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現在はともかくも、近代以前の父系社会において夜ばいは女性の人権侵害ではなかった。
むしろ女性の権利と自由、そして下位男性の人権を保護する暗黙の法だった。
女性は夜ばいを掛けてきた男に対し拒否することができたし、
拒否された男はすごすごと帰るのがルールだったし
家人は夜ばい人が気に食わなければ半殺しにして叩き出すのが作法だった。
夜ばいはその背景に、宗教的かつ民族的な差別が根底にある。
最も端的な例はインドのカーストだろう。
カースト制度はアーリア人がほかの民族との接触を嫌い、自らを神聖視したことによって生まれた。
階級を超えた姦通は追放を意味したし、人生はおろか未来永劫の魂の汚れだとされた。
階級は職業/氏姓によって細かく厳格に定められているために、法的には近隣に適合者を探すのは困難。
そのため、若者の自由恋愛では夜ばいが行われた。これは主に女性に利点がある。
4大階級はさすがに絶対だが、男側が望めば細かい方の区分けはある程度無視してよいのが暗黙の了解だった。
父系中の父系社会、と言われるインドでは女性の身分は男性の身分で決定するため
女性が身分をあげる方法は、夜ばいによって上位男性を射止めるのが最大のチャンスだったのだ。