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手書き給与明細・ゴム印で生活保護費43回詐取
生活保護費を不正受給したとして、警視庁昭島署が、韓国籍で東京都昭島市中神町、
無職松田雲起(うんき)こと辛雲起(うんい)(66)、内縁の妻で同所、
パート松田和美こと向山一美(61)の両容疑者を、詐欺容疑で逮捕していたことが21日、分かった。
逮捕は20日。
同署幹部によると、辛容疑者らは、昭島市生活福祉課の職員に対し、2009年5月11日~12年
11月15日に、計42回にわたり、実際の所得よりも低い額が書かれた給与明細書を提出し、
09年6月5日~12年12月5日に、生活保護費を計43回約578万円を同市からだまし取った疑い。
辛容疑者らは、「月に5万円をパチンコに使うなどして金がなくなり、生活資金に充てていた」などと、
供述している。
12年11月24日、同市に対し、「(辛容疑者らが)正規の所得を申告せず、不正受給している」と
書かれた投書があり、市生活福祉課が、建設現場の清掃作業員として働いていた向山容疑者の勤務実態を
調査。その結果、向山容疑者が、毎月同市に提出していた給与明細書の所得約2万~3万円とは異なり、
実際には最大で月約16万円の所得があったことが発覚した。
今年11月15日に、昭島署に詐欺容疑で被害届を提出した。
向山容疑者が、毎月提出していた給与明細書は、会社名のゴム印が入った手書きのものだった。
同市保健福祉部の谷部寛治部長は、「給与の実態を調べるため、受給者の勤務先に確認すると、
職場の人間関係を壊し、かえって自立を妨げる可能性がある。再発防止のため、調査の方法を考えたい」
と話している。
(2013年11月22日17時35分 読売新聞)
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