11/05/05 03:20:34.37 .net
片目の猫、という話が在る。
生まれたての子猫の右目に眼帯を付ける。猫はそれを異物とは思わずに育つ。
そして大人になって外すと、右の視力は失われている。
それどころか、脳の右視野の機能も消滅している。
猫に取って、右半分の視野は存在しない情報だからだ。
猫はその後、右目という概念すら知る事無く死ぬ。
我々は過多の情報に目をくらまされて、同じ事になっていないか。
我々に取っての眼帯とは、知識と言う疑似の壁だ。
本当はその向こう側にしか真実はない。情報はそこで殆ど断たれる。
なのに、それを見聞きしただけで我々は知ったつもりで驕る。
教えられない事は知ら無くても良い事だとはき違えていまいか。
知らない事は存在しない事だと勘違いしてはいないだろうか。