20/01/17 21:41:21 NZYklG1a.net
>>182
大日本帝国（日本）は1910年に大韓帝国を併合して統治下に置いた。
それを好機に、それまで公娼制のなかった朝鮮に業者は
日本式「遊廓」を持ちこんだ。釜山の緑町はその皮切りである。
釜山は朝鮮半島から満州に至る鉄路の玄関口としてにぎわい、
緑町はナンバーワンの紅灯区として栄えた。
第二次大戦後、遊郭は米軍統治下に閉鎖され、経営者ならびに
従業員はすべてを放棄して日本に復員した。残された
施設を韓国人が無償で引き継いで経営に乗り出した。
なかでも緑町は玩月洞 （Wanwoldong） と名称を変更して
復活した。折からの朝鮮戦争に追われておびただしい数の難民が
釜山に流れ込んだ。玩月洞は心のよりどころとして同胞を
温かく迎えいれ、繁栄を誇った。
その後、世相の変遷とともに栄枯盛衰を重ねながらも玩月洞は
伝統の灯を守っている。いまや懐旧趣味の老紳士から、昨今の
韓流ブームに魅せられた新しがりやの若者まで、多くの日本人が
訪づれて、友好親善に励んでいる。
玩月洞は朝鮮半島植民地時代の生きた歴史博物館
（Living Museum） として近々世界遺産への登録が見込まれる。
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