23/01/19 15:16:06.12 .net
次はこの話
和歌山の民謡
鯛島(たいじま)と清暑島(せいしょとう)
URLリンク(wave.pref.wakayama.lg.jp)
昔々、古座川の水があたたかくなってきた春の川口近くの海岸で、鯛(たい)の子と蛇の子が仲良く毎日遊びたわむれていました。そして、年を重ねるにつれて、いつしかお互いに恋心を抱くようになり、やるせなさと不安が積もっていきました。
「蛇さん、あのね。私は大きくなったら深い海に行かなければならないの。そうしたら、蛇さんは私のことなんか忘れてしまうでしょうね」
「そんなことはありませんよ。あなたこそ私が大きな蛇になったら、恐ろしがって私に寄りつかなくなるのと違うだろうか」
そうこうするうち、ある年の梅雨(つゆ)の時期に大雨が降り古座川が大水であふれてしまいました。そのため、遊び場だった岸も流れてしまいました。