一番の長度を往復し通過せずに、
丹念に
しわ寄せして行くように
丁寧に通過するテキストである。
それは惻隠の響きを感じさせる静謐な雰囲気の中に
宿る、感傷的響きを得る静謐なグルーヴである。
主体は前進させることにはなく、
純潔性を把持することにある。
これらが日本人の洋楽偏重意識という
コンプレックス、
常に邦楽から迂回路を取りがちな日本人の
美意識や審美眼を内面の規制から打ち破り
意識を解放してゆく。
ここに次いで腹式呼吸と歌詞の意味内容が
同期していること、これにより内心の吐露を
声色に託し、ブレスは初めて意味と重心を持ち得る。
これにより、
人の意思を穿つように、曲は完成されている。
ちゃんと意識して作り上げていますので。
その前提上で高オクターブ音階を出すことが可能なら
かように曲は、さらなる輝きを増す。
研究の余地はある。
【Soul Kid】