【与正】月川当局者研究第126弾【月様】at KOREA
【与正】月川当局者研究第126弾【月様】 - 暇つぶし2ch23:マンセー名無しさん
20/07/07 11:22:59 xwhVXCgp.net
>>22

 金氏が工場や農場を視察している様子がテレビで流れるだけでも、
ロ氏や仲間の兵士たちは立ち上がり、身なりを正して一斉に拍手をした。
市民は小さい頃から、北朝鮮の指導者が、建国者である金日成氏と直接つながりを持つ
「白頭山血統」から選ばれなければならないと教わる。
ロ氏によると、金一族以外の人が国を支配することなど考えられないという。
「それは金一族に対してしか感じられない敬意だ」

 ロ氏は、第2次大戦期に建設された鉄道で12時間かけてDMZの配属場所に到着すると、
新たな食堂の建設用地のれんがを移動させるよう命じられた。
ある上官が彼に近づいてきてこう言った。

 「言ったとおりにやれ。私はお前を殴りたいと思えば殴る。私が死ねと言えば、お前は死ぬのだ」

 兵士らはれんがを運ぶため昼夜を問わず動員された。
ロ氏は到着した最初の3日間、この建設計画に従事することだけを命じられた。
前線に配属されてからわずか3カ月で逃亡したため、食堂の完成を見ることはなかった。

 エリート家系の兵士たちが配置されているDMZ付近では、軍の腐敗がまん延している。
上官たちは部隊に配給された米を近隣の市場で売却し、
兵士たちには安価なとうもろこしのおかゆを出していた。
高位者の親を持つ兵士たちは賄賂用として現金を持ち歩いていた。

 ロ氏の主な任務はDMZを見下ろす場所で監視に立つことだった。
寒さを防げない制服で13時間の交代勤務をこなした。気温は零下40度近くまで低下した。
毎朝任務に就く時、肌はひび割れ、呼吸の度に眉毛が凍り付いた。

 他の兵士たちは部隊の司令官に米ドルで毎月最大150ドルの賄賂を渡し、
極寒の中で歩哨に立つのを逃れていた。こうした賄賂を使えば、追加の食料を
購入したり、暖かい衣類を手に入れたり、家族に毎週電話したりすることもできた。

 賄賂は速やかな昇進を可能にしたほか、軍事訓練を回避するのにも役立った。
ロ氏は打ちのめされたような気分だった。他の兵士が追加の睡眠時間を得たり、
地元の市場に菓子パンを買いに行ったりするのを目の当たりにした。
自身は家族に1度も電話することはできなかったし、大半の時間は監視所で過ごした。


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