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金正恩首脳外交でサラミ戦術
2019/4/23
久保田るり子(産経新聞編集委員・國學院大學客員教授)
■ 北朝鮮の不安定化は必至
金正恩氏は「米国との対峙は長期的な面を帯びることになるだろう。
敵対勢力の制裁も続くだろう。
長期間にわたる核の脅威を核で終息させたように、敵対勢力の制裁突風は自立・自力の熱風で掃き捨てなくてはならない」と演説した。
だが、首脳部には制裁継続による軍党の不満の高まりや食糧不足による飢餓発生への懸念が強まったとされる。
昨年の食糧収穫は495万1000トンで今年の不足量は145万トン余りに上り、前年の食糧が枯渇する「春窮期」は4月末から5月とされ食糧危機が迫っている。
権力層は綱紀粛正で内部の引き締めが始まった。平壌では今春から「最高人民会議のあとに大規模な検閲(査察)がある」と噂されていた。
検閲とは家宅捜索で幹部らが隠し持っている外貨などをあぶりだす手段だ。
これまでも検閲でみつかった不正を理由に、幹部らの粛清が行われてきた。海外の反金正恩組織「自由朝鮮」の存在も大きくなり、今後は内外の反政府勢力の連動が注目されている。