15/10/08 10:36:22.41 .net
>>590
つ ◆◆メソポタミア・エジプト神話について語れ!◆◆
スレリンク(min板)
592:天之御名無主
15/10/08 15:17:57.39 .net
>>591
あっちにも>>585のマルチポストがあってわろた
ゼウスに対応するのはインドラのパパのディヤウスでしょ
593:天之御名無主
16/04/15 11:42:28.96 .net
ヴェーダとかの解説書とか入門書でおすすめなのってある?
594:天之御名無主
16/05/31 08:14:56.46 .net
とりあえずは岩波文庫のリグ・ヴェーダでしょ
595:天之御名無主
16/07/24 18:03:34.29 .net
インドラたそ~
596:sage
16/12/18 14:38:16.11 hUzANV8Hu
test
597:sage
16/12/18 14:46:00.13 hUzANV8Hu
>568:ヴィシュヌを倒したジャランダラというアスラの話って、どの文献に載っているのでしょうか
⇒ジャランダラは、シヴァ・プラーナに書いてある。
598:sage
16/12/18 14:56:17.80 hUzANV8Hu
シヴァ・プラーナは多分まだまともな邦訳が出ていないので、その部分だけ訳してみた。
その結果わかったことをいくつか書く。
599:sage
16/12/18 14:58:29.81 hUzANV8Hu
・ジャランダラのことが書いたサイトはいくつかあるけど、そのどれとも微妙に違う。ただ、ジャランダラが強いことは共通。インドラなんか目じゃない。
600:sage
16/12/18 15:00:07.24 hUzANV8Hu
・ヴィシュヌに勝ったことは勝ったけど、「撃破」って感じじゃない。
互いに泥沼の戦いになっていくうちに、
ヴィシュヌがジャランダラの力を認めたって感じ。
その後、ヴィシュヌはジャランダラの願いを叶えようって言ったので、
ジャランダラは奥さんのラクシュミーと一緒に自分の城に住めって言い、
ヴィシュヌは彼の言う通りにした。
ヴィシュヌは一応主神の一人だから、
作者は遠慮がちに書いているのかもしれない。
自分はこの部分をジャランダラとの戦い続けることは不可能と判断して、
事実上降伏したと解釈している。
その後、ジャランダラの三界の支配が確立したプラーナは書いている。
601:sage
16/12/18 15:05:12.64 hUzANV8Hu
・ジャランダラはマハーバリのように立派な政治をして三界は繁栄した。
「ジャランダラの王国には、病気、餓え、貧困がなかった。
彼は最も公正で有徳な名君だった」というようなことが書かかれてる。
ぶっちゃけ人間にとっては、アスラの方がよい為政者と思える場面だ。
この辺り、作者はアスラ(=アフラ)が善なる神となっている
ゾロアスター教を意識しているとも思った。
ジャランダラは実父はシヴァだけど、
養父はヴァルナ(=ゾロアスター教の主神アフラ・アズダーのルーツ)だし。
602:sage
16/12/18 15:13:16.03 hUzANV8Hu
・インドラはクズさは結構知られているが、
ヴィシュヌもこの神話ではクズなことをやっている。
ジャランダラは奥さんのヴリンダが貞節な限り、
誰にも負けないとブラフマーに予言されていた。
そこでヴィシュヌは、ジャランダラに化けて奥さんとSEXし、
後で彼が正体を明かすと、
ヴリンダはショックを受け、ヨーガの力で火を起こして焼身自殺した。
この直前、ヴィシュヌはヴリンダに「卑劣な詐欺師め!」と罵られた上、彼女に呪われた。
その結果、彼は一時的精神を病んだ上、ラーマの人生の時にシータを魔王ラヴァナに攫われることになったとか。
まあ、ついさっきヤった女がいきなり自分の目の前で焼身自殺されたら、誰でもショックを受けるだろう。
603:sage
16/12/18 15:22:56.28 hUzANV8Hu
・ヴィシュヌの弁護をすると、上記はパールヴァティーの意見を受けてやったことである。
先にジャランダラがシヴァに化け、彼女に同じことをしようとしたからだ。
結局、ジャランダラはパールヴァティーが余りに魅力的だったので、ついつい射精してしまい、
バレてしまったが。
なお、この場面ではジャランダラはとてもカッコ悪いが、物語全体を見ると、
結構カッコいいセリフを吐いている。正直自分はかなり好きになった。
なお、ヴィシュヌがやたら人を騙すのは、ラームチャリットマーナスの物語でナーラダ仙からも批判されている。
自分としても、正直この神は好きになれない。
善悪を抜きに考えるにしても、主神といわれる癖に余りに詭計を用い過ぎるからだ。善神として思われる分、物語でヴリンダが言った通り、余計詐欺師に見える。
604:sage
16/12/18 15:29:56.40 hUzANV8Hu
・シヴァプラーナと言われるように、この物語は基本的に「シヴァ神まんせー」である。
いや、主人公がシヴァの綽名の持つ例のラノベみたいに、「さすがです、お兄……シヴァ様」と言った方がいいか。
とにかくシヴァは強い。過ぎる。スターウォーズで言えば、ダースヴェイダーよりも強い皇帝パルパティーンである。
だがシヴァ・プラーナは面白いところ、あるいは公平な部分は、ちゃんとシヴァ陣営の欠点も描いているところです。
605:sage
16/12/18 15:40:08.41 hUzANV8Hu
・まずシヴァの眷属―すなわちガネーシャ・スカンダ。ヴィーラバドラなどの強者率いるシヴァ軍がジャランダラ軍と戦うことになったのだが、
ジャランダラに打ち負かされる。
ジャランダラからも「弱い」と言われてしまう。
・続いてシヴァ。強さでは圧倒的なのだが、ジャランダラが仕掛けた幻術にあっさりハマり戦闘不能になってしまう。
無敵の破壊神もデバフ系の魔法には弱いらしい。
ここでシヴァを攻撃してしまうと、魔法が解けて意味がなくなってしまうためか、この間にジャランダラは戦線を離脱してパールヴァティーを
誘惑しようとする。
神の奥さんをなんとかしようとするのは、シャクティ(性力の女神)の思想とかかわりがあるらしい。
この結果が最終的にヴリンダの悲劇に繋がる。
606:sage
16/12/18 15:54:14.64 hUzANV8Hu
・最終的にシヴァは海水から創り出したチャクラムでジャランダラを殺したが、彼は余り戦いには乗り気ではなかったようだ。
その後、ジャランダラの奴隷状態から解放されたデーヴァ達は
シヴァを讃えるが、
彼に「お前達なんぞのために自分の分身を殺してしちまった」と
皮肉られるし、ブラフマーからも「静かにしろ」と窘められたしまう。
デーヴァを助けるために活動したヴィシュヌがヴリンダの呪いが狂ってしまったからだ。
その後、ヴィシュヌは大女神シャクティの恩恵で助けられることになるが、
彼はこの物語でかなり難儀なことになっている。
シヴァ派の物語だから、ヴィシュヌを落とす内容は当時のヴィシュヌ派への批判も含んでいるかもしれない。
・どっかのサイトでインドはスターウォーズのようだとと書いてあったが、
シヴァプラーナは本当によく当て嵌まると思った。
ついでに言うと、シヴァとジャランダラは最終決戦の際、
ウルトラマンのように巨大化する。
設定盛り過ぎだろ……とも思ったが、こんな昔からここまでSFやラノベを先取りする展開があるのは正直驚いた。
ひょとしたら当時の坊さんはヨーガやら怪しげなクスリやらで
超古代文明っぽい世界の幻覚を見ていたのかもしれない…………まさかね。
読書感想文(しかも誤字が多い)になってしまったが、読んでくれたヒトには感謝。
607:sage
16/12/18 16:14:22.06 hUzANV8Hu
プラーナの物語について追記すると、ヒンドゥーの坊さん達は、神々であるデーヴァを手放しに礼賛しているわけではないと思った。
しっかり神々の悪徳と欠点を描いているからだ。
自分の宗派の主神ですら、注意深く読むと、そうした点を見つけることができる。
おそらく彼らは自分達が崇拝する存在に悪魔じみた要素を自覚しつつも、なおそれを天則(リタ)=自然の理として受けれようしていたとも思える。
奥が深いと言えば深いが、人間社会(特に現代社会)の視点から見れば、理不尽な部分が多い。
ヴィシュヌの最後の化身であるカルキの話にしたって、アレ救世主の予言と思われるけど、それはバラモンに人達のためのものだから。
文字通りあの予言通りになったら、カースト制度のような身分制に支配されるということでもある。
現代人にとっては、ぶっちゃけ都合が悪いだろう。
608:sage
16/12/18 16:23:18.78 hUzANV8Hu
勢いで書いたので、あちらこちらにある誤字は顧みなかったが、
この部分だけは直しておく。
601:養父はヴァルナ(=ゾロアスター教の主神アフラ・アズダーのルーツ)だし。
⇒「アフラ・アズダー」ではなく「アフラ・マズダー」ね。
609:天之御名無主
17/01/15 19:13:15.54 .net
___ _
ヽo,´-'─ 、 ♪
r, "~~~~"ヽ
i. ,'ノレノレ!レ〉 ☆ 衆議院と参議院のそれぞれで、改憲議員が3分の2を超えております。☆
__ '!从.゚ ヮ゚ノル 総務省の、『憲法改正国民投票法』、でググって見てください。
ゝン〈(つY_i(つ 日本国憲法改正の国民投票を実施しましょう。お願い致します。☆
`,.く,§_,_,ゝ,
~i_ンイノ
610:天之御名無主
17/03/12 17:14:40.43 .net
面白いスレなのに最近レスなくて寂しい
611:天之御名無主
17/05/30 03:03:54.89 .net
保守
612:天之御名無主
17/05/30 03:12:24.94 .net
>567:ヴィシュヌを倒したジャランダラというアスラの話って、どの文献に載っているのでしょうか
⇒ジャランダラは、シヴァ・プラーナに書いてある。
ジャランダラのことが書いたサイトはいくつかあるけど、そのどれとも微妙に違う。ただ、ジャランダラが強いことは共通。インドラなんか目じゃない。
日本では余り知られていない話のようなので英語版からの重訳だが、ちょっと書いてみる。
ヴィシュヌにとっては不名誉な話もあるので、ヴィシュヌ好きなヒトは注意。
613:天之御名無主
17/05/30 03:16:13.86 .net
・アスラ王ジャンランダラは、まずインドラを破り、続いて三神の一柱だるヴィシュヌに勝ったことは勝った。
※そこまでの過程は色々と書いてあるけど省略する。
戦いの内容としては、「撃破」って感じじゃない。
互いに泥沼の戦いになっていくうちに、ヴィシュヌがジャランダラの力を認めたって感じ。
その後、ヴィシュヌはジャランダラの願いを叶えようって言ったので、ジャランダラは奥さんのラクシュミーと一緒に自分の城に住めって言い、
ヴィシュヌは彼の言う通りにした。ヴィシュヌは一応主神の一人だから、シヴァ・プラーナの作者も遠慮がちに書いているのかもしれない。
自分はこの部分を事実上ヴィシュヌが力尽きてジャンラダとの戦闘継続が不可能になり、降伏したと解釈している。
その後、ジャランダラの三界の支配した。
614:天之御名無主
17/05/30 03:16:34.27 .net
・アスラ王ジャンランダラは、まずインドラを破り、続いて三神の一柱だるヴィシュヌに勝ったことは勝った。
※そこまでの過程は色々と書いてあるけど省略する。
戦いの内容としては、「撃破」って感じじゃない。
互いに泥沼の戦いになっていくうちに、ヴィシュヌがジャランダラの力を認めたって感じ。
その後、ヴィシュヌはジャランダラの願いを叶えようって言ったので、ジャランダラは奥さんのラクシュミーと一緒に自分の城に住めって言い、
ヴィシュヌは彼の言う通りにした。ヴィシュヌは一応主神の一人だから、シヴァ・プラーナの作者も遠慮がちに書いているのかもしれない。
自分はこの部分を事実上ヴィシュヌが力尽きてジャンラダとの戦闘継続が不可能になり、降伏したと解釈している。
その後、ジャランダラの三界の支配した。
615:天之御名無主
17/05/30 03:19:30.38 .net
やべっ、重複したwww
・ジャランダラは、善なるアスラとして知られたマハーバリ(大日如来のルーツともいわれる)のように立派な政治をして三界は繁栄した。
ジャランダラの王国には、病気、餓え、貧困がなかった。
「彼は最も公正で有徳な名君だった」というようなことが書かかれてる。
ぶっちゃけ人間にとっては、アスラの方がよい為政者と思える場面だ。
この辺り、シヴァ・プラーナの作者はアスラが善神となっているゾロアスター教を意識しているとも思った。
ジャランダラは実父はシヴァだけど、養父はヴァルナ(=ゾロアスター教の主神アフラ・アズダーのルーツ)だし。
616:天之御名無主
17/05/30 03:22:42.73 .net
・インドラのクズさは結構知られているが、ヴィシュヌもこの神話ではクズなことをやっている。
ジャランダラは、奥さんのヴリンダが貞節な限り、誰にも負けないとブラフマーに予言されていた。
そこでヴィシュヌは、ジャランダラに化けて奥さんとSEXし、後で彼が正体を明かすと、ヴリンダはショックを受け、自分の体に火をつけて焼身自殺した。
この直前、ヴィシュヌはヴリンダに「卑劣な詐欺師め!」と罵られた上、彼女に呪われた。
その結果、彼は一時的精神を病んだ上、ラーマの人生の時にシータを魔王ラーヴァナに攫われることになったとか。
まあ、ついさっき姦った女がいきなり自分の目の前で焼身自殺されたら、誰でもショックを受けるだろう。
617:天之御名無主
17/05/30 03:32:04.58 .net
・ヴィシュヌの弁護をすると、この行為はパールヴァティーのアドバイスを受けてやったことである。
先にジャランダラがシヴァに化け、彼女に同じことをしようとしたからだ。
結局、ジャランダラはパールヴァティーが余りに魅力的だったので、行為に及ぶ前に射精してしまい、正体がバレてしまった。
この様子を見たパールヴァティーは一目散に逃げ出し(そりゃそうだwww。なお、この時はまだドゥルガーに変身して戦うことはできなかったようだ)、
ヴィシュヌを呼んで「ヴリンダを姦っちまえ!」と依頼したとか。
この場面ではジャランダラはとてもカッコ悪いが、物語全体を見ると、
結構カッコいいセリフを吐いている。正直自分はかなり好きになった。
戦争の終盤でシヴァに怖れを成し、生き残っていた部下が全員逃げた場面でも、
「我は大海(ヴァルナのこと)の子にして、三界の覇王なり」と息巻いてシヴァに挑むところとかね。
※注)上記のセリフは自分なりの翻訳なのでご了承をば。
618:天之御名無主
17/05/30 03:42:12.07 .net
なお、ヴィシュヌがやたらヒトを騙すのは、「ラームチャリットマーナス」の物語で聖仙のナーラダからも批判されている。
自分としても、正直この神は好きになれない。
善悪抜きに考えるにしても、主神といわれる癖に余りに詭計(策略)を用い過ぎるからだ。シヴァがデーヴァ神族の中でも善神として思われる分、シヴァ・プラーナでヴリンダが言った通り、余計邪悪な詐欺師に見える。
「悪いことをしても他人に悪だと思わせない」という点でね。逆に言えば、それだけヴィシュヌが知略に優れているとも言えるが。
ここでは書かないが、アスラ王ターラカの息子達が支配したトリプラという都市の物語でも、ヴィシュヌは恐ろしくアクドイことをやっている。
ヒンドゥー教の文献の中でヴィシュヌがアスラ(ゾロアスター教のアフラ)にやってきたことを考えると、アスラ側の視点ではヴィシュヌこそゾロアスター教の邪神アンラ・マンユに見えるのではないか。
(なお、シヴァはゾロアスター教でがサルワという魔王として知られている)
619:天之御名無主
17/05/30 03:43:24.45 .net
■訂正
誤)シヴァがデーヴァ神族の中でも善神として思われる分、
正)ヴィシュヌがデーヴァ神族の中でも善神として思われる分、
620:天之御名無主
17/05/30 03:49:34.82 .net
いや、主人公がシヴァ(マヘーシュヴァラ)の綽名の持つ「魔法科高校の劣等生」のように、読み進めるごとに「さすがです、お兄……シヴァ様」と言いたくなってしまう(笑)。
とにかくシヴァは強い。強過ぎる。スターウォーズで言えば、ダースヴェイダーよりも強い皇帝パルパティーンである。
シヴァ・プラーナとは、元祖サードアイの持ち主がその圧倒的な力を見せつける物語なのである(戦争の部分では)。
だがシヴァ・プラーナは面白いところ、公平にシヴァ陣営の欠点も描いているところなのだ。
621:天之御名無主
17/05/30 04:12:27.34 .net
・シヴァ軍がジャランダラ軍と戦った時、シヴァ軍には、ガネーシャ、スカンダ、ナンディン、ヴィーラバドラなどインド神話で名立たる軍神達が揃っていた。
物語では、彼らは全員ジャランダラに打ち負かされ、背後に控えていたシヴァが出て来ざるを得ない状況という流れになっている。
そのシヴァに、ジャンラダラは「お前の息子共は兎のように逃げていったぞ」と言ってしまうほど、ガネーシャ達は雑魚扱いされる始末だ。
ま、そのジャランダラもシヴァに力では敵わなかったので、作戦を変更して幻術をしかけると、これでシヴァはあっさり引っ掛かって戦闘不能になってしまうのだ。
この時、シヴァはアプサラスやガンダルヴァなどが優雅に舞う光景を見て思わず武器を手放してしまったとか。
無敵の破壊神も(ステータス異常魔法をもたらす)デバフ系の魔法には弱いらしい。
ここでシヴァを攻撃してしまうと、そのショックで魔法が解けて意味がなくなってしまうためか、この間にジャランダラは戦線を離脱してパールヴァティーを誘惑しようとする。
神の奥さんを手籠めにしようとするのは、シャクティ(性力の女神)の思想と関わりがあるらしい。
配偶者となる女神の存在は、夫の男神の力になり、そのためには夫に貞淑であることが条件ということなのだろうか。
ま、奥さんに他人の男のモノになったら、確かにダンナは激オコだろうが、戦闘力が下がるほど重大なことなのかという疑問は湧く。
、
なんにせよ、ジャランラダのこの行動の結果がヴリンダの悲劇に繋がることになる。
622:天之御名無主
17/05/30 04:42:24.46 .net
・シヴァとジャランダラの戦いは、互いがウルトラマンのように巨大化して攻撃し合う展開になった。
※アスラ族は、神話の型では「巨人」に当たるようなのでこうした巨大化が可能だと思われる。例えとしては「進撃の巨人」の主人公エレンみたいなものだと考えた方がいいかもしれない。
この時、シヴァに怖れをなしたジャランダラ軍の武将―シュンバ・ニシュンバ(真言密教における降三世明王!)やカーラネーミ(ジャランダラの舅)、
そして他に生き残っていたジャランダラ軍のアスラ達は悉く逃げ出してしまい、ジャランダラはただ一人シヴァに相対する羽目になってしまう。
こうした状況になったものの、シヴァは正直ジャランダラとの戦いに気乗りしなかった。
ジャランダラは、シヴァの「サードアイから放出された炎」と「海」の間に生まれた自分の息子だったからだ。
つまりシヴァにとっては、他の誰より優秀な息子をこれから自分自身で殺すことになってしまうのだ。
ここでシヴァは、ジャランダラを試すようなことをする。
巨人化していた彼は、海水を足で掻き回すと、水のチャクラムを造り出し、
「このチャクラムを一度だけ受け切ってみろ。お前と戦いを続けるかはそれから考えてやる」とジャランダラに言った。
圧倒的な力の差に加え、周囲に誰一人いなくなってしまった状況である。
シヴァに舐められたと思ったジャランダラは、それでも「オレはヴィシュヌを倒し、三界の覇者になった男だ!」と気を吐いてシヴァの挑発を受けてしまう。
そしてシヴァは、海水を造ったチャクラムを蹴飛ばしてジャンラダラに放った。
ジャランダラはこの一撃に耐えることができず、首を刎ねられて死んでしまう。
623:天之御名無主
17/05/30 05:02:38.90 .net
こうしてジャランダラは敗北し、アスラ族の奴隷状態から解放されたデーヴァ神族はシヴァを讃えるが、
その彼からは「お前達(デーヴァ神族)なんぞのために自分の分身を殺しちまった」と皮肉られ、
ジャランダラの名付け親である三大神の一柱―ブラフマーからも「なに騒いでやがる! 静かにしろ!」と窘められたしまう。
無様なデーヴァ達を助けるために活動したヴィシュヌが、ヴリンダの呪いが狂ってしまったからだ。
その後、ヴィシュヌは大女神シャクティの恩恵で助けられることになるものの、彼はこの物語でかなり損な役回りになっている。
シヴァ・プラーナは、シヴァ派の物語だから、ヴィシュヌを落とす内容は当時のヴィシュヌ派への批判も含んでいるかもしれない。
624:天之御名無主
17/05/30 05:15:12.13 .net
以降は自分の見解。
様々なプラーナ文献がある中、多くのアスラが一方的に悪魔扱いになっていることが多いヴィシュヌ派の物語(マハーバーラタやバーガヴァタ・プラーナなど)に比べると、
シヴァ・プラーナは、デーヴァとアスラ双方に対して比較的「公平な見方」をしている点が非常に興味深い。
少なくとも、こちらはアスラ側の美点もかなり書かれているからだ。
また様々なヒンドゥー神話を読んで思ったことは、ヒンドゥーの坊さん達は、神々であるデーヴァを手放しに礼賛しているわけではないと思った。
しっかり神々の悪徳や欠点を描いているからだ。
おそらく彼らは自分達が崇拝する存在に悪魔じみた要素を自覚しつつも、なおそれを天則(リタ)=自然の理として受けれようしていたとも思える。
この辺は、善と悪としっかり分けたゾロアスター教とは明確に異なる点である。
奥が深いと言えば深いが、人間社会(特に現代社会)の視点から見れば、デーヴァの所業には理不尽なことも目立つ一方、一部のアスラ側の姿勢に共感を覚えることも多々ある。
※マハーバリ、ジャランダラ、ターラカ三兄弟など。
なお、ターラカ三兄弟の都市トリプラは当初理想郷のような場所だったが、ヴィシュヌの策略によって堕落したとか。
ヴィシュヌの最後の化身であるカルキの物語にしたって、アレ救世主の予言物語と思われてるけど、それはバラモンの人達のためのものだから。
あの予言通りになったら、現代で言えば「民主主義からカースト制度的身分制」に取って代わって支配されるということでもある。
現代人にとっては、ぶっちゃけ都合が悪いだろう。
625:天之御名無主
17/05/30 05:21:44.59 .net
・どっかのサイトでインド神話はスターウォーズのようだとと書いてあったが、マハーバーラタとかと並んでシヴァ・プラーナは本当によく当て嵌まると思った。
戦闘機(ヴィマナ)やら空中都市やら謎のビームやら巨人化やら設定盛り過ぎだろ……とも思ったが、こんな昔にここまでSFを先取りする展開があるのは驚きである。
ひょっとしたら、当時の坊さん達はヨーガの瞑想やら怪しげなクスリやらでトリップし、超古代文明っぽい世界の幻覚を見ていたのかもしれない…………まさかね。
というわけで、ここまで読んでくれたヒトには感謝!
626:天之御名無主
17/05/30 05:52:57.57 .net
■誤字脱字が多くてすみません。蛇足ながら以下訂正です。
601:
誤)三神の一柱だる
正)三神の一柱たる
603:
誤)アフラ・アズダー
正)アフラ・マズダー
607:(※これはすでに書いたが)
誤)シヴァがデーヴァ神族の中でも善神として思われる分、
正)ヴィシュヌがデーヴァ神族の中でも善神として思われる分、
608:
本文の前に、「シヴァ・プラーナに描かれるシヴァは……」と入ります。
また以下の訂正あり。
誤)いや、主人公がシヴァ(マヘーシュヴァラ)の綽名の持つ
正)主人公がシヴァ(マヘーシュヴァラ)の綽名の持つ
609:
誤)ステータス異常魔法をもたらす
正)ステータス異常をもたらす
610:
誤)海水を造ったチャクラム
正)海水で造ったチャクラム
627:天之御名無主
17/05/30 06:09:56.28 .net
600:
誤)>567:ヴィシュヌを倒したジャランダラというアスラの話って、
正)>568:ヴィシュヌを倒したジャランダラというアスラの話って、
606:
誤)シヴァはゾロアスター教でがサルワ
正)シヴァはゾロアスター教ではサルワ
609:
誤)奥さんに他人の男のモノになったら
正)奥さんが他人の男のモノになったら
628:天之御名無主
17/09/29 20:22:42.40 .net
インドラジットはインドラに勝ったから
インドラジット>インドラ
それより強いのがスカンダ
スカンダはインドラより断然強い
生後4日のスカンダにインドラは勝てず、神軍最高指揮官の地位をスカンダに譲った
スカンダ>インドラジット>インドラ
インドラは大したことない
629:sage
17/10/01 18:38:25.16 .net
ヒンドゥー神話の中でスカンダはインドラより強いとされているのは確か。
だがそのスカンダもアスラ王のジャランダラはシャンカチューダには負けている。
これはシヴァ・プラーナに書いてあった。
はっきり言って全般的にデーヴァよりアスラの方が強い。
ピンチになる度に、ヴィシュヌやシヴァなどが出張って(主にヴィシュヌの方が多いが)アスラ達をやっつけている。
ヒンドゥー神話だから、デーヴァの方が「支配者たる神」というイメージが強いが、
その戦歴を見ると、実際、世界を支配した期間はアスラ達の方が長いのかもしれない。
そう言えば、現実世界もアスラの世界(修羅界)のように戦いやら競争やらが続いてるような……
ってことは、現代(というか昔から)アスラが世界の支配者なのか!?
って思ってしまう。
630:天之御名無主
17/10/01 19:50:58.63 .net
そのお伽噺の中ではね
631:sage
17/10/01 21:01:49.17 .net
まあ神話なんてみんなおとぎ話。
ただ重要なのは、それを信じている人
(宗教の信者。広い意味では科学的世界観を信じる人にも当てはまる)にはそうではないということ。
人それぞれによって世界観は異なり、結果考え方が異なるということでもある。
いいか悪いかは別にして。
632:天之御名無主
17/10/01 21:45:45.43 .net
確かに、善なる神が支配してるなら人類は争ってないわな
そう考えると、富の蓄積により発生した人類の争い、戦争が終わってないので、有史以来の神はアスラであるとも言えるね
633:天之御名無主
17/10/01 21:49:50.89 .net
ということは、
アスラが支配してる戦争の絶えない現在の世界を終わらせて全人類を救うためのカルキ
ってことかな
634:天之御名無主
17/10/01 22:16:16.40 .net
日々のレスでsage入力の場所間違えた……。
>アスラが支配してる戦争の絶えない現在の世界を終わらせて全人類を救うためのカルキ ってことかな
⇒神話の内容にもよると、割とアスラ王の中には善政をしている者もいるので立場や視点で
見方は異なると思う。
神話のおとぎ話が真実だと妄想して考えると、アスラというのは帝国主義的・資本主義的な
思想を持っているんじゃないかな?
法の神であるヴァルナ(=アスラ・マズダー。最初の世界帝国であるペルシャ帝国の神)もといわれる通り、
法を重んじつつと支配領域を拡大する政策を取り、だから常に三界支配など試みては争いが絶えない。
一方では(デーヴァと比べれば)「実力主義の公平な(良い?)社会」ということになる。
カルキの勝利は、バラモン至上主義の完全身分制な(現代人から見れば)ディストピアとういうことになる。
前者は「強いもの勝ち」、後者は「がんじがらめの身分制」、
まあどっちもどっちもって感じだが、これなら前者の方はマシな気がする。
上記はあくまで自分の妄想だが。
635:天之御名無主
17/10/01 22:34:08.57 .net
ちなみに法の神にして水の神ヴァルナはアスラとされているが、ヴェーダ聖典が編纂された頃。、
アスラは悪魔扱いされていない。
後年、アスラが悪魔とされるようになってからも、ヴァルナはデーヴァに一員のように語れる。
ただヴィシュヌを屈服させたアスラ王―ジャランダラは養父はこのヴァルナなのは面白い。
(ジャランダラの実父は、ヴェーダでアスラとされるルドラ=シヴァである)
■余談
余り印象が語られないが、アスラというのは巨人族に分類されるようである。
(アスラの一族であるダイティヤは、ギリシャ神話の巨人ティターンと言語分類的に
関係があるとどっかの本の書いてあった)
そして最初の文明であるシュメール文明の神―アヌンナキも巨人らしい。
ということはまさか…………後はご想像におまかせします。
636:天之御名無主
17/10/01 23:18:39.38 .net
面白いですな。
確かに、ヴィシュヌの最後のアヴァターラであるカルキの勝利はヒンドゥーのカースト万歳となりますね。
そのように比べてみると、私も実力主義の方が好きですね。
ヴィシュヌに勝ったジャランダラの実父がシヴァで養父がヴァルナで、どちらも元々アスラというのも興味深いですね。
アスラ側の対ヴィシュヌ最終兵器と言ったところでしょうか。
デイティヤとティターンが繋がるとすると、
現在の神に負けた前時代の神というような形なんでしょうね。
現在の神に反逆した前時代の神が悪魔と呼ばれ
現在の神に服従した前時代の神が天使と呼ばれたような構図が見えてきますね。
ということはデーヴァよりもアスラの方が古い神々ということでしょうかね。
637:天之御名無主
17/10/01 23:28:13.96 .net
>ということはデーヴァよりもアスラの方が古い神々ということでしょうかね。
⇒自分も専門ではないので偉そうには語れませんが、
確かアスラの方がより古い神ということを何かの本で読んだことがあります。
とにかく重要なデーヴァ・アスラ共に「インド=ヨーロッパ語族」の神ということです。
そう、英語をはじめ、現代の言語圏を支配しているほとんど国家が、
文化的に印欧語族の神々を影響を受けているということになる。
細部は異なるものの、インド神話はギリシャ神話や北欧神話を初め、
同言語圏の神話と共通点がかなりありません。
インド神話には、周期的に世界の終わりが語られますが、その時の光景の1つが
北欧神話のラグナロクのような状態だったのかもしれません。
638:天之御名無主
17/10/01 23:34:16.22 .net
>共通点がかなりありません
⇒失礼。共通点があります。でした。
インド神話が面白いのは、印欧語族の(西洋的)神々と東洋的な蛇神(ナーガ)が融合している点で
よりグローバルな? 世界観になっていることです。
私見ですが、こうした思想が混合した結果、バラモンの祈祷の呪力そのもの化身にして
魔術法則ともいえるブラフマン(=ブラフマー)や、
それを体現した存在としてシヴァやヴィシュヌがヴェーダ時代よりアップグレードした形で
信仰されるようになったのかもと考えています。
トンデモ説になりますが、もし超古代文明の謎を解き明かすとしたら、印欧語族のルーツなど
言語学的なアプローチも面白いかなと思ってます。
639:天之御名無主
17/11/12 03:31:32.32 .net
タイトルと異な、りインドラよりアスラの方が人気がありそうなスレである。
ということで、アスラ王マハーバリがモデルと言われる大日如来が語ったというあるお経について語ろう。
640:天之御名無主
17/11/12 03:38:13.65 .net
ここで例に挙げるのは、真言密教における二大経典の1つである金剛頂経についてである。
もう1つの経典は大日経であるが、
この金剛頂経と大日経は、成立した時代も場所も異なる経典である。
つまり両者で語られる毘盧遮那仏は、異なる存在である可能性があるのだが、ここではそのことに言及しない。
641:天之御名無主
17/11/12 03:49:53.33 .net
金剛頂経には、門外漢から見れば、余りにもお手軽に「仏になれる方法」が書かれている。
以下は本に書かれた小難しい言い方を自分になりに砕いてみた。
正しいと思うかはどうかは、自己責任で解釈して。
経典の最初の辺りで、遙か高見の世界にいたマハー・ヴァイローチャナ―真言密教で言う
(金剛界も)大日如来は、
人間界で苦行で励む一切義成就菩薩(この経典でいうガウタマ・シッダールタのこと)を発見すると、
彼の前に現れ、こう言う。
「お前、そんな頑張っても無駄だよ無駄! 悟りなんて開けないぜ。そもそも方法がわかってねーだろ」
642:天之御名無主
17/11/12 04:06:31.90 .net
大日如来は、引き連れてきた如来(仏)達と口を揃え、こう指導する。
「マントラ(真言)を唱えて自分の心に呼びかけるんだよ。
オーム(※)・チッタラプラティヴエーダム・カローミ(オーム、われは自心の源低に通達せん)
って唱えてな。
※実際の発音は、「オーン」の方が近い。
悟りを求めて止まないシーダールタは彼らの言う通りにすると、
自分の心臓の部分に月輪のようなものが見えてくる。
643:天之御名無主
17/11/12 04:31:43.66 .net
■630の訂正⇒本によると、オーム・チッタプラティヴェーダム・カローミ だった。
「ふぁっ!? ほ、仏様! マントラ唱えたら、胸にお月さんみたいなのが見えて来ました!」
不可思議な現象に驚くシッダールタ。そんな彼に仏達はこう続ける。
「その白いお月さんは、お前の心だ。〈本来清らな〉お前の心なんだぜ。
そしてその心が仮に欲望塗れで汚れたとしても、白い服に色が付けられたようなもんだ。
今みたいにマントラを唱えれば、いつでも洗い清められるってことだ。大したことじゃねぇんだよ。
(某洗剤ではないが、どんな酷い汚れでも「驚きの白さ」を取り戻せるようである)
そんでな。今言ったことの認識をよりはっきりさせるためにこのマントラを唱えるんだ。
オーム・ホーディチッタム・ウトパーダヤーミ(オーン。我は菩提心を起さん)
644:天之御名無主
17/11/12 05:00:25.96 .net
「うおおっ! ほ、仏様! 胸の見えてるお月さんみたいなのが、ホントのお月さんみたいに見えて来ました!」
2番目のマントラを唱えてより変化を自覚するシーダールタ。
「そのお月さんは菩提心(悟りを求める心)でもあるんだせ。
それは全ての仏にとって核になるんだ。
お前は言わば仏としての心臓も持ったってことだ。この時点でお前はもう仏の俺達でも一目置く存在になったんだよ。
仏の核であるそのお月さん―菩提心は強ければ強いほどいい。
だからお月さんの中にヴァジュラ(金剛杵)をイメージしながらこう唱えな。
オーム・ティシュタ・ヴァジュラ(オーン、立て、金剛杵よ)
※この場合の金剛杵は五鈷杵だとされている。
シーダールタが仏達の言う通りにすると、彼らは次にすべきことを告げる。
「そうだ、シーダールタ!
イメージしろ! 現実で敵わない相手なら、勝てるものを幻想しろ!
アンリミテッド・(ブレイド成らぬ)ヴァジュラ・ワークス! …………………じゃなくて、
さらにこのマントラを唱えてイメージしたヴァジュラを強固なものにするんだ。
オーム。ヴァジュラアート・マコー・アハム(オーン、我は本性においてこの金剛杵に他ならず)
645:天之御名無主
17/11/12 05:26:43.78 .net
シーダールタが指示通りマントラを唱えると、
仏達の法力で世界中に満ちている金剛界(実在の世界のことでプラトニズムの「イデア」と同じような意味)が、
彼がイメージで造り上げたヴァジュラの中に入った。
そしてシッダールタは、「これでもうお前は金剛界だ!」と仏達に灌頂名を与えられ、灌頂される(※)。
------------
※灌頂⇒菩薩が仏になる時、その頭に諸仏が水を注ぎ、仏の位(くらい)に達したことを証明すること。
密教においては、頭頂に水を灌いで諸仏や曼荼羅と縁を結び、
正しくは種々の戒律や資格を授けて正統な継承者とするための儀式のことをいう。
------------
こうして金剛界という灌頂名を受けたシッダールタは、自身の変化をこう告げる。
「仏様。わ、私は……自分自身が全ての仏達と一体になったような感じがします……」
646:天之御名無主
17/11/12 06:11:42.31 .net
仏達(一切如来)の指導がここまで進むと、彼らはこう告げる。
「シッダールダ、最後はこのマントラだ。
オーム・ヤターサルヴァタターガタース・タターアハム(オーン、一切の如来達がある如くに、その如くに我はあり)
この仏身円満のマントラを唱えながら、自分がイメージしてきたヴァジュラを自分自身だと思うんだ」
シッダールタが仏身円満のマントラを唱えると、
自分が仏である自覚し、悟りを開いて仏になった(という)。
そしてシッダールタは仏達に、。
「仏達よ! 私を加護し、この悟りを堅固な確信にしてください!」
と言うと、彼ら(の霊?)はシッダールタの中に入っていく。
その後、仏達は今やブッダであり、大日如来と同体にもなったシッダールタを、
彼らを代表する「一切如来」としての地位に据えると、須弥山の頂上に移動。
シッダールタは四方に阿閦如来(あしゅくにょらい)、宝生如来、観自在王如来(阿弥陀如来)、不空成就如来を配した上で、
さらに自分のサポートする菩薩達(金剛薩埵=普賢菩薩など)を出現させていくという流れが、その後の金剛頂経のストーリーである。
これらの仏や菩薩は、密教系呪術のパワーソースとなる守護霊的な存在になる。
647:天之御名無主
17/11/12 06:31:28.58 .net
金剛頂経には他の経典とは異なり、「道徳的な教え」は一切ない。
その内容が事実であるかどうか、そして(仏教的な意味での)良し悪しは別にして、
「仏」になるための方法と「仏」になった後、
法力を行使するための方法が書かれているだけの呪術書と言って差し支えがないだろう(個人的な見解です)。
ブッダが悟りに至るエピソードは、当然初期の仏典とは異なる。
だからこの金剛頂経が嘘っぱちだと言うのは簡単だが、初期仏典に書かれたことが事実だという保証もない。
とかく宗教文書は都合が悪いことは書かれないし、教祖様を理想化する余りあり得ないような話も実に多い。
それは原始仏教でも同じことである。
ただ金剛頂経で僧侶達の問題が解決したとすれば、その後の性魔術を含んだ金剛頂経系経典の変化はないことだろう。
元も子もない言い方だが、結局この経典は(どこかに真理も含んでいたかもしれない)が、
「悟りに至った人=ブッダ」というイメージとはほど遠い、ただの呪術師を量産するだけの「教え」にしかならなかったと思う。
その一方でとても興味深いこともある。
648:天之御名無主
17/11/12 07:09:58.10 .net
金剛頂経に登場する仏・菩薩にはヒンドゥー教のデーヴァ(神々)と異なるルーツを持った霊格が
しばしば言及されている。
・菩薩の筆頭である金剛薩埵=普賢菩薩は、ヤクシャやグヒヤカと呼ばれる下級の鬼神が元。
・金剛愛菩薩は、金剛頂経では「マーラ」、すなわち初期仏典でブッダと対峙した悪魔の名前で呼ばれる。
まあこれはデーヴァ神よりか?
・金剛幢菩薩=地蔵菩薩は、金剛頂経ではアスラの「ケートゥ」と呼ばれる。
ヴィシュヌに首を斬られたアスラのラーフの頭部がそのまま「ラーフ」、胴体部は「ケートゥ」と呼ばれる。
・金剛夜叉菩薩は名前の通り鬼神であるヤクシャの元。
・金剛護菩薩は、金剛頂経では「ラークシャサ(羅刹)」の名前で呼ばれる。
ラークシャサの王であるラーヴァナはヴィシュヌの化身であるラーマに殺された。
・金剛頂経では、金剛薩埵が降三世明王に変化してシヴァを調伏するエピソードがあるが、
降三世明王のルーツであるシュンバ・ニシュンバはアスラ王である。
その他、密教系の仏。菩薩は、明らかに非デーヴァ的・反デーヴァ的な霊格が厚遇されている。
ではその王たる大日如来(マハーヴァイローチャナ)はどうかというか、
ヴァイローチャナは「ヴィローチャナの息子」という説がある。
ヴィローチャナはインドラの殺されたアスラ王だが、その息子はアスラ王マハーバリである。
「仏である大日如来とアスラは関係はない!」という仏教の僧侶は言うだろうが、
これだけ反デーヴァ・非デーヴァの面々が揃っていると、
やはり大日如来=アスラ王マハーバリじゃね、と思いたくなる。
649:天之御名無主
17/11/12 07:20:53.09 .net
そもそもヒンドゥー側(デーヴァ)から見れば「仏と称する存在」もアスラやそれに類する敵対者
―すなわち魔神である。
アスラは修行の力でデーヴァをも超える力を手に入れたそうだが、
その呪術的な面をはっきり示したのが、金剛頂経なのかもって考える時がある。
だとすれば、金剛頂経に記された「仏になる方法(五相成身観)」は、
人間を解脱に導く道ではなく、彼らと同じような「アスラ(魔神)」や「鬼」にしてしまう修行法なのかしれない……………
もちろんデーヴァ側にとってのね。
以上、妄想でした。
650:天之御名無主
17/11/12 12:48:17.69 .net
体は剣で出来ている
血潮は鉄で心は硝子
に似ているね~w
651:天之御名無主
17/11/12 16:46:57.03 .net
どっかのブログでyってくんない?
652:天之御名無主
17/11/24 09:19:26.02 .net
検索かけてたどりつきました
面白くて、興味深いです
萩尾望都さんの漫画/原作は光瀬龍さんの「百億の昼と千億の夜」
読んで色々検索かけてました
このスレ最初から読ませてもらってます
初心者にもわかりやすく面白く書かれてて
イメージしやすかったw 時間あるときじっくり読ませてください
取り急ぎ御礼まで
653:天之御名無主
18/01/31 08:47:22.32 .net
神話のようにネットで金が入ってくるらしい方法
グーグルで検索⇒『羽山のサユレイザ』
D57H4
654:天之御名無主
18/03/06 22:05:38.19 .net
タイトルの主題であるインドラについて言及してみる。
インドラの凋落は、歴史的には民衆の信仰が三大神に移行したことが原因だが、
ヒンドゥー神話の観点では、以下のように語られている。
655:天之御名無主
18/03/06 22:07:29.58 .net
・インドラはバラモンの血を引くブリトラを殺害して罪を背負ったことで
ブラフマンの思想が理解できず、新たなに登場した神々に勝てなくなってしまった。
・ブラーナ文献では、性的放埓やソーマを飲み過ぎてしまったためとある。
※ソーマは神々の飲料と言われつつも(現実は?)麻薬性が強いともいわれている。
インドラはソーマを飲んで強くなっていたというが、
それは彼をソーマジャンキー(つまり麻薬中毒者みたいな感じ?)にしてしまったといえる。
656:天之御名無主
18/03/06 22:09:59.02 .net
自分の強さが、ドラッグ頼りのようなものだとわかってのか、
インドラは厳しい修行で強くなっていく苦行者に常に不安を抱いていたという。
彼が「オレの地位を脅かすかも」と考えた苦行者のもとに天女のアプサラスを送り、
その修行を邪魔させたという神話もある。
※仏教的に言えば、ブッダの修行を邪魔したマーラみたいなものだろう。
はっきり言って修行僧にとって、インドラはただの悪魔と変わらない。
657:天之御名無主
18/03/06 22:16:43.28 .net
思うにインドラとは、単純な現世利益的・物質的な意味では人間の需要に大い応えるものの、
深い真理や、それに基づく超常的な呪力には達し得ない「俗物な神」なのである。
※グノーシス思想的に言えば、邪神「アルコーン」に当たると言えようか。
故にインドラの権力は永遠ではなく頻繁に代替わりし、
過去のインドラの中には蟻にまで転生してしまう者がいる神話が語られる。
なお、上記については「インドラの宮殿と蟻の行列」の神話が割と有名。
この神話は、偉大な英雄の栄光も、はかないものだと考えさせるが、
人類を造った神と言われるアヌンナキも、妬み深い自称「唯一神」も
インドラと同じレベルなのかもしれない。
658:天之御名無主
18/03/19 05:42:20.73 .net
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(ameblo.jp)
659:天之御名無主
18/03/19 05:44:01.25 .net
URLリンク(www.youtube.com)
660:天之御名無主
18/03/19 05:45:21.80 .net
URLリンク(www.youtube.com)
661:天之御名無主
18/03/19 05:46:40.09 .net
URLリンク(ameblo.jp)
662:天之御名無主
18/05/16 04:54:06.14 .net
【猿の司令官ハヌマーン】 NASAが発見"アダムスブリッジ″ <30km> 神話『ラーマヤーナ』の証拠!?
スレリンク(liveplus板)
663:天之御名無主
18/06/10 21:47:57.57 .net
1 名無しさん@涙目です。(東京都) [US] 2018/06/10(日) 16:15:38.79 ID:ZvJahlO90 BE:416336462-PLT(12000)
インド・グジャラート州の技術者が、過去8カ月間に16回しか出勤しなかった理由を公的機関に尋ねられた時、こう答えた。
「私はヒンズー教の神ヴィシュヌ10代目の生まれ変わりで、神としての仕事に忙しすぎるからだ」
さかのぼること1999年8月、州行政企業のエンジニアであるラムスチャンドラ・フィファーさんは、新聞を読んでいる時に、自分の中に「神を感じた」。
彼は自分の体が自我から切り離され、「神の幸福」で満たされていると感じたが、自分の身に何が起きているのかは、妻が占星術を読むまでは理解できなかった。
そこには、彼は「人類のリーダーになり、最高の知性を持つことになる」と書かれていた。
フィファーさんはこの神の啓示後も、いつものように仕事を続けていたが、仕事中にも神とのつながりをしばしば経験していたと振り返る。
以下略
URLリンク(tocana.jp)
664:天之御名無主
18/07/12 23:28:25.07 .net
いろいろと役に立つパソコン一台でお金持ちになれるやり方
役に立つかもしれません
検索してみよう『立木のボボトイテテレ』
WLH
665:天之御名無主
19/10/06 07:50:52.81 .net
過疎ってるな。
666:天之御名無主
19/10/06 08:10:40.19 .net
余り知られていないが、
ヒトラー=ヴィシュヌ第10の化身カルキ(インド神話の救世主)という説もある。
ヴィシュヌのシンボルは「卐(まんじ)」だが、
ナチスのシンボルであるハーケンクロイツと似ている―というか向きを変えただけ。
※確か両方とも卐(右まんじ)だったはず。
ナチスと言えばアーリア人至上主義だが、
ヴィシュヌもアーリア(インド・ヨーロッパ語族)神話である「ヴェーダ」の神であり、
カースト的な身分秩序を重要視している。
※ただしヴィシュヌの場合、インド土着神の要素がかなり強い。
667:天之御名無主
19/10/06 08:16:10.02 .net
ヒトラーの悪行は有名だが、実際のところユダヤ勢力によって過剰宣伝された部分が強い。
※ホロコーストの人数もかなり怪しい
なんで当時30万以下しかいないドイツで600万人も殺されたことになっているのか。
また「ガス室」も実際は稼働していないとか、戦後作られたとかという説も1960年代の時点で言及されていた。
一方で、その当時のドイツ経済を立て直した内政手腕は巧みであり、
当時自分の妻や娘までユダヤ人がよく出入りするような風俗的飲食店(ほぼ裸体で接待)に
働きに出されなければならなかったほど、
どん底だった当時のドイツ国民にとってはまさしく「救世主」のように映っただろう。
先の大戦ではユダヤ・欧米もかなりの悪行を行っていることから結局善悪は勝者か敗者かの違いでしかない。
ヒトラーが正しいとは言わないが、もっとしっかり歴史的評価がされてもよいのではないだろうか。
……ん? そんなことより、ヒトラー=カルキだとしたら、
救世主の方が、悪魔(この場合はユダヤ=イルミナティ?とでも言うべきか)に負けてんじゃねぇか!
668:天之御名無主
20/01/07 07:50:09.25 .net
入力テスト
𒀭𒎏𒄈𒋢 ニンギルス
𒊹𒃡 シャルウル
𒊹𒄤 シャルガズ
669:天之御名無主
20/01/09 05:10:08 .net
入力テスト【アヌンナキ(𒀭𒉣𒈾𒆠)の7大神】
𒀭 アン
𒀭𒂗𒆤 エンリル
𒀭𒂗𒆠 エンキ
𒀭𒋀𒆠 ナンナ(シン)
𒀭𒌓 ウトゥ(シャマシュ)
𒀭𒎏𒄯𒊕 ニンフルサグ
𒀭𒈹 イナンナ
670:天之御名無主
20/01/12 15:55:54.20 .net
■入力テスト(カタカナ-ウガリット文字-フェニキア文字)
バアル 𐎁𐎓𐎍 𐤋𐤏𐤁
アナト 𐎓𐎐𐎚 𐤕𐤍𐤏
アスタルト 𐎓𐎘𐎚𐎗𐎚 𐤕𐤓𐤕𐤔𐤀
ヤム(ヤウ) 𐎊𐎎(𐎊𐎆) 𐤌𐤉(𐤅𐤉) ⇒ ヤハウェ?(𐤄𐤅𐤄𐤉)
671:天之御名無主
20/01/14 13:58:02.67 .net
■入力テスト
ॐ नमः शिवाय
𐤇𐤇𐤇𐤇𐤇𐤇𐤇𐤇
ॐ वज्र धातु वं
672:天之御名無主
20/03/13 16:14:54 .net
3/20か3/21にヴィシュヌの化身カルキが降臨?
673:天之御名無主
20/08/19 17:06:54.65 .net
保守
674:天之御名無主
21/01/24 09:29:17.32 .net
101名無しさん@恐縮です2021/01/24(日) 05:11:51.34ID:srhUAoVH0
「交渉は大詰めだ」香川真司の新天地はギリシャ1部PAOKに? 西&希メディアが同時に報じる
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
【サッカー】香川真司の新天地はギリシャ? 現地メディアがPAOK加入に迫ると報道 [数の子★]
スレリンク(mnewsplus板:3番)-n
1数の子 ★2021/01/24(日) 09:17:00.43ID:CAP_USER9
675:天之御名無主
21/01/29 19:55:18.30 .net
あの人は今?
一昔前、wikipedia界隈を荒らしまわったらんたん先生ですが、その後はこんな経歴になっています
参考元 文芸書籍サロン:なろうエッセイ10
スレリンク(bookall板)
最新の研究成果を踏まえて、これまでに判明しているらんたの経歴
生まれ年は1974年と仮定する。
1974年11月12日 福島県?に生まれる
1981年4月 小学校入学(6歳)
1987年4月 中学校入学(12歳)。猛勉強で偏差値を40から67に引き上げる
1990年4月 福島県立磐城高等学校入学(15歳)
1993年4月 関東学院大学入学(18歳)。文系とのことだが学部までは不明
1997年4月 関東学院大学大学院に進学(22歳)。2年で修了。
1999年4月 関東学院大学大学院博士後期課程に進学(24歳)。公務員試験全落ちはこの頃か?
2005年4月 関東学院大学大学院博士後期課程満期退学(30歳)。講師(というか助手?)も経験していたのはこの頃か
2007年10月 wikipediaの利用者に登録、以降様々な記事を立ててはトラブルを起こしまくる
2008年1月 ブログ『らんたのドラゴン小説』開始(33歳)
2015年1月 ブログ『らんたの小説』開始(40歳)
2015年1月25日 wikipedia利用者として実質活動停止状態に突入
2018年下期? ノベルデイズ登録(43歳?)
2019年3月 ノベルデイズ退会、小説家になろう登録(44歳)
2019年6月 カクヨム登録もすぐ撤退、アカウント凍結状態(44歳)
2020年7月 ノベルデイズ再登録(45歳)
2020年8月 ノベルデイズ、小説家になろう退会。破滅派に登録(45歳)
2020年11月12日 なろうエッセイスレにて46歳の誕生日を祝われるも、自分の誕生日は12月だと言い張る。
2020年12月21日 5ちゃんねるの書き込みに関する一連のトラブルで破滅派を退会(46歳)
2021年1月10日 noteに登録、『今日の衰退国日本』などの投稿を開始
676:天之御名無主
21/02/02 01:15:49.49 .net
>>675
これは懐かしい名前を見た
あいかわらずのまま生存していてホッとしました
677:天之御名無主
21/02/02 18:06:48.29 .net
wikipedia時代の面白ネタがあれば随時募集しております
678:天之御名無主
21/02/02 21:46:40.19 .net
氏のWikipedia時代の書き込みはすべて面白ネタですよ
679:天之御名無主
21/02/10 15:43:45.38 .net
>>656
というかインドラに乗ってる象ってスリランカではギリメカラという悪魔だぞ。
680:天之御名無主
21/02/10 17:15:34.27 .net
>>678
彼がいたからアスラ系記事が発展したんじゃないか。6年も停滞させてよく言うよ。最低だなお前は。どんだけソシャゲ業界に貢献したか。
彼がいたからマイナーモンスターキャラがソシャゲに登場してるんだよ。
681:天之御名無主
21/02/10 17:25:43.81 .net
そもそもtroia氏が「ジラントラ」を「ジルニトラ」と彼に訂正させなければ
FF13のドラゴンの名前はジラントラになっていた。
グラブル、シノアリス、逆転オセロニア……
みんな彼の功績だよ。それを横から見て笑ってる奴なんて最低だと思うね。
その恩恵に浸りながらソシャゲやってる奴は特に。
今のゲーム業界なんてWiki記事をコピペするしか能がない。
682:天之御名無主
21/02/11 15:35:33.86 .net
※なおらんた先生は他板においても自分の作品を称賛する自作自演書き込みを多数行っていることが確認されています。
そのためたとえ他人からの書き込みであっても、らんた氏を称賛する書き込みは自作自演の可能性が濃厚であるため、らんた氏の評判を取り戻すには逆効果であることをご承知ください
683:天之御名無主
21/02/13 05:42:22.16 .net
>>679-681
久しぶりにらんたん先生が降臨された!
684:天之御名無主
21/04/05 21:33:32.61 .net
>>677
ドラゴンと龍 Part2
スレリンク(min板)
816 :天之御名無主:2008/01/15(火) 09:59:35
wikipediaで竜記事書いてる利用者が危なっかしくてしかたないんだが・・・
817 :天之御名無主:2008/01/15(火) 11:20:07
善意でやっているから余計たちが悪いよな。
819 :天之御名無主:2008/01/15(火) 19:17:34
ら○たんだろ
820 :天之御名無主:2008/01/15(火) 20:21:48
>>819
別に酷いとは思わないがなんか中には全面的に書き直されてるページがある。
ってか俺は逆に「こんな竜がいるんだ」って驚いた。
礼儀がないけどw
ただ、個人名出すのはいかがなものか。ここ2チャンネルだし。
本人に直接言ったら?まあ、彼は価値はあるよ。他人の意見を素直に聞けばね。
まあノートにも同じような意見書かれてるけど。
つまらんことで問題起こしてるね。彼は。もったいないよ。
821 :天之御名無主:2008/01/15(火) 20:25:33
>>820
>>819の直後にウィキブレイクしてて吹いたw
というか、もしかして、本人でしょ?書き方からして。
822 :820:2008/01/15(火) 20:30:21
俺はただ見てるだけだ。竜関係の同人やってるから。
685:天之御名無主
21/04/10 22:49:09.71 .net
現在のらんたん先生の主な活躍の場はこちら
note
URLリンク(note.com)
らんたのファンタジー小説
URLリンク(lantan2006.at.webry.info)
pixiv
URLリンク(www.pixiv.net)
686:天之御名無主
21/04/14 12:20:18.16 .net
アムリタってなんだろね
687:天之御名無主
21/06/29 09:29:10.78 .net
親ディアウスからいきなり捨てられた孤独人生
放浪中に放蕩の限りを尽くし、女にあちこち手を出してとうとう呪をかけられ女のあそこだらけになる。
女のあそこの呪は修行でようやく消しさり代わりに千の目玉だらけの体を手に入れる
復讐とばかりに親を逆に打ち取る
ヴリトラを不意打ち。しかも一回目は負けて「神々の世界の半分を与える」という条件で和睦。
この有名なセリフはのちにかの国民的RPGドラゴンクエストで使われたともっぱらの噂。
ただし、竜王と勇者の立場は逆転
ハニートラップで2回目にヴリトラ抹殺w一躍天界の寵児に
(続く)
688:天之御名無主
21/06/29 09:29:33.30 .net
(続き)
天空といっても天のかなりは阿修羅族のもの。
そこで天帝阿修羅王ヴィローチャナと政略結婚。シャチーと結ぶことに
そのシャチーを略奪して正式な結婚前にレイプ。阿修羅王は激怒し、インドラの国に攻めるも戦車で討取られる。
これで天空は完璧に俺のものw
しかしヴィローチャナの子マハーバリが再び天空に攻めてきて。あっという間に奪還。
マハーバリは情けをかけて追放処分に。阿修羅族を裏切ってインドラを愛した妻シャチー、子ジャヤンタとともに追放
マハーバリのおかげで天空も地上も光あふれる世の中になったのだがテーヴァ族の領土奪還のためヴィシュヌが小人に化けてマハーバリの3歩分の土地をくださいとお願い。
マハーバリはそんなものくれてやると言ったとたんヴィシュヌが正体を現し、一歩目が天空、二歩目が地上を踏み、とうとう3歩目の地下世界を踏むところマハーバリは体を持って張って守る。
このためマハーバリは踏みつぶされるが情けでマハーバリを生き返し、地下世界の王として許すことに。
インドではマハーバリの偉業をたたえるべくオナムという大祭が行われる。日本に伝わった時、マハーバリは大日如来になったと言われる
689:天之御名無主
21/06/29 09:29:51.87 .net
ヴィシュヌは高次元の主なので天空の主はインドラに据える。
阿修羅族はこんな不意打ちを許すわけなく、魔牛の姿であった父ランバーの子マヒシャースラが阿修羅族を統一し、
再び天空を攻める。そして二たび奪還。このときまたしてもなぜかマヒシャースラはインドラの命を奪わず天界追放。
妻も子も追放。今度はシヴァ神の妻パールヴァーティーが殺戮の女神ドゥルガーに化身し、1人で阿修羅の軍隊を次々抹殺。
そして最後に牛の姿となって戦いに挑んだマヒシャースラを血みどろに抹殺。
この抹殺シーンはインド版ひなまつりである「ナヴラトリ」で祝う(特に北部やベンガルで祝う)。
部下シュヌバ・ニシュムバ兄弟が事態打開に向けて地下世界の富をかき集めてドゥルガーに結婚を申し込むも拒否。
シュヌバ・ニシュムバ(=殺戮者の意)は天の軍勢を血まちりにあげてまたしても天空奪還。
このときまたしてもインドラは追放処分。このときテーヴァ側の責任者インドラがドゥルガーに頭を下げる。
殺戮を楽しめるのならいいわよ、という返事を受けてドゥルガーは闇の女神カーリーに化身。
血を受けても分身を作ることができるシュヌバ・ニシュムバ兄弟王の血を全部飲みほして抹殺。
勝った直後に狂気のダンスを踊って地上が滅びるところを夫シヴァが腹を犠牲にクッションになって抑える。
以後シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーの3神体制が完成し、インドラは天空の1住人となって今も生きている(さすがに今度は天空の主にはさせなかった模様)。
(終)
690:天之御名無主
21/06/29 09:30:05.78 .net
後日談:
四天王の1人夜叉王クベーラが羅刹王ラーヴァナ(クベーラの異母兄弟)に負けて領土であったランカー島(今のスリランカ)を追放。インドラのお世話になった。
このとき四天王にさせてもらって、同時に南の主から北方の守護神となった。
ランカー島奪還に向けて軍を向けるも羅刹王ラーヴァナの子、メーガナーダに負け、命を奪われるところ、ブラフマーがあわてて止めに入り
「インドラジット」(「インドラに打ち勝つもの」の意味)の名を与えるから許してと懇願したが、それでは納得できず不死になれるソーマが飲めなかった羅刹族にとって悲願だった
不死になる体を要求、ブラフマーはこれを受け入れる。「ラーマーヤナ」では不死になる儀式の途中に敵の軍勢が入り、
儀式を打ち切ってラーマ王子軍(実はヴィシュヌの化身)を攻めるも失敗。討ち死。
この儀式が成功したら天空は羅刹族のものになっていた可能性があった。これでインドラは4回、他の神によって救われている。
691:天之御名無主
21/06/29 09:30:32.05 .net
夜叉王クベーラ→毘沙門天
夜叉王の子ナラクーバラ(実はランカー島で生まれている。子が生まれたときランカー中は大喜びしたという)
→なたという中国の神になる。道教では毘沙門天はスルーされ、逆に道教ではなたが大人気に。
しかも角とかが取れてる。東海竜王を抹殺するなど夜叉族の血筋を発揮。
実は竜宮に仕えていた同じ夜叉族のガードマン「りりょう」も殺している。
三男である。
インドラ→帝釈天(大乗仏教)
インドラ→サッカ(上座部仏教)
帝釈天の時は人間にしょうけらという虫を寄生させ、庚申の日に人間が眠った時に人間の体を離れ、
人間の罪を天帝である帝釈天に報告する。これが「庚申」である。このため江戸時代あたりから庚申講が広まり夜明けまで語る習慣が生まれる。
つまり人望のない帝釈天は恐怖でもって人間を支配することができない。
ドゥルガー→黒闇天
黒闇天というのは実は貧乏神のことである。仏教ではドゥルガーは邪神扱いとなった。長女で次女が吉祥天。
吉祥天は富の神である毘沙門天と結婚する。
シュヌバ・ニシュムバ→降三世明王、勝三世明王(そんば菩薩・にそんば菩薩)
仏教では仏の教えに従わないシヴァを調服すべく大日如来から命令を受けた(あるいは大日如来が化身したとも言われている)シュヌバ・ニシュムバを派遣して三千世界を支配していたシヴァを抹殺している。
生まれ変わった時に夜叉として大日如来は命を与え、不動(夜叉)明王、大自在天として仏の守護神として役目をまっとうさせている。
三千世界を支配したシヴァに打ち勝った者という意味で降三世明王、勝三世明王の名をもらいうけた。
仏教とヒンズー教ではまったく神々の地位が反転している。
692:天之御名無主
21/06/29 09:30:46.33 .net
ヴリトラに敗れる→ヴィシュヌの力を借りて騙し討ちでこれを倒す
バリに敗れる→ヴィシュヌがこれを倒す
マヒシャに敗れる→ドゥルガーがこれを倒す
シュンバとニシュンバに敗れる→ドゥルガーがこれを倒す
ヒラニヤカシプに敗れる→ヴィシュヌがこれを倒す
ガルーダに挑む→敗れる
スカンダに挑む→敗れる
ターラカに敗れる→スカンダがこれを倒す
マヒシャに敗れる→スカンダがこれを倒す
ターラカの三人の息子に敗れる→シヴァがこれを滅ぼす
ラーヴァナの子メーガナーダに敗れる→ラーマがラーヴァナ軍を滅ぼす
ニヴァータカヴァチャ族に敗れる→アルジュナがこれを滅ぼす
空飛ぶ都市ヒラニヤプラに敗れる→アルジュナがこれを滅ぼす
ガウタマ仙の妻と不倫する→全身を女性器だらけにされる
チャヴァナ仙に攻撃しようとする→チャヴァナ仙が作った阿修羅に恐れをなして降参
693:天之御名無主
21/06/29 11:23:43.98 .net
アプラサス
>インド神話の水の精霊であり、インドラに従う天女たち。
>修行に浸る人間が神の位に近付かぬよう、誘惑し、堕落させたという。
インドラって滅茶苦茶悪魔やん
694:天之御名無主
21/06/29 11:30:00.19 .net
>技巧神トヴァシュトリには3つの頭を持つ子供トリシラスがいた。
>彼はそれぞれの頭をヴェーダの学習、食事、世界の展望に用いた。
>強力な力を身持つ彼をインド>ラは恐れ、女を送り修行を妨害し、
>それが失敗すると稲妻で彼を殺した。
>それに怒ったトヴァシュトリはインドラの宿敵龍神ヴリトラを生み出した。
この神様をほめるとこねえよw
695:天之御名無主
21/06/29 11:34:41.86 .net
しかも
>ヴリトラを不意打ち。しかも一回目は負けて「神々の世界の半分を与える」という条件で和睦。
だからな。
696:天之御名無主
21/06/29 19:02:18.66 .net
そんなインドラがなぜインドで崇敬を集めていたのか
考えたことなさそうですね、らんたさん
697:天之御名無主
21/06/29 23:34:00.24 .net
>>692
空飛ぶ都市トリプラに敗れる→シヴァがこれを滅ぼす
が抜けてるぞ
698:天之御名無主
21/06/30 07:39:57.20 .net
インドラの飼っているサラマーって地獄の番犬だぞ。
サラマーは魔族であるパニ族を統率する。
この時点でインドラは地獄ともグルじゃんw
699:天之御名無主
21/06/30 08:11:30.88 .net
サーラメーヤ
>インド神話に登場する魔犬の一種で、冥府神ヤマの眷属。
>二匹で冥界の門番をしており、死者が冥界にやってくるとヤマの下へ案内する役割を背負っている。
>『マハーバーラタ』においてはメール山で命を絶ったパーンダヴァを浄土に導いている。
>母親はインドラ神の眷属にして猛獣や犬の祖先(百獣の祖先とも)と呼ばれている「サラマー」
>外見は四つ目でマダラ模様
700:天之御名無主
21/06/30 09:05:18.86 .net
>アスラ神族の王から娘のシャチーを強奪し陵辱した後結ばれている。
>強奪婚を実行したうえ天界中を戦乱に巻き込みようやく愛を勝ち取ったにもかかわらず
>インドラはヴリシャーカピと男色にふけったため妻シャチー(インドラ―ニ)は激怒する
クズすぎだろ、こいつ。
701:天之御名無主
21/06/30 18:08:15.47 .net
ドゥルガーは十二夜叉神将の毘羯羅、二十八部衆の畢婆迦羅にもなってるけどどちらにしても夜叉神。つまり鬼。
黒闇天はドゥルガーの最悪の姿を現したもん。
702:天之御名無主
21/07/01 11:11:46.01 .net
安倍と原発(=現代の黒闇天)のお陰で超強力デバフかかってるからね。
まさに疫病神、貧乏神。
703:天之御名無主
21/07/02 06:31:53.52 .net
インドラは仏教的に言えば、ブッダの修行を邪魔した魔王マーラみたいなものだろう。
というかそのもの。
704:天之御名無主
21/07/05 06:52:02.21 .net
>>50
でもシヴァ神はダチであるバーナアスラ王のために戦ってくれるじゃん。
負けるけど。シヴァ様が負けるとか前代未聞。
705:天之御名無主
21/07/06 07:45:29.57 .net
>>198
旧約でも象はドラゴンだよ。
ワニもジャッカルもカバもドラゴン。
706:天之御名無主
21/07/06 08:36:48.01 .net
>>704
>>704 シヴァ様が負けるとか前代未聞。
⇒
この記述はヴィシュヌ派の文献なので、その辺は話半分に解釈するのがよいかと。
シヴァ・プラーナには、ヴィシュヌがシヴァから生まれたジャランダラ(アスラ王)に根負けしたり、あるいは堕落はシヴァと直接戦って負けたという記述もある。
どこの宗教団体も「自分の神様が1番偉い(強い)!」って主張するから。
まあ、マジレスすると、ヴィシュヌ派の信者とシヴァ派の信者の間でひと悶着あって、シヴァ派が負けたっていうことを神話化しただけなのかもしれない。
707:天之御名無主
21/07/06 08:38:27.95 .net
■訂正
誤)あるいは堕落はシヴァと直接戦って負けたという記述
正)あるいは堕落したヴィシュヌが、シヴァと直接戦って負けたという記述
708:天之御名無主
21/07/06 11:18:41.57 .net
ヴィシュヌって負けることあるんだ!?
709:天之御名無主
21/07/06 13:20:09.10 .net
>>708
ヒンドゥー教の中でもヴィシュヌ派は最大の信徒数を抱えているので、この神を称える物語は多いが貶める物語はそれほど多くない。
そんな中でも、シヴァ・プラーナは(ヴィシュヌ派のライバルの文献だけあって)ヴィシュヌの醜聞もしっかり書かれている。
それでも少しは遠慮気味に書かれており「ヴィシュヌがジャンランダラに打ち負かされた」とは明確に書かれていない。
ジャランダラの長期戦の末に「ヴィシュヌがジャランダラの健闘を讃えて彼の願いを叶えることにした」ということになっている。
結果、ヴィシュヌは妻のラクシュミーと共にジャランダラの都市に住むよう強要された。
これだけだと両者の勝敗は分かりにくいように思えるが、物語の終盤にて、ジャランダラが「俺はヴィシュヌを倒した者だ」とシヴァに言うセリフがあり、ヴィシュヌが力尽きてジャランダラに降参した様子が推測できる。
おそらく数あるアスラの中でも、はっきりとヴィシュヌの優位に立ったアスラはジャランダラだけだと思われる。
710:天之御名無主
21/07/06 13:24:57.85 .net
シヴァはヴィシュヌを倒した物語は、いわゆる「乳海攪拌(不死の霊薬アムリタを巡う物語)」のパターンの1つ。
乳海攪拌の際、アプサラスという美しい精霊が生まれた。
アムリタの件でアスラたちとの戦いを済ませた後、ヴィシュヌはアプサラスたちの魅了されて彼女たちと共に地下世界でハーレム暮らしに入った
両者の間には多くの子供たちが生まれ、彼らは強力な戦士となって世界中で傍若無人に振る舞った。
戦士たちの父親であるヴィシュヌは、肉欲にかまけて世界を守護する役目を放棄してしまっている状態。
それに困り果てたブラフマーが、シヴァに助けを求めた。
シヴァは雄牛の姿に変身すると、ヴィシュヌとアプサラスの間に生まれた戦士たちを殺した。
このことに怒ったヴィシュヌは弓矢を取って雄牛のシヴァに戦いを挑んだが、彼の矢は弾かれてしまった。
雄牛のシヴァはヴィシュヌに突撃し、彼を地上に叩き落とした。
自分の胸から多量の出血しているのを見てヴィシュヌは我に返り、シヴァに謝罪して許しを請うた。
シヴァは「お前は自分を見失っていたのだ」と言って許したものの、殺されたヴィシュヌの息子たちのことについては話が置き去りである。
※インド神話にはこんな感じのが多い。
この物語はシヴァ派がヴィシュヌ派に対する優位を主張したかったのだと思うが、
あるいは物語が書かれた当時、ヴィシュヌ派のバラモンたちは酒池肉林に耽って堕落していた様子を反映したのかもしれない。
711:天之御名無主
21/07/06 13:40:33.89 .net
余りチェックせず、さっと書いたので細かい誤字脱字があるが、そこはご容赦をば。
712:天之御名無主
21/07/06 13:40:33.89 .net
余りチェックせず、さっと書いたので細かい誤字脱字があるが、そこはご容赦をば。
713:天之御名無主
21/07/06 15:56:58.42 .net
ジャランダーラって人間には善政を敷いた阿修羅王じゃん。
すげえ。ヴィシュヌって負けた過去あるんだ。
実質シヴァ神の子だしジャランダーラて。
714:天之御名無主
21/07/09 11:20:22.30 .net
>>691
青面金剛夜叉=帝釈天だからマッチポンプなんだよな。
715:天之御名無主
21/07/11 09:02:17.91 .net
地下世界でハーレム暮らしという部分に魔王臭感じる
716:天之御名無主
21/07/22 17:53:19.11 .net
まあインドラは零落すれど一定の勢力を維持できてることがすごいと思うよ
普通は無名神に堕ちてる
717:天之御名無主
21/07/23 12:24:56.72 .net
でもインドでは四天王に降格されてるよね。
718:天之御名無主
21/07/23 15:32:11.64 .net
実際のところ現代インドのインドラ信仰ってどんなもんなのよ?
寺院とか信者とかどれくらい?
719:天之御名無主
21/07/26 11:08:19.13 .net
インドだと少ないんじゃない?てか居ないんじゃない?
ローカパーラだと独立で信仰するものですらなさそう。
しかもあろうころかアスラ王ヴァルナと一緒。
西にヴァルナ像、東にインドラ像を配置する。
720:天之御名無主
21/07/26 17:29:57.84 .net
そんな推測じゃなくて数字おしえてくれや
721:天之御名無主
21/07/26 17:52:59.41 .net
>>720
ない。
じゃあ逆に聞くがインドラ神殿ってあるか?
722:天之御名無主
21/07/27 11:36:15.87 .net
インドラプラスタって今は首都デリーにあるが
インドラ神殿とか聞いたことない。
インドラ神殿遺跡ならあるが現在進行形はないぞ。
いわゆるオールド・デリーにある。地下鉄がある。
723:天之御名無主
21/07/27 17:06:31.72 .net
インドラ寺院はふつうにある
Temples for Indra can be seen on all villages in Kongu nadu region of Tamil nadu.
724:天之御名無主
21/07/28 07:52:44.72 .net
インドラ・バガヴァン寺院 というものがあった。大変失礼した(マハラシュトラ州)干ばつの時に祈るのだそうな。
725:天之御名無主
21/07/28 08:18:36.64 .net
でも真っ黒なインドラ像、はじめて見た。
726:天之御名無主
21/07/28 17:38:50.95 .net
まだルドラ神群の影響が強かった時期のものかな
727:天之御名無主
21/07/29 08:43:39.09 .net
>>726
普通、褐色だからね。
728:天之御名無主
21/07/29 18:51:24.39 .net
マハカーラがシヴァに習合したのは結構後期のはずだけど
シヴァとインドラの関係が逆転するまえにすでに習合してたのかもしれんね
729:天之御名無主
21/07/30 00:20:11.76 .net
タイの首都バンコクの正式名称
クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット
イン神(インドラ、帝釈天)がウィッサヌカム神(ヴィシュヴァカルマン神)に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の不滅の宝石のような、偉大な天使の都
730:天之御名無主
21/07/30 09:47:53.82 .net
タイの僧侶は生首をインドラに差し出す修行やって大問題になったぞ。
もちろん仲間の僧侶が首をはねた。
そのくらいインドラって黒い神だ。
もっともタイは上座部仏教でヒンズーじゃないが。
731:天之御名無主
21/07/30 10:01:37.16 .net
タイのインドラは黒の三首の象、エーラーワンに載ってるので、
インドラの「黒い」部分がもう出てる。
732:天之御名無主
21/07/30 10:47:29.91 .net
ああ象はマハカーラの化身のひとつだったか
733:天之御名無主
21/07/30 11:15:37.51 .net
エーラーワンミュージアム
URLリンク(www.thailandtravel.or.jp)
この象、ラオスの国旗になったこともある。
鉄壁の守りを意味する。
734:天之御名無主
21/07/30 15:41:41.31 .net
タイのインドラってなんで毒々しい緑の皮膚なんだろう。
ダークグリーンって色だよね、これ。
735:天之御名無主
21/07/31 08:44:36.49 .net
デスピサロの最終形態の時とおんなじ色だな。
しかも像によっては三叉鉾もってるしな。
で、一面二臂か。よく信仰の対象になるなと。
736:天之御名無主
21/07/31 16:24:06.65 .net
インドはもっと凄惨で残酷な神もふつうに信仰されてますからね
737:天之御名無主
21/08/01 10:03:44.83 .net
カーリーが真っ先に挙がるな。
殺人秘密結社まで出来てるからな、カーリー信仰は。
738:天之御名無主
21/08/01 21:30:53.68 .net
カーラーとカーリー二人は暗黒神
739:天之御名無主
21/08/02 09:02:13.13 .net
カーラー(Kāla)って時間の神様だっけ?
ジャイナ教では無限とするがヒンズーでは「死」か。
740:天之御名無主
21/08/02 18:17:24.21 .net
ブラフマーってなんで次々アスラ側の神々をアシストするんだろうな。
真の元凶だよなw
741:天之御名無主
21/08/03 10:01:17.04 .net
そらもともとアスラの神話や権能を奪っていったからでしょ
742:天之御名無主
21/08/03 15:05:26.83 .net
ブラフマーは、じゃあ「罠」を提供してただけって事?
743:天之御名無主
21/08/03 15:06:37.05 .net
そもそもルドラ→シヴァだってアスラ側だしなあ。
ちょっと同意できないな。
744:天之御名無主
21/08/03 15:12:54.79 .net
旧アスラの神話や権能を新・アスラの神話や権能を奪っていった
そんな気がする。というかデーヴァ側に裏切ったとすらいえる。
ルドラ(シヴァ)、スーリア、ヴァルナの3神は特に。
745:天之御名無主
21/08/03 21:48:56.92 .net
ヴァルナはアスラ筆頭で主神級ですよ
アーディティヤ神群で名前があるやつが古代のアスラやディーバの祖だよ
746:天之御名無主
21/08/03 22:59:42.94 .net
>>745
そんなことは知ってる。
しかし後期になるとヴァルナはマヒシャ抹殺のためにしれっとデーヴァ側に入ってる。
747:天之御名無主
21/08/04 00:07:01.54 .net
アスラの方が古い神々
その後デーヴァが信仰されて神々となり、アスラは魔族として扱われた
そしてバラモン教へのアンチテーゼとして成立した仏教の如来にアスラが組み込まれた
URLリンク(ja.wikipedia.org)
ヒンズー側から見て仏教はアスラの側である。
748:天之御名無主
21/08/04 02:39:36.46 .net
ヴァルナはヴリトラと神格を分離されたって説はある
ヴリトラが巨人だったり龍だったり、アスラだったりナーガだったり描写が異なるのはそのせいだってな
749:天之御名無主
21/08/04 08:06:59.46 .net
>>748
ヴリトラの親戚(姪)がシャチ―って本当か。
ということは竜退治した側の仇敵をさらってることにもなる。
750:天之御名無主
21/08/04 08:15:33.06 .net
ペルシャでは「ヴァルナ」と直接呼ぶことも憚れるので
マツダ(主)と呼ぶようになってやがてアフラ・マツダーと呼び方が変わったと
どっかの論文で読んだ。
ヤーヴェみたいなもんだ。
751:天之御名無主
21/08/04 10:47:19.21 .net
神話によると、アスラ神族の王マヒシャースラがアスラの軍勢を率いて天界を攻め、天界に住んでいたデーヴァ神族の神々を追放してしまった。
敗れたデーヴァ神族はシヴァとヴィシュヌに助けを求め、それを聞いたシヴァとヴィシュヌは怒り、光を発した。他の神々も光を発し、光が一つに集まり狂暴な女神チャンディー(ドゥルガーの別名)が生まれた。
チャンディーはアスラ神族討伐のためデーヴァ神族から以下のものを授かった。
授かったもの:与えた神
三叉戟(トリシューラ):シヴァ
円盤(チャクラム):クリシュナ(ヴィシュヌ)
★法螺貝:ヴァルナ
槍:アグニ
弓と矢筒:ヴァーユ
雷と鈴:インドラ
死の杖:ヤマ
★羂索(ケンサク):ヴァルナ
数珠:生類の主
水瓶:ブラフマー
全ての毛穴に光線:スーリヤ(太陽神)
剣と盾:閻魔
衣と装飾品:乳海神
斧と様々な武器と鎧:ヴィシュヴァカルマン
蓮華の花輪:海
ドゥン(虎もしくはライオン)と宝石:ヒマヴァット(ヒマラヤ山脈の神)
酒杯:クベーラ(夜叉王)
蛇族の首飾り:ナーガラージャ
-------------------------------------
ヴァルナは裏切りもんだぞ。
752:天之御名無主
21/08/04 10:59:56.16 .net
まあこの話というか面子に不自然な点があるおそらく
ヴァス神群辺りが本来あがっていたのを後世に置き換えたんじゃねえの
753:天之御名無主
21/08/04 11:27:22.96 .net
ヴァス神群
水(アーパス)、北極星(ドルヴァ)、月(ソーマ)、大地(ダラ)、風(アニラ)、火(アナラ)、暁(プラバーサ)、光(プラティユーシャ)の8神
ああ、そうかも。
754:天之御名無主
21/08/05 16:01:28.05 .net
でもインドラもヴァルナも同じローカパーラなんだよね。
つまりヒンズーの守護神に落ち着いてるという。
755:天之御名無主
21/08/05 17:15:14.40 .net
『マハーバーラタ』のローカパーラ
東:インドラ(天帝から格下げ)
北:クベーラ(毘沙門天の事、夜叉王)
西:ヴァルナ
南:ヤマ(閻魔)
756:天之御名無主
21/08/06 00:50:19.76 .net
現在の三主神を持ち上げるためには古代の主神級を下げるしかないないからな
757:天之御名無主
21/08/06 08:42:23.57 .net
>>756
不倶戴天の敵と一緒に居て
四天王出来るのかな?
それにしてもこの中だと閻魔は四天王最弱だな。
758:天之御名無主
21/08/06 09:52:06.33 .net
だからヴリトラとヴァルナみたいに分裂させたんじゃないの
759:天之御名無主
21/08/06 10:28:32.78 .net
アンラ・マンユも分裂体なのだろうか?
まあズルワーン教だと闇竜アンラマンユとアフラマツダー(ヴァルナ)の2つに分裂したって教えだな。
760:天之御名無主
21/08/06 15:46:32.96 .net
日本の5大明王も降三世明王(阿修羅王シュンバ)と不動明王(シヴァ)がいるという不倶戴天の敵が隣同士に居る配置になる。
761:天之御名無主
21/08/06 20:03:50.02 .net
仏法の前には全てが等しくなってしまうという
強力な矯正力が発生するぞい
762:天之御名無主
21/08/06 20:08:20.65 .net
闇竜みたいならんたん先生用語は使わないように!
763:天之御名無主
21/08/07 08:49:28.11 .net
ヴァルナの右目が太陽(スーリア)で左目が月(チャンドラ)って本当?
764:天之御名無主
21/08/07 09:12:58.15 .net
インドラってイルルヤンカシュを退治した神がインドに伝わったって可能性あるんじゃないか。
別にイルルヤンカシュって悪いことしてないし
765:天之御名無主
21/08/07 09:17:29.86 .net
嵐神プルリヤシュ=インドラ
では?
766:天之御名無主
21/08/07 09:31:15.57 .net
桓因=インドラって言うから見たら桓因ってただのじいちゃんだなw
767:天之御名無主
21/08/07 10:05:08.95 .net
海沿いにあの近辺の神がアジアやポリネシアに伝わったって説はあるぞ
768:天之御名無主
21/08/07 10:06:17.66 .net
インドペルシャ近辺の神話が非常に古く強力かつ広範囲にに伝播したつーのが通説よ
769:天之御名無主
21/08/07 10:30:02.27 .net
インドラ=バアルだったら
とんでもない悪魔だな。蠅の王だ。
770:天之御名無主
21/08/07 11:00:14.15 .net
なぜ日本人は敵対する神・ラーフ阿修羅王(黄幡神)とインドラ(帝釈天)をスサノヲに習合させたんだろう。
日本人は悪神+善神=強い善神とか思ってるのかな。
771:天之御名無主
21/08/07 11:58:04.26 .net
スサノオは陰陽、光闇、善悪、全てを習合して合一している
772:天之御名無主
21/08/07 13:28:36.80 .net
印欧語族のストーリーがやたら曲解されてるな
773:天之御名無主
21/08/07 17:08:15.00 .net
バアルだと時代がずれてる
源流の一つとされるマルドゥーク神あたりとの関連があるかどうかだよ
774:天之御名無主
21/08/07 17:48:00.41 .net
マルドゥーク→バアルって聞いたことある。
でもマルドゥークって角が付いてるイメージねえんだよな。
775:天之御名無主
21/08/07 18:26:09.33 .net
マルドゥークは耳4つで目も4つだけど角がねえな。
でもインドラの持ち物(金剛杵)に近いもの持ってるわ。
776:天之御名無主
21/08/07 19:42:06.65 .net
スターグループのHP見れば?
777:天之御名無主
21/08/07 21:05:37.38 .net
マルドゥークの名前は太陽の若き牡牛という意味ではあるが正確な由来は不明である
まあ、解釈としては色々あると思うが太陽の幼子たる牡牛という解釈じゃないかなあとは思ってる。
聖牛祭祀とか聖王供犠の大いなる流れの一つの怪しいポイント地点
ミスラは光背より囁く
778:天之御名無主
21/08/07 22:12:59.04 .net
メソポタミアの神なら角はありますよ
779:天之御名無主
21/08/08 08:22:27.42 .net
>>778
レリーフとか無い?
780:天之御名無主
21/08/08 20:47:34.17 .net
マルドゥクは竜神や獣神を倒す人間の姿をした英雄神として調整された神だから
後世に残っているのは異形の部分をほとんどオミットした後期型ばかりのはず
初期の習合した部分を濃く残したものが破壊されずに残ってるかどうかだが
781:天之御名無主
21/08/08 21:15:23.45 .net
horned crown mesopotamiaで検索すれ
782:天之御名無主
21/08/09 10:48:19.75 .net
マルドゥークは兜に角を付けたのではなく、元から牛の神であると。
インドラも牛の神であると。
783:天之御名無主
21/08/09 17:14:58.06 .net
>>744
亀レスだけどヴェーダでアグニの歌の中で、インドラがアグニ、ソーマ、ヴァルナをアスラ側から勧誘してデーヴァ側に着かせてなかった?
784:天之御名無主
21/08/09 18:09:35.27 .net
>>783
マジで?
裏切り勧誘かよ!
785:天之御名無主
21/08/09 20:27:49.76 .net
>>784
辻直四郎訳『ヴェーダ』所収「アグニの逃避とその回復」その4(10・124・4)
"われ多年、彼(アスラの首長)のもとに活動せり。[今やしかし]インドラを選びてわれ、父[なるアスラ]を捨てさる。アグニ、ソーマ、ヴァルナ、これらの[神々は]離脱す。主権は回転し終わりぬ。われ来たりてこれを支援す。"
786:天之御名無主
21/08/09 23:35:46.12 .net
辻直四郎訳『リグ・ヴェーダ讃歌 (岩波文庫) 』のアグニの逃避とその回復」その4って事?
787:天之御名無主
21/08/10 00:58:24.83 .net
出版社書いてなかった…自分のは
『ヴェーダ アヴェスター』世界古典文学全集3 筑摩書房
だけど、多分岩波版と同じ(数字は訳出したヴェーダの巻・讃歌・詩節の番号を示してる)。
788:天之御名無主
21/08/10 04:03:01.75 .net
インドラ
火の神アグニ、木の神ソーマ、水の神ヴァルナ
主権は回転し終わりぬ。
789:天之御名無主
21/08/10 06:24:18.02 .net
世界古典文学全集版は岩波文庫版にはいってない讃歌もあるから
両方揃えるべし
790:天之御名無主
21/08/10 08:01:33.74 .net
「父なるアスラを捨てさる」
強烈な一言だな。
この中にスーリアとチャンドラも入ってるはずなんだがな
791:天之御名無主
21/08/10 10:31:05.20 .net
スーリア・チャンドラの裏切り部分も知りたい。
そもそも月も太陽もヴァルナの目で「アスラ」のものだった。
792:天之御名無主
21/08/10 12:14:39.81 .net
URLリンク(www.ningenkankeitukare.com)
793:天之御名無主
21/08/10 13:46:26.67 .net
アスラ側を褒めつつデーヴァに着くあたり、まだアスラがlordの意味だった頃の讃歌かね。
リグヴェーダを司るホートリ祭官アグニ、祭りで飲まれる神酒ソーマ、権威と秩序たるアスラ王ヴァルナが国譲りした的な。
794:天之御名無主
21/08/10 14:33:36.31 .net
「父なる」だからlordだろうな。
795:天之御名無主
21/08/10 16:52:51.43 .net
なんで英語で考えるのか
796:天之御名無主
21/08/10 17:26:14.51 .net
未だに洗脳されてるから
797:天之御名無主
21/08/11 09:38:18.79 .net
ミャンマーに入ったとたん
ラーフ信仰があるから
「アスラ=魔族」って言いたくないな。
黒い皮膚のラーフ阿修羅王が月を食ってる像をよく見る。
798:天之御名無主
21/08/11 16:06:43.07 .net
阿修羅王は4大阿修羅王が主役なのになぜ上座部仏教はラーフ阿修羅王だけなのか。いや、本当はあるはずで認知度が無いだけなんだろうけど。
799:天之御名無主
21/08/11 20:31:43.51 .net
ミトラ信仰が地下に潜ったあたりから察しろ
800:天之御名無主
21/08/11 22:50:56.39 .net
>>797
もとよりアスラ(ヴェーダ語)=アフラ(アヴェスター語)で意味は「息、活力」「(ある領域を司る)領主」だし、
ミタンニ王国では条約文にミトラ(miitra)、ヴァルナ(aruna)、インドラ(indara)、ナーサティア(našaattiia)の名前が列記されているのだから本来はアスラ対デーヴァの構造すら存在しないはず。
後代に分離したゾロアスター教との対比としても、概念的に重要な神は双方悪魔扱いしてない気がする。
801:天之御名無主
21/08/12 00:26:05.64 .net
ゾロアスターのあたりからルドラやインドラ、
802:天之御名無主
21/08/12 00:27:25.62 .net
アシュヴィン双神、ジャヒーあたりは悪魔とされて明確に対立概念をお互いにうちだしはじめてる
そしてミトラだけがこのあたりから独自の動きをはじめてる
803:天之御名無主
21/08/12 09:51:53.28 .net
>>802
マイトレーヤってインドじゃ鬼に落ちるからそれはない。
そして仏教のめきらになって十二夜叉神将にもなってる。
もちろん弥勒にもなってる。
上座部では弥勒はあんまりない。
804:天之御名無主
21/08/12 12:26:40.37 .net
適当すぎるだろ
805:天之御名無主
21/08/12 14:27:47.03 .net
そもそも仏教でしか拾わなくなってるやん
そんで仏教での弥勒信仰の異質さがこれまた違和感じゃない
806:天之御名無主
21/08/12 20:20:39.07 .net
弥勒信仰はインドではなくペルシャ→ヘレニズム文化で育まれたミトラス教の残滓が輸入されたと言ってみる
807:天之御名無主
21/08/12 20:50:13.54 .net
仏教はゾロアスター教などのペルシャ系の影響が強いのは確かよね
808:天之御名無主
21/08/13 04:46:23.80 .net
ないない
809:天之御名無主
21/08/13 08:59:14.37 .net
>>808
それは龍谷大の論文であったとされてるじゃん。
それどころか阿弥陀ってゾロアスター教の女神アナーヒターからパクったとまである。
810:天之御名無主
21/08/13 10:48:28.77 .net
>>807
大日如来=阿修羅王バリなのは確実でしょ。
マハーヴァイローチャナ=マハーバリ
ペルシャではアフラマツダー。
811:天之御名無主
21/08/13 10:52:12.51 .net
東大寺のお水取り見てるとどっからどう見ても拝火教でしょう。
812:天之御名無主
21/08/13 12:03:17.44 .net
>>809
論文は常識的に大学名ではなくて著者名で紹介するもんだよ
それに部分的影響があるのは当然だが「強い」なんてことはない
813:天之御名無主
21/08/13 16:48:25.91 .net
華厳経が初期仏教の段階ですでに成立してたという従来の見解のままなら
拝火教の影響は初期からあったと思って問題ないと思うが
814:天之御名無主
21/08/14 09:17:18.17 .net
やっぱ魔王アンダルの像がない(失ってしまった)から悪としてのインドラを現代でも表現しずらいってのが難点だな。
815:天之御名無主
21/08/14 14:50:40.63 .net
意味不明
816:天之御名無主
21/08/14 20:51:42.19 .net
ゾロアスター教ではインドラとウルスラグナが分離もしくは神格のみを吸収されたって説がある
817:天之御名無主
21/08/15 09:05:07.48 .net
ウルスラグナ様が元インドラとか嫌ですw
818:天之御名無主
21/08/15 09:26:14.86 .net
『ウルスラグナ祭儀書』10の化身
強い風
黄金の角を持つ雄牛
黄金の飾りをつけた白馬
鋭い爪と長い毛を持つ俊足の駱駝
鋭い牙をした野猪
十五歳の輝かしい若者
大鴉
美しい野生の雄羊
鋭い角を持つ雄鹿
黄金の刃のある剣を持つ人間
本体:四枚の翼をもつ天使
インドラじゃねえだろ。インドラはゾロアスター教では悪魔。インドラは翼もねえし。白馬とか雄鹿とかどっからどう見てもインドラの属性ではない動物もいるし。
819:天之御名無主
21/08/15 13:22:04.59 .net
ウルスラグナとインドラの異名のひとつのヴリトラハンの名前がほとんど同じ語源意味だそうだ
820:天之御名無主
21/08/15 13:24:59.97 .net
おそらくこれはインドにおけるヴァルナと同じ扱いされたんでは
821:天之御名無主
21/08/15 14:52:25.85 .net
>>819
ヴィシャップ退治あるからか。
ウルスナグナ=善のインドラなのか。
うーむ。
822:天之御名無主
21/08/15 18:52:06.84 .net
>>821
まずはデュメジル・コレクションを読み通してから出直してきて
823:天之御名無主
21/08/15 19:27:53.58 .net
比較神話学は日本じゃ知名度が低いのがきついよね
824:天之御名無主
21/08/16 09:47:21.42 .net
でも「ウルスナグナは善のインドラなんだ」って通じないのでは。
インドラの名前そのものは大魔インドラ(アンダル)がペルシャでは引き継いだんだし。7大魔の1人だし、インドラは。
825:天之御名無主
21/08/16 11:49:18.84 .net
おいおい。神話を俯瞰的にみれないないなんていつの時代の人間だよ
826:天之御名無主
21/08/16 12:36:55.20 .net
>>824
君は1000年前のゾロアスター教徒かね
827:天之御名無主
21/08/16 14:27:45.63 .net
FF2みたいに善の皇帝と悪の皇帝に分かれたんだよ。
善の皇帝と言っても「独善」だがね。うぼあー。
828:天之御名無主
21/08/16 17:10:54.19 .net
猪の姿でミトラを先導するんだから
ミトラ=ミスラなんてインドラの敵じゃん。
829:天之御名無主
21/08/16 19:51:57.55 .net
比較神話学上の仮説と文献の記述と現代人向けに書かれた解説を
すべて混同するらんたん先生
830:天之御名無主
21/08/16 20:04:38.32 .net
それは可愛さアピールポイントでは?
ボブはいぶかしんだ
831:天之御名無主
21/08/17 08:11:39.49 .net
インドラってゾロアスター教では虚偽の悪魔だろうに。
シヴァ神はゾロアスター教では無秩序の悪魔だし。
832:天之御名無主
21/08/17 10:40:09.37 .net
そもそもインドラのさらに源流があった可能性は示唆されている
アーディティヤ神群より古い存在がいないときまったわけでもないしな
833:天之御名無主
21/08/18 00:19:56.11 .net
もし1000年前のゾロアスター教徒と話せたならすごいなあ
834:天之御名無主
21/08/18 03:49:17.36 .net
>>769
(インドラ=バアルだったら)
>>824
(インドラのさらに源流があった可能性)
-------------------------------
インドラ=バアルとストレートにはいかないが、両者が同じ神をルーツとしていた可能性はある。
古代パレスチナ地方において『バアル(主)』と呼ばれた神は多いが、その代表は『バアル・ハダド』であり、この神はメソポタミアの雷神アダドをルーツとしている。
一方、インドラと同じくインド・ヨーロッパ語族のヒッタイトの主神『テシュブ』もアダドをルーツとしている。
テシュブは先代を倒し神々の王となったという神であり、神話の内容でもインドラと似通っている。
ヒッタイト神話、インど・アーリア神話(ヴェーダ神話)、ギリシア神話、ローマ神話など、インド・ヨーロッパ語族の神話における雷神は『下剋上』によって神々の王になったというパターンが多い。
※イラン神話にように宗教改革になった場合は除く。
同じくインド・ヨーロッパ語族の北欧神話では、雷神ではないオーディンが主神だが、古い時代ではトールが主神と見なされた時期もあったようだ。
トール、オーディン、フレイの3神の像が並んでいたスウェーデン・ウプサラの神殿では、主神の位置にトールが安置されていたという。
835:天之御名無主
21/08/18 03:56:10.41 .net
メソポタミアのアダドは、シュメールでは『イシュクル(楔形文字:𒀭𒅎/dingir-iŠkur)』と呼ばれた。
シュメール語の『𒀭(im)』は『天候』『嵐』を指す。
※シュメール語では、漢字の『当て字・当て読み』のように、その字の一般的な読み方と実際の読み方が異なる場合が多々ある。
イシュルク=アダドは、古い時代は『エンリル(風の神/事実上シュメールの主神)』や『ニヌルタ(農耕・戦闘神)』の従属神のような扱いであり、地位は高くなかった。
エンリルとニヌルタには嵐の神としての性質もあったため、アダドが目立つ機会がなかったからだ。
バビロニアの主神マルドゥクにしても、元々は農耕神・太陽神であり、さらに古くは呪術神(アサルルヒ)という神性である―雷神(嵐の神)としての性質は後付けなのだ。
創世叙事詩『エヌマ・エリシュ』ではmマルドゥクに『50の名前』が当たられたが、その1つに『八ッドゥ(アダドのこと)』がある。
おそらく、これはマルドゥクがティアマト反逆した際、アダドもそのマルドゥクのグループに加わったという隠喩ではないだろうか。
マルドゥクがイギギと呼ばれる下級神グループのリーダーだったので、アダドがマルドゥクの部下的な存在と解釈された可能性があったと考えてる。
文化的な背景を考えると、上記の理由にはメソポタミアでは灌漑が発達しており、農作物の生産において天候よる恩恵に依存しなかったことが理由に挙げられる。
これはシュメールのウル第3王朝時代、ニヌルタが農夫に農業を教える『農夫の教え』というテキストがあることで推測できる。
そんなアダドだが、メソポタミアの中心から外れた古代パレスチナ、そしてその地域の住んでいたフェニキア人の影響を受けたと思われるインド・ヨーロッパ語族の人々には篤く信仰された。
その結果が、古代パレスチナや古代ヨーロッパ、古代インドで見られるようになった雷神により下剋上神話だったのではないだろうか。
そして、そんな雷神出世神話を背景の持つインド・ヨーロッパ語族(超広い意味でのアーリア系)の人々が、近代まで世界の中心だった。
もっとも、現代ではユダヤ(セム系)の方の影響が強いかもしれないが。
836:天之御名無主
21/08/18 03:58:01.15 .net
■訂正
『天候』『嵐』を指す楔形文字は『𒅎(im)』だった。
『𒀭』は神を示す限定詞(dingir/ディンギル)
837:天之御名無主
21/08/18 04:04:00.00 .net
あと、『八ッドゥ』⇒『ハッドゥ』ね。
他にも細かい誤字脱字があるけど、そこはご容赦を。
838:天之御名無主
21/08/18 04:10:29.84 .net
2013/12/12から(実にゆっくりと)続いてきたこのスレは色々な意味で面白かったと思う。
そろそろ終わりそうなので、続きがほしいかな。
839:天之御名無主
21/08/18 11:29:37.09 .net
嵐神テシュブは竜神イルルヤンカシュに婿として行った息子ごと竜神を殺したゲスじゃねえか。記憶が正しければ。
840:天之御名無主
21/08/18 11:38:24.57 .net
トール様とインドラが一緒とか思いたくもねえ。
841:天之御名無主
21/08/18 17:07:04.45 .net
北欧神話は現状残ってるものからでも
初期段階からかなりの改変があったんだろうなってのがうかがえるよねえ
ワイルドハントこそがあれの本体だとは思うんだが
842:天之御名無主
21/08/18 18:35:03.10 .net
>>835
類似する言語文化圏で共同体が統合される過程で、名前や性質が似通ったまだ明確な人格化がなされていない神々も統合されていった可能性はあると思う。
なかでもインドラは旱魃や冬を終わらせる豊穣神として、特にヴリトラハンとしての信仰を集めたから、ゾロアスター教ではヴリトラハンの面(名前)を善神ウルスラグナとして分離させたのかもね。
843:天之御名無主
21/08/18 21:30:31.57 .net
嵐の神格、雷の神格、群れもしくは集合体である、死の気配黄泉帰りを感じさせる、視たものなどを仲間に引き入れようとする、特定の時節に縛られる
彼らは動く死であり、略奪あるいは豊穣をもたらす矛盾である。古い獣の神でも竜でもない人の姿をした現象である。
ここから雷の神性を引っこ抜くことになんの意味があるのだ?
844:天之御名無主
21/08/19 00:06:11.32 .net
ルヌーとバンヴェニストの基本文献が翻訳されてないから
100年以上も前の水準で推測が繰り返されるという日本の悲劇
845:天之御名無主
21/08/19 05:39:34.27 .net
>>842
>類似する言語文化圏で共同体が統合される過程で、名前や性質が似通ったまだ明確な人格化がなされていない神々も統合されていった可能性はあると思う。
⇒
同意。全ての神格が全く同じだと思わないが、文化伝播の影響はあると思っている。
おそらく各地域ごとに、それぞれの風習に基づく自然崇拝及び自然の神格化などはあっただろう。
ただ、神々の具体的な人格化―言い換えるなら、言語化となると話は変わってくる。
言語が伝播する過程において、神話や儀式などの文化も同時に伝播した可能性があるのだ。
例えば古いインド・ヨーロッパ語族の言語には、名詞や形容詞に『性・数・格』という性質がある。
これはサンスクリット語やラテン語などに見られ、現代だとドイツ語がこの文法を受けついている。
実は『性・数・格』の性質を持った最古(整備された言語はアッカド語である。
旧約聖書『バベルの塔』において「全ての地は、同じ言葉と同じ言語を用いていた」という記述があるが、
バベルの元ネタ―バビロニアの言語はアッカド語(古代メソポタミア世界の共通語)だった。
846:天之御名無主
21/08/19 05:43:57.24 .net
だからといって、インド・ヨーロッパ祖語=アッカド語という単純な図式にはならないだろう。
白人さんの説によると、それよりもインド・ヨーロッパ祖語はかなり古いということになっているからだ。
ただ、古いインド・ヨーロッパ語族の各言語が、アッカド語の影響を受けた可能性は考えられる。
これらの人々の中には、先進的なメソポタミア文化圏と交易をするに当たり、ある程度、アッカド語を学んだことは間違いないと思われるからだ。
その教材として、おそらくメソポタミアの神話が参考にされたので、
素朴な自然崇拝の持っていたインド・ヨーロッパ語族の人々が、
メソポタミアの神話から人格神のインスピレーションを受けたんじゃないかな。
※古代世界において、宗教・神話・言語は密接な関係がある。
847:天之御名無主
21/08/19 05:50:18.76 .net
あるいは、アッカド語は最古のセム語だが、それとインド・ヨーロッパ語族の祖語の源流にはなんらかの関係があったかもしれない。
なんにせよ、白人世界は自分たちがメソポタミア世界から多大な影響を受けたことを見たがらない傾向にはあると思う。
トンデモ説とされる『アーリア学説』でも、彼らが重要視したのはヴェーダ・アヴェスター系だったしね。
それと、狩猟民族だったからかどうかは断言できないが、インド・ヨーロッパ語族は嵐の神(雷神)を尊重される傾向があった。
だからこそ、彼らの創世神話では、より嵐の神(雷神)としての性質が強いアダドと習合できる神が主役として成り代わったのかもしれない。
※神の習合では古代では当たり前のように行われていた。
848:天之御名無主
21/08/19 06:10:43.32 .net
雷神についてこぼれ話。
嵐とセットになった雷神で最古とされる神はイシュクル=アダドだが、
こと『稲妻』のみに焦点を当てると、ニヌルタと習合したニンギルスという神が、最も古いかもしれない。
ニンギルスは楔形文字で書くと『𒀭𒎏𒄈𒋢(dingir-nin-ĝir2-su)』であり、直訳すると『ギルスの女主人』となる。
『女主人』を表わす『ニン』の字があるのは、おそらくニンギルスは元々は男神ではなく女神だったからだと思われる。
ギルスはシュメール文明の都市の1つだが、ギルス本来の意味は『burning(燃焼)』であり、さらにこの時を分解すると『ギル』=『ナイフ、雷光』、『ス』=『体』となる。
つまり、稲妻によって燃える神の姿が想定されていると思われるのだ。
これを示すかのように、アッシリアのレリーフで描かれたニヌルタは、インドラのヴァジュラに似た武器を持って描かれていた。
このような雷属性を持った神がいるのだから、メソポタミアにおいてイシュクル=アダドが目立たないのは無理もないだろう。
アダドが成り上がるには、ニンギルスのことを知らない人々が必要だった(勝手な想像だが)。
ちなみに、語源的から推測するニンギルスの意味は(ちょっと詩的に表現すると)『雷光の女王』という実に中二的な名前の神となる。
※シュメール語に関する出典は『SUMERIAN LEXICON(シュメール語の辞書)』
849:天之御名無主
21/08/19 10:04:01.10 .net
女インドラってどんなゲスキャラなんだろうな
850:天之御名無主
21/08/19 10:36:51.38 .net
そういえば通過儀礼的な表現のひとつに落雷を受けて生き延びるというのがあったな
851:天之御名無主
21/08/19 13:28:20.40 .net
印欧語族はずいぶん考古学的な資料もそろってきて
アフロアジア系とは別系統だってだいたいはっきりしてるんじゃない
852:天之御名無主
21/08/19 13:28:55.06 .net
その先は世界神話学仮説とかノストラティック超語族とかを参照するかな、いまなら
853:天之御名無主
21/08/19 16:01:51.14 .net
女インドラだと逆レイプだぞ。
854:天之御名無主
21/08/19 16:39:07.30 .net
神話の場合言語と違って逆流するってことが起きるのが厄介だよねえ
855:天之御名無主
21/08/19 18:44:41.32 .net
サンスクリット語をちょっと習ってるんだけど、性・格・数って面倒なんだよね。
それでこういう文法って無関係な地域でそれぞれ発生するのかなって疑問には思った。
あと、文法はともかく文字については、
ギリシア語・ラテン語・サンスクリット語など印欧語族の大部分はフェキニア文字が由来している。
色々と評判が悪いフェニキア人だけど、その行動力だけは大したモン。
856:天之御名無主
21/08/19 19:16:43.58 .net
>ギリシア語・ラテン語・サンスクリット語など印欧語族の大部分はフェキニア文字が由来している。
ごめん、何言ってんの?
857:天之御名無主
21/08/19 19:27:52.44 .net
書き方が悪かった。
サンスクリット語に使われるブラーフミー文字の大元はフェニキア文字に由来。
ギリシア文字はフェニキア文字はの直系の後継。
※なお、フェニキア語はセム語派。
ギリシア文字が発展し、ラテン文字、キリル文字、コプト文字といったアルファベットが生み出された。
もちろん英語のアルファベットもこの系統。
あと、フェニキア文字の子孫は他に古ヘブライ文字、アラム文字など多数。
858:天之御名無主
21/08/19 19:32:16.97 .net
なお、印欧語族の中ではヒッタイト語は楔形文字だった。
同じく印欧語のアヴェスター語の文字(アヴェスター文字)の源流はフェニキア文字に由来。
859:天之御名無主
21/08/19 19:32:19.38 .net
ブラーフミー文字がフェニキア文字(セム系文字)に由来するかどうかは未決だし
たとえそうだとしても、それはフェニキア人の行動力とは関係ないよ
860:天之御名無主
21/08/19 19:37:09.05 .net
ゲルマンのルーン文字、原アイルランド語・古アイルランド語のオガム文字も同じくフェニキア文字の末裔。
例をあげるとキリがない。
861:天之御名無主
21/08/19 19:47:48.75 .net
>ブラーフミー文字がフェニキア文字(セム系文字)に由来するかどうかは未決
⇒
いや、サンスクリットの講義では文字系統としてそう習ったぞ。
無論、異説もあるだろう。
別にWikiの説明を真に受けるわけでないが、少なくともその影響はあったんじゃないかな。
インダス文字の影響もあったかもしれながい、正直ブラーフミー文字とは似ていない部分は余りないと思う。
もちろんフェニキア人の行動力が原因ではないだろうが、
航海術と交易に長けたたフェニキア人の影響は無視できないと考えている。
862:天之御名無主
21/08/19 19:48:51.50 .net
正直ブラーフミー文字とは似ていない部分は余りないと思う
■訂正
インダス文字とブラーフミー文字は余り似てない。