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【南・鈴木ストーカー】芋田治虫【定期オフ板出会い厨】 - 暇つぶし2ch920:芋田治虫
21/03/17 03:11:19.73 .net
書の予言 おおみやくこうのすしさいたま
この物語は三部構造をとっている。
まず第一部はこの書の作者、主人公(私としか書かれていない)が、顔のない人とこうのすしを発見するまでの顛末が語られる。おおみやは、存在しない偽の百科事典か、偽の古文書に仕込まれたいたずらであるとされており、この世に存在しない生き物や存在しない人物の記述を織り交ぜながら、捏造された架空の土地であることが明確に示されている。「おおみや」という言葉はこうのすしの古代文学の舞台となる場所の名として挙げられており、この時点ではこうのすしという存在をそれらしく見せるためのギミックでしかない(小説の作者が、ではなく、この小説の主張では存在するはずのこうのすの創案者が、である)。
第二部は現実世界での『さいたま』の発見と、その内容についての詳細に終始する。『さいたま』とは現在は話す人がいない、絶滅言語、さいたま族語で、日本語で言えば『仮想現実』であり、英語で言えば「バーチャル」程度に相当する。これは『私』が先祖代々住んでいた、家の物置の片隅から発見したと主張する『おおみや第一百科事典 第11巻』なるさいたま族語の書物に押されていた印鑑らしきもで押されていた文字である。この書物を巡ってインターネットの某掲示板の片隅では、論戦が交わされ、「私」やさいたま族を含むネットの住民が様々な可能性を提起している。彼らの間で一致した結論は、多数のバカどもや、変身、奇人、怪人、宇宙人、未来人などが集まる、何らかのおかしなグループが存在しており、
馬鹿げた妄想とあり得るかもしれないifを交えた百科全書的空想世界を作り出そうとしている、ということである。第11巻は前後巻との関連の可能性が指摘されているが、この時点では見つかっているのは第11巻のみである。
第二部の後半部はおおみやの文化や宇宙観について、第11巻の記述から得られた情報が解説されている。この解説によるとおおみやは完全な空想原理主義論の世界で、名詞は全てが形容の連鎖によって捉えられる。それは(おおみやの)現実世界にも及んでおり、認識することが存在を規定するまでになっている、とされる。第二部以降にはこうのすに関する記述は一つも登場しない。
ここまでの二部は1940年の署名となっており、『私』が発見したと主張する風変わりな架空世界に付いての報告の体裁をとっている。実在の人物や団体が登場することでまことしやかに語ってはいるが、こういった仮想世界の挿入自体は(冒頭の百科事典が既にそうであるように)創作一般で普通に行われることである。しかしこの後に続く「1943年の追記」とされる第三部で事態は一変する。


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