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わが国のし尿の処理・処分は大正中期までの肥料として農地に還元する
時代の第1期、し尿の肥料としての価値が無くなり、大正末期から昭和初期の
し尿を有料で収集するようになり、処理は海洋投棄を始めた時期で、一方では
衛生的な各種処理を試みていた第2期、以降昭和30年代まで汲み取りし尿の
処理の行き詰まり打開のための処理方法模索期の第3期、今日の下水道や
浄化槽との連携を考えながらの第4期に分けられる。
海洋投棄を始めてしばらくすると問題が生じた。当時の資料によれば、蛤や
アサリのとれる時期になると、東京湾の沿岸都市からは多数の赤痢患者が
発生したというのである。貝は大腸菌ではなはだしく汚染され、神奈川県寄りの
東京湾は魚が寄りつかず、千葉県側の海苔の養殖地での「そだ」の被害は
大きかったという。汚染の様子を示す話として、千葉県側の砂浜はうじが
打ち上げられ白く見えることさえあったということである。
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