20/07/07 11:19:28 xwhVXCgp.net
>>21
2016年から18年にかけ、6人の兵士が軍事境界線を越えて脱北した。
ある兵士は走って境界線を越える際に激しい銃撃を受け、
韓国の病院で12リットルの輸血を受けた。このニュースは世界中の注目を集めた。
この兵士の胃からは、異常に長い寄生虫が見つかった。
境界線を走って越えた別の兵士は、雪に覆われた朝鮮半島東部の山岳地帯に
勤務していたにもかかわらず、布を巻いたぼろぼろのブーツを履いていた。
昨年も、現役兵士1人が境界線を越えて脱北した。
ロ氏は幼少期、中国との国境に近い農村部の山あいの町にある比較的裕福な家に育った。
家にはテレビやソファ、バッテリーなどがあった。祖父母は平壌で高度な教育を受けた
エリートで、祖父は正恩氏の父親である金正日氏と同じ大学で学んだ。
両親は共に働いていたが、景気の悪化に伴って生活が困難になり、
両親とも失業していることがしばしばだった。自分に食べさせるジャガイモを買うため、
姉が薬草を摘んで売っていたことを覚えているという。
ロ氏は軍に入隊することを夢見ていた。その思いは、正恩氏が2011年終盤に
「最高指導者」の地位を引き継いだことを受けて、一層強まったという。
最初に特殊部隊に配属され、体力の限界が試されることとなった。
厳しい軍事訓練が行われたが、食料も適切な医療措置も不足していた。
金正恩氏に対する忠誠心は日々の思想教育で高められていった。
ロ氏はある「栄光の」1日を覚えている。金正恩氏が彼の基地を訪問したのだ。
黒の高級車に乗って現れ、周囲にはボディーガードが付き添っていた。
ロ氏は、金氏が通り過ぎるところを遠くから見て息が止まりそうになったという。
その存在感に圧倒され、味のない食事を取りながらすすり泣いた。
金氏を直接見る勇気もなく、頭がズキズキするのを感じた。
金氏が去ると、ロ氏は仲間の兵士とともに立ち上がり、「金将軍、万歳!」と大きな声で叫んだ。