15/10/12 19:38:23.14 XVDXXx9t.net
ソウルからヨボセヨ これが韓国のにおいか!
先月27日は旧暦8月15日の 「中秋節」 で韓国では秋夕 (チュソク)。
贈答シーズンなので果物やモチ、みそ、しょうゆなどのほか高級牛肉の
カルビをもらった。冷凍しておいて先日、試しに韓国の代表的牛肉料理の
「カルビチム」 にしてみた。
骨付きの牛肉のかたまりを甘辛くやわらかく煮たもので、作り方は話に
聞いていたのだが、これが実に大変だった。まず血抜きと称して冷水に漬け、
血が出ると水を捨てる。これを何時間かごとに何回もやった後、
今度は湯がく。これもアクや脂とともに汁を捨て肉を洗う。
その上で、以下は我流だが水にタマネギとジャガイモを加え、手持ちの
すき焼きのタレで長く煮込んでやっとでき上がりとなった。
実は韓国の肉料理の基本は焼き肉ではない。煮た肉だ。そこから 「○○湯(タン)」
というスープ物や 「スユク(熟肉)」 など煮物になる。今回、肉を台所で
長時間、煮ながら懐かしく思い出したことがある。1970年代に初めて
韓国にきて市場で感じた 「これが韓国のにおいか!」という “異国情緒” の
ことだ。
狭いワンルームマンションで長く肉を煮ると、日本の食にはない、えもいわれぬ
においが充満する。これでもう満腹になり自家製の “高級カルビチム” も
半分しか食べられなかった。(黒田勝弘)
産経新聞 (2015.10.10)
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