【勝手に】感じで漢詩【解釈】3at KOBUN
【勝手に】感じで漢詩【解釈】3 - 暇つぶし2ch501:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/24 10:47:05.48 s/eeAGMe.net
  『夢江南』  by温庭?

千萬の恨み
恨みの極まれるは天涯に在り
山月は知らず 心裏の事
水風に空しく落つ 眼前の花
碧雲 揺曳(ようえい)して斜めなり

梳洗(そせん)罷(おわ)り
独り江楼に倚(よ)りて望む
過ぎ尽くす千帆 皆 是れならず
斜暉(しゃき)は脈々として 水 悠々
腸断す 白蘋(はくひん)の洲(うきす)

502:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/24 10:50:37.48 s/eeAGMe.net
あらら、作者の名前で躓いてますよ
申し訳ねーですよ
?の部分は竹冠に均と書きますよ

503:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/24 10:51:52.79 s/eeAGMe.net
仕切り直して焼く行ってみますよ


願いは限りなく
とりわけ強く請い願う
逢いたい
遥か遠くのあの人に
この世の誰も知らないだろう
今にも胸が張り裂けそうな私の心を
川風に吹かれ 花は 空しく水面に舞い散る
そして 穏やかに青空を横切る 白い雲


髪も服も化粧も みんな綺麗にして
ただ独り
ベランダから川を眺める
船はたくさん行き交うけれど 
あの人の姿は何処にもない
傾く夕陽が光の腕を差し伸べる
水は素知らぬ顔で流れるだけ
通り過ぎる 一群れの白い花咲く浮草が 
とても哀しい

504:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/31 12:01:51.38 PybV9aa3.net
こんにちはですよ
今日で3月が終わりますよ
来年まで会えないのはちょっと寂しいですが、仕方ねーですよ
どの日だって来年までまた会えねーのですよ
でも、去るものがあれば来るものもあるのですよ
さっき、近所の方から模様の書いた茹で玉子を貰いましたよ
よくよく考えたら、今日はイースターなのですよ
神仏混合信仰者の私ですが、クリスマスやハロウィンにケーキを食べることはあっても、
イースターに茹で玉子食べたことはねーですよ
そうそう、昔タイを旅行した時、あちらでは炭火で丸ごと卵を焼いていましたよ
出来上りに醤油をかけて食べるのですが、結構旨かったですよ
台湾のお茶玉子ともまた違っていいお味でしたよ


さあ、それではお昼ご飯の前にひとつおいて行きましょう

505:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/31 12:04:31.55 PybV9aa3.net
  『減字木蘭花』  by李清照

担上の売花 
買い得し一枝より 春 放たれんと欲す
涙の染めて軽く*均(あまね)し
猶(な)お*丹(あか)き霞を帯びる 暁露(ぎょうろ)の痕(あと)

郎が猜(うたが)い 道(い)うを怕(おそ)る
奴の面(おもて)は 花の面の好(よ)きに如(しか)ずと
雲鬢(うんびん)に斜めに簪(かんざ)し
徒(いたず)らに 郎をして比べ並らび看せしむを要しむる

*均う:本当は土偏が要りません
*丹き:正しくは丹+さんづくりです

506:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/31 12:05:32.06 PybV9aa3.net
ヤックー!


物売りが 花の小枝を担いで売り歩く
一枝買い上げてみると そこから春が広がるよう
一輪一輪を 涙のようにそっと包むのは
まだほんのりと赤みを残している 優しい朝露の跡

あの人に言われたらどうしよう
“君より花の方が美しいね”
でも聞いてみよう
結い上げた髪に 花を斜めにかざしてみて
ねえ 花と私とどっちが綺麗? 答えて

507:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/07 08:56:22.39 hxx7Yq5o.net
おはようございますよ
昨日からひでー雨風ですよ
こちら大阪は、今は雨はどうってことねーですが、風がまだ強ーですよ
皆さんのところは大丈夫ですかよ
大丈夫なところの人もご用心ですよ
やべー状況の人は大事を取った方がいいですよ
よくねーことは針小棒大に考えて、後で笑い飛ばせばいいだけですから
花は散ってもまた咲きますよ
でも、幹が折れたら葉も花も実も無くなるのですよ
賢く嵐をやり過ごしましょうよ

こんな日には綺麗な詩がいいですよ
それでこれを選びましたよ
楽しんで頂けたら嬉しーですよ

508:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/07 08:57:25.96 hxx7Yq5o.net
  海棠渓  by薛濤

春は風景を教(し)て 仙霞を駐(とど)めしめ
水面の魚身 総て花を帯ぶ
人世(じんせい)思わず 霊卉(れいき)の異(い)を
競って紅纈(こうけつ)を将(も)って 軽沙を染む

509:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/07 08:59:42.23 wVAlgRkp.net
適当ですよw


春は その風と光の中に 仙界の霞を漂わせ
水中に遊ぶ魚はどれも 水面に映る花影を纏う
誰も知らない この不思議を
競うように 河原の白砂を紅絞りで染めようとする
神聖な海棠の花の心を

510:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/14 07:15:33.17 gwp9+QaN.net
おはようございますよ
昨日は結構揺れましたよ
皆様は大丈夫でしたかよ?
揺れが収まってから急いでパンツ穿いて、服着て、ご飯食べたと電話で友達に話しましたら、
おバカ!と叱られましたよ
「ご飯食べるより先に化粧でしょ、他所へ避難しなきゃいけないかもしれないのに、あんた
 スッピンで行く気?みっともない」
そう言われましたが、私はやっぱりご飯の方が大切ですよ
避難先で化粧を落とす余分な水なんぞ無い、むしろそんな余分があるなら飲み水に回した
方がいいと思うのですよ
あれから何度も余震がありましたが、どうか大事にならず鎮まってほしいですよ


では、今日の詩行ってみますよ

511:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/14 07:16:21.41 gwp9+QaN.net
  『奉和聖製立春日侍宴内殿出翦綵花応制』   上官婉児

密葉(みつよう) 裁(た)つに因(よ)って 吐(ひら)き
新花 翦(き)るに逐(お)いて舒(の)ぶ
條(えだ)に攀(よ)づるは 謬(あやま)たずと雖(いえど)も
蕊(ずい)を摘むは なんぞ虚なるを知らん
春 至れば 由来 発し
秋 還(かえ)れど 未だ肯(あえ)て疏(そ)ならず
借問(しゃもん)す 桃は李を將(たす)くるも
相乱るるは 何如にかせんと欲(ほ)っす

512:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/14 07:17:33.90 gwp9+QaN.net
いい加減ですよw


茂り過ぎた葉を切り落とし 光と風の通り道を開いてやれば
ほら そのお蔭で新しい花がどんどん育って行く
枝によじ登るのは まあ いいけれど
いくら摘んだところで 花は尽きたりしない
春が来れば また新しい芽が出て花が咲き
秋になったからといって 枝はそうそう減るものじゃなし
ところで ちょっとお尋ねする
モモはスモモを助け その樹下に人が争って押し寄せ 小道が出来るものだが
肝心のモモとスモモが花を競っているのは いったいどうした事だろう

513:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/21 14:30:58.43 7P3ykPRC.net
こんにちはですよ
雨は上がりましたが、風が結構冷てーですよ
今日は揚げ焼売にタコ焼きで、遅い目の飲茶してますよ
どっちもお醤油を垂らすと、これまた妙にアジアンテイストが深まるのですよ
どうしてこうなったのかはよくわかりませんよ
本当は肉団子と春雨のスープも付けようと思っていましたが、お腹が空いたのでそれは晩に回しましたよ
で、メインディッシュを八宝菜にすれば野菜不足をばっちり補えますよ
うんうん
人間、身体が資本ですよ
ああ、そうそう
そろそろ“こと座流星群”が見頃ですよ
ピークは22日の夜9時頃だそうですから、その時分に東の空を見てるといいですよ
星風吹という訳にはいかねーですが、通り過ぎるまでに「流れ星」を3回言えるかどうかチャレンジですよ


さてさて、今日の詩行ってみますかよ

514:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/21 14:31:55.25 7P3ykPRC.net
  『聞歌』  by李商隠

笑みを斂(おさ)め 眸(ひとみ)を凝(こ)らして 意 歌わんと欲す
高雲 動かず 碧 嵯峨(さが)たり
銅臺 望むを罷(や)めて 何処にか帰り
玉輦(ぎょくれん) 還(かえ)るを忘るる事 幾多(いくばく)ぞ
靑冢(せいちょう)の路辺 南雁 尽き
細腰宮裏 北人 過(よぎ)る
此の声の 腸(はらわた)断つは 今日のみに非ず
香 *消え 燈 光り 爾(なんじ)を奈何(いかん)せん


*消え:本当は火+也です

515:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/21 14:33:29.73 7P3ykPRC.net
気合いを入れて誤訳しますよw


歌姫は真顔になり 天を見詰めると 心を込めて歌い始めた
その声に 空高く行く雲も留まり 険しく聳ゆる緑深き山々さえ耳を傾ける
銅雀臺で今は亡き帝を祭れと言われた宮女達は いったい何処へ行ったのだろう
朝廷を捨て 都を離れた帝が遊び呆けた日々は いったいどれほど長かったことだろう
帝の為に蛮族へ嫁がされ 一生を終えた人の塚の傍には もう南へ帰る雁の姿はない
帝の為に細腰を望み 死者まで出した女人達の居た宮跡は 今は時折北の他所者が通るばかり
彼女の声がこんなにも胸を締め付けるのは それが過去の悲しい出来事だからではない
香が燃え尽きようとし 灯が最後の輝きを放とうとしている今 
歌姫の運命の前に無力な自分が悲しい

516:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/29 23:20:39.95 SFACMmbB.net
今晩はですよ
今夜で前半の連休はお終いですよ
でも、G.Wは日本人には関係あるけど、外人には関係ないのに、旅行の宿泊費などが高くなるのが
とても不思議ですよ
遊びに出る人も多いでしょうが、案外、故郷の様子を見に……というのもありそうですよ
でも、盆や正月と違って、順番に休んで良さそうなものが、どうして全国同じ日なのでしょうか?
これも不思議ですよ
まあ、休める人も休めない人も、みんなご安全にあってほしいと思いますよ


そんなこととは全然無関係な今日の詩、行ってみましょうか

517:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/29 23:21:17.19 SFACMmbB.net
  『慈烏夜啼』  by白居易

慈烏(じう) 其の母を失い
唖々 哀音(あいいん)を吐く
昼夜 飛び去らず
経年 故林(こりん)を守る
夜々(やや) 夜半に啼き
聞く者 為に襟を*濡(うるお)す
声中 告訴するが如し
未だ反哺(はんぽ)の心を尽さずと
百鳥 豈(あ)に母無からんや
爾(なんじ)独り 哀怨(あいえん)深し
応(まさ)に是れ 母の慈しみ重くして
爾をして悲しみ任(た)えざら使(し)むべし
昔 呉起なる者有り
母没すれども 喪に臨まず
嗟哉(ああ) 斯(こ)の徒輩(とはい)
其の心 禽(きん)に如かず
慈烏 復た慈烏
鳥中の曽参(そうしん)たり


*濡(うるお)す:本当は雨冠の下にさんずい+占という字です

518:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/29 23:22:18.71 SFACMmbB.net
こんなものかとw


母を亡くしたカラスが 哀しげに鳴いている
昼が過ぎ 夜になり それでも飛び去ろうとはしない
まるで 母の巣のある林を守るかのように
夜毎 夜中の切ない叫びは聞く者の胸を打ち 誰もが涙せずにはいられない
カラスは訴える
私はまだ母の恩に報いていないのだ 孝養をつくしていないのだ と
どの鳥にも母はいる
だのに どうしてカラスだけがそれほどまでに嘆き悲しむのか
それはきっと 母が子を心から慈しんで育てたから
その思いを受け止めたから カラスは耐え難い悲しみを味わっているのだろう
昔 呉起という武将がいた
彼は母親が亡くなった知らせを受けても 葬儀にさえ出なかった
ああ このような輩 
身は人でも 心は鳥にも及ばない
それに比べ カラスよ 情深き鳥よ
お前は鳥の中の曽参(孝行者)だ

519:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/12 14:12:22.92 gRLFPz5b.net
こんにちはですよ
久々にアク禁なんぞ食らってしまいましたよ
私も一生懸命に遊ぶのは大好きですが、アク禁になるほど熱心には成れねーですよ

ところで、今日は母の日ですよ
でも、うちじゃあ何もしねーですよ
世間様が決めた日に取って付けたようなことをするより、普段からのふれあいの方が大事だと思うのですよ
ちょっとしたことの積み重ねで、家族が穏やかにいられたら、それが何より幸せな気がしますよ
もちろん、人生は波瀾万丈
明日は何が起きるかわかりませんが、本当の意味で人間関係が築けていたら、大事にぶち当たっても
一緒に乗り越えていける
そんな気がしますよ
まあ、それは家族に限ったことじゃねーですが
願わくば、他人様に優しく有りてーし、他人様からも優しくされてーですよ


いろんなことを思いながら、今日の詩はこれですよ

520:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/12 14:19:10.43 gRLFPz5b.net
  『擬古 其八』  by陶淵明

少時 壮にして且つ*励(はげし)く
剣を撫して 独り行遊す
誰か言う 行遊 近しと
張掖より幽州に至る
飢えては 首陽の薇(わらび)を食らい
渇しては 易水の流れに飲む
相知の人を見ず
惟(た)だ 古時の邱(おか)を見る
路辺に両(ふた)つの高墳あり
伯牙と荘周と
此の士 再び得難(えがた)し
吾 行きて 何をか求めんと欲す


*励く:本当は雁垂れ+萬が正しいです

521:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/12 14:20:58.21 gRLFPz5b.net
適当ですよw


若い頃は そりゃあ威勢が良くて 気を吐いて
この尚武の志を以って身を立てようと 当てのない独り旅に出たんだ
え? せいぜい近場だろうって? とんでもない
この国の果て 張掖から幽州に至るまで ずーっとだよ
腹が減ったら 義士のように首陽のワラビを食い
喉が乾いたら 壮士のように易水の水を飲んだ
でも 心から理解し合える友に出会うことが出来なくてさ
ただね 大昔の墓なら見たよ
道端に二つ 大きな墓だった
それは 真の知己を持った 伯牙と荘周の墓だったよ
互いが互いを支え合う こんな立派な人々は今じゃ何処にもいないだろう
そう思いながらジタバタしている自分は いったい何がしたいんだろうな

522:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/19 09:50:19.25 vcnrXGWm.net
こんにちはですよ
ようやくちょこっと初夏らしい気温になってきましたよ
今年は全てに遅れている、そんな感がありますよ
抹茶と言っても私にはお濃茶はムリですから、お薄を点てますよ
もちろん、作法も何も知りませんから適当にやってますよ
注意はたった2つ、自分が飲んでうめー!と思える濃さと量であること、もうひとつはガチャガチャしく
作らねーことですよ
他の料理でもそうですが、手早くやることと荒っぽく雑にすることは違うことなのですよ
例えば、合わせ酢を熱々ご飯にかけ回した後、さっさと切り混ぜるのと、ぐちゃぐちゃに混ぜ合わすのでは、
出来上りの酢飯の味が全然別物になるのと同じですよ
美味しいものが出来ると嬉しいですよ
それが得意になるともっと嬉しいですよ
料理に限らず、得意なものでいい気分になれたら最高だと思いますよ


そいじゃ今日の詩をひとつ

523:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/19 09:51:49.58 vcnrXGWm.net
  『五日観妓』  by万楚

西施謾(せいしまん)に道(い)う 春紗(しゅんさ)を浣(あら)えりと
碧玉 今時(こんじ) 麗華を闘わす
眉黛(びたい)は奪将(うば)う 萱草(けんそう)の色
紅裙(こうくん)は妬殺(とさつ)す 石榴(せきりゅう)の花
新歌一曲 人をして艶(うらや)ましめ
酔舞 双眸 鬢(びん)の斜めなるを歛(おさ)む
誰か道(い)う 五糸 能(よ)く命を続(つ)ぐと
卻(かえ)って 今日 君が家に死せむ

524:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/19 09:53:45.68 vcnrXGWm.net
こんなところでしょうか


あの西施は 紗を晒す田舎娘であった頃から美しかったというけれど
とりどりの碧玉が艶やかさを競う今なら 果たしてどうであったのか
くっきり引かれた眉墨は 憂いを無くすと言われる萱草を追いやり 
優雅な裳裾の紅は 晴れやかな石榴を嫉妬させるほど鮮やかだ
新しく歌いだす曲は 誰もを魅了して止まず
酔うてしなやかに舞う そのふたつの瞳
髪の乱れを抑える その手の優しさに心が乱れる
誰が言ったのだろう 五色の糸に命をつなぐ力があるなどと
それどころか 私は今日 君の家で恋死にしそうになってしまった


*5月5日に5色の糸を肘に括り付けると疫病が避けられる、という言い伝えがあり、
 これを「続命縷(ぞくめいる)」と呼んだそうです。

525:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/25 06:17:04.74 coKgsEdH.net
おはようございますよ
今日は5月最後の土曜日ですよ
橘の花の香りがどことなく漂って来ていい感じですよ
せっかくのこんな日にお出かけしない手はありませんので、今日は飲茶を早い目に切り上げて、
ひとつ電車に乗ってみますよ
山も良さげですが、人のまだ少ない海も良さげですよ
そんなところで頂くお食事もいいですよ
日常から少し離れるだけで、気分はとても変わりますよ
それで何か殻が破れて、いい方法が見つかったりして、気持ちが楽になることも有りますよ
という訳で、ちょっくらお出掛けしてきますよ
もちろんお財布と相談しつつ、ですよ


その前に詩をおいて行きますよ

526:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/25 06:17:56.23 coKgsEdH.net
  『与史郎中欽聴黄鶴楼上吹笛』  by李白

一たび遷客(せんかく)と為りて 長沙に去る
西のかた 長安を望めども家を見ず
黄鶴楼中 玉笛を吹けば
江城 五月 梅花落つ

527:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/25 06:20:32.85 coKgsEdH.net
訳は要らねーでしょうが、お約束なので


今は配流の身となり 長沙へ送られてしまった
西の方 長安の方へ目を凝らしても 我が家は見えない
黄鶴楼の中で 誰かが笛を吹いている
五月たけなわの川辺の町に 落梅花の調べが静かに降っている

528:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/02 16:23:29.39 VFXILSDq.net
こんにちはですよ
あっちこっち梅雨入りですよ
小さい子供が嬉しそうに傘を持って歩いてるのを見ると、本当に微笑ましく思いますよ
こんな季節に家のオカメインコが卵を産み始めましたよ
中々産まないので、もしかしたらこの子はオスだったのかしらん?と思い始めていたのですが、
まあ、性別がわかって良かったですよ
でも、一昨日の夕方、いきなり掌の中で産卵されたのにはびっくりですよΣ(・ω・ノ)ノ!
小学生の頃からずっと小鳥を飼い続けてますが、こんなことは初めてですよ
次もやられたらどうしようとドキドキしてますよ


気を落ち着けて、今日の詩行きますよ
おかしかったらごめんなさいですよ

529:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/02 16:24:10.66 VFXILSDq.net
  『細雨』  by李商隠

瀟洒(しょうしゃ)として 廻汀(かいてい)に傍(そ)い
依微(いび)として 短亭(たんてい)を過ぐ
気 涼しくして 先に竹を動かし
点 細くして 未だ萍(うきくさ)を開かず
稍(や)や促す 高々たる燕
微かに疎(まば)らにす  的々たる蛍
故園 煙草(えんそう)の色
仍(な)お近し 五門の青

530:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/02 16:25:04.56 VFXILSDq.net
あ、おかしいのはいつものことでしたよ
申し訳ねーですよ


軽やかに雨が降る ゆったり曲がる川の流れに沿うように
しとしと しとしと 細かな雨は小さな駅舎を通り過ぎる
先触れの涼しい風が 竹の葉をさやさや鳴らせば
浮き草さえ散らさぬ程の 小さな小さな滴が落ちて来る
空の高みを行くツバメは 少し急いで巣へ戻り
ホタルも葉陰に隠れたのか いつもより輝きが少ない
故郷の 雨に濡れた草の色も 
この都で雨に濡れている草と同じように きっと美しいことだろう

531:名無氏物語
13/06/02 23:59:09.85 PFd7bWaY.net
オカメさんが増えそうで、楽しみですねー

詩にもあるつばめ、今年も東京に来ました
ただ、巣が見当たらないんですよね
今のこの国が果たして、つばめたちの故郷に成りえているのか心配です

532:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:02:32.08 9Lj1I+BH.net
こんにちはですよ

>>531
>オカメさんが増えそうで、楽しみですねー
ありがとうございますよ
でも、残念ながら孵らない卵なので、すぐに取り上げてしまったのですよ

>>ただ、巣が見当たらないんですよね
>>今のこの国が果たして、つばめたちの故郷に成りえているのか心配です
街中ではツバメたちの巣が掛けられる場所が減っているのと、餌になる虫などが減っているので、
だんだん見かけ難くなっているようですよ
ただ、ツバメたちも知恵を絞っていろんな所に新しい住まいをみつけてはいるようなので、そちらで
増えればいいなあと思いますよ
野生の生き物には、人に飼われている動物とはまた別種の愛しさを覚えるのですよ

さてさて、雨の降らない梅雨ですよ
でもじわじわ湿気てますよ
暑いのも苦手ですが、湿度が高いのも苦手ですよ
この季節、食べ物が腐りやすいですが、人の気持ちも腐りやすそうですよ
お互い用心致しませうよ
糸を引きそうな脳味噌にちょっと喝を入れてみてーですよ

では、今日の詩行ってみるですよ

533:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:03:14.86 9Lj1I+BH.net
  『袁公濟和劉景文登介亭詩復次韻答之』 by蘇東坡

昏々として酔夢に堕つ
此の六月の溽(じょく)を奈(いかん)せん
君が詩は清風の如く
我が朝睡(ちょうすい)の足れるを吹く
登臨(とうりん)して佳句を得たり
江 白くして 湖の*清きを照らす
手を袖して 独り言わず
黙稿(もくこう) 已(すで)に腹に在り
是の時 風雨過ぎ
靄々(あいあい)として 雲 麓に帰す
疎星(そせい) 微月(びげつ)を帯び
金 火 争いて伏(ふく)せらる
惜しいかな 此の清景(せいけい)
変滅して 逐(お)う可(べ)からず
帰り来たって 君の詩を読めば
耿々(こうこう)として 目に在るが猶(ごと)し


*清:本当はさんずい+(碌-石)です

534:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:04:28.84 9Lj1I+BH.net
この詩、結構長ーのでチョビチョビ厄いれますよ



ぼんやりしている
昨夜の酒が残っているのか それとも夢の続きなのかというほどに 
この6月の蒸し暑さ 
いったいどうにかならないものか
寝床でうだうだしているそんな私を目覚めさせてくれるのは
あなたの爽やかな風のような詩
この美しい言葉は 美しい自然さながら
川面は初夏の日差しにキラキラ輝き 湖面は空を映して青く澄む
あなたは手を袖に入れ 何も言わなかったが
腹の中ではすでに詩稿が仕上がっていたのだろう
やがて風雨がおさまり 雲がたなびきながら山の麓に寄せ行けば
少しづつ姿を現し始めた星々に 月が光を分かち与え
輝きを誇る金星と火星も月には及ばず その配下に置かれる
残念なことに この清らかな景色は刻々移り変わり 一時たりとも留まらない
けれども あなたの詩を読めば
そこに居なかった私にさえ その情景が鮮やかに浮かび上がる

535:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:05:05.08 9Lj1I+BH.net
却(かえ)って思う 少年の日
声価(せいか) 場屋(じょうおく)に争いき
文は水を翻(くつがえ)すが如くに成り
賦は作(な)す 叉手(さしゅ)の速やかなるを
秋風 鴻雁を起こし
我も亦(ま)た華躅(かちょく)を継げり
那(な)んぞ知らん 君が*曾登(そうとう)として
独り荊山(けいざん)の玉に泣かんとは
相見る 南新の道
青衫(せいさん) 破幅(はふく)を垂る
早く 事の大いに繆(あやま)るを知らば
恨むらくは 十年読まざるを
嫌う莫(な)かれ 馮唐(ふうとう)の老を
終に勝る 賈誼(かぎ)の哭(こく)するに


*曾登:両方とも足偏が要ります

536:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:05:48.23 9Lj1I+BH.net
yaku


思い出してみる 若い日のことを
私達は名声と評価を試験場で競い合っていた
文章は 水が流れる如くに出来上がり
賦は 温八吟の如く 手を組むたび速やかに一韻が生まれた
秋風が吹き 雁が空に連なる頃
私もまたあなたに続いて名誉を得た
それが 私の前をずっと歩んでいると思っていたあなたが
まさか 才を生かす場もなく 疲れ苦しんで嘆いていようとは
全く思いもかけないことだった
南新の路上で出会った時 
あなたの制服は擦り切れ ところどころ縁が垂れ下がっていた
もっと早く あなたの実情を知っていたら 何か力になれただろうに
馮唐のように下級官吏のまま老いて行くのだなどと そんな風に嘆かずに
賈誼のように都を遠く追われて慟哭するよりずっとましだから

537:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:06:21.86 9Lj1I+BH.net
今年 復(ま)た僚と為り
旧好 重続(ちょうぞく)を許さる
升沈(しょうちん) 何ぞ道(い)うに足らん
等しく是れ蕃と触と
共に湖山の主と為り
出入して *澗谷(かんこく)を窮(きわ)めん
衆 馳するも 君 争わず
人の棄つるは 我が欲する所
何れの時か 神武門(しんぶもん)
相約して 冠服を掛けん

538:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:07:40.25 9Lj1I+BH.net
ラストですよ


今年 再び同僚になった
古なじみとして前のように付き合い続けられる
官位の上下なんかどうでもいい
ああ カタツムリの角突き合いと大差なし
そんなことより 湖とその周りの山々の主になって歩き回り
隅々までしっかり知り尽くそうじゃないか
世間が名利を求めて走り回っても あなたはそこに加わることなく
他人が関心を示さぬ所にこそ 私の求める所がある
いつの日か 二人で官を辞し
神武門に制服を掛けて どこかへ隠棲しようじゃないか

539:名無氏物語
13/06/12 15:27:27.18 ksrrrhxn.net
今年また君と同じ職場
これからも続くむかしの竹馬
官位の上下は気にしない
蝸牛の角のみぎひだり


どうせ散文なら漢詩のエッセンスであるリズムと韻を再現してみたいね

540:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/16 10:41:42.43 6QrB/F6p.net
こんにちはですよ

>>539
おやおや、ようこそですよ
素敵な言葉をありがとうございますよ
もし、よろしかったら詩も訳も全文どどーん!と投下して下さいですよ
遠慮なんて全然不要ですよ

あ、さてさて
やっとちょびっと雨が降りましたよ
草木がちょびっと息を吹き返したようで、何となく嬉しいですよ
でも贅沢をいうなら、もう何日か降って地面の下に蓄えられるになって欲しいですよ
我々ヒトが使う水も元をただせば天から降る雨で、雨は決して家の外の生き物の為だけではないのですよ
てな訳で、今年も節水・節電ガンバるつもりですよ


で、今日の詩はそんなこととは全然無関係ですよ

541:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/16 10:43:40.07 6QrB/F6p.net
  『潭州』  by李商隠

潭州(たんしゅう)の官舎 暮楼(ぼろう)空し
今古(きんこ)端無(はしな)く 望中(ぼうちゅう)に入る
湘涙(しょうるい) 浅深(せんしん)として 竹色(ちくしょく)に滋(しげ)く
楚歌 重畳(ちょうじょう)として 蘭叢(らんそう)を怨む
陶公の戦艦 空灘(くうたん)の雨
賈傅(かふ)の承塵(しょうじん) 破廟(はびょう)の風
故園(こえん)を目断(もくだん)するも 人 至らず
松醪(しょうろう)の一酔(いっすい) 誰と同(とも)にせん

542:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/16 10:45:10.33 6QrB/F6p.net
ややくですよw


夕闇迫る潭州の役所は ひっそり静まり返っている
そこに佇んでいると 昔のこと 今のこと とりとめもなく思いを馳せてしまう
湘江の辺で二人の妃が流した涙は 浅く 深く 竹の肌を斑に染め
楚から追われた屈原の悲しい歌は 繰り返し 繰り返し 蘭の茂みを吹き抜ける
かつて 陶侃の戦艦が勢いよく行き交った瀬に  今はただ空しく雨が降っている
不吉な鳥が天井に集まり 怯えていた賈誼の家は 寂れた廟となり もはや風が通り過ぎるだけ
道の果ての果て 故郷へ一心に目を凝らしても 心待ちにする友の姿はない
この薫り高い松酒を いったい誰と酌み交わせばよいのだろう

543:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/22 18:44:56.95 FVLUNUwd.net
こんばんはですよ
いつの間にか夏至を迎えてしまいましたよ
こちらでは夏祭りの幟があちらこちらで立ち始めましたよ
来週の日曜は大阪三大祭のひとつ、愛染祭ですよ
張り切ってヨーヨー釣りの特訓ですよ
でも、ヨーヨー釣りの風船は膨らますのが大変なのですよ
かといって、普通の風船じゃダメなので、やっぱり松屋町へ走りますよ
最新のおもちゃは希少ですが、キッチュなおもちゃ、レトロなおもちゃ、お宝おもちゃがいっぱいなのですよ
ついでに、交差点近くの某お寿司屋さんにも寄りますよ
思うだけですんげーシアワセ!な気分になれる、昔ながらの本当に旨いお寿司なのですよ
で、来週はお祭りを楽しんで、お宮の近くのお蕎麦屋さんでめっちゃ旨い蕎麦食べて、感激にひたろうと
今から計画している訳ですよ
ああ、大阪人で良かったですよ♪


で、今日の詩は、そんな私の気持ちとは全然無関係ですよw

544:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/22 18:46:04.87 FVLUNUwd.net
  『蘇小小墓』  by李賀
                       
幽蘭(ゆうらん)の露
啼(な)ける眼の如し
物の同心を結ぶ無く
煙花は翦(き)るに堪えず
草は茵(しとね)の如く
松は蓋(かさ)の如し
風を裳(しょう)と為(な)し
水を珮(はい)と為す
油壁(ゆうへき)の車
夕べごとに相待つ
冷ややかなる翠(あお)き燭(ともしび)
光彩を労(わずら)わす
西陵の下(もと)
風 雨を吹く

545:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/22 18:47:14.92 FVLUNUwd.net
どうでしょうねえ


ひっそり咲いた蘭に
まるで涙がこぼれたような 一粒の露
永遠の愛を交わすことなく
愛しい気持ちを絶つこともなかった
いまや 敷物のように 草は足元に広がり
傘のように 松は頭上に広がる
翻る風があなたの衣裳
走る水があなたの帯玉
漆塗りの輿(こし)に乗り
毎夕 恋しい人と待ち合わせたのは 遠い日のこと
冷たく青い鬼火が ふらふら彷徨う
いつか西陵で変わらぬ愛を誓おうとしたものを
無情の風が 二人の涙を吹き散らす

546:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/30 10:05:03.38 n0HjRodE.net
おはようございましよ
今日は先週お伝えした通り、愛染祭ですよ
朝からテンション高いですよ、ええもう
飲茶に肉餃子(但しニンニク抜き)、から揚げ&チャアハン添えで腹パンパンでございますよw
これで昼食抜きで特訓して、いい具合にお腹が減ったところで出陣できますよ
天気予報では何とか持ちそうなのですが、こいつがクセモノで全然油断できねーのですよ
何故かと申しますと、昔から“愛染パラパラ”という言葉があって、このお祭りの3日間は昼間
どれほど晴れていようと夕刻には雨がパラつくことが多いのですよ
その所為で、本当に相手を思い合っている人々はより幸せに、そうでない人々は縁が切れて
しまうそうですよ
人の心というものは、案外簡単なことで露呈してしまうものなんだなあと思いますよ
さてさて、お腹が減ったので朝ご飯にしましょうよ
白いご飯にトマトの味噌汁、卵焼きにアジの開き、ナメコおろしに豆板醤
こんなもので軽く済ませてしまいますよ

おっと、その前に今日の詩を

547:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/30 10:05:50.79 n0HjRodE.net
  『漁歌子』  by徐積

水の曲(くま) 山の隈(くま) 四、五の家
夕陽の煙火(えんか) 蘆花(ろか)を隔(へだ)つ
漁唱(ぎょしょう) 歇(や)み
酔眠 斜めなり
綸竿(りんかん) 蓑笠(さりゅう) 是れ生涯

548:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/30 10:07:58.72 n0HjRodE.net
あらら、挨拶がおかしいですよ
申し訳ねーですよ
改めまして、おはようございますよ
訳行きますよ


右に左にうねる川
その上流の山裾に 家がぽつぽつ四つ五つ
夕日の中 アシの穂の向こうにかまどの煙
漁り歌が止むときは
酔いがまわって眠るとき
大事なものは 釣り糸 釣り竿 蓑に笠 
これが暮しの全て

549:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/07 NY:AN:NY.AN jQEIJhNk.net
こんにちはですよ
みなさん、お元気ですかよ
七夕飾りを作っていたら、意外に時間がかかっちまいましたですよ
まあ、作りかけた時に今年初のセミの鳴き声を聞いたもので、帽子かぶって網と虫かご持って
外へ行ってしまった自分が悪いのですがよ
今時の笹は根元に水をやりつつでないと、すぐに葉っぱがチリチリになってしまうのですよ
ほんにやりにくいったらありゃしねーですよ
で、ふと思ったのですが、織姫はそのまんま“織姫”と呼ぶことも多いのですけれど、彦星は
“彦”とは呼ばねーで、星とワンセットで“彦星”と呼ぶことが多いですよ?
元々ただの“彦”ではなく“牽牛”という名前らしいですから、せめて“牛彦”とか呼んであげたら
よかったんじゃねーのではと思うのですよ

今夜は七夕なので、夕飯はおそうめんのお家が多いでしょうよ
うちはソーメンチャンプルーを提案したら家族に却下されたので、ソーメンとゴーヤチャンプルー、
イワシの塩焼きとナスの煮浸しにしましたよ
さて、そろそろお買い物に行きますよ
その前に今日の詩をどうぞ、ですよ

550:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/07 NY:AN:NY.AN jQEIJhNk.net
  『舟中夜起』  by蘇東坡

微風 蕭々(しょうしょう)として菰蒲(こほ)を吹く
門を開いて 雨かと看(み)れば 月 湖に満つ
舟人 水鳥 両(ふた)つながら夢を同じゅうす
大魚 驚竄(けいざん)して 奔狐(ほんこ)の如し
夜 深うして 人と物と相管(あいかん)せず
我独り 形影(けいえい) 相嬉娯(あいきご)す
暗潮 渚(しょ)に生じて 寒蚓(かんいん)弔(とぶら)い
落月 柳に掛って 懸蛛(けんちゅ)を看る
此の生 忽々(こつこつ)たり 憂患の裏(うち)
清境 眼を過ぎて 能(よ)く須臾(しゅゆ)ならんや
鶏鳴き 鐘動いて 百鳥は散じ
船頭(せんとう)に鼓を撃って 還(ま)た相呼ぶ

551:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/07 NY:AN:NY.AN jQEIJhNk.net
うそっぴーw


そよ風が吹いて マコモやガマを騒めかせる
雨なのかと思って船の戸を開けてみたら 月が明々と湖面を照らしていた
船人も 水鳥も きっと同じ夢を見ているだろう
何かに驚いた大きな魚が まるでキツネのように一目散に逃げて行く
人も ものも それぞれ勝手に過ごしている そんな夜更け
私だけが影法師と楽しく遊んでいる
流れの所為で近づいた岸辺から聞こえるのは ひっそり鳴く哀れなミミズ
傾く月を宿した柳の小枝から 頼りなくぶら下がるのはクモ
悩んで 苦しんで あっという間の人生だった
“良い時”というのは 目の前を通り過ぎるだけ
ニワトリが鳴き 朝の鐘が鳴れば 鳥たちは空へ飛び立ち
船は舳先で太鼓を打ち 船頭が威勢のいい声を響かせる

552:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/13 NY:AN:NY.AN /JP8Q01R.net
おはようございますよ
セミがとってもうるせー!ですよ
夏らしくてとても良いのですけれど
今日から関東はお盆ですよ
関西は来月ですが、この1ヶ月のズレというのは気候や自然の差から来るのではないか、
そんな気がするのですよ
だって、お盆の時期は海や山へ入るのを禁じられるところが有りますよ
東の方では、7月はまだ気温や水温がそれほど高くなく、平地に居るのと同じ感覚で分け入ると
とてもあぶねーと思うのですよ
逆に西の方だと、8月のその時期は気温や水温の変わり目でクラゲや毒虫の活動が盛んに
なるとかですよ
本当の所は知りませんですがよ
ところで、ご先祖様が東西にいらっしゃったり、海を越えていらっしゃったりすると、いったい
どちらのお盆に帰ってこられるのか、ちょっと大きな謎ですよ
生きてる人間の都合はともかく、ご先祖様の気持ちはどうなのでしょうよ
ご先祖様とお話が出来る方がいらっしゃったら、是非とも伺ってみたいところですよ

あ、もっちりカキコしてましたら、お出掛けの時間が来てしまいましたよ
関西人なのに何故か8月にお休みのねー私は、今日から3日間サマーバケイションなのですよ
何やら複雑ですよ
まあとりあえず行って参りますよ

553:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/13 NY:AN:NY.AN /JP8Q01R.net
  『遊長寧公主流杯池 二十五首之六』   by上官婉兒

清波 洶湧(きょうゆう)して 
碧樹 冥蒙(めいもう)たり
怪しむ莫(な)かれ 留歩するを
桂叢(けいそう)を攀(ひ)くに因(よ)る

554:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/13 NY:AN:NY.AN /JP8Q01R.net
訳の方が長ぇーですよw


とめどなく 清らかな水が昏々と湧き出す泉
どこまでも続く 碧玉のような見事な木々の生い茂る森
(そんな世界に限りなく憧れています、が)
此処に留まる私を怪しまないで下さい
それは 仙界からの使者のような方々に心惹かれている所為なのです

555:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/21 NY:AN:NY.AN 46yZhYtd.net
こんばんはですよ
何故だか思いがけないことが展開し、あたふたしてたらこんな時間になってしまいましたよ
それでも、参院選の投票にだけは行きましたよ
どんなことでも、文句を言っていいのは義務を果たしたものだけだと思ってますですよ
あ、さてさて
明日は土用丑の日ですよ
ウナギを食べると良いそうなのですが、実はそれには根拠がないそうですよ
個人的にはウナギは家ではなく、ちゃんとしたお店で食いてーですよ
だってねえ、高ぇーことは高ぇーですが、その分本当に美味ぇー!のですよ
江戸前のも好きですが、大阪のも好きですよ
こないだ行った伊勢のウナギもまた違った旨さがありましたよ
家で食べるなら、炊きあがったご飯の上に乗せてしばらく蒸らしてから、ひつまぶしにして食いてーですよ
ああ
明日は節約ご飯にして、明後日ウナギ食べますですよ
うむうむ


今日の詩はウナギとは無関係ですよ
ではでは

556:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/21 NY:AN:NY.AN 46yZhYtd.net
  瑤瑟怨  by*温庭イン

冰簟(ひょうてん) 銀床 夢成らず
碧天(へきてん) 水の如く 夜雲軽し
雁声(がんせい) 遠く瀟湘(しょうしょう)へ過(わた)って去る
十二楼中 月 自(おのずか)ら明らかなり

*温庭イン:インは竹冠+均です

557:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/21 NY:AN:NY.AN 46yZhYtd.net
適当ですよw


涼しげな竹すだれ 冷んやりしたシーツ
でも 私は覚めている
濃紺の空は茫漠と広がる海のよう 
ゆったり流れ行く雲
遠く 瀟湘へ渡る雁が鳴き交わす 
全てが眠りについた高楼の中 
独り 月だけが明るく輝いている

558:名無氏物語
13/07/22 NY:AN:NY.AN tFn0jFAW.net
同じく選挙行きました。
ごはんの上に乗せて食すのは江戸前の鰻のほうがいい、酒の肴にするのは関西の頭付いてるほうがいい、と思うのであります。
ここ数日の東京の夜は、今回の詩のように涼しいのであります。

559:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/27 NY:AN:NY.AN AUHHn6vl.net
おはようございますよ
このところ、雨というと妙に激しい、鉛筆みたいな雨がダーッ!と一気に降るのですよ
>>558も他の皆さんも、大丈夫ですかよ?
大雨で交通機関や道路がやられると、帰宅難民になってしまうのが困りものですが、
でも、人間が無事であればそれが何よりだと思いますよ
で、同じ天を仰ぐなら、同じ降るものを仰ぐなら、大雨より流星の方がずっといいですよ
今年も夏の流星群の季節がやって来ましたですよ
明日、28日の夜には東から南東の空にかけてみずがめ座流星群が、30日には
ほぼ同じような位置やぎ座α流星群がし、8月13日頃にはペルセウス座流星群が
ピークを迎えますよ
たまにはボーっとするのも良いと思いますよ


さて、今日の詩行ってみますかよ

560:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/27 NY:AN:NY.AN AUHHn6vl.net
  『清平楽』  by辛棄疾

茅檐(ぼうえん) 低く小さく
渓上 青々たる草
酔裏 呉音(ごおん) 相媚好(あいびこう)なり
白髪 誰家(いずこ)の翁媼(おうおう)ぞ
大児(たいじ)は豆を渓東に鋤(す)き
中児(ちゅうじ)は正に鶏籠(けいろう)を織る
最も喜ぶ 小児 無頼にして
渓頭に臥(ふ)して蓮蓬(れんほう)を剥(む)くを

561:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/27 NY:AN:NY.AN AUHHn6vl.net
こんなものでしょうか


ちんまりと 軒も低い茅葺の家は
勢いよく茂った青草の広がる 谷川のほとり
ほろ酔い加減の耳に届く 柔らかな江南の言葉が心地良い
あの白髪頭は 誰の家の爺さん婆さんだろう?
一番年嵩の子は 川の東の豆畑を鋤き
次の子は 一生懸命ニワトリの籠を編んでいる
遊んでばかりのチビさんは 手持無沙汰になったのか
河原に寝転び ハスの実を剥いている

562:juden張
13/08/02 NY:AN:NY.AN Xtw2dXv0!.net
為何漢文仍授於日本耶?

563:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/04 NY:AN:NY.AN 29ecHAbL.net
こんばんはですよ

>>562
歓迎 歓迎!
>為何漢文仍授於日本耶?
我覚得 很好

すみません、後は日本語になってしまいますよ

喜怒哀楽
人の“感動する心”は時代も人種も関係無いと思うのですよ
そして、それに共感する気持ちも同じだと思うのですよ
私は大変愚かですよ
だから、難しいことは全然わかりませんよ
でも、詩の言葉が私の心を動かすのですよ
雲無き夜空の満月が何処から見ても美しいように、素晴らしい言葉は万人の心を動かしますよ
それは金銀・宝石なんぞよりずっと凄い宝物ですよ
いつまでも、いつまでも、この宝物を大切にしたいと私は思うのですよ


あ、頭を使っているうちにすっかり夜になってしまいましたよ
夜更かししてるとナマハゲが来るそうですよ
生え際前線の後退はライダー&ヘルメッターの宿命とは云え、まだまだ死守してーお年頃ですよ
なので、詩を投下して布団に入りますよ

564:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/04 NY:AN:NY.AN 29ecHAbL.net
  『九曲詞』  by高適

鉄馬横行す 鉄嶺の頭(ほとり) 
西のかた *邏娑(らさ)を看て封侯(ほうこう)を取らん
青海 只今 将に馬に飲(みずか)わんとす
黄河用いず 更に秋を防ぐを

*邏娑:娑は沙+しんにゅうです

565:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/04 NY:AN:NY.AN 29ecHAbL.net
お約束なので一応


最強の騎兵達が 鉄嶺の地を闊歩する
誰もが西方を見 ラサ攻めで軍功に与かり 地位と名誉と財を得ようとしている
この青海で 彼らは今 まさに馬に水を飲ませるところ
毎年悩まされて来た秋の蛮族の襲撃に 今年は怯えなくてもよいのだ

566:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/18 NY:AN:NY.AN nMDbinem.net
おはようございますよ
うちの近所からは、もうセミがほとんどいなくなってしまいましたよ
暦の上でも盂蘭盆は終わり、今度は地蔵盆が来てしまいますよ
でも、私にはお盆休みがなかったのですよ
だのに、会社から帰ると家の中が親戚でごった返してて、かーなーり不幸な3日間でしたよ
仕事に行くのは、別に構わねーのですよ
土日祝・その他休日に働いてらっしゃる方はたくさんおられますよ
それは良いのですが、帰って来て寛げる居場所がねーというのは疲れが倍増するですよ
おまけに、気の合う相手ばかりじゃねーですから、要らないところでストレスも溜るですよ
それに、私は仕事に出てしまえば客のことは無関係で無問題ですが、その分、家族の誰かが
客の相手になりながら家の仕事をしてる訳で、いっそう負担が増えてる訳ですよ
迎えられる側ばっかりだった時には気付きませんでしたが、迎える側になってから親しい仲・
近い間柄でも幾分かは気遣いが必要だと思いましたよ


ではでは、今日の詩行ってみますよ

567:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/18 NY:AN:NY.AN nMDbinem.net
  『入若耶溪』  by王籍


*余皇(よこう) 何ぞ泛々(はんはん)たる
空 水 共に悠々たり
陰霞(いんか) 遠岫(えんしゅう)に生じ
陽景(ようけい) 回流を逐(お)う
蝉(せみ) 噪(さわ)いで 林 逾々(いよいよ)静かに
鳥 鳴きて 山 更に幽(ゆう)なり
此の地 帰念を動かし
長年(ちょうねん) 倦遊(けんゆう)を悲しむ


*余皇:余、皇とも舟偏が付きます

568:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/18 NY:AN:NY.AN nMDbinem.net
いつもの出鱈目をw


美しく飾られた船が ゆったり進む
果てしなき空の下 川は滔々と流れる
遥かな山並みは おぼろに霞み
日は 渦巻く流れに映えて煌めく
蝉しぐれだけが響く 静かな林 
小鳥の声が 山深く吸い込まれて行く
このままここで ひっそり隠棲したいと思う
任地を回る生活には もううんざりしているのだ

569:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/01 09:13:12.20 9fLqqESM.net
おはようございますよ
皆さんお変わりねーですかよ

“良くないことは集団でやって来る”と言うそうですが、本当にそうだと思いましたよ
休みはねーわ、ここはデータ流出騒動で書き込めねーわ、その他etc.
全くもう甚だ迷惑な2週間でしたよ
しかし、その間に世間様はすっかり秋っぽくなってますよ
昨日久しぶりに電車なぞに乗ってみましたら、夏まんまの冷房が利いていて結構寒かったですよ
日中は仕方ねーですけど、朝晩は冷房の温度を少し上げていいんじゃねーかと思いましたよ
でもって、そろそろお茶が美味しくなってきましたよ
飲茶の点心も、冷やした冬瓜の煮物のようなさっぱり系から、トリだんごの甘酢餡かけみたいな
しっかり系に変りますよ
願わくば、穏やかな季節が長くあって欲しいですよ

では今日の詩、行ってみますかよ

570:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/01 09:13:49.64 9fLqqESM.net
  『宿建徳江』  by孟浩然

舟を移して 煙渚(えんしょ)に泊まれば
日 暮れて 客愁(かくしゅう)新たなり
野は曠(ひろ)く 天は樹に低(た)れ
江は清く 月は人に近し

571:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/01 09:15:19.74 9fLqqESM.net
こんな感じでw


黄昏る渚に船を停めた
瞬く間に陽は落ちて 一層深い孤独に包まれる
野は ただただ果てしなく広く
空の果ては 樹の根のかたのずっと向こう
片時も留まらぬ水の清き流れ
寂しい私に寄り添うように 月が夜を照らしている

572:名無氏物語
13/09/08 22:11:51.81 a1hWyQLK.net
良スレ発見!

573:名無氏物語
13/09/08 22:21:16.01 a1hWyQLK.net
漢詩を訳すうえで音韻を意識する必要はありますか?

574:名無氏物語
13/09/10 11:36:42.53 bSrAfUE1.net
嬉しいスレ発見!

できれば 韻目もお願いしたいです

575:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/15 11:45:37.54 BoYEV3CP.net
こんにちはですよ
台風ですよ、大きいですよ、皆さんお気を付けて下さいよ


>>572
ありがとうございますよ
どうぞ楽しんで下さいよ

>>573
えー、本当は必要なのかも知れねーですが、私は全然意識した事ねーですよ
>>1にある通り全くの『我的翻訳』ですし、そもそもどうしてこんなことやってるかと言えば、
そこに何が書いてあるのか知りたかっただけで、本当にまるっと出鱈目ですよ

>>574
褒めて頂いたのにこんなお返事で申し訳ねーのですが、韻目の件は無理ですよ
私はアホなので難しいことを求められても出来ねーのですよ
自分が理解していないことを他人様に説明出来る道理はありませんよ
賢いことはちゃんとした人に訊かれる方が宜しいですよ


あー、さてさて
せっかくの連休ですが、お出掛けする人もお出掛け先にいる人も、どうかご安全にですよ
皆さんのご無事を願いながら、今日の詩行ってみますよ

576:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/15 11:46:17.71 BoYEV3CP.net
  『金陵城西楼月下吟』  by李白

金陵 夜 寂(せき)として涼風発(おこ)り
独り高楼に上りて 呉越を望む
白雲 水に映じて空城を揺(ゆす)り
白露 珠を垂れて秋月に滴(したた)る
月下に沈吟(ちんぎん)して 久しく帰らず
古来 相接(つ)ぐもの 眼中に稀(まれ)なり
道(い)い解(え)たり *澄江(ちょうこう)浄(きよ)きこと練(ねりぎぬ)の如しと
人をして 長く謝玄暉(しゃげんき)を憶(おも)わ令(し)む

577:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/15 11:47:54.44 BoYEV3CP.net
や~く~?


静かな金陵の夜 涼しい風が吹いている そんな時間
一人高楼に上がって 遥かな呉越の地を眺めてた
空っぽのお城みたいな白雲は 川の流れのままに揺れ
珠のような白露の澄んだ輝きが 秋の月に跳ねて行く
その冷たい月明かりの下 ずっと小声で歌ってた
古今の詩人で 自分が皆にその良さを語り継ぎたいと思えるようなのは 滅多にない
でも 『澄江浄きこと練の如し』なんて 凄くいい言葉だ
だから私は昔から大好きなんだ 謝玄暉が

578:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/23 12:09:52.33 ULJbjbpL.net
こんにちはですよ
朝がいきなり肌寒くなりましたよ
熱々胡麻団子が旨ーのですよ
あんこがどうも苦手という方は、しっかり握った塩結びを団子型に丸めて胡麻をまぶして揚げると良いですよ
あー、龍井茶も旨ーですよ
薄目に切ったカボチャやサツマイモの揚げたのもいい点心になりますし、変わったところでは
少し甘めのきんぴらごぼうで小さめの寄せ揚げなんかも良いですよ
美味しいものが出回る秋はとても楽しみな季節ですよ
そうそう、今日は早くも秋彼岸の中日ですよ
お参りに行って、ついでに屋台をひやかして来ましょうよ
金魚すくいとヨーヨー釣り、それに古道具屋は外せませんよ
せっかくのお休みは楽しく過ごしたいものですよ


で、今日の詩はそんなこととは全く無関係ですよ
ほい!

579:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/23 12:10:36.10 ULJbjbpL.net
  『*覇橋寄内 其一』  by王士禎

太華 終南 万里遥かなり
西来(せいらい) 処(ところ)として魂の銷(き)えざるは無し
閨中(けいちゅう)にて若(も)し金銭の卜(ぼく)を問わば
秋雨 秋風 覇橋(はきょう)を過ぐ


*覇橋:覇はさんずい+覇が正しい字です

580:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/23 12:12:34.16 ULJbjbpL.net
素直に、へい


覇橋は太華山と終南山の辺 都は遥か万里の彼方
西へ向かう旅に出た時から 何処にいてもあなたが心配になる
もしあなたが私を案じ 部屋で金銭占いをするなら
私は秋雨が降り 秋風が吹く中 覇橋を通ったと出るだろう

581:あぼーん
あぼーん
あぼーん

582:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/29 15:35:43.24 1KrbV2Yh.net
こんにちはですよ
今日はとうとう9月最後の日曜日ですよ
秋の花と夏の花がそろそろ入れ替わりですよ
所によれば、もう既に秋の花ばかりになっているかもしれませんよ
本物の花も良いですが、お三時に菊花茶が美味しくなってきましたよ
菊花茶は氷砂糖なども少し入っているので、塩せんべいとも相性がいいのですよ
花が開く様子も見ていて楽しいので、耐熱ガラスの急須や茶碗もいいですよ
ちょこっとした贅沢と、それを楽しめるというのは本当にありがたいことだと思いますよ
そうやって笑っていられる時ばっかりじゃありませんが、だからこそ笑えることは嬉しいですよ


それでは、今日の詩をどうぞですよ

583:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/29 15:39:06.40 1KrbV2Yh.net
  『望江道中』  by陸游

吾が道は非なるか 曠野(こうや)に 来たる
江濤(こうとう) 此(か)くの如し 
去りて何(いづ)くにか 之(ゆ)く
起つは 烏鵲(うじゃく)の初めて翻(ひるがえ)る後に隨(したが)い
宿るは 牛羊(ぎゅうよう)の下(くだ)らんと欲する時に及ぶ
風力(ふうりょく) 漸く帆力(はんりょく)の健(けん)なるに添い
艫声(ろせい) 常に雁声(がんせい)の悲しきを雑(まじ)う
晩来 又た入る 淮南(わいなん)の路(みち)
紅樹 青山 合(まさ)に 詩有るべし

584:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/29 15:40:51.81 1KrbV2Yh.net
どうでしょうw


私は道を間違えたのだろうか 草波揺れる原野に来てしまった
瞬間そう思った程 長江は広く豊かに波打っていた
さあ 何処まで行こう?
朝 夜明けに飛び立つカラスやカササギの後を追うように発ち
夕方 牛や羊が里へ下りる頃 宿に入ろう
帆にあたる風がだんだん強まると 船足もどんどん早くなる
艪を漕ぐ音は いつも雁の声が混じっているようで物悲しい
日暮れになって 船はまた淮南路に入った
紅葉した木々 緑の山 なんと素晴らしい
天然の詩がここにある

585:名無氏物語
13/10/11 14:50:41.05 pXt0rVXK.net
古書即売会に4億6千万円の漢詩選集 入手経緯は不明
スレリンク(newsplus板)
URLリンク(www.asahi.com)

586:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/10/13 16:16:24.71 RCkf8J0c.net
こんにちはですよ
暦の上ではディセンバーじゃなくオクトーバーなのですが、30度を超える日がいっぱいで、
一体なんじゃあこりゃあ?ですよ
それにしても、我が身以外の事情で右往左往せねばならないのは結構大変ですよ
やりたいことが後回しになるとストレス溜りますよ
私はストレス溜る前に座って飲茶しますので、周りの方がストレス溜りますよ
まあ、お気の毒に

>>585
>古書即売会に4億6千万円の漢詩選集 入手経緯は不明
売る方も買う方も凄いと思いますよ
でも、私にお金があったならその選集を買うより図書室を作りてーですよ
出来れば他の人にも利用してもらえるようなのがいいですよ
きっとすごくちっぽけでしょうけれど、本は大切ですよ
本というのは、民族も宗教も関係なく、人から人へ受け継がれる“形ある意思”だと思いますので


ちょっと偉そうで申し訳ねーですよ
さーて、今日の詩はこれですよ

587:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/10/13 16:17:35.32 RCkf8J0c.net
  『玉華宮』  by杜甫

渓(たに) 回(めぐ)りて 松風長く
蒼鼠(そうそ) 古瓦(こが)に竄(かく)る
知らず 何王の殿ぞ
遺構 絶壁の下(もと)
陰房 鬼火青く
壊道(かいどう) 哀湍(あいたん)瀉(そそ)ぐ
万籟(ばんらい) 真に笙?(しょうう)
秋色 正に瀟灑(しょうしゃ)
美人も黄土と為る
況や 乃ち粉黛の仮をや
当時 金輿(きんよ)に侍せしもの
故物(こぶつ) 独り石馬(せきば)のみ
憂え来り 草を藉(し)いて坐し
浩歌(こうか)すれば涙 把(は)に盈(み)つ
冉々(ぜんぜん)たる征途の間
誰か是れ長年(ちょうねん)なる者ぞ

588:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/10/13 16:18:55.86 RCkf8J0c.net
嘘たっぷりですよw


谷川に沿い 山の風が巡り巡って吹いている
毛艶の悪いネズミが 慌てて古瓦の下へ逃げ込んだ
ここは 何という王の宮殿だったのか
建物の脱け殻だけが 崖下に残っている
薄暗い部屋には 鬼火が青く燃え
壊れた石畳の道の脇を 侘しく水が流れてゆく
天も地も 全てが悲しみの歌を歌っている
かつての情熱は すっかり時の向こうに流されてしまった
絶世の美人でさえ 死ねばただの土に戻る
まして 化粧のように宮殿を彩ったあれこれなど 微塵も残るべくもない
その昔 天子の輿に付き従ったもののうち
今なおここにいるのは石の馬だけ
切なくて 草の上に座り
高く 天に響けと 歌を放てば
あふれる涙は 両掌からこぼれるほど
世界は悠久の時を旅し続ける
そこに永遠の命を持つものなど 何もありはしない

589:名無氏物語
13/10/14 21:16:35.42 xh8gsp5s.net
>>587 >>588
毎回 うp乙!
こっそりと楽しみにしてます!

590:名無氏物語
13/10/19 04:32:48.68 GvMXM1B4.net
廃墟の部屋に鬼火が青く燃えるってすげー怖いな

591:名無氏物語
13/10/19 08:18:53.31 B2H/+J2/.net
李賀が好きそうなイメージだね。

592:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/10/20 14:15:38.16 rlKVg/bZ.net
こんにちはですよ
気候の良い時期をすっ飛ばして一気に寒くなってしまいましたよ
皆さんお元気ですかよ
ところで、ドアの錠というものは突然壊れるものなのですね、初めて知りましたよ
しかも、案外高いですよ
給料までもう少し日にちがあるのに、おさいふの余裕がねーですよ
仕方ねーからしばらく朝晩食パン生活ですよ
こんな私の所にお客様がいらっしゃってとても嬉しいですよ

>>589
どうもありがとうございますよ

>>590
情念というのが如何に悲しいものか思い知らされますですよ

>>591
私もそのように感じましたですよ


お茶も出ませんし、お役に立つことは何もありませんが、どうぞごゆっくりなさって下さいですよ
さてさて、それでは今日の詩行ってみますですよ

593:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/10/20 14:16:29.46 rlKVg/bZ.net
  『雁門太守行』  by李賀

黒雲 城を壓(あっ)して 城 摧(くだ)けんと欲し
甲光(こうこう) 日に向かい 金鱗 開く
角聲(かくせい) 天に満つ 秋色の裏(うち)
塞上 燕支(えんし) 夜 紫を凝らす
半ば巻ける紅旗  易水に臨(のぞ)み
霜 重く 鼓 寒くして 聲 起こらず
君の黄金台上の意に報いて
玉龍を提攜して 君が為に死せん

594:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/10/20 14:18:41.26 rlKVg/bZ.net
“やく”っぽい?


敵は不吉な黒雲のように 我が方の城を襲い 滅ぼそうとしている
良く磨かれた甲冑は 日の光を反射して まるで金鱗煌めく魚群のようだ
そこかしこで 戦闘開始の角笛が吹き鳴らされ 秋の天高く澄んだ空を埋めて行く
城は臙脂色の血潮に染まり やがて 夜には紫色に凍てついた 
戦旗は竿に半ば巻きついたまま ただ易水の方を示し
厚く霜が降りた陣営では 戦鼓の音も空しく 気勢を上げる声すら聞こえない
それでも 我が兵士達よ
陛下が我らを選び 取り立てて下さった そのご恩に報いる為
玉龍の如きこの剣を執り 陛下の為に命を懸けようではないか

595:名無氏物語
13/10/20 16:29:58.65 iPCU2QlW.net
いわき出身の清水典夫、放射能で逝け

596:あぼーん
あぼーん
あぼーん

597:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/10/27 11:08:21.22 +9f0rTgn.net
おはようございますよ
夕べは余りに寒くて、思わず毛布使って眠りましたよ
そんな訳で今朝の飲茶は身体が温まるよう、餃子も焼売も揚げちゃいましたよ
それだけだと胸焼けしそうなので、白菜の餡かけと冬瓜の生姜入りスープも付けましたよ
暖かい食べ物は良いですよ
それだけで幸せな気持ちになれますよ
これから寒くなるとますます温かいものがおいしくなりますよ
本当に嬉しいことですよ
でも、お酒は冷やが好きですよw


それでは、今日の詩を投下しますよ

598:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/10/27 11:09:09.12 +9f0rTgn.net
  『憶秦娥』  by李清照

高閣に臨む
乱山 平野 煙光 薄し
煙光 薄し
棲鴉(せいあ)帰りし後
暮天 角を聞く

断香 残酒 情懐(じょうかい)悪(わろ)し
西風 催襯(さいしん)して 梧桐 落つ
梧桐 落つ
又た秋色に還る
又た寂寞(せきばく)に還る

599:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/10/27 11:10:35.00 +9f0rTgn.net
お訳測ですがw


高い窓から外を眺めてみる
向こうの山々も このあたりの平野も みんなおぼろ
何処も彼処も 薄霞む
カラスが山に帰り
陽の落ちた空に 遠く角笛が聞こえる

香は燃え尽き お酒も空っぽ
沈むばかりの気持ち
冷たい西風に急かされて 桐の葉が落ちて行く
はらり はらり 落ちて行く
また 秋が来た
孤独な私を悲しませる秋が

600:名無氏物語
13/10/27 22:34:23.41 bepXtmha.net ?2BP(0)
残酒はからっぽなの
すこしのこってるんじゃないの?

601:名無氏物語
13/10/27 22:38:58.33 bepXtmha.net ?2BP(0)
ああ挨拶がまだだった
わたしも一応無職だめ板の固定なの ちゅうこちゃんって呼んでね

銷と残と断はぽっけにいれて
無職板に連れて帰ります
寂寞もよく見るけど連れて帰るか

602:名無氏物語
13/10/27 23:02:29.57 bepXtmha.net ?2BP(0)
女性?おかま?
なんで読みやすいんだろう
ふしぎ

603:名無氏物語
13/10/27 23:09:26.54 bepXtmha.net ?2BP(0)
>>33とかよく見つけてくるなあ

604:名無氏物語
13/10/29 22:43:17.19 1n9EDTLn.net
URLリンク(youtu.be)
中華民国国歌『三民主義』
三民主義、吾黨所宗、
以建民國、以進大同、
咨爾多士、為民前鋒、
夙夜匪懈、主義是從、
矢勤矢勇、必信必忠、
一心一德、貫徹始終!

URLリンク(youtu.be)
中華人民共和国国歌『義勇軍行進曲』
起來!不願做奴隸的人們!
把我們的血肉、築成我們新的長城!
中華民族到了最危險的時候、
每個人被迫著發出最後的吼聲。
起來!起來!起來!
我們萬眾一心、
冒著敵人的炮火、前進!
冒著敵人的炮火、前進!
前進!前進!進!

どう考えても三民主義のほうが美しいと思う

605:名無氏物語
13/10/31 00:56:44.34 DJBrmZnf.net
中国人?

606:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/04 12:13:01.10 Q/aLarSS.net
こんにちはですよ
ハロウィンが過ぎてもう11月、七五三の月ですよ
身内にケーキをねだられてしまいましたよ、小さい子はいないのに
変ったところで、粒あんをご飯に混ぜてきな粉でコーティング、青海苔と鰹節をトッピング、
中身はサプライズで刻みザーサイ……なんてのを考えてますよ
もっと楽しいものを思い付けるといいのですがw

>>600-603
いらっしゃいませ、ちゅうこちゃんさん
お返事が遅れて申し訳ねーですよ
>残酒はからっぽなの
>すこしのこってるんじゃないの?
はい、おそらく酒器の底に少しはあると思いますよ
しかし、杯を満たすには至らない、逆さに振ってもポトポト程度だろうと勝手に解釈して
“空っぽ”としましたよ
正しく訳される方なら呆れられること間違いなしですよ、わっはっは
>なんで読みやすいんだろう
読みやすいと思っていただけならありがたいことですよ
私はアホなので、難しい言葉が使えねーだけなのですけれどw
こんな所で良かったら、いつでもどうぞお越し下さいよ


あー、さてさて
今日は久々に2本立てやっちゃいますよ
といっても同じ人の同じシリーズですが

607:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/04 12:14:45.78 Q/aLarSS.net
  『斉州送祖三 其一』  by王維

相い逢いて方(まさ)に一笑し
相い送りて還(ま)た泣(なみだ)を成す
祖帳(そちょう) 已(すで)に離るるを傷(いた)み
荒城 復(ま)た入るを愁う
天 寒うして 遠山浄(きよ)く
日 暮れて 長河 急なり
纜(ともづな)を解けば 君 已に遥かなれど
君を望みて猶(な)お佇立(ちょりつ)せり

608:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/04 12:17:57.07 Q/aLarSS.net
片方ずつ≒置いて行きますよ


君に逢えて 本当に嬉しかったのに
もう見送らなければならないなんて 涙が出る
宴会の幕屋を見ただけで 別れが悲しくて
君の居ない町へ戻ると思うだけで 胸が痛い
冷たい空にくっきり浮かぶ遠い山
残光を映す長河の流れは速い
艫綱を解(ほど)けば 君を乗せた船はあっという間に遠ざかる
その姿が点になっても 見えなくなっても
それでも立ち去り難くて ずっと見送っていた

609:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/04 12:19:06.01 Q/aLarSS.net
  『斉州送祖三 其二』  by王維

君を南浦(なんぽ)に送れば 涙 糸の如し
君は東州に向かい 我をして悲しましむ
為に報ぜよ 故人 憔悴し尽くし
如今(じょこん) 洛陽の時に似ずと

610:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/04 12:21:04.89 Q/aLarSS.net
その2≒


旅立つ彼を南浦で見送った時 涙がとめどなく溢れ出した
東州に向かった彼の事を思うと 今でも悲しくてたまらない
伝えておくれ (風よ 波よ 飛ぶ鳥よ)
あなたの友は 愁いにやつれ果て
かつてあなたが知っていた 都での彼とは別人のようだと

611:名無氏物語
13/11/04 13:09:33.00 hYYS2d5G.net
悲しさをしっかり表現する詩がいいね

関西で漢詩っていうとこういうのがメジャーなの?
ルビーさんだけなの?

612:名無氏物語
13/11/04 13:14:27.63 hYYS2d5G.net
URLリンク(www.chinese-poems.com)

ちゅうこちゃんエモい詩これしかしらないけど
どうぞ

613:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/10 14:31:44.44 47EcoJ+0.net
こんにちはですよ
あっちもこっちも酷いことになってますよ
気の毒としか言いようがねーですよ
人の無力を嫌というほど思い知らされますよ
でも、キツイ言い方ですが、泣いて座っていても何にもならねーと思うのですよ
人は協力し合って立ち上がることが出来ますよ
災害に遭った所が一日も早く復興されるよう、心から祈りますよ

>>611
いらっしゃいませ、ちゅうこちゃんさん
>関西で漢詩っていうとこういうのがメジャーなの?
>ルビーさんだけなの?
さあ、他人様のことは全然気にしてないのでわかりませんよ
申し訳ねーですよ

>>612
おお、李白は大好きですよ
ありがとうございますよ
せっかくなので堕訳を付けさせて頂きますよ

ついでに今日の詩もそっち路線で行きますよw
それではどぞーですよ

614:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/10 14:33:31.81 47EcoJ+0.net
  『寄遠 其十一』  by李白

美人 在りし時 花 堂に満ち
美人 去りし後 牀 空(むな)しく余る
牀中の繍被を巻いて寝(いね)ず
今 三載に至って 余香を聞く
香も亦(ま)た 竟(つい)に滅せず
人も亦た 竟に来たらず
相思へば 黄葉落ち
白露 青苔に点ず

615:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/10 14:35:06.19 47EcoJ+0.net
11の役


大切な人が居た時 この部屋は愛でいっぱいだった
彼女が去ってからは ぽつんとベッドが残るだけ
彼女が残した夜着を纏い そっと横になってみた
あれから三年 
懐かしい彼女の香りがする
私の愛が変らぬように 彼女の香りもまた尽きない
しかし 天の定めが変らぬように 彼女も決して戻らない
思い出は舞い落ちる木の葉のように積り
滴る涙は白露となって 心の庭に散って行く

616:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/10 14:36:22.37 47EcoJ+0.net
では今日の分をw


  『寄遠 其三』  by李白

本(もと) 一行の書を作り
殷勤(いんぎん) 相憶うを道(い)う
一行 復た一行
紙 満つるも 情 何んぞ極まらん
瑤台 黄鶴有り
為に 青楼の人に報ぜよ
朱顔 凋落(ちょうらく)し尽し
白髮 一(いつ)に何んぞ新たなる
自ら知る 未だ応に還るべからざるを
離居 三春を経たり
桃李 今 若為(いかん)
窓に当たって光彩を発せん
香風をして 飄(ひるがえ)らしむ莫かれ
紅芳を留与して待て

617:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/10 14:38:06.05 47EcoJ+0.net
焼くですよw


最初はただ一言書くつもりだった
心から君を愛すと
それが 一行 また一行
いっぱい書いたが まだ足りない
瑤台の黄鶴 仙界の使いよ
遥か彼方で暮らす彼女に伝えてくれ
私は 見る影もなくやつれ 
白髪ばかりが増えて行くと
私は全然帰れそうにない
君と離れて三度目の春
庭のモモやスモモは今どんなふうだろう
きっと もう窓辺で鮮やかに花開いているんじゃないか
いたずらな春風に散らされないで
どうか美しいまま 私の帰りを待っててくれ

618:名無氏物語
13/11/11 03:36:05.64 doph1qX4.net ?2BP(0)
わあい李白わあい

考えてみれば
詩の意味を知るものが
他人を気にするわけないんだよね

619:名無氏物語
13/11/11 03:47:57.10 doph1qX4.net ?2BP(0)
泣いた

620:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/17 10:43:18.35 ztBOtAvI.net
おはようございますよ
しっかり七五三ですよ
行き交う人のなりふりは様々ですが、一目でお家の有り様がわかる気がしますよ
とにもかくにも、どちらのお子さん達もみんな健やかにありますように、そう祈るばかりですよ

>>618
あ、どもどもいらっさいませですよ>ちゅうこちゃんさん
>詩の意味を知るものが
>他人を気にするわけないんだよね
いえいえ、そんな御大層なものではねーのですよ
私は辞書無しには一言一句の意味さえわかりませんし、文法も知らねーですよ
そこへ妄想がはいってますから、とんでもない勘違いがいっぱいある筈ですよw
で、他人様を気にしねーのは、単に私がアホだからですよ
くらべようもねーアホですから、自分が楽しけりゃあそれでいい
それだけなのですよ


あー、では今日の詩行ってみましょうか

621:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/17 10:44:19.30 ztBOtAvI.net
  『御街行(秋日懐旧)』  by范仲淹

紛々(ふんぷん)たる墜葉(ついよう) 香砌(こうせい)に飄(ひるがえ)り
夜 寂静(じゃくせい)にして 寒声(かんせい)砕(くだ)く
真珠の簾(れん)巻きて 玉樓 空(むな)しく
天 淡くして 銀河 地に垂(た)る
年々の今夜
月華(げっか)は 練(れん)の如く
人は 是れ 長(とこしえ)に千里にあり

愁腸 已(すで)に断たるも 酔うに由(よし)無し
酒 未だ到らざるに 先(ま)ず涙を成す
残燈(ざんとう) 明滅して 枕頭(ちんとう) ?(そばだ)つ
諳(あん)じ尽(つ)くす 孤眠(こみん)の滋味(じみ)を
都来(とらい) 此(かく)の事
眉間 心上より
相い回避せんとすれども 計(すべ)無し

622:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/17 10:49:03.45 ztBOtAvI.net
おやおや、「そばだつ」が出ませんでしたかよ
奇+攴ですよ
申し訳ねーですよ

気を取り直して、ヤク行きますよ

623:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/17 10:49:42.52 ztBOtAvI.net
舞落ちる枯葉が 次々階(きざはし)に降り積もる
夜の静寂(しじま)を破る その微(かす)かな音
誰もいない館で 真珠の簾(すだれ)を上げ 外を見やれば
薄明りに満ちた空には 大地に流れ落ちる銀河の滝
来る年も 来る年も この秋の夜は
月は変ることなく 練り絹のように白く美しく輝いている
だのに
私の思う人はずっと 遙か彼方へやられたまま

悲し過ぎて 一時でいい 忘れたいのに 酔えない
お酒を飲む前に 涙が溢れてしまうから
眠れぬままに時が過ぎ 枕元の明りもそろそろ切れる
そんな独り寝の辛さは もう嫌と言うほど味わった
昔から言う
心の中が顔に表れるんだ と
私にはどうすることも出来ない 
あなたと一緒に笑いたいのに

624:名無氏物語
13/11/17 13:43:20.21 7l9JUA+D.net
まあ勘違いしてなきゃ意味もない書き下しなんかしないよな
ぎりぎり人間であるための方法か
ぎりぎり

625:名無氏物語
13/11/17 15:55:20.04 9F+pFaHp.net
大学の卒業論文で『懐風藻』を研究対象にしています。
漢詩は奥が深くて面白いですね。
私は六朝時代の詩が好きです。

626:名無氏物語
13/11/17 16:14:45.84 7l9JUA+D.net
奥が深いって解ってなくても言えるよね

627:名無氏物語
13/11/17 16:15:33.11 7l9JUA+D.net
奥行を与えるのは投影しすぎてると思うんだよね

628:名無氏物語
13/11/17 16:17:28.93 7l9JUA+D.net
日本の「漢」詩っておかしくね

629:名無氏物語
13/11/17 16:18:35.12 7l9JUA+D.net
創価が奥深いって言うことは
たいてい記号と様式だけの
うすっぺらいものなんだよ

630:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/24 10:55:52.79 Z3OljxZn.net
こんにちはですよ
昨日、勤労感謝の日に大掃除しましたら、身体が結構筋肉痛ですよ
お天気が良かったので、仕事がサクサク捗ったのが救いですけれども、
今日は手抜きの飲茶で済ませて、有並ンと番手リンのお世話になってますよ

おやおや、お客様がいらっしゃってたのですね
ようこそですよ

>>624
>ぎりぎり人間であるための方法か
よくわかりませんが、“ぎりぎり人間”なんて言われると、そこはことなくカッケー!感じで嬉しいですよ

>>625
>漢詩は奥が深くて面白いですね。
漢詩に限らず、言葉の世界は面白いものだと思いますよ
音に表されたことと表されていないこと、その両方が有って初めて成るものですから

とにかくも、誰方様もこんな所で宜しければどうぞごゆっくりですよ
2ちゃんは遊び場、楽しくやりてーですよ
それじゃあ今日の詩、投下しますよ

631:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/24 10:57:00.67 Z3OljxZn.net
  『搗練子 其二』  by李イク

深院 静かに
小庭 空し
断続せる寒砧(かんちん) 断続せる風
奈(いかん)ともする無し 夜 長くして 人 寐(いね)ず
数声(すうせい) 月と和(とも)に簾槞(れんろう)に到る


*李イク:イクは火偏+縦に日・立です

632:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/11/24 10:58:34.68 Z3OljxZn.net
や~く~ですよw


奥庭はひっそりして
前庭にも誰もいない
こん こん こん……
寒空に砧の音が響き 時折風が通り過ぎる
心さ迷い 眠りに付けぬ長い夜
便りも声も届かない
私の窓辺に届くのは 月の光と風や砧

633:名無氏物語
13/11/24 12:29:03.47 DkDX9Yjw.net
ルビーはこれでも仕事をしてるのか!

634:名無氏物語
13/11/24 13:06:17.01 gpJtIEDr.net
ちんちん欲しいなう

ちんちん欲しいなう

635:名無氏物語
13/11/24 13:07:08.90 gpJtIEDr.net
端的に言うとそうなるけど

636:名無氏物語
13/11/24 13:07:48.83 gpJtIEDr.net
月見て泣いたんじゃ電波が足りない

637:名無氏物語
13/11/29 05:18:31.86 xXx3CAfz.net
URLリンク(www.chinapage.com)

るびーこれやってー

638:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/01 12:06:37.43 9scwW7Ra.net
こんにちはですよ
いよいよ12月のスタートですよ
少し前から街のイルミネーションはクリスマスだらけですが、うちはまだ何もしていねーのですよ
昼から、玄関飾りとツリーぐらい出そうかと思ってますよ
あ、どっこいしょ
友人から恐ろしく手抜きのチャーハン教わりましたよ
何でも、フライパンで炒める前に全部の具材を混ぜておくのだそうですよ
まあ、黄金チャーハンなどは最初からご飯と卵を混ぜておくと言いますから、そのアレンジでしょうか
ちょっと今日やってみようかとおもいますよ

>>633
相済みません、これでも仕事をしておりますよ

>>637
リクエストありがとうございますよ
但し、私のは本当に出鱈目ですよ
それで良ければこんな感じになりましたよ
           ↓

639:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/01 12:07:57.30 9scwW7Ra.net
  『水調歌頭』  by蘇東坡

丙辰の中秋、歓び飲みて旦(あさ)に達す。大いに酔いて此の篇を作り、兼(くわえ)て子由を懐(おも)う


明月 幾時よりか有る
酒を把(と)りて 青天に問う
知らず 天上の宮闕(きゅうけつ)は
今夕 是れ何(いず)れの年なるかを
我 風に乗りて帰去せんと欲すれど
又 恐る 瓊樓(けいろう)玉宇(ぎょくう)の
高き処 寒さに勝(た)えざらんことを
起舞すれば 清影弄(ろう)す
何ぞ似ん 人間(じんかん)に在るに

朱閣に転じ
綺戸に低くして
照らされ眠ること無し
応(まさ)に恨み有るべからざるも
何事ぞ 長(つね)に別かるる時に向(お)いて円(まどか)なる
人に悲歓((ひかん)離合(りごう)有り
月に陰晴(いんせい)円欠(えんけつ)有り
此の事 古(いにしえ)より全(まった)きこと難(かた)し
但(た)だ 願わくは 人 長久にして
千里 嬋娟(せんけん)を共にせんことを

640:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/01 12:09:12.78 9scwW7Ra.net
訳っポイド


月は何時からあるのだろう
盃を持ち 青き天に問うてみる
天上世界の宮殿では 
今年はどんな歳回りなのだろう
私は 仙人のように 風に乗って月へ帰りたいと思うけれど
壮麗な館の立ち並ぶ月世界は遥かな高み
きっと寒くて耐え難いのではと 恐れてもいる
舞いだせば影が本人に従うように
月世界も 地上の人の世に似ているのだろうか

月は高楼の上を次々渡り行く
その光は窓からも戸口からも差し込んで
寝付けぬ人を照らしている
別に何の怨みがある訳でもあるまいに
どうしてだろう
これから誰かが長い旅に出て 家族の和から欠けるというのに
それを見送る場を 皆が揃った=団円というのは
人には悲しみと喜び 別れと出会いがあり
月には見えない時と見える時 満ちている時と欠けている時がある
それらは昔から 全く人の恣意にはならないこと
ならば せめて願わくは 遠く旅する家族が長らく無事であって
千里の彼方で この美しい月を共に眺めていてくれますように

641:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/01 12:12:15.08 9scwW7Ra.net
この蘇東坡という人、美しい詩も良いのですが、ユーモアに溢れた詩も作っておられるのですよ
今日の詩はひとつそれで行きますよ


  『縦筆三首 其一』  by蘇東坡

寂々(せきせき)たり 東坡の一病翁
白須(はくしゅ) 蕭散(しょうさん) 霜風(そうふう)満つ
小児 誤りて喜ぶ 朱顔の在るを
一笑す 那(な)んぞ知らん 是れ酒紅なるを

642:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/01 12:13:12.84 9scwW7Ra.net
読んでそのままなのですがw


東の丘に独り寂しく住む 病気の爺
昔は黒々していた髭も 今じゃすっかり霜枯れ色
せがれが来て 爺さんの血色がいいと喜んでるが
とんでもない
ありゃ 酒飲んで顔が赤くなってるだけなのに
それもわからないとはお笑い草だ

643:名無氏物語
13/12/01 18:14:52.62 SkEwD54R.net
わあいるびーありがとー

644:名無氏物語
13/12/01 18:15:52.26 SkEwD54R.net
中古ちゃんもマグカップで混ぜます>チャーハン
ウェイパー汁と卵まぜちゃう
それでも難しいんだよ

645:名無氏物語
13/12/01 18:23:41.56 SkEwD54R.net
中古ちゃんのまぐかっぷアメリカ製で大きいからねえ

646:名無氏物語
13/12/01 18:26:16.18 SkEwD54R.net
コンソメでもかつおだしでも
できそうっちゃできそう

647:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/08 15:03:11.07 UdmYznpD.net
こんにちはですよ
最近何だか鯖落ちが多いですよ
お客さんが増えてるようでもなさそうですのに、不思議なことですよ
まあ、場所をお借りして遊んでるので文句は言えねーですよ

>>643->>646
あ、いえいえどういたしましてですよ
おや、ちゅうこちゃんさんも先混ぜ派でしたかよ、ふむふむ
ウェイバー使ってる人けっこう多いようですが、私は中華の調味料は李錦記のものを使ってますよ
鶏ガラスープとオイスターソース、それに豆板醤はかなり重宝してますよ
特にオイスターソースはチャーハンにも焼きソバにも欠かせないものですよ
この間やった中華味風お好み焼きもなかなかイケましたし、それさえあればちゃんと味がする調味料というのは
本当にありがたいものですよ


えー、今日の詩は中華料理とは何の関係もないこんな詩ですよ
では行ってみますかよ

648:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/08 15:04:31.12 UdmYznpD.net
  『南郷子』  by辛棄疾

  京口 北固亭に登りて懐(おも)い有り


何処にか 神州を望まん
満眼の風光は北固樓
千古の興亡 多少の事
悠々
尽きざる長江は 滾々(こんこん)と流る

年少 萬(あまた)の*兜帽(とうぼう)
東南を坐断(ざだん)して 戦い未だ休(や)めず
天下の英雄の 誰か敵手なる
曹・劉ならん
子を生むは 当(まさ)に孫仲謀の如くあるべし


*兜帽:帽ではなく、矛+攵の下に金が正しい字です

649:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/08 15:05:58.97 UdmYznpD.net
yakuという程ではねーですが


どっちを向けば 母なる中原が見えるのだろう
北固亭から見渡す景色は何処までも 故郷の景色とは違っている
昔から幾つもの国が興り 滅び その間には様々なことがあっただろう
悠久の時の中
長江は尽きることなく 豊かに水を湛え 流れ行く

若者 孫権は数多の軍勢を率い
東南部を奪い取りながら まだ兵を収める気配がない
天下の英雄で 一体誰が彼と渡り合えるかと言えば
それは曹操と劉備しかいないだろう
子を作るなら まさに孫仲謀(孫権)のような子にせねば

650:名無氏物語
13/12/08 23:09:13.60 rZ8T5fIQ.net
鯖堕ちすると新スレハックで建てられるの

651:名無氏物語
13/12/08 23:11:58.23 rZ8T5fIQ.net
李錦記 S&Bね 覚えとく

652:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/15 15:26:15.78 xwIaIm27.net
こんにちはですよ
このところ一段と寒さが厳しいですよ
皆さん大丈夫ですかよ
などとのたまいつつ、昨日北陸でしっかりカニ食べて来ましたですよ
尾籠な話で恐縮ですが、運子がカニカマになりそうなほど頂きましたよ
食べ放題のカニは大雑把な味ですが、一人前の量が決まってるカニは甘みがあって繊細な味ですよ
やっぱり日本海のカニは旨ー!ですよ
特に北陸のカニが私的には良いですよ
それと日本酒が有れば、もう最高ですよ
ああ、思い出しただけで幸せな気分ですよ 
他にもフグ、タラ、ボタン、カモ、マル、などなど、冬に食べたいお鍋がいっぱいありますよ
その為にも頑張って働かねば、と思うのですよ

>>650
>鯖堕ちすると新スレハックで建てられるの
ごめんなさい、意味がよくわかんねーですよ

>>651
あ、いえいえ、覚える必要はねーですよ
味覚は人それぞれですから、気にしねーで下さいよ


さて、それじゃ今日の詩行きますかよ

653:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/15 15:27:46.68 xwIaIm27.net
  『金錯刀行』  by陸游
          
黄金の錯刀(さくとう) 白玉の装(よそい)
夜 窓扉(そうぴ)を穿って 光芒(こうぼう)を出だす
丈夫(じょうふ)五十 功 未だ立たずして
刀を提げ 独り立ちて八荒を顧(かえり)みる
京華(けいか)に交を結ぶは 尽(ことごと)く奇士
意気 相い期すに 生死を共にせん
千年の史冊に 無名を恥ず
一片の丹心 天子に報う
爾来(じらい) 従軍す 天漢の濱
南山の暁雪 玉 *リンシュンたり
嗚呼 楚は三戸と雖(いえど)も 能(よ)く秦を亡(ほろぼ)す
豈(あ)に堂々の中国 空しく人の無きこと有らんや


*リンシュン:リンは山偏+(隣-こざと偏)、シュンは山偏+旬です

654:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/15 15:29:00.39 xwIaIm27.net
やっくるーですよw


白玉の鞘に収まる 黄金造りの太刀 
その輝きは 夜ともなれば窓や扉さえ貫く程
男の齢は既に五十 しかし これと言った功績は未だない
太刀を携え 彼を取り巻く荒野を独り見渡す
花の都で得た知己は 誰も皆凡庸ならざる者ばかり
互いの意気に感じて 生死を共にしようと誓い合った
無名のまま歴史に飲み込まれることを恥とし
真心一つを以って 陛下の御心にお応えしよう
そう決めてからは 天の川の如き漢水の辺に従軍した
暁の終南山の峰々は 雪を頂き 折り重なる玉のようだ
ああ 楚は国民が僅かになってさえ 見事に秦を滅ぼした
このれっきとした中華の国に どうして 国難を撃ち払う者が居ない筈があろうか

655:名無氏物語
13/12/15 17:56:46.35 1mpObyf+.net
鯖の具合がわるくて
全部スレがなくなっちゃう時は
スレ立ての間隔規制が狂うから
その隙にパソコンとiPhoneで「裕ちゃん」のスレを立てるの

656:名無氏物語
13/12/15 18:00:13.33 1mpObyf+.net ?PLT(14000)
さむげたんって
中国料理でもあるみたいね
この間食べたかったんだけど
材料あつめるの難しかったの

生のジンセン手に入る所わかる?

657:名無氏物語
13/12/15 18:02:34.98 1mpObyf+.net ?PLT(14000)
食べるために働くのか
働くために食べるのか
なぜ人は矛盾を生きるんだろう
虚しいよね

658:名無氏物語
13/12/15 18:03:51.62 1mpObyf+.net ?PLT(14000)
裕ちゃんはGAYだけど
夢では愛し合ってるんだよ
私の事は月だと思って
いつもラブソング聴きながらウイスキーのんでる

659:名無氏物語
13/12/15 18:05:15.87 1mpObyf+.net ?PLT(14000)
まあ私は裕ちゃんのそういう気持ち解らないから
けつまんこだと思ってるんだけど
裕ちゃんは中古ちゃんに夢中なの

だけど人前で勃起しちゃったから
創価学会の佐藤弘夫にチクって
私の社会的立場を消したんだ

660:名無氏物語
13/12/15 18:08:35.66 xAv6Upzn.net
あんなに愛し合ったのにね

661:名無氏物語
13/12/15 18:09:56.53 xAv6Upzn.net
中古ちゃん他人のスレでも連投だけが取り柄だからねえ

662:名無氏物語
13/12/15 18:13:03.25 xAv6Upzn.net
男と女の関係は難しいから
男同士で詩を読むんでしょ
それってゲイだよ

663:名無氏物語
13/12/15 18:13:39.47 xAv6Upzn.net
文士様はゲイ
けつまんこびちゃびちゃ

664:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/22 11:34:56.47 rdFJwGOI.net
こんにちはですよ
今日は冬至ですよ
カボチャの天ぷらを柚子塩とか柚子酢で頂くととっても美味ー!ですよ
柚子酢作った後の皮をお風呂に入れとくといい香りがしますよ
あああ、日本人で良かったー!ですよ
そのままで食べる時は、天ぷらの衣は薄い方が好みですよ
うどん、そばに入れるなら衣が厚くても良いですが

>>655
どうも、最近この板に妙なスレが乱立してると思ったら、ちゅうこちゃんさんの仕業でしたかよ
やれやら

>>656
>生のジンセン手に入る所わかる?
申し訳ねーですが、わかりませんよ


さて、それじゃ今日の詩行きますよ

665:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/22 11:35:34.02 rdFJwGOI.net
  『飲酒 其八』  by陶淵明


青松 東園に在れど
衆草 其の姿を没す
凝霜 異類を *尽(ほろぼ)さば
卓然として 高枝を見(あらわ)す
林に連なれば 人 覚(さと)らざるも
独樹にして 衆 乃(すなわ)ち奇とす
壺を提げて 寒柯(かんか)を撫(な)で
遠望して 時に復(ま)た 為(な)す
吾が生 夢幻の間
何事ぞ 塵羈(じんき)に*繋(つな)がる



*尽:本当はがつ偏+(診-言)です
*繋:正しくは糸偏+世です

666:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/22 11:36:22.08 rdFJwGOI.net
おやくそくですよw


東の庭に一本 松があるが
いつもは雑草がその姿を隠している
霜が降り 他の草が全部枯れた時
松は 枝振りの良い美しい姿を現す
もし 林の中にあったなら 誰も気付かなかっただろうけれど
一本だけ立っているから みんな それを珍しいと思う
片手に酒壺を持ち 空いた手で 枯れた味わいの松の幹を撫でながら
いろんなことを思い出しては また物思いに耽る
私の人生など ほんの夢か幻 うつつの間
それだのに どうしてこうも俗世に縛られなければならないのか

667:名無氏物語
13/12/22 12:43:08.80 iAunwf6n.net ?PLT(14000)
週末しか2chできない固定は俗世に縛られてるっぽいね

668:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/28 12:51:24.88 9mIDEWQ5.net
こんにちはですよ
やって来ましたよ、年末ですよ
朝から餅搗きに駆り出されて腰が痛ーですよ
昼ご飯食べて来ると言って抜け出して来ましたよ
餅に搗く前のおこわを少し貰って来たので、山菜と塩少々を混ぜてお昼ご飯にしますよ
あああ、お家の暖かさが身に沁みますよ
今日は今までで一番寒く感じますよ
昨日は少しですが雹も降りましたけど、今日は降らねーで欲しいですよ
明日なら日曜だから人手もあるのですが、29日は苦が付くと言ってダメだというのですよ
全くもう!

>>667
私のみならず、この世に生まれたものはみんな何かに縛られてるんじゃねーでしょうか
時間とか引力とか


では、今日の詩行きますですよ

669:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/28 12:52:34.73 9mIDEWQ5.net
  『調笑令』  by戴叔倫

辺草
辺草
辺草 尽き来たりて 兵 老ゆ
山南 山北 雪は晴れ
千里 万里 月は明るし
明月
明月
胡笳の一声 愁い絶す

670:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/28 12:54:16.45 9mIDEWQ5.net
やくザーっとw


辺境の草
何処まで行っても草
今は何もかも枯れ果て 兵士も老い果てた
山の南 山の北 
雪が止んで晴れた空
千里 万里に届く月の影
輝く月
美しい月
異国の笛の悲しい響き
遠い故郷を思い 胸が詰まる

671:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/28 12:58:58.82 9mIDEWQ5.net
えー、皆様
本年もいろいろお世話になりましたよ
ありがとうございましたよ
また来年も宜しくお願い致しますよ
少々早いですが、年末のご挨拶とさせて頂きますよ
どうぞ皆様も良い御年を迎えられますよう、お祈り申し上げますよ

御機嫌良う!

672:名無氏物語
13/12/28 22:37:13.62 SvrvOeOX.net ?PLT(14000)
何かに縛られて
何かができなかった
それを伝えるのが詩ではないのか

673:名無氏物語
13/12/28 22:40:40.62 SvrvOeOX.net ?PLT(14000)
漢詩なんかやってて働きにくくならない?
それとも本心意味なんか感じないで訳してるなの?

674:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/28 23:26:52.26 WUWpP0KY.net
こんばんはですよ
年末のご挨拶を致しましたが、もうちょこっとだけカキコしますよ
わはははは!

>>672
出来なかったこと、残念・無念に思ったことを綴った詩も有りましょうが、それ以外に喜びや
楽しみを記した詩もたくさんありますよ
詩に限らず、芸術というものは感動=自分の心を動かした何かを他人に伝える手段・方法だと
私は思うのですよ

>>673
>漢詩なんかやってて働きにくくならない?
どうして働き難くなるのか、私にはわかりませんよ
真に素晴らしいものは、人種も民族も国境も何もかも越えて人の胸を打つものですよ

>それとも本心意味なんか感じないで訳してるなの?
詩に込められた真意が理解出来ているかと聞かれたら、それは出来ていないと答えるしかねーですよ
私は文字を追い、それを自分勝手に解釈しているだけですから、ちゃんとした訳者の方々から見れば
おそらく噴飯ものだと思いますよ

675:名無氏物語
13/12/28 23:51:08.44 SvrvOeOX.net ?PLT(14000)
ちゃんとした訳者じゃない訳を提供してる理由は?
ちゃんとした訳者はちゃんとしてなかったんじゃないの?

676:名無氏物語
13/12/28 23:52:21.87 SvrvOeOX.net ?PLT(14000)
>真に素晴らしいものは、人種も民族も国境も何もかも越えて人の胸を打つものですよ

じゃあ漢詩ってあまり素晴らしくないじゃない

677:名無氏物語
13/12/28 23:54:03.44 SvrvOeOX.net ?PLT(14000)
普遍性カルトこええ

678:名無氏物語
13/12/29 01:02:42.62 rEcizhRQ.net
>>671
こちらこそ、1年間楽しませてもらいました、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
李錦記の具入りラー油とともに年越しを迎えようと思っております
(大晦日の夕飯は水餃子したいと思ってる→年こしそばはその後に)。

よい年をお迎えください。

679:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/29 10:50:18.60 FBB+7ApO.net
おはようございますよ
雪の所為で大幅に予定が狂いましたよ
困ったものですよ、はぁー

>>675
>ちゃんとした訳者じゃない訳を提供してる理由は?
訳を提供などと、そんなご立派なことは一度もしたことねーですよ
私はここで遊んでるだけですよ
>ちゃんとした訳者はちゃんとしてなかったんじゃないの?
すみませんが、おっしゃってることの意味が全然わかんねーですよ

>>676-677
私は万人が感動するとは書いてねーですよ
人は一人一人違っているのでそれぞれ感性が違いますよ
だから当然感動のツボも違いますよ
そこんとこ誤解しねーで下さいよ

>>678
あ、これはどうもご丁寧にありがとうございますよ
美味しく楽しく、どうぞ素敵な年越しをなさいますようお祈り致しますよ

680:名無氏物語
13/12/29 21:05:04.22 5Rt2Q0oq.net ?PLT(14000)
来年も煽りにくるよ

681:名無氏物語
13/12/29 21:05:40.62 5Rt2Q0oq.net ?PLT(14000)
ここで遊んでるってことは固定なんだよね?
実名特定されたり家の前でオフ会されたことある?

682:名無氏物語
13/12/29 21:06:55.24 5Rt2Q0oq.net ?PLT(14000)
ちゃんとした訳者っていうのは
文学部、中国文学専攻とか日本文学専攻の訳者は
人格的に狂ってるんじゃないの?ってこと
私は漢文をちゃんと読むと人格的に狂うことを知っている

683:名無氏物語
13/12/29 21:09:09.05 5Rt2Q0oq.net ?PLT(14000)
芸妓とかに縁が深いの?
キャバ嬢?
なんで漢詩なんか読んでるの?

684:名無氏物語
13/12/29 21:09:41.31 5Rt2Q0oq.net ?PLT(14000)
それとも立正安国論?それはやめたほうがいい

685:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/12/30 00:26:50.54 ZZqsYhQi.net
こんばんはですよ

>>681-684
>実名特定されたり家の前でオフ会されたことある?
皆さんはこんなアホに関わったりしねーですよw
>なんで漢詩なんか読んでるの?
ある日李白にツボったからですよ
>それとも立正安国論?
そんなものと漢詩は普通、結び付きませんよ?

さてさて、やっと旅立ちの準備が出来ましたよ
改めて、皆様の行く年来る年が安寧でありますようお祈り申しあげますよ
御機嫌良う!

686:名無氏物語
13/12/30 20:48:59.91 EHd8rKTE.net ?PLT(14000)
>それとも立正安国論?
>そんなものと漢詩は普通、結び付きませんよ

吉川裕っていう服部南郭研究してるやつは
バリ活の創価だから注意な

687:名無氏物語
13/12/30 20:49:59.99 EHd8rKTE.net ?PLT(14000)
創価が漢文読むのに
カムフラで古事記とか漢詩やる

688:名無氏物語
13/12/30 20:52:47.47 EHd8rKTE.net ?PLT(14000)
東洋文庫とか怪しい

689:名無氏物語
13/12/30 20:54:21.46 EHd8rKTE.net ?PLT(14000)
吉川裕っていう服部南郭研究してる創価に
いじめらて
セクハラされて
そいつの指導教員に折伏されそうになった
ちょおこわい

690:名無氏物語
13/12/30 21:11:56.30 EHd8rKTE.net ?PLT(14000)
唐詩原理主義(美化された思い出)を語ってる人の中にこそ
未来を創造するカルトがいるんだよ

ちょおこわい

691:名無氏物語
13/12/30 21:12:29.35 EHd8rKTE.net ?PLT(14000)
まあ東北大だけかもしれない

東北大(文)マジやばいよ

692:名無氏物語
13/12/30 21:20:21.94 EHd8rKTE.net ?PLT(14000)
国立大学は特定の出版社のために書き下しの仕事をしているだけだとしたら

漢詩を感じてる暇なんてないわけで

693:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/01/11 11:08:29.51 sEoyqAT0.net
皆様、明けましておめでとうございますよ
少々遅くなりましたが、まだ松の内ということでご勘弁くださいよ
今年もまたどうぞ宜しくお願い致しますよ
十日戎が済んで、今日は鏡開きですよ
お汁粉にするところもお善哉にするところもありましょうが、私は小さめの餅を焼いて入れたお善哉に
ピーナッツの砕いたのを加えたのが好きですよ
そこに伽羅蕗か塩昆布が添えてあれば、とんでもなく幸せですよ


さあ、本年も相変わらずやってみますですよ
ではどうぞ

694:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/01/11 11:09:37.95 sEoyqAT0.net
  『天道』  by馮道

窮達 皆(みな) 命に由(よ)り
何ぞ 嘆声を発するを労せん
但(た)だ知る 好(よ)き事を行ない
前程を問うを要する莫(なか)れ
冬 去らば 氷 須(すべか)らく拌(わ)れ
春 来たらば 草 自ら生ぜん
君に請う 観(み)よ 此の理(ことわり)を
天道 甚(はなは)だ分明なり

695:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/01/11 11:10:46.21 sEoyqAT0.net
適当ですよw


貧乏も富貴も 全て天命
溜め息を吐いたところでどうなろうか
それより ひたすら善行に努めればよく
余計な先行きの心配など不要だと知り給え
冬が去れば 氷は自ずと割れて消え
春が来れば 草は自ずと萌え出ずる
どうか君 この自然の本質をしっかり見て考えて欲しい
天の示す筋道は まことに明らかなのだ

696:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/01/18 23:15:14.31 JGlE7ntq.net
こんばんはですよ
今日は雪だ、雪だと散々脅されていましたが、今のところ全然降っていませんよ
明日も降るらしいけど、朝は止めて欲しいなと切に願うのですよ
何故なら明日は初釜に行かねばならないのですよ
足元が悪いのは嫌ですよ
たかがお茶
されどお茶
明日は要領よくお客の真ん中に陣取って、先鋒と殿(しんがり)は頑張って
退けるとしましょうよ
お菓子はやっぱり花びら餅でしょうよ
牛蒡が程良い甘さであることを期待しますよ
1年ぶりなので緊張してますよ

それでは今日の詩行くですよ

697:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/01/18 23:16:02.20 JGlE7ntq.net
  『如夢令』  by秦観
                       
遙けき夜 沈々として 水の如く
風 緊(きつ)うして 駅亭 深く閉ざす
夢 破れ 鼠 燈(あかり)を窺(うかが)う
霜 暁寒(ぎょうかん)を送り 被(ふすま)を侵(おか)す
寐(い)ぬる無し
寐(い)ぬる無し
門外に 馬 嘶(いなな)きて 人 起く

698:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/01/18 23:17:45.19 JGlE7ntq.net
ヤクそくですよw


まるで時の水底に沈んでいくような 長い夜
吹き荒ぶ風に 宿場の宿はしっかり戸を閉ざしている
夢を破るは 陰から陰へ走るネズミ
霜が明け方の寒さに拍車を掛け 布団の中まで凍て付きそうだ
どうにもこうにも眠れない
眠れない
そのうち 外で馬が嘶いて 人も起き始めた

699:名無氏物語
14/01/19 12:41:22.00 uAH/11Xy.net
スレリンク(psycho板:121番)
  ↑  ↑  ↑  ↑  ↑  ↑

700:風老児 ◆ZPG/GcTAlw
14/01/22 02:56:35.82 T+fXzlD6.net
全くの素人ですが、先日温泉に浸かったときに

一泊湯宿行
普賢燦陽光
眺海波静静
垂頭想故郷

701:風老児 ◆ZPG/GcTAlw
14/01/22 03:03:47.49 T+fXzlD6.net
続き
ふざけて短歌調で

一泊湯宿行
普賢山脈陽燦燦
眺海波静静
挙頭望山空快晴
垂頭想郷何日歸年

702:あぼーん
あぼーん
あぼーん

703:あぼーん
あぼーん
あぼーん

704:あぼーん
あぼーん
あぼーん

705:あぼーん
あぼーん
あぼーん

706:あぼーん
あぼーん
あぼーん

707:あぼーん
あぼーん
あぼーん

708:あぼーん
あぼーん
あぼーん

709:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/01/26 10:34:55.85 515d3Ws9.net
おはようございますよ
1月最後の日曜日ですよ
「1月 去ぬる」といいますが、初~をあれこれやってる間にさささっと過ぎてしまった、
そんな気がしますよ

>>700-701
風老児 ◆ZPG/GcTAlwさん、ようこそいらっしゃいませですよ
何も出ませんが、楽しんで頂ければ幸いですよ
そうそう、詩作をなさるのでしたら、創作発表板に下記のようなスレも有りますよ
  【漢詩】宜以漢文創作
  スレリンク(mitemite板)
また覘いて見られては如何でしょうかよ

昨日は春並みの暖かさでしたが、今日はまた冬に戻りつつあるようですよ
それでも近所で早くもスイセンの花が開いていましたよ
ウメもモモもサクラも可愛らしい芽がたくさん出ていましたよ
四季の有る国の幸せを感じますよ
本当にありがたいと思いますよ


で、今日の詩は花と全然無関係ですよw
さあ、どうぞ

710:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/01/26 10:36:01.65 515d3Ws9.net
  『酔花間』  by毛文錫

相い問うを休(や)めよ
相い問うを怕(おそ)る
相い問わば 還(ま)た恨みを添う
春水 満塘に生じ
*鶏勅(けいちょく) 還た相い趁(お)う

昨夜 雨 霏々(ひひ)として
明けに臨みて 寒さ一陣
偏(ひと)えに憶(おも)う 戍樓(じゅろう)の人
久しく辺庭の信を絶つ

*鶏勅:正しくは、さんずい+鶏と勅+鳥で、 オシドリに似た水鳥ということです

711:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/01/26 10:38:21.03 515d3Ws9.net
うそっぴぃですよw


聞かないで下さい
どうか お願い
言葉にすれば 辛さが一層募るから
春の池は堤まで水を湛え
水鳥さえ 仲睦まじく互いを追っているというのに


昨夜 しとしと雨が降り続いた所為で
今朝の寒さはひとしおだった
こんな日はいつもにも増して 辺境にいるあの人のことを思う
長らく便りが途絶えているから 余計に

712:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/02/02 09:47:41.70 ogWClgyD.net
おはようございますよ
今朝はしとしと雨ですよ
こんな日は揚げ餃子と鶏のお粥がいいですよ
餃子の具を心持ち少なめにするとパリパリ感が増しますよ
皮を細切りにして揚げ、それをお粥に少し混ぜるのも美味しいですよ
春節祭も始まってますし、後でちょっくら中華街を訪ねて来ようと思いますよ
寒さが厳しい所は何処でも、春を待つ気持ちは同じですよ
でも、何といっても本当に一番寒いのは2月ですから、まず美味しいものを食べて、
身体の中から温まるのはとても素敵なことですよ
もしかしたら、昔の人はそういう節目を設けることで身体に滋養を供給していたのかもしれませんよ
だとしたら凄い知恵ではないですかよ


さて、それでは今日の詩投下しますよ

713:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/02/02 09:48:23.54 ogWClgyD.net
  『胡笳曲』  by無名氏 

月 明らかに 星 稀に 霜 野(や)に満つ
氈車(せんしゃ) 夜 宿す 陰山の下(もと)
漢家 李将軍を失いしより
単于(ぜんう) 公然と来りて馬を牧す

714:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/02/02 09:49:40.12 ogWClgyD.net
まんまですよw


月があんまり眩しくて 数えるほどしか星が見えない
野原は一面 霜で銀色
そんな夜
厚いフェルト張りの匈奴の車が 陰山の麓で野営している
漢が 李将軍を失ってからというもの
匈奴は王自ら民を率い 堂々と漢の領地へ馬を放牧に来るのだ

715:いち
14/02/02 19:27:50.20 GK54QoJ7.net
『酔花間』by毛文錫 の冒頭の部分、
「深く憶うと
憶わないように
情けに極めて難い」

716:名無氏物語
14/02/03 12:23:47.02 oTznqJVs.net
>>715
日本語でOK

717:名無氏物語
14/02/06 02:55:29.27 hGWOlQJX.net
ちょっと質問なんだが、五言詩で三字・二字の区切りの例ってある?

人口に膾炙したような詩で。

718:あぼーん
あぼーん
あぼーん

719:あぼーん
あぼーん
あぼーん

720:いち
14/02/08 23:47:50.68 /uSjsuOr.net
》》717 五言詩の区切り
五言の詩は四言の詩からできたのだ、音韻でほとんど四言の特徴が示された。
例え:
十步 殺 一人 (xx x xx)
千里 不 留行 (xx x xx)

721:いち
14/02/09 00:06:38.42 aXtg27x5.net
ちなみに最近見た一つ変(しんし)な詩の朗唱(廣東語)をここに添付す。
ツッコミおねがい
URLリンク(www.youtube.com)

722:名無氏物語
14/02/09 00:15:48.75 iuwN6iDc.net
広東語は巻舌音がない分、
楽だが、声調が多い。

723:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/02/09 10:08:37.35 vya+DDhT.net
おはようございますよ
この週末は雪で大変でしたですよ
冬の降雪・積雪に慣れてる地方の方はそうでなかったかもしれませんが、滅多に降らず
また積もらない所で暮らしている者にとっては、歩くのさえおっかなびっくりでしたよ
それでも人や物の流れがストップしないというのは本当に凄いことだとつくづく感じましたよ

おやおや、お客様がいらしてたのですね
ようこそですよ

>>715
テンプレにも書いていますが、私の読み下しは適当で訳はデタラメですよ
そこんとこヨロシクですよ

>>717
私の知る限りでは無さそうなのですが、私はアホなことでは人後に落ちませんので断言は出来ませんよ
こちらの質問スレで尋ねてみられては如何でしょうかよ
  古文漢文板の質問スレ2
  スレリンク(kobun板)


では、今日もひとつ行ってみますかよ

724:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/02/09 10:09:31.82 vya+DDhT.net
  『春寒』  by陳与義    

二月の巴陵(はりょう) 日々の風
春寒 未だ了(おわ)らず 園公を怯(おびや)かす
海棠(かいどう)は惜しまず 臙脂(えんじ)の色を
独り立つ 濛々(もうもう)たる細雨の中(うち)

725:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/02/09 10:11:11.64 vya+DDhT.net
海棠は臙脂色だったでしょうか?と思いつつ約しましたよ


2月の巴陵には毎日冷たい風が吹いている
春先の余寒は未だ続き 小園の主たる私の身を竦ませる
しかし 海棠は臙脂色の花を惜しみなく咲かせ
小雨に煙る庭の中 ただ独りすっくと立っている

726:いち
14/02/12 05:11:21.24 WARw9Ll2.net
海棠が香らないので、咲いても見られず。
「ただ独りすっくと立っている」海棠は、独りで寒さに盛らう。
だが、無名の英雄であって、さらに孤独が感じられた。
それは作者が梅ではなく海棠を選んだ理由かもと思う。

727:いち
14/02/12 05:21:58.99 WARw9Ll2.net
海棠の無香について
「一恨鰣魚多骨,二恨金橘太酸,三恨蓴菜性冷,四恨海棠無香,五恨曾子固不能作詩。」の五恨
「海棠無香,鰣魚多骨,紅楼未完」の三恨
と言う評価があった。
小説で、七星海棠と言う物がよく無色無味な劇毒として登場した。
面白かった。

728:名無氏物語
14/02/12 12:34:05.70 hRYd63Zj.net
>>726,>>727
あんたの解釈なんてイラネ\(>ヘ<)/

729:いち
14/02/12 16:22:02.32 WARw9Ll2.net
ちょっと感じたものを書いただけです

730:あぼーん
あぼーん.net
あぼーん

731:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/02/16 13:56:08.22 y4iwTuU5.net
こんにちはですよ
2週続きの雪、それも大雪でしたよ
あっちこっちで交通機関が止まったり、事故が起きたり、本当に大変だったですよ
みなさんはご無事ですかよ
私など、バレンタインチョコ買いに行ったのについスノーブーツ買っちゃいましたよ
チョコは天気の所為にして後からでも渡せますが、足元取られて転んだ日には服はびちゃびちゃ、
ぶつけた身体は痛い痛い、しかもアザのおまけ付きなんてことになるのが目に見えてますよ
何事も“御身御大切”ならぬ“我が身御大切”ですよ
自分自身がしっかりしていないと、他人様のお役に立てねーからですよ
……なんてね、他人様のお役に全然立たねー私が言ってみますよw

で、今日の詩は雪には全然関係ねーのを選んでみましたよ
こんなの↓ですよ

732:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/02/16 13:56:58.87 y4iwTuU5.net
  『昨日』  by李商隠

昨日 紫姑(しこ)の神 去れり
今朝 青鳥の使 来たること*遅し
未だ言語を容れざるに また分散し
団円を得ること少(まれ)にして 怨嗟(えんさ)足る
二八の月輪 蟾影(せんえい)破れ
十三の絃柱(げんちゅう) 雁行(がんこう)斜めなり
平明の鐘の後 更に何事かあらん
笑いて牆辺(しょうへん)に倚(よ)る 梅樹の花

*遅し:本当は貝偏+余です

733:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
14/02/16 13:58:12.37 y4iwTuU5.net
ドキドキものですよw


運命の女神と別れた昨日
使いの青い鳥を待ち侘びる今朝
愛の言葉を交わす間もなく離れ
ほんの束の間寄り添えるだけ
こんなにも逢いたいのに
十六夜の月は涙を映して朧に霞む
琴柱が本物の雁であったなら この心を託せたものを
夜明けの鐘が鳴り止んでも 我が身には何も起こらない
いっそ死んでしまえたらと思うのに
悲しい恋を笑う私の傍で 梅の花が咲いている


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