14/07/12 04:50:18.90 +87xt+vo.net
梟雄並び立ち覇権を追う中、文士の身を捨ていくさに暮らす
縦横家ほどには功を挙げられずとも、天下を想う心は未だ尽きない
馬鞭を杖として天子に拝謁し、すぐさま馬を馳せて関門を越える
長紐を頂いては南のかた群雄を捉え、この舌鋒三寸で東のかた諸侯を降そう
何度と無く曲がり道を行き峻峰を攀り、彼方なる平原がちらちらと眺められる
千年の大樹に冬鳥が声をあげ、人跡無き山々には野猿が啼く
千里の果ては見晴らかす我が眼を憂わしめ、想い乱れるこの心を益々揺さぶる
茨の道が怖くないわけではない、全ては私を国士としたあの方に報いるため
季布は引き受ければ二度と背かず、侯エイは自身のことばを決して翻さなかった
人生は凄絶の志に感じ入って動くもの、功も名誉さえも振り返りはしないさ