現代語による漢文訓読体を作るスレat KOBUN
現代語による漢文訓読体を作るスレ - 暇つぶし2ch3:名無氏物語
11/05/11 22:02:34.56 e3cey5m9.net
>>2

孟子見梁恵王、王曰、叟不遠千里而来、亦将有以利吾国乎 (梁惠王章句上 の冒頭)

読み仮名をふった文(実際には縦書きの漢字の右側にカタカナが小さく書かれているものと見てほしい):
孟子ガ 見エタ 梁ノ 恵王ニ、王ハ 曰ッタ、叟ハ 不ズ 遠クオモワ 千里ヲ 而 来イラッシャッタ、亦タ 将 有ゴザイマショウカ 以 利スルコトガ 吾ガ 国ヲ 乎

書き下し文:孟子が梁の恵王にまみえた*1。王はいった*2。
「叟は千里を遠く思わず*3いらっしゃった*4。またわが国を利すること*6がございましょうか。」と。

・現行の訓読体の要領で、意味のあうように名詞に現代語の助詞をおぎなう。
ここでは「孟子が」、「梁恵王に」、「王は」、「叟は」、「千里を」、「吾が国を」となる。

*1:現行の訓読体は時の区別がなく現在形で文を終えるが、過去のをできごとをあつかう文では動詞はかならず「-た」をつけることにする。
*2:現行の訓読体は、「~曰『○○』」は「~いわく、『○○』」となるが、これを捨てて「~はいった。『○○』と」と単純化する。
*3:現行の訓読体ではこの「遠」は「とおしとす」と読まれているが、これを現代語でこなれた表現として「~く思う」に変える。
形容詞が文中で動詞として用いられ、かつ「~と思う」という意味をふくむ場合は、「~く思う」または「~いと思う」と読む。
*4:会話文の中では場面や話者に応じて敬語に訳する。ここでは恵王が「叟」(先生)という語を使っており、恵王が仮に日本語で話したら敬語を用いるところであろうから、敬語に訳する。
*5:現代日本語だと「わが国を利するを」のように動詞の連体形に直接「を」をつけられないので、名詞をおぎなう。
利吾国は国を利する方法の話という意味であるからおぎなう名詞は「こと」でよいだろう。
ほかに文によって「もの」「ひと」「とき」「ところ」などが候補になりうる。



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