20/07/07 11:19:06 xwhVXCgp.net
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腐敗の実情は、増え続ける脱北者の体験談からも分かってきた。
北朝鮮から韓国に脱出した人々はこれまでに3万3000人ほどに上る。
この中には専業主婦や商売人のほか、数人の外交官もいる。
多くは中国経由のルートを使った。ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）が
確認した韓国政府の内部資料によれば、警備の厳しいDMZを越えて亡命した
軍関係者は、1996年以降でわずか20人しかいない。
WSJはこの1年間に、計15時間以上にわたってロ氏から話を聞いた。
欧米メディアでは初めてのインタビューだ。証言の内容は独自に確認できていないが、
情報当局や他の脱北者、研究者らの幅広い認識を裏付け、さらに理解を深めるものだ。
「あそこは無法地帯だ。カネがあれば、基本的にどんな悪事も許される」とロ氏は語った。
北朝鮮は世界最大級の常備軍を維持しており、現役の兵士は120万人前後に上る。
政府は国内総生産（GDP）の約4分の1に相当する額を軍事費に投入している。
これは米国務省が軍事費を推計する170カ国の中で最も高い比率である。
米国の国防費はGDPの約3％だ。
脱北者の話によると、そのカネのほとんどは前線の部隊まで届かないという。
ロ氏はDMZを挟んで韓国と米国の兵士のすぐ反対側で勤務についた。
DMZいう花形の勤務地では、豊富な食料と組織化されたリーダーシップがあり、
的な訓練が受けられるのだろうと思っていた。
ところが、兵士たちは武器の誤発射で死亡していた。上官は彼の食料を盗んだ。
ロ氏は数カ月で40キロほどにまでやせ、野生のキノコを食べて飢えをしのいだ
仲間のように毒キノコを食べて死ぬことは免れた。
幅広く行き渡っていた唯一の物は、たばこだったという。
ある時、司令官に「昇進したくないのか」と尋ねられた。
その際、ロ氏には払えないほどの金銭を要求されたという。
北朝鮮の男性は、ほぼ例外なく少なくとも10年間の兵役に就く。
低い年齢での徴兵には、国家への固い忠誠心を植え付ける狙いもある。
しかし、苦難に直面して脱走する兵士もいる。