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>>26
穀物を貯蔵する高床式倉庫にとって、最も問題になるのが、
ネズミなどによって、飢饉に備えて蓄えている食料が食い荒らされてしまうこと。
そこで、ネズミを追い払う蛇(青大将)に対する信仰が生まれる。
じつは、ネズミは蛇の臭いを嗅いだだけで、怖がって逃げてしまい、
蛇の臭いがする建物には寄り付きたがらない。
建物の周囲をぐるりと蛇の抜け殻で覆うだけでも嫌忌効果がある。
蛇の抜け殻を高床式倉庫の周囲に張る結界は、穀物蔵にしか効果がないものだが、
高床式倉庫を神社へと改造したとき、蛇皮の代わりに藁で編んだ縄を廻らせて、
建物の装飾としたのが、注連縄だと言い伝えられている神社もある。