【勝手に】感じで漢詩【解釈】3at KOBUN
【勝手に】感じで漢詩【解釈】3 - 暇つぶし2ch397:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/19 11:20:45.34 Vcn0p3c4.net
おはようございますよ
昨日の雷雨は超ひでー!だったですよ、マジ災害レベルでしたよ@大阪
天候も変ですが、私の頭もかなり変度が進みましたよ
暑いからキャベツと夏ミカンでさっぱりコールスローサラダ作ろうと思ったのに、気が付くと
お好み焼き作ってましたよ
暑い時にじっくり火を使うものを作るって、どんな冗談ですかよ?
あ、流石に夏ミカンはお好み焼きには入れてませんよ
でも、飲茶のラーメンはしっかり餡掛けにしてますよ
熱いもの×熱いもの=ΣΣД-(- -¨)-Д =煮えますよ

「熱さ寒さは彼岸まで」ですが、「おバカは続くよ何処までも」なので、
今日も張り切っておバカですよw

398:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/19 11:21:23.69 Vcn0p3c4.net
  『還至端州駅前与高六別処』  by張説

旧館 分江の口(ほとり)
凄然として 落暉(らくき)を望む
相逢うて 旅食を伝え
別れに臨んでは 征衣を換えたり
昔 記せし山川は是なるも
今は傷む 人代の非なるを
往来 皆 此の路なるに
生死 帰るを同(とも)にせず

399:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/19 11:22:28.95 Vcn0p3c4.net
間違い満載ですよw


川の分かれ目にある宿は 昔のまま 
心の涙が止まらぬまま ただ 沈む陽を見ていた
しばらく一緒に旅をして 弁当を分け合って
再会を約して 旅衣を交換したのに
景色は あの頃の記憶とまるで同じ
でも 人はそうじゃない 悲しいけど
行きも帰りも 誰もみんなこの道を通るのに
一緒に帰れない 今はもういない君とは

400:名無氏物語
12/08/20 21:58:31.64 pCAmALY3.net
400get

401:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/26 15:45:27.70 k8JdUwNR.net
こんにちはですよ
残暑がまだまだ厳しいですよ
でも朝夕はずいぶん涼しくなりましたし、何よりお昼寝が気持ちいい頃になりましたよ
セミの声もめっきり少なくなりましたし
このダブル台風が通り過ぎたら一気に秋っぽくなるかもしれませんよ
とは言え、私はまだ頭煮モードでおかしいままですよ

今日も突っ走るです、宜しくですよ

402:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/26 15:48:07.44 k8JdUwNR.net
  『漢宮詞』  by李商隠

青雀 西に飛んで 竟(つい)に未だ廻(かえ)らず
君王は長(つね)に集霊台(しゅうれいだい)に在り
侍臣 最も相如(しょうじょ)の渇(かつ)有れども
賜(たま)わらず 金茎(きんけい)の露 一杯

403:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/26 15:50:11.31 k8JdUwNR.net
ちょー壊しましたよw


青い鳥は西の空へ飛んだ
もう一度会いたいと 待っているけれど
面影を求め 心は渇く
一滴の愛もこぼれて来ない

404:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/26 15:51:33.57 k8JdUwNR.net
あれだけではなんなので、もちっと普通に


青い霊鳥は西の空へ舞い上がり 以来そのまま戻って来ない
その帰りを 王様は来る日も来る日も 神聖な宮殿で待っている
お側に侍る臣下は 司馬相如のように重い悩みを抱えているのだが
金茎で集めた 不老長生の天の露の一杯さえ賜ることが出来ない

405:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/08 13:53:47.46 n/Vkzn3m.net
こんにちはですよ
ちょっと油断してるとすぐに日にちが経ってしまいますよ
学生時代、日曜の夜に寝て、水曜の夕方友人達に起こされるまで眠り続けたおバカがいましたが、
他人のことは笑えなくなりましたよ
うかうか仮眠出来ませんよ
困ったですよ
ヒマがあったら眠りてーですが、そんなことをしてたら家が無茶苦茶になるですよ
頑張って起きてますよ
ああ、お昼ご飯食べるの忘れてましたよ
もうこんな時間ですから、軽く温素麺にするですよ

ではその前に今日の詩を♪

406:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/08 13:56:52.01 n/Vkzn3m.net
  『東府雨中別子由』  by蘇東坡

庭下 梧桐の樹
三年 三たび汝を見る
前年 汝陰(じょいん)に適(ゆ)き
汝の秋雨に鳴るを見る
去年 秋雨の時
我 広陵自(よ)り帰る
今年 中山に去り
白首 帰るに期無し
客(かく)去るも 嘆息する莫(な)かれ
主人 亦(ま)た是れ客なり
対床(たいしょう) 定めて悠々
夜雨 空しく蕭瑟(しょうしつ)たらん
起(た)って梧桐の枝を折り
汝が千里の行に贈らん
帰り来たって知る 健ならんや否や
忘るる莫かれ 此の時の情

407:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/08 13:57:59.18 n/Vkzn3m.net
や~く ^^;

庭のアオギリよ
この三年で おまえに会うのは三度めになる
一昨年 汝陰に行くことになった時
秋雨に打たれ おまえは寂しげに葉を鳴らしていた
そして去年 秋雨の季節に
広陵からここへ戻って来たのだが
今年は中山へ行くことになった
自分はすっかり年老いたから 再び帰れるかどうかはわからない
けれども 去り行く人を徒らに悲しむな
主人もまた 他郷を流浪する旅人なのだから
この次 床を並べて眠るのは きっとずっと遠い先の日
それまで 夜の雨は虚ろにしめやかに降るだろう
庭のアオギリの枝を折り取り 主人が言う
「あなたの千里の旅の無事を祈ろう
 君が帰って来た時 私が未だ無事かどうかはわからないが
 忘れないでくれ 今の心を」

408:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/17 15:30:27.62 37lFu/5h.net
こんにちはですよ
台風で被害を被っているところがたくさんあって、とても気の毒に思いますよ
人の暮らしがどれほど豊かになっても自然には叶わないことを、自然災害の度毎に思い知らされますよ
我々に出来ることは、過去の積み重ねから得られる対処と、人の繋がりから生まれる復旧だと思うのですよ
加えて、大難が小難で済みますようにと願いますよ


では、詩の方へまいりましょうか

409:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/17 15:31:23.16 37lFu/5h.net
  『古従軍行』  by李?

白日 山に登りて烽火を望み
黄昏 馬に飲(みずか)う 交河(こうが)の傍(ほとり)
行人の?斗(ちょうと) 風沙暗く
公主の琵琶 幽怨多し
野雲 万里 城郭無く
雨雪 紛々として 大漠(たいばく)に連なる
胡雁 哀鳴して 夜々飛び
胡児の眼涙 双々落つ
聞く道(なら)く 玉門 猶お遮(さえぎ)らると
応(まさ)に 性命(せいめい)を将(も)って 軽車を逐(お)うべし
年々 戦骨 荒外に埋(うづ)め
空しく蒲桃(ぶどう)を見て漢家に入る

410:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/17 15:41:23.71 37lFu/5h.net
あるぁ~、2箇所ダメでしたか
申し訳ねーですよ

李?:?の部分は斤+頁で「キ」と読みます。
?斗:刀の字の ノ の部分がちょっと右上がりの一になったような字です。

411:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/17 15:42:30.29 37lFu/5h.net
んじゃ、ヤク行きますよ


日中は 山に登って狼煙を見張り
日暮れには 交河の辺で馬に水を飲ませる
野戦鍋を提げ 黙々と進む兵士達の姿は 砂塵の中で影になり
公主達が奏でた琵琶の音は 悲しく切なく 無言の怨みを今に伝える
町ひとつありはしない 見渡す限り有るのは雲だけ
原野のミゾレは途切れることなく 砂漠にまでも降り注ぎ
異郷のガンは 哀れな声で鳴き交わしながら 夜毎 空を飛び
蛮族の子供の目から 二筋の涙が流れている
かつて 勅命で玉門関が遮られ 故郷へ戻れぬ兵士達が
必死で指揮官の後に続き 戦い続けたこともあったと聞く
年々 数多の戦死者を地の果てに葬り続けて得たものは
虚しくブドウを見ながら戻る故国

412:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/23 09:04:43.72 ObGCTEzF.net
おはようございますよ
ただいまお彼岸の最中ですが、今日の大阪は朝から雨ですよ
お参りに行こうと思ってましたが、雨が止んでからにしますよ

急に肌寒さを感じるようになりましたよ
てな訳で、今朝の飲茶はお粥をメインにしましたよ
熱々の龍井茶も旨ー!ですよ
美味しくものを頂いた時は、身体に力が行き渡るような気がしますよ
逆に、空腹を埋める為だけにものを口にした時は、ただ詰め込んだだけで、身体の力には全然なってない
そんな気がしますよ
非科学的ですけれど


今日の詩はこれを選んでみましたよ

413:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/23 09:05:38.36 ObGCTEzF.net
  『渡河北』  by王褒

秋風 木葉(もくよう)を吹けば
還(ま)た洞庭の波に似たり
常山 代郡に臨み
亭障(ていしょう) 黄河を繞(めぐ)る
心は異方の楽を悲しみ
腸(はらわた)は隴頭(ろうとう)の歌に断たる
薄暮 征馬に臨み
道を北山の阿(くま)に失う

414:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/23 09:07:43.79 ObGCTEzF.net
ご訳そくw


秋風が立ち 木々の葉をざわめかしている様は
いつかの洞庭湖のさざ波に似ている
常山の関所は代郡を見下ろすように聳え
防壁は黄河に沿い 曲がり連なる
異国の音楽を聞けば 心が悲しみで満たされ
隴頭の歌を聞けば 胸の潰れる思いがする
夕暮れに馬を駆り 遠乗りに出たが
北方の山の辺で 道に迷ってしまった

415:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/30 11:38:54.15 FHZ4mq7F.net
こんにちはですよ
今日は中秋の名月ならぬ強襲の台風ですよ
天の定めですから仕方ありませんが、もちっとどうにかならなかったのですかよ
しかも最近の台風と来たら、親子か兄弟姉妹か知りませんが、たいていペアで来やがりますよ
根性無しめ
他は他、我は我で、ひとつずつ堂々と来やがれ
と、思うのですよ
それもあんまり大型でなく、風がそんなに強くもなく、そこそこ地面を潤し水瓶を満たしてくれる
その程度のものだけで良いですよ
ささやかな望みですけれど
まあ、ブツクサ言ってても始まりませんよ
こんな時、動物は物陰に潜んでやり過ごすしかないのでしょうが、我々はまがりなりにもヒトですので、
空想世界を楽しみましょうですよ


では、今日の詩をどうぞ

416:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/30 11:39:40.40 FHZ4mq7F.net
  『中秋月三首のうち 其二』  by蘇東坡

六年 此の月に逢う
五年 離別を照らす
君が別時の曲を歌えば
満座 為に凄咽(せいえつ)す
留都(りゅうと)は信に繁麗(はんれい)なれども
此の会 豈(あ)に軽(かろが)ろしく擲(な)げんや
銀を鎔(と)かす 百傾(ひゃくけい)の湖
鏡を掛く 千尋の闕(けつ)
三更 歌吹(かすい)罷(や)んで
人影 *清越(せいえつ)に乱る
帰り来る 北堂の下
寒光 露葉に翻る
酒を喚(よ)んで 婦とともに飲み
我を念(おも)いて 児に向かって説かん
豈に知らんや 衰病(すいへい)の後
空盞(くうさん) 梨栗に対せんとは
但だ見る 古河の東
蕎麦(きょうばく) 雪を鋪(し)くが如きを
去年の曲に和せんと欲し
復た恐る 心の断絶せんことを


*清越:越の字は本当は木偏が要ります

417:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/30 11:41:28.41 FHZ4mq7F.net
ヤク?ですよ

中秋の月に六度出会ったが
そのうちの五度 私達は離れ離れで月に照らされていた
あなたが別れの歌を歌った時
誰もが悲しくなって泣いてしまったっけ
あなたのいる都は 賑やかで楽しいこともたくさんあるだろうが
だからといって お月見がどうでもいいなんて考えたりしないだろう
遠く遙かに広がる 銀を溶かしたような湖 
壮麗な宮殿を抱き 夜空に輝く鏡のような月
やがて夜も更け 楽の音も止んだ頃
清冽な月夜の木陰を ふらふらしながら歩む影ひとつ
帰り先は 家族の待つ暖かな家
月光が葉上の白露に映え きらきら光っている
そして あなたは酒を運ばせ 奥方と共に飲みながら
私との思い出話を子供に聞かせるのだろう
しかし 私が病み上がりで
酒が飲めず 梨や栗を前にしているとは よもや思いもすまい
こちらはただ 古い河道の東側に
ソバの花が 一面に積もった雪のように見えるばかり
去年あなたが作った曲に合わせ 何か歌を作ろうと思うのだが
この途切れそうになる気力を いったいどうしたものか

418:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/07 10:46:28.25 K3HYSnJC.net
おはようございますよ
朝夕ばかりか、日中もそこそこ涼風が立つようになりましたよ
今は新酒を心待ちにしている私がいますよ
秋は殊更“もの思う”という言葉が付きますけれど、自分以外のもののことを考えてもよいと思いますよ
ひとの痛みを慮ること、これを惻隠の情と言いますよ
自分だけが不幸だと言う人は世の中に結構居ますし、ところによってはそんな人が集中していますけれど、
実は、ものが言える人はそんなに不幸じゃなくて、本当に不幸なのはものが言えねー人なのじゃねーかと
思うのですよ
これは「我等降伏せず」(田中徳祐著:復刊ドットコム)という本を読んでの感想でもあるのですが
秋は読書の秋ともいいますから、いろんな本を読んでいろんな人の考えに触れるのも良いと思いますよ


では今日はこの遍で

419:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/07 10:47:04.27 K3HYSnJC.net
  『悲歌』  by無名氏

悲歌 以て泣くに当(あ)つ可(べ)し
遠望 以て帰るに当(あ)つ可(べ)し
故郷を思念すれば 鬱々累々たり

帰らんと欲するも 家に人無く
渡らんと欲するも 河に船無し

心思(しんし) 言うこと能(あた)わずして
腸中に 車輪 転ず

420:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/07 10:48:20.72 K3HYSnJC.net
こんな感じでしょうか


悲しい歌を歌うのは 泣けないから
遠い空を眺めるのは 帰れないから
故郷を思うたび こんな筈じゃあなかったと思う

帰りたいけれど 私の家族はもう居ない
帰りたいけれど 河を渡してくれる船が無い

苦しさ 悲しさ 切なさ 辛さ 
どれも言葉にならなくて
傷だらけの心が 自分の中で回るばかり

421:名無氏物語
12/10/08 11:28:28.81 V+uBOUPI.net
すばらしい朝鮮人たちが集うスレッド

【考察厨】高岡フジ韓流ゴリ凸観察スレ17【お断り】
スレリンク(mog2板)

422:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/13 10:51:59.11 koil6UdK.net
こんにちはですよ
焼き芋と赤ワインが微妙に合ってビックリですよ
イモだけより、豚バラで挟んだり巻いたりして塩胡椒で焼いたら、もっと旨ー!ですよ
ああ、長生きはするもんですよ

大きな喜び事も良いですが、ささやかな喜び事でも結構幸せな気持ちになれますよ
それは自分だけのちっぽけなことですけれど、他人と比較する必要のないものですよ
他人の喜び事を良い意味で羨ましく思うのはともかく、妬ましく思ったらその途端に
自分の中の喜び事が全部吹き飛んじゃってカラッポどころかマイナスになりますよ
勿体ないことですよ

同じカラッポなら、余分なものを放り出して心を洗うのがいいですよ
この詩みたいに

423:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/13 10:53:54.05 koil6UdK.net
  『宿駱氏亭寄懐崔?崔?』  by李商隠

竹塢(ちくお) 塵無く 水檻(すいかん)は清し
相思 迢逓(ちょうてい)として 重城(ちょうじょう)を隔つ
秋陰散ぜず 霜飛ぶこと晩(おそ)く
枯荷(こか)を留め得て 雨声を聴く

424:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/13 10:59:05.40 koil6UdK.net
崔ヨウ・崔コンが出ませんでしたか……

ヨウは草冠+雍
コンは哀のナベブタの下にハの字が入ったような字です

またまた申し訳ねーですよ(汗

425:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/13 11:00:11.28 koil6UdK.net
気を取り直して ヤク ですよ


竹堤の上には塵もなく 水辺のあずまやの欄干も清々しい
そんな場所から 遠く 幾重もの城壁に囲まれた都にいるあなたを思う
秋の気配はいよいよ濃く かといって霜が降りるにはまだ早く
枯れたハスの葉に当たる幽かな雨音に じっと聴き入る

426:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/21 09:03:57.88 Tjif03VP.net
おはようございますよ
先日、目薬を切らしたので薬局へ買いに行ったのですよ
すると、いつものヤツが見あたらねーのですよ
某社のそれはシャープな銀色のパッケージなので、何処にあってもすぐわかるのですが、
なんと全然見あたらねーのですよ
うっりょぉ?おっけしぃのぉお?な~ぜね~のですかよぉ?と悩みながら棚を眺めること数分、
あったあった有りましたですよ
パッケージが何故か綾波レイになっていたのですよ
中の容器も黒蓋からオレンジ蓋with記号付に……(-ι-;)
エヴァ、嫌いではねーですが、思い切り脱力しましたよ
まあ、中身がいつも通り強烈スッキリで良かったですけれど


今日の詩はそれとは全然関係ねーですよ
ではどうぞ

427:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/21 09:04:24.25 Tjif03VP.net
  『古意呈補闕喬知之』  by沈?期

盧家(ろか)の少婦 鬱金堂(うっこんどう)
海燕(かいえん)双棲(そうせい)す 玳瑁(たいまい)の梁(りょう)
九月 寒砧(かんちん) 木葉(もくよう)を催(うなが)し
十年 征戍(せいじゅ) 遼陽(りょうよう)を憶(おも)う
白狼(はくろう)河北 音書(いんしょ)断え
丹鳳(たんぽう)城南 秋夜長し
誰が為にか 愁いを含む 独不見(どくふけん)
更に 明月をして 流黄(りゅうこう)を照らさしむ

428:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/21 09:05:43.50 Tjif03VP.net
あ、ヤラれました
沈セン期のセンは人偏+全ですよ

429:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/21 09:07:16.84 Tjif03VP.net
じゃ、焼くしてみますよ


盧家の若妻が暮らすのは 鬱金香の薫る館
べっこうの梁を飾るのは 仲睦まじいウミツバメのつがいの姿
だが 9月になればそこでさえ 夜空に砧を打つ音が高く響く
まるで 木の葉の紅葉を急かすかのような冷たさで
この十年 良人は辺境の討伐に赴任したまま
あの人がいる遼陽は もうずいぶん寒いことだろう
白狼河の北から来る筈の便りは一向に届かず
丹鳳門の南で 私は秋の夜長を侘びしく過ごす 
遠くで聞こえる「独不見(ひとりぼっち)」は
誰の為にあんなに愁いを込めて歌っているのだろう
冷やかな月光に照らされながら 砧を打っていると 
いっそう孤独が身に凍みる

430:名無氏物語
12/10/26 19:40:24.77 LNieAu45.net
特亜系エセ左翼・カルト宗教団体が行っている敵対する人物への組織的な嫌がらせ、集団ストーキング、電磁波悪用による体調不良、マインドコントロールの手口、「集団ストーカー カルト」で検索してください。

431:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/28 11:31:53.97 F3ZT6jvy.net
こんにちはですよ
今日は朝から雨が降ってて少し寒いですよ
お出掛けが昨日で良かったですよ
鴨川の辺は未だ紅葉には少し早くて、でもそぞろ歩きにはよいお天気でしたよ
橋の上から眺めると、澄んだ流れの中、苔を食む鮎の腹がキラリキラリと輝いてとても綺麗でしたよ
あれ取って焼いて食ったらさぞ旨かろなー、などとついつい妄想が膨らみましたよ
あああ、ハシタナイ
一人歩きも良いですが、こういう時、ちょっと言葉を交わせる相手が傍らにいてくれるのも良いものですよ
秋、冬は特にそう思いますよ


今日の詩はその辺をぽちっと

432:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/28 11:32:35.88 F3ZT6jvy.net
  『秋日』  by*耿韋

返照(はんしょう) *呂巷(ろこう)に入る
憂え来たるも 誰と共にか語らん
古道 人の行くこと少(まれ)に
秋風 禾黍(かしょ)を動かす


*耿韋:韋にはサンズイが付きます
*呂巷:呂は門構えの中に呂が正しいです

433:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/28 11:33:46.15 F3ZT6jvy.net
ではアッサリめでw


照り返す夕陽が 小さな村を染めている
ふっと感じる寂しさを 一緒に語り合える人がいない
野道で誰かと出会うこともほとんどない
秋風に 田畑の葉っぱが揺れるばかり

434:名無氏物語
12/11/03 11:24:01.76 l5XcgsVr.net
雨が私の姿を隠してくれるので貴女に会いに行っても問題ないでしょう?という意味の和歌で有名な貴族といえばふじわら○○○○?

435:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/04 22:23:32.47 /SzPAtHJ.net
こんばんはですよ
いつの間にか11月ですよ
入れ歯の大敵、千歳飴のシーズンですよ
皆様覚悟は宜しいですかよ

本日、ちょいっと紅葉狩りなどに行って参りましたが、いやいや最高でしたよ
日本の秋はかくも美しきかなと思わず呟いてしまいましたよ
しかし、しかし、冬は確実に側まで来ておりまして、霜柱もそこかしこに有りましたし、
何より北・中・南の日本アルプスの高峰は既に雪化粧しておりますよ
四季を愛でられることの有り難みをしみじみ実感致しましたですよ

では、今日の詩はこれをどうぞ

436:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/04 22:24:27.23 /SzPAtHJ.net
  『陪族叔刑部侍郎曄及中書賈舎人至遊洞庭 其五』  by李白

帝子(ていし) 瀟湘(しょうしょう) 去りて還らず
空しく秋草を余す 洞庭の間
淡く明湖掃(はら)いて 玉鏡(ぎょくきょう)開かば
丹青もて画(えが)き出(いだ)すは 是れ君山(くんざん)

437:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/04 22:26:39.24 /SzPAtHJ.net
タイトルがえらく長ぇーですよ
でも、やくは短けーですよw


瀟湘に身を投げた公主達は 人の世を抜け女神となった
洞庭湖の周りでは 秋を彩る草花が静かに風にそよいでいる
ほんの一時 玉の鏡を開くように 明るい湖面が鎮まれば
そこに現れるのは まるで絵画のように美しい“君山”

438:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/11 11:47:36.85 sjr9PQQ3.net
こんにちはですよ
一週間というのは早いものですよ
きっと、それが積み重なるからあっと言う間に年齢を重ねることになるのでしょうけれど
私、先日“初体験”いたしましたよ
いやいや、20年以上人間やってますが初めてですよ
カモシカなんぞに遭遇したのは
しかも2頭
で、カモシカというのは、奈良公園で見慣れてるあの普通のシカとは全然顔も姿も違うのですよ
だから見付けた時、思わず「シシ神さまっ!?」などとアホなことを口走ってしまいましたし、
顔が2つになった時は「でぁあっ?!?!」と奇声を発してしまいましたよ
先方は怪訝な顔をした後、何事もなかったかのように山の中へ分け入って行きましたけれど
私はいい歳をして平常心の欠片もねーのだなあと、改めて思いましたよ


さて、それでは今日の詩行ってみましょうか

439:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/11 11:48:19.94 sjr9PQQ3.net
  『悲陳陶』  by杜甫

孟冬(もうとう) 十郡の良家(りょうか)の子
血は陳陶(ちんとう)沢中(たくちゅう)の水と作(な)る
野*虚しく 天清くして 戦声(せんせい)無し
四万の義軍 同日に死す
群胡(ぐんこ)帰り来たって 血もて箭(や)を洗い
仍(な)お 胡歌を唱(うた)って 都市に飲む
都人 面(かお)を回(めぐ)らして 北に向って啼(な)き
日夜 更に官軍の至るを望む

*虚しく:本当は日+廣です

440:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/11 11:50:22.05 sjr9PQQ3.net
約してるのかどうかw


初冬の頃 広く十群から集められた良家の子弟が
陳陶沢を血の池に変えた
地に立つものは無く 空に砂塵も舞わず 
剣戟も 戦鼓も 人々の雄叫びも そこにはもう何もない
四万の義勇軍は たった1日で全滅したのだ
胡兵どもは都に戻り 血まみれの矢を振り回しながら
勝利の歌を歌い 祝杯を挙げている
住民達は北におられる皇帝に向かい 涙を流しながら 
一刻も早い官軍の更なる派遣を 日夜待ち望んでいる

441:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/18 09:11:45.77 5fv8PDkP.net
おはようございますよ
先週、友人と映画の梯しましたよ
朝一に「花の詩女」、次に「サイボーグ009」、お昼食べてから「のぼうの城」
いやー、流石に1日3本も観たら目が疲れましたよ
にょほほのほ♪
でも、今日も懲りずに「エヴァンゲリオン」観に行くですよ
付き合ってくれる友人に大感謝!ですよ
友達とはずっと楽しく遊べる仲でいてーですよ


んでは今日の詩を

442:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/18 09:13:15.00 5fv8PDkP.net
  『送李侍郎赴常州』  by賈至 

雪晴れ 雲散じて 北風寒く
楚水(そすい) 呉山(ござん) 道路難し
今日 君を送る 須(すべか)らく酔いを尽すべし
明朝 相憶(おも)うも 路(みち)漫々

443:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/18 09:14:17.27 5fv8PDkP.net
こんな感じでやってみましたよ


降り続いていた雪は止み 雲が散って空は晴れたが 北風はずっと冷たいまま
楚を流れる川も 呉の山々も これからの道程は何かと大変だ
今日はそんな君を送る日
さあ 後々の語りぐさになるほど 思い切り飲もう
明日からは どれほど互いを思いやっても 私達は遠く離れ離れになってしまうのだから

444:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/24 09:09:38.74 YGnCyZGJ.net
おはようございますよ
とうとう小雪に入ってしまいましたよ
町の紅葉もいい具合になってきましたよ
おかげで、目的地が行楽地でなくても乗り物がギュウギュウですよ
旅に来た人は良い思い出がたくさん出来て、お店屋さんはたくさん儲かるといいなと思いますよ

私は今から大掃除ですよ
やはり12月よりは今の方がまだ寒さはマシですよ
がんばりますよ
では、その前に今日の詩を

445:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/24 09:10:23.68 9SkbTCBO.net
  「月夜」  by杜甫

今夜 *鹿州(ふしゅう)の月
閨中に只独り看(み)ん
遙かに憐れむ 小児女の
未だ長安を憶(おも)うを解せざるを 
香霧(こうむ) *雲環(うんかん)湿(うるお)い
清輝 玉臂(ぎょくひ)寒からん
何(いず)れの時か 虚幌(きょこう)に倚(よ)り
双(なら)び照らされて 涙痕(るいこん)乾かん


*鹿州:“ふ”は鹿+おおざとが正しい字です
*雲環:環は正しくは玉偏ではなく、髪がしらです

446:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/24 09:11:21.81 9SkbTCBO.net
適当ですよ


今宵の月は美しい
遠い鹿州でも同じように美しく
妻は寝室で独りそれを寂しく眺めているだろう
可哀相に
子供たちは幼なく まだ長安の父を思うことも その意味もわかるまい
夜霧が出れば 妻の黒髪はしっとりと濡れ
月光の冷たさに 美しい腕は寒さすら覚えるだろう
いつの日か 妻と水入らずで窓辺に寄り
並んで こんな見事な月に照らされたなら 
今流れている涙の跡は きっとその時乾くだろう

447:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/02 07:16:29.09 Ya/92+oQ.net
おはようございますよ
いよいよ12月に入ってしまいましたよ
12月はクリスマスも良いですが、その前に「カニだーっ!!!!!」と言うことで、
今日はカニの買い出しに行きますよ
それにしても、こんなに寒い最中、沖へ船を出し美味しいものを取ってきて下さる漁師さんには
本当に感謝ですよ
お陰様で私などが大変良い目が出来るのですから

今日の詩はそんなことには全然関係ねーですよ
ではでは

448:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/02 07:17:19.45 Ya/92+oQ.net
  『岐陽』  by元好問

百二の関河 草横たわらず
十年 戎馬(じゅうば) 秦京(しんけい)暗し
岐陽 西を望むも来信なく
隴水(ろうすい) 東に流れて哭声(こくせい)を聞く
野蔓(やまん) 情有り 戦骨にまつわり
残陽(ざんよう) 何の意か 空城を照らす
誰に従ってか 細やかに 蒼々に向かって問わん
争(いか)で 蚩尤(しゆう)をして五兵を作らしめしか と

449:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/02 07:18:10.29 Ya/92+oQ.net
二人で護れば百人に敵すると謳われた 数々の要害に守られ 
秦の国では 野の草さえ踏みにじられずにいたのに
この十年 迫り来る兵馬の影に 都はすっかり暗く覆われてしまった
岐陽から 西の方を眺めても どこからも便りのひとつすらなく
隴水はただ静かに 死者を悼む嘆きを乗せ 東へ ひたすら東へと流れる
蔓草が まるで情有る人のように 優しく戦場の白骨を抱き締め
夕陽は物言いたげに 静まりかえった無人の城跡を照らしている
誰に頼み 切々とこの有様を蒼天に訴え また問えばよいのだろう
どうして 蚩尤にあれこれと武器を作らせたのですか? と

450:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/09 14:23:32.89 abGjk9Rs.net
こんにちはですよ
昨日の夜あたりからこちらはすんげー冷たい風が吹きまくりですよ
流石に今日は朝から暖房を付けてますよ
ドライフルーツをつまみながら、熱々のお茶を頂いてホッとしますよ
今夜はタコヤキ鍋にしようか、水餃子にしようか、はたまた田舎豆腐にしようか
悩んでしまいますよ
ああ、タラちりやカニちりも美味ーですよ
ボーナスが出たらてっちり食べに行きてーですよ
やっぱり冬は鍋ですよ
嫌いな人とはぜってーイヤ!ですが
まあ、そういうことで、今日はカレー麺にしますよ
皆さんのお家の晩ご飯はなんでしょうか?楽しみですよ

ご飯が決まったところで、今日の詩はこれですよ
さあどうぞ

451:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/09 14:24:19.19 abGjk9Rs.net
  『述懐』  by魏徴

中原 還(ま)た鹿を追い 筆を投じて戎軒(じゅうけん)を事とす  
縦横の計(はかりごと)は就(な)らざれども 慷慨の志は猶(な)お存せり
策に仗(よ)りて天子に謁し 馬を駆りて関門を出ず
纓(えい)を請うて南越(なんえつ)を繋ぎ 軾(しょく)に憑(よ)りて東藩を下さん
鬱紆(うつう) 高岫(こうしゅう)に陟(のぼ)り 出没 平原を望む  
古木に寒鳥鳴き 空山に野猿啼く
既に千里の目を痛ましめ 還(ま)た九逝(きゅうせい)の魂を驚かす  
豈(あに)艱険(かんけん)を憚(はばか)らざらんや 深く国士の恩を思う
季布(きふ)に二諾無く *侯エイ(こうえい)は一言を重んず  
人生意気に感ず 功名(こうめい) 誰か復(ま)た論ぜんや

*侯エイ:エイは、亡の下に口、その下に横並びで月・女・迅-しんにょう です。

452:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/09 14:26:45.87 abGjk9Rs.net
こんなふうになりましたよ


皇帝の座を求め 中原の群雄がまた争い始めた頃
私も筆を投げ捨て 戦乱の中に身を投じた
合従連衡の策は成らなかったが 理想に燃える思いは未だ胸に有る
杖をつきながら陛下の御前に罷り出で 臣となり 馬を駆って函谷関から撃って出る
綱を賜って南越王を縛り上げ 戦車に乗って東方の国を従えよう
曲がりくねった山道を辿り 高い山の峰を越え 
時折視界の開けた辺りで 眼下に広がる平原を眺めていると
冬枯れの木立の中では寂しく鳥が鳴き ひっそりした山の中では猿が悲しげに叫んでいる
こうした旅路の景色に心は痛み また望郷の念に魂も彷徨い出しそうな程
決して苦労を厭わぬ訳ではない 
しかし 自分を国士として扱って下さる陛下の御恩に報いたいのだ
季布は一度承諾すれば必ずやり遂げ 侯エイはたった一言を重んじた
人の志に 自分が深く思うところがあったなら その信義を貫け
地位や名声など 問題ではない

453:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/16 08:42:28.89 Lm5OM5ip.net
おはようございますよ
今日は衆院選ですよ
今から行って来ようと思いますよ
何処の誰方の仰ることも皆一長一短ですが、でも一番大事なのは国の在り方だと思いますよ
他国に隷属しない、独立国家として揺るぎなく立つ国
その為に何を為すべきか
他国の顔色を窺う国には経済の隆盛もなく、安心も安全も、もちろん平和なんて有りませんよ
亡国党と売国奴を放り出す為に、1票を投じようと思いますよ

さてさて、今日の詩はそんなこととは全く無関係の、どっちかと言えば忘年会関連(?)の詩ですよ
軽ーく 軽ーく 読み流して下さいよ
では

454:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/16 08:43:02.54 Lm5OM5ip.net
  『酔中作』  by張説

酔後 方(まさ)に楽しみを知る
未だ酔わざる時に 弥(いよいよ)勝ると
容(すがた)を動かせば 皆 是れ舞にして
語(ことば)を出(いだ)せば 総て詩と成る

455:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/16 08:44:37.38 Lm5OM5ip.net
いつもながら、まともな訳では有りませんので
念の為w


“酔い心地”を知って初めて 酒を飲む楽しみがわかる
酒もやらず 酔いもしないなんて どれだけ損なことか
ほろ酔い加減で盛り上がり 身振り手振りでほら さのよいよい
溢れる思いは言葉になり まるで詩みたいに紡がれるのさ

456:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/23 11:46:45.85 f8k9Y/wk.net
こんにちはですよ
今日は今上陛下のお誕生日ですよ
日曜と重なったので、明日のクリスマスイヴも休日になったのが私的には嬉しいですよ
おかげでゆっくり流星がみられますよ
ピークは昨日でしたが、今日もまだまだ北の空で見られますよ
地上のイルミネーションも大変素敵ですが、夜空のショーもまた素敵ですよ

冷たい夜に誰かを待つ、そんな詩を見付けたので今日はそれにしましたよ
楽しんで頂けると良いのですが

457:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/23 11:47:20.90 f8k9Y/wk.net
  『無題』  by李商隠

紫府の仙人 宝燈と号す
雲漿(うんしょう) 未だ飲まざるに結びて氷と成る
如何ぞ 雪月 光を交うるの夜
更に瑤台(ようだい)十二層に在るや

458:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/23 11:48:50.26 f8k9Y/wk.net
信じちゃいけない訳ですよw


仙界の紫府宮に 宝燈という名の仙女がいる
そこは 五色の雲の秘薬さえ 口にする前に氷になってしまうとか
今夜は 地上でさえ月と雪が輝き合うような 凍てついた夜
そんな時でも彼の仙女は 瑤台の十二層で 人待ち顔で佇んでいる

459:あぼーん
あぼーん.net
あぼーん

460:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/30 12:00:59.55 ju69jfd0.net
こんにちはですよ
いよいよ今年最後の日曜ですよ
余り寒くはないですが、雨なのが残念ですよ
今年一年を振り返れば、個人的にも世間的にも、良いことも悪いことも竜巻並みにいろいろ有りましたよ
うむ、流石は辰年ですよ
そんな中でタラタラこのスレを続けさせて頂けたこと、本当にありがたく思いますよ
きっとこの流れは来年も相変わらずですよw
皆様、どうぞ良いお年をお迎えになりますよう、大阪の中心で強く願っておりますよ
それではご機嫌良う(* ^ー゚)ノ

少し早いですが、この詩を今年の締めとさせて頂きますよ
さあ、どうぞ

461:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/30 12:03:29.46 ju69jfd0.net
  『初過漢江』  by無名氏

襄陽(じょうよう)好し *見亭(けんてい)に向(おい)て看るに
人物 蕭条(しょうじょう)として 歳闌(さいらん)に値(あた)る
為に報ぜよ 習家(しゅうか) 多く置酒せよと
夜来の風雪 江を過(よぎ)って寒し


*見亭:見ではなく、山偏+見が正しい字です

462:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/30 12:04:09.79 ju69jfd0.net
最後までいい加減ですよw


襄陽はいい 特に見亭からの眺めがいい
年の瀬を迎えた今は 人も街もとても静かだ
誰か 知らせをやってくれ
集の家で 山簡をもてなした時のように たくさん酒を置いといて欲しいと
昨夜からの雪が降り止まない中 川を渡ったから とても寒いんだ

463:名無氏物語
12/12/31 14:43:24.37 4DodYXkf.net
民主党 野田元総理

増税 庶民いじめで英雄気取り

軽減税率導入なし(財務省の方針)

わが身を削る気はなし

政治家&公務員天国は温存

464:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/05 10:03:00.74 DtuGf0m9.net
あけましておめでとうございますよ
皆様、本年もまた生暖かく見守って下さいませよ

今日が突然休みにされてしまった所為で、1月の土曜の休みが全然無くなってしまいましたよ
何てことしてくれるんですかよ、まったくもう
蝦子麺を啜りながら、飲茶してますよ
お昼からは飲酒タイムに突入ですよ
春の花も良いですが、冬の花も良いですよ
水仙など姿形がすっきりしている上に香りもとても良いですよ
大きな酒杯に花を浮かべて、と言いたいですが水仙は危険なのでやっちゃあいけねーですよ
花は花、酒は酒で愛でるのが良いですよ

さあ、今年も酔い酔いの良い年になりますように願いますよ

465:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/05 10:03:44.39 DtuGf0m9.net
  『宴城東荘』  by崔敏童

一年 始めて一年の春有り
百歳 曾(かつ)て百歳の人なし 
能く花前に向(おい)て幾回(いくたび)か酔わん
十千もて酒を沽(か)う 貧と辞すること莫かれ

466:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/05 10:04:34.74 DtuGf0m9.net
年の初めのデタラメですよw


一年経って それからその年の春が来る
人生百歳というけれど 百回も春を迎える人なんていない
ああ あと何度 花の下で楽しく酔えるだろう
ありったけのお金でお酒を買おう
貧乏?
気にしない 気にしない

467:林田唖然
13/01/06 01:31:38.05 d00qMCjf.net
唯の下手糞が自作漢詩を書き込みます
家人既囲華節卓
羹香充廊撲嗅胞
毎旭毎星射光矢
不覚経年如一日

468:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/14 11:09:24.67 LttwPSvZ.net
おはようございますよ
今朝は雨が降っててチョー冷てーですよ

>>467
いらっしゃいませですよ
でも、ここに自作を投下なんて勿体ねーですよ
ここは昔の漢詩をデタラメに解釈するスレなので、創発板で披露なさった方が良いと思いますよ

えー、昨日は成人の日でしたが、私は成人式に出てねーのですよ
何処かでカキコしたかもしれませんが
誰も彼も似たりよったりな形振りをして、十把一絡げでお役所のいう通りに動いて
そこにすんげー違和感持ったのですよ、コレ ナニカ チガウ って
で、バイク乗って旅に出ましたよ
但し、それはあくまで自分についてのことのみであって、他人も同じように考えるべきだとは思いませんよ
皆それぞれに事情が違うのですから


さて、それでは今日の詩行ってみましょうか

469:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/14 11:10:21.99 LttwPSvZ.net
  『山園小梅』  by林逋

衆芳 揺落(ようらく)して 独り嬋妍(せんけん)たり
風情を占断(せんだん)して 小園に向かう
疎影(そえい) 横斜して 水 清浅(せいせん)
暗香 浮動して 月 黄昏(こうこん)
霜禽(そうきん) 下らんと欲して 先ず眼を偸(ぬす)み
粉蝶(ふんちょう) 如(も)し知らば 合(まさ)に魂を断つべし
幸いに微吟(びぎん)の相い狎(な)る可(べ)き有り
須(もち)いず 檀板(だんぱん)と金樽(きんそん)とを

470:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/14 11:14:01.29 LttwPSvZ.net
いい加減ですねえ


草木も花も枯れる冬 ただ独り美しく咲いている
おかげで この小さな庭の風情は雅を極める
澄んだ浅い水面に映る 疎らな枝の影
月の昇る黄昏時 揺れ動く花の香り
霜枯れ時 小鳥は競争相手が居ないかと まず目を配るが
もし 白蝶がここに花有りと知ったなら どんなに口惜しいことだろう
幸いにも 我が家の梅は私の微吟に親しんでくれている
花を愛でるのに 歌や踊り お酒は不要だ

471:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/20 06:56:55.15 p3zIvHlF.net
おはようございますよ
今日から大寒、一年で一番寒い季節になりましたよ
でも、この後は立春ですよ
頑張って乗り越えましょうよ
暖かい鍋物が美味しい季節ですよ
贅沢の出来る人は贅沢に、出来ない人はそれなりに暖まりましょうよ
体が暖まると心が穏やかになりますよ
過ぎるといけませんがw

さて、今日の詩は陶淵明ですよ
どうぞ楽しんで下さいよ

472:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/20 06:57:32.07 p3zIvHlF.net
  『雑詩 其七』  by陶淵明

日月 肯(あ)えて遅れず
四時(しいじ) 相い催(うな)がし迫る
寒風 枯れたる條(えだ)を払い
落葉 長き陌(みち)を掩う
弱質 運と与に頽(くず)れ
玄鬢(げんびん) 早や已に白し
素標(そひょう) 人頭に插(さ)さば
前途 漸く窄(さく)に就く
家は逆旅(げきりょ)の舎たりて
我は当に去るべき客の如し
去り去りて何(いず)くに之(ゆ)かんと欲す
南山に旧宅あり

473:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/20 06:58:17.10 p3zIvHlF.net
こんなものでしょうか


月日は 敢えて流れを緩めたりしない
四季は互いに連れ立ち 急ぎ足でやって来る
冷たい風に 枯れ枝が揺すられ
積もる落ち葉に 延々続く道もすっかり埋もれる 
強くもない身体は 時のままに衰え
黒かった髪も もう既に真っ白だ
白い標(しるし)が 人の頭に現れるのは
そろそろ人生の終着駅が近いということ 
この身の置き所は仮の宿り
そして 私は出立間近な客である
ここを去り 去って何処へ行こう
南山の古い家 先祖が眠るそこへ行こう

474:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/27 07:29:36.91 9OfpJ/CC.net
おはようございますよ
寒さ厳しい折柄、皆様如何お過ごしですかよ
私め、先週、京の冬の旅なんぞに行って参りましたよ
その中に某寺の本堂の地下を巡り、御本尊の真下にある錠を掴んで結縁させて頂くという
御戒壇巡りにトライしたのですが、日常体験出来無い「真の暗闇」が体験出来、とても良かったですよ
でも、係の方のお話によれば、最近、懐中電灯や携帯の明りを使う中高年の方々がいらっしゃるそうで、
マジびっくりーですよ

今日の詩はそんなことには全然関係ねーですよ
ではどうぞ

475:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/27 07:30:11.62 9OfpJ/CC.net
  『度桑乾』  by賈島

并州(へいしゅう)に客舎(かくしゃ)して 已に十霜
帰心 日夜 咸陽(かんよう)を憶(おも)う
端無(はしな)くも更に渡る 桑乾の水
却(かえ)って并州を望めば 是れ故郷

476:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/27 07:30:52.50 9OfpJ/CC.net
かなり手抜きですよw


旅の宿だと思っていた并州での暮らしは いつの間にか10年を数えていた
その間 毎日 早く咸陽へ帰りたいものだと思っていたのに
思いがけなく 更に桑乾河を渡り 遠くへ行かねばならなくなると
并州で過ごした日々が胸に迫り まるで故郷だったかのように思えてくる

477:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/11 15:09:36.84 46MFlWSk.net
こんにちはですよ
やっと手が使えるようになってやれやれですよ
本当にねー、この世に当たり前というものはないのだと思い知りましたよ
また、不幸というのは重なるもので、パソコンのHDDがいきなりあぼーんされまして……
リカバリーが出来ず、データだけなんとか救済して頂きましたが、もうマジで大変でしたよ
パソコンなんぞ余程のことがない限り壊れないものだと信じていましたが、全然違うのですよ
精神的にも金銭的にもすんげーショック!!!でしたよ
しかし、なってしまったことはどう思ったところでしょーがねーので、取り敢えず出来るところから
手を付けようと思いますよ

さて、それでは今日の詩へ行きますよ

478:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/11 15:10:53.59 46MFlWSk.net
  『独居有懐』  by李商隠

麝(じゃ)は重くして 風の逼(せま)るを愁い
羅(ら)は踈(そ)にして 月の侵すを畏る
怨魂 迷いて断たれんかと恐れ
嬌喘(きょうぜん) 細くして沈まんかと疑う
数(しばしば)急(きつ)うす 芙蓉の帯
頻りに抽(ひ)く 翡翠の簪
柔情(じゅうじょう) 終(つい)に遠からず
遥妬(ようと) 已(すで)に先んじて深し
浦は冷やかにして 鴛鴦去り
園は空しくして 蛺蝶(きょうちょう)尋ぬ
蠟花(ろうか) 長(とこし)えに涙を逓(てい)し
筝柱(そうちゅう) 鎮(つね)に心を移す
使いを覓(もと)むるも 嵩雲(すううん)暮れ
頭を廻らすも *覇岸(はがん)陰(くも)る
只だ聞く 涼葉(りょうよう)の院
露井(ろせい) 寒砧(かんちん)近きを


*覇岸:正しくはさんずい+覇です

479:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/11 15:12:26.68 46MFlWSk.net
こんな感じでしょうか


せっかく焚き染めた麝香の香りが 風に流れて行きはしまいか
薄いレースのカーテンだから 月明かりが入り過ぎはしまいか
忍ぶ心はいつもさ迷い 終わりを恐れ
密やかな溜息さえ そのまま消え入りそうだ
すっかり窶れ 緩くなった芙蓉の帯を何度も締め直し
乱れ髪から落ちそうなヒスイの簪を幾度となく挿し直す
どれほど離れようと 愛する心に変わりはないが
それよりも あの人の側の誰かがとても妬ましい
寒々とした水辺から オシドリの番は姿を消し
ひっそりした庭に 孤独な蝶が舞い込んだ
灯るロウソクから垂れる雫のように 涙は止めどなく流れ
琴柱を動かすように 心はいつも惑いに惑う
誰か 便りを届けてくれる人を探しても ここ嵩山は雲に覆われ 既に日暮れ
あの人の姿が見えはしないかと振り返っても 覇陵の岸辺も雲の中
枯葉舞い散る庭 砧の音が寂しく井戸辺に響くばかり

480:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/17 15:11:14.99 55JGFA82.net
こんにちはですよ
今日も冷え冷えですよ
フライパンで焼き芋作りましたが、ウーロン茶にも結構合いますよ
知り合いは、そこにハチミツと黒ゴマかけて“な~んちゃって大学イモ”にするそうですが、
私は塩と黒ゴマにしますよ
バターしょうゆという人もいましたよ
まあ、食べ物の味というのは基本的に個人的なものですので、よほど変なものでない限り
何でも有りかと思いますよ
焼き芋が余ったら鍋にも使えるのですよ
冬の夜は基本的に“明るい鍋生活”ですよ
そして、身体が温まったら夜空を見るのも良いですよ
冬は空が澄んでますから、月や星がきれいに見えますよ

では、今日の詩ですよ

481:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/17 15:15:22.68 55JGFA82.net
  『二月十一日崇國寺踏月』  袁宏道

寒色 精藍(せいらん)を浸し
光明 題額を見(あら)わす
月を踏んで九衢(きゅうく)に遍(あまね)きも
此の一方の白きは無し
山僧 尽(ことごと)く扉を掩(おお)い
月を避くること 客(かく)を避くるが如し
空階(くうかい)に*きゅう枝(し)を写し
格 老いて健なること 石の如し


*きゅう枝:きゅうは虫偏+“し”によく似た乙繞で、みずちを表す字です。

482:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/17 15:16:10.38 55JGFA82.net
霜吹いて 体に透って寒く
酒は胸膈(きょうかく)を暖めず
一身 数氈(すうせん)を加(くわ)う
天街(てんがい) 行跡(こうせき)を断ち
伝柝(でんたく)の人有りと雖(いえど)も
見慣れて 憐惜(れんせき)すること少なし
惜しい哉(かな) 清冷の光
長夜 沙磧(させき)を照らす

483:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/17 15:18:08.36 55JGFA82.net
まあ、この辺で


伽藍の上には 寒夜の月
冴え冴えとした光に 額の題字がくっきり浮かぶ
月影を踏み 方々の町の中 余す所なく歩いてみたが
この寺程 月明かりが映える所はない
それだのに 山の僧侶たちは扉を全部閉ざし
まるで 俗客を避けるように 月を避けている
誰もいない石段に みずちのように曲がりくねった枝が
歳月を経てなお確かに在る石のように 黒々した影を落としている

484:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/17 15:18:55.92 55JGFA82.net
外は霜 その厳しい寒さが身に染みる
酒を飲んでも 腹の中さえ暖まらない
仕方ないから たくさんの毛布に包(くる)まった
大通りはもう人っ子一人居やしない
拍子木を持った夜回りはいるけれど
夜空なんて見慣れているから 別に感動することもない
ああ もったいない
こんなに美しい月の光が
一晩中 ただ砂漠を照らしているだけなんて

485:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/24 11:22:23.30 wa5ydD8d.net
こんにちはですよ
サルダンゴがちょっと羨ましいくらい、今日もよく冷えてますよ
こんな日は飲茶の時にも鍋が良いですよ
ここんとこやたら鍋付いてますが、何故か飽きねーですよ
期限が迫って値引きになってた、あのカニカマを白ネギと一緒に鶏ガラスープで炊くと案外うめーのですよ
カマボコ・チクワ・サツマアゲ系は温めるのも乙なものですよ
おかずにもお茶にもお酒にも合うので、ちょっとあれば便利ですよ
ちょっとといえば業務用スーパー、これは食品を大量に売ってるだけじゃなく、業務用なのでいろんな種類の
調味料もおいてるので、料理の目先を変えたい時に行ってみるとおもしれーですよ
食生活は貧しくても、心の持ちようで少しは変わりますよ


さあ、今日の詩はこんなのを選んでみましたよ

486:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/24 11:23:10.25 wa5ydD8d.net
  『謫居三適三首のうち 夜臥濯足』  by蘇東坡

長安 大雪の年
束薪(そくしん) *衾?(きんちゅう)を抱く
雲安(うんあん) 市に井(せい)無く
斗水 百憂を寬(ゆる)うす
今 我 空谷(くうこく)に逃れ
孤城 *休留(きゅうりゅう)嘯(うそぶ)く
米を得るは 珠を得るが如く
菜を食(くら)いて 敢えて留めず
況(いわん)や 松風の声有り
釜鬲(ふれき) 鳴って*しゅうしゅうたるをや
*瓦央(がおう) 深くして 膝に及び
時に復(ま)た 冷暖 投(い)る
明燈 一たび爪を剪(き)れば
快なること 鷹の*弓籠手(ゆごて)を辞するが若(ごと)し
天は低く 瘴雲(しょううん)重く
地は薄(せま)り 海気 浮かぶ
土(ど)に*重追(じゅうつい)の薬無く
独り薪水(しんすい)を以って*癒(いや)す
誰か能(よ)く更に包裹(ほうか)せん
冠履(かんり) 沐猴(もくこう)を装う

487:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/24 11:23:52.85 wa5ydD8d.net
今回は当て字・適当な文字が多いですよw

*衾?:ちゅうは衣偏+周です
*休留:どちらも右側に鳥が付きます
*しゅうしゅう:風+叟を連ねます
*瓦央:央の下に皿が入ります
*弓籠手:当て字です、正しくは韋+冓と書きます
*重追:ついは月+追です
*癒:正しくは病垂れ+膠-月です

488:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/24 11:24:34.98 wa5ydD8d.net
やくしませう♪


昔 長安が大雪に見舞われた時は
人々は薪を掴み 夜着の上から布団を着込んで寒さを凌いだと言う
雲安の街中には井戸が無く
僅か一斗の水でさえ たくさんの憂いを晴らすことが出来たと聞く
今 私は 世間から離れた谷で暮らしている
人気の無い砦で 夜 ミミズクが鳴くような
こんな所で米を得るのは 宝玉を得るのと同じほど大変で
普段の食べ物は菜っ葉 それさえ残すなんて贅沢は出来ない
そんな生活だから 松風の音を立て
釜に湯が沸き しゅんしゅんいうのがどれだけ嬉しいことか
焼き物の鉢は深く 膝まで浸けられるから
湯や水を足して いい湯加減にする
そして 明かりを灯し パチンと爪を切れば
もう 弓籠手から鷹がひゅっと飛び立つような爽快さ
空には 毒気を含んだ雲が低く垂れ込め
最果ての地だから 海の湿り気がとても近い
ここら辺じゃ 腫れた足を治す薬は無い
せいぜい 自分で湯を沸かし 温めて癒すぐらいのもの
包み込むように世話してくれる者など もちろん有りはしない
自分で身形を整え 水浴びをするサル程度には見えるようにしておこう

489:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/03 13:01:59.82 QRO4y7Bz.net
こんにちはですよ
いよいよ3月に入りましたよ
しかも今日は桃の節句ですよ
朝から雛人形出してたら、思いの外時間がかかってしまいましたよ
年に1度のことなので飾り方をすっかり忘れて、ネットで確認しながらやりましたよ
でも、こういうものは地方によって多少やり方が違うので、いくつかのサイトで確かめる方が良いようですよ
そうしてたら、朝、飲茶の時間どころか朝ご飯も当たってねーですよ
あー、腹減りましたですよ
朝兼昼でご飯にしますよ
今日もまためっきり冷えてるので餡かけチャーハンにしますよ(AA略

その前に今日の詩を投下して行きますよ
さあどうぞ

490:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/03 13:03:10.14 QRO4y7Bz.net
  『賦得古原草送別』  by白居易

離々(りり)たる原上(げんじょう)の草
一歳(いっさい)に一たび枯栄(こえい)す
野火(やか) 焼けども尽きず
春風吹いて 又生ず
遠芳(えんぽう) 古道を侵し
晴翠(せいすい) 荒城に接す
又 王孫(おうそん)の去るを送る
萋々(せいせい)として別情(べつじょう)満つ

491:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/03 13:04:27.34 QRO4y7Bz.net
いつも通りいい加減ですよw


広い原っぱいっぱいの青々とした草は
年に一度すっかり枯れるけれど 再び葉を茂らせる
たとえ野火で焼かれようと 絶えることはない
暖かな春風が吹けば また新たに萌え出ずる
芳しい草は 遠く続く古道をも埋め
鮮やかな緑が 荒れ果てた城壁にも芽吹いている
ここに 旅立つ人を見送りに来た
風に揺れる草原に 別れの悲しみが広がる

492:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/10 07:13:56.46 wTbP+yIE.net
おはようございますよ
今日は昨日の暑さから一転して寒い日になりそうですよ
風がぴゅーぴゅー言ってますよ
三寒四温といいますが、これはちょっと極端ですよ
生姜をたっぷり利かせたタンメンを作りますよ
今日はお出かけなのでのんびりしてられねーのですよ
と言いながら、しっかりカキコしている訳ですよw


で、今日の詩はこんなのを選んでみましたよ

493:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/10 07:14:28.97 wTbP+yIE.net
  『堤上行』  by劉禹錫

酒旗 相望む 大堤の頭(ほとり)
堤下には檣(ほばしら)を連ね 堤上には楼
日暮れて 行人(こうじん) 渡るを争うこと急なり
*將声(しょうせい) 幽(かす)かに軋って中流に満つ


*將声:正しくは將の下に木が付きます

494:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/10 07:15:48.37 wTbP+yIE.net
こんな感じですかよ


大きな土手の辺には 飲み処の旗 旗 旗
土手の下にはずらりと帆柱 
土手の上にはひしめく店
日暮れになれば 道行く人は船に乗ろうと先を急ぎ
微かな櫂の軋りが 水面の上を忙しく行き交う

495:裁判負一声会さくら接骨院親分歌代英二
13/03/14 19:01:24.50 mIesKrUd.net
bgr

496:名無氏物語
13/03/15 14:22:26.62 TNg9qn2R.net
お知らせ

市原警察署の生活安全課の帰化人創価警官の指導の元、
入学式から2週間ほど、在日の創価学会員を主体とした自称防犯パトロールが、
2週間ほど行われることになりました

生活安全課の指導であることと、パトロールであることは、
絶対に公言してはいけないとの指導も、帰化人創価警官より出ています

期間中は2人組の在日の創価学会員が、頻繁に創価批判者の自宅周辺を、
うろつき回ると思われます
日本人の方は、充分に注意してください

497:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/17 22:07:06.46 DXxztR+K.net
こんばんはですよ
今日からお彼岸の入りですよ
本当は牡丹餅をお供えするのでしょうけれど、糯米も餡もなかったので、紫蘇ふりかけのおにぎりと
鮭ふりかけのおにぎりを作ってあげましたよ
実は私のおにぎりの方が大きくて、若布のふりかけおにぎりもあったことはシッカリ内緒ですよ
お寺のお詣りは後の千軒覘きがとても楽しいのですよ
思いがけない所に思いがけないものがモノ凄い値段で出ていますよ
今日一番びっくりしたのは、クラッシックギター800円とビスクドール1000円ですよ
ありえねーと思いましたが、こういう出店は訳のわからないカオ~ス!なところが良いのですよ
私は縁日大好きですよ

さて、今日の詩行ってみますよ

498:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/17 22:07:40.60 DXxztR+K.net
  『寄黄幾復』  by黄庭堅

我れは北海に居(お)り 君は南海
雁に寄せて書を伝えんとするに 「能(あた)わず」と謝す
桃李の春風 一杯の酒
江湖(こうこ)の夜雨 十年の燈(ともしび)
家を持(じ)して 但(た)だ四立(しりつ)の壁有るのみ
病を治(じ)するに *求めず 三たび肱(ひじ)を折れるを
想い得たり 書を読んで 頭 已(すで)に白く
渓(たに)を隔て 猿は哭(こく)せん 瘴渓(しょうけい)の藤に


*求め:正しくは草冠+單+斤です

499:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/17 22:08:59.04 DXxztR+K.net
や~くですよw

私は北海に居て あなたは南海に居る
帰る雁に言伝を頼んだら 「ごめんなさい」と言われた
花咲く春 風に吹かれ 杯を交わした
あれから十年
今では江湖を隔て 互いに独り 夜雨を聴く身
我が家は 家とは名ばかり ただ四方に壁があるだけのもの
けれど 上手くやる術(すべ)を身に付けて出世するつもりはない
思うのだ
読書に励むあなたの髪も きっと白くなっているのだろうと
谷の向こうで 猿が悲しげに泣き叫んでいる
瘴気渦巻く谷の中 ゆらゆら揺れる葛(かずら)の上で

500:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/24 10:45:53.13 s/eeAGMe.net
おはようございますよ
せっかく咲いた山桜が春の嵐に叩かれて散ってしまいましたが、よくしたもので、普通の桜がそろそろ咲き始めましたよ
小さなウグイス餅さながらのメジロどもが花の蜜を吸っているのを見ると、本当に春が来たんだなと思いますよ
我々の暦では3月の24日ですが、旧暦で行けば今日はまだ2月の13日なのですよ
だから、漢詩で2月頃に花や柳や春のことを詠んだものがあるのは当然なのだなと、改めて実感致しましたよ

ところで今、京都で“ちゃーひー”なる日本茶とコーヒーをブレンドした飲み物が流行っているそうですよ
香港の“半分半分(ハーフ&ハーフ)”は、コーヒーと紅茶を別々に作っておいて飲む時に合わせるという代物ですが、
“ちゃーひー”は茶葉とコーヒー豆が同じティーパックの中に入っていて、抽出時間が短いとお茶に近く、逆に長いと
コーヒーに近いそうですよ
だから、どんなものなのかちょこっと飲んでみてーと思いながら、今日は龍井茶と紅茶をブレンドしてみましたよ
……飲めねーことはねーですが、別々の方が旨ーと思いましたよ


それでは今日も一つ行ってみますよ

501:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/24 10:47:05.48 s/eeAGMe.net
  『夢江南』  by温庭?

千萬の恨み
恨みの極まれるは天涯に在り
山月は知らず 心裏の事
水風に空しく落つ 眼前の花
碧雲 揺曳(ようえい)して斜めなり

梳洗(そせん)罷(おわ)り
独り江楼に倚(よ)りて望む
過ぎ尽くす千帆 皆 是れならず
斜暉(しゃき)は脈々として 水 悠々
腸断す 白蘋(はくひん)の洲(うきす)

502:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/24 10:50:37.48 s/eeAGMe.net
あらら、作者の名前で躓いてますよ
申し訳ねーですよ
?の部分は竹冠に均と書きますよ

503:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/24 10:51:52.79 s/eeAGMe.net
仕切り直して焼く行ってみますよ


願いは限りなく
とりわけ強く請い願う
逢いたい
遥か遠くのあの人に
この世の誰も知らないだろう
今にも胸が張り裂けそうな私の心を
川風に吹かれ 花は 空しく水面に舞い散る
そして 穏やかに青空を横切る 白い雲


髪も服も化粧も みんな綺麗にして
ただ独り
ベランダから川を眺める
船はたくさん行き交うけれど 
あの人の姿は何処にもない
傾く夕陽が光の腕を差し伸べる
水は素知らぬ顔で流れるだけ
通り過ぎる 一群れの白い花咲く浮草が 
とても哀しい

504:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/31 12:01:51.38 PybV9aa3.net
こんにちはですよ
今日で3月が終わりますよ
来年まで会えないのはちょっと寂しいですが、仕方ねーですよ
どの日だって来年までまた会えねーのですよ
でも、去るものがあれば来るものもあるのですよ
さっき、近所の方から模様の書いた茹で玉子を貰いましたよ
よくよく考えたら、今日はイースターなのですよ
神仏混合信仰者の私ですが、クリスマスやハロウィンにケーキを食べることはあっても、
イースターに茹で玉子食べたことはねーですよ
そうそう、昔タイを旅行した時、あちらでは炭火で丸ごと卵を焼いていましたよ
出来上りに醤油をかけて食べるのですが、結構旨かったですよ
台湾のお茶玉子ともまた違っていいお味でしたよ


さあ、それではお昼ご飯の前にひとつおいて行きましょう

505:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/31 12:04:31.55 PybV9aa3.net
  『減字木蘭花』  by李清照

担上の売花 
買い得し一枝より 春 放たれんと欲す
涙の染めて軽く*均(あまね)し
猶(な)お*丹(あか)き霞を帯びる 暁露(ぎょうろ)の痕(あと)

郎が猜(うたが)い 道(い)うを怕(おそ)る
奴の面(おもて)は 花の面の好(よ)きに如(しか)ずと
雲鬢(うんびん)に斜めに簪(かんざ)し
徒(いたず)らに 郎をして比べ並らび看せしむを要しむる

*均う:本当は土偏が要りません
*丹き:正しくは丹+さんづくりです

506:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/31 12:05:32.06 PybV9aa3.net
ヤックー!


物売りが 花の小枝を担いで売り歩く
一枝買い上げてみると そこから春が広がるよう
一輪一輪を 涙のようにそっと包むのは
まだほんのりと赤みを残している 優しい朝露の跡

あの人に言われたらどうしよう
“君より花の方が美しいね”
でも聞いてみよう
結い上げた髪に 花を斜めにかざしてみて
ねえ 花と私とどっちが綺麗? 答えて

507:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/07 08:56:22.39 hxx7Yq5o.net
おはようございますよ
昨日からひでー雨風ですよ
こちら大阪は、今は雨はどうってことねーですが、風がまだ強ーですよ
皆さんのところは大丈夫ですかよ
大丈夫なところの人もご用心ですよ
やべー状況の人は大事を取った方がいいですよ
よくねーことは針小棒大に考えて、後で笑い飛ばせばいいだけですから
花は散ってもまた咲きますよ
でも、幹が折れたら葉も花も実も無くなるのですよ
賢く嵐をやり過ごしましょうよ

こんな日には綺麗な詩がいいですよ
それでこれを選びましたよ
楽しんで頂けたら嬉しーですよ

508:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/07 08:57:25.96 hxx7Yq5o.net
  海棠渓  by薛濤

春は風景を教(し)て 仙霞を駐(とど)めしめ
水面の魚身 総て花を帯ぶ
人世(じんせい)思わず 霊卉(れいき)の異(い)を
競って紅纈(こうけつ)を将(も)って 軽沙を染む

509:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/07 08:59:42.23 wVAlgRkp.net
適当ですよw


春は その風と光の中に 仙界の霞を漂わせ
水中に遊ぶ魚はどれも 水面に映る花影を纏う
誰も知らない この不思議を
競うように 河原の白砂を紅絞りで染めようとする
神聖な海棠の花の心を

510:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/14 07:15:33.17 gwp9+QaN.net
おはようございますよ
昨日は結構揺れましたよ
皆様は大丈夫でしたかよ?
揺れが収まってから急いでパンツ穿いて、服着て、ご飯食べたと電話で友達に話しましたら、
おバカ!と叱られましたよ
「ご飯食べるより先に化粧でしょ、他所へ避難しなきゃいけないかもしれないのに、あんた
 スッピンで行く気?みっともない」
そう言われましたが、私はやっぱりご飯の方が大切ですよ
避難先で化粧を落とす余分な水なんぞ無い、むしろそんな余分があるなら飲み水に回した
方がいいと思うのですよ
あれから何度も余震がありましたが、どうか大事にならず鎮まってほしいですよ


では、今日の詩行ってみますよ

511:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/14 07:16:21.41 gwp9+QaN.net
  『奉和聖製立春日侍宴内殿出翦綵花応制』   上官婉児

密葉(みつよう) 裁(た)つに因(よ)って 吐(ひら)き
新花 翦(き)るに逐(お)いて舒(の)ぶ
條(えだ)に攀(よ)づるは 謬(あやま)たずと雖(いえど)も
蕊(ずい)を摘むは なんぞ虚なるを知らん
春 至れば 由来 発し
秋 還(かえ)れど 未だ肯(あえ)て疏(そ)ならず
借問(しゃもん)す 桃は李を將(たす)くるも
相乱るるは 何如にかせんと欲(ほ)っす

512:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/14 07:17:33.90 gwp9+QaN.net
いい加減ですよw


茂り過ぎた葉を切り落とし 光と風の通り道を開いてやれば
ほら そのお蔭で新しい花がどんどん育って行く
枝によじ登るのは まあ いいけれど
いくら摘んだところで 花は尽きたりしない
春が来れば また新しい芽が出て花が咲き
秋になったからといって 枝はそうそう減るものじゃなし
ところで ちょっとお尋ねする
モモはスモモを助け その樹下に人が争って押し寄せ 小道が出来るものだが
肝心のモモとスモモが花を競っているのは いったいどうした事だろう

513:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/21 14:30:58.43 7P3ykPRC.net
こんにちはですよ
雨は上がりましたが、風が結構冷てーですよ
今日は揚げ焼売にタコ焼きで、遅い目の飲茶してますよ
どっちもお醤油を垂らすと、これまた妙にアジアンテイストが深まるのですよ
どうしてこうなったのかはよくわかりませんよ
本当は肉団子と春雨のスープも付けようと思っていましたが、お腹が空いたのでそれは晩に回しましたよ
で、メインディッシュを八宝菜にすれば野菜不足をばっちり補えますよ
うんうん
人間、身体が資本ですよ
ああ、そうそう
そろそろ“こと座流星群”が見頃ですよ
ピークは22日の夜9時頃だそうですから、その時分に東の空を見てるといいですよ
星風吹という訳にはいかねーですが、通り過ぎるまでに「流れ星」を3回言えるかどうかチャレンジですよ


さてさて、今日の詩行ってみますかよ

514:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/21 14:31:55.25 7P3ykPRC.net
  『聞歌』  by李商隠

笑みを斂(おさ)め 眸(ひとみ)を凝(こ)らして 意 歌わんと欲す
高雲 動かず 碧 嵯峨(さが)たり
銅臺 望むを罷(や)めて 何処にか帰り
玉輦(ぎょくれん) 還(かえ)るを忘るる事 幾多(いくばく)ぞ
靑冢(せいちょう)の路辺 南雁 尽き
細腰宮裏 北人 過(よぎ)る
此の声の 腸(はらわた)断つは 今日のみに非ず
香 *消え 燈 光り 爾(なんじ)を奈何(いかん)せん


*消え:本当は火+也です

515:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/21 14:33:29.73 7P3ykPRC.net
気合いを入れて誤訳しますよw


歌姫は真顔になり 天を見詰めると 心を込めて歌い始めた
その声に 空高く行く雲も留まり 険しく聳ゆる緑深き山々さえ耳を傾ける
銅雀臺で今は亡き帝を祭れと言われた宮女達は いったい何処へ行ったのだろう
朝廷を捨て 都を離れた帝が遊び呆けた日々は いったいどれほど長かったことだろう
帝の為に蛮族へ嫁がされ 一生を終えた人の塚の傍には もう南へ帰る雁の姿はない
帝の為に細腰を望み 死者まで出した女人達の居た宮跡は 今は時折北の他所者が通るばかり
彼女の声がこんなにも胸を締め付けるのは それが過去の悲しい出来事だからではない
香が燃え尽きようとし 灯が最後の輝きを放とうとしている今 
歌姫の運命の前に無力な自分が悲しい

516:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/29 23:20:39.95 SFACMmbB.net
今晩はですよ
今夜で前半の連休はお終いですよ
でも、G.Wは日本人には関係あるけど、外人には関係ないのに、旅行の宿泊費などが高くなるのが
とても不思議ですよ
遊びに出る人も多いでしょうが、案外、故郷の様子を見に……というのもありそうですよ
でも、盆や正月と違って、順番に休んで良さそうなものが、どうして全国同じ日なのでしょうか?
これも不思議ですよ
まあ、休める人も休めない人も、みんなご安全にあってほしいと思いますよ


そんなこととは全然無関係な今日の詩、行ってみましょうか

517:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/29 23:21:17.19 SFACMmbB.net
  『慈烏夜啼』  by白居易

慈烏(じう) 其の母を失い
唖々 哀音(あいいん)を吐く
昼夜 飛び去らず
経年 故林(こりん)を守る
夜々(やや) 夜半に啼き
聞く者 為に襟を*濡(うるお)す
声中 告訴するが如し
未だ反哺(はんぽ)の心を尽さずと
百鳥 豈(あ)に母無からんや
爾(なんじ)独り 哀怨(あいえん)深し
応(まさ)に是れ 母の慈しみ重くして
爾をして悲しみ任(た)えざら使(し)むべし
昔 呉起なる者有り
母没すれども 喪に臨まず
嗟哉(ああ) 斯(こ)の徒輩(とはい)
其の心 禽(きん)に如かず
慈烏 復た慈烏
鳥中の曽参(そうしん)たり


*濡(うるお)す:本当は雨冠の下にさんずい+占という字です

518:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/04/29 23:22:18.71 SFACMmbB.net
こんなものかとw


母を亡くしたカラスが 哀しげに鳴いている
昼が過ぎ 夜になり それでも飛び去ろうとはしない
まるで 母の巣のある林を守るかのように
夜毎 夜中の切ない叫びは聞く者の胸を打ち 誰もが涙せずにはいられない
カラスは訴える
私はまだ母の恩に報いていないのだ 孝養をつくしていないのだ と
どの鳥にも母はいる
だのに どうしてカラスだけがそれほどまでに嘆き悲しむのか
それはきっと 母が子を心から慈しんで育てたから
その思いを受け止めたから カラスは耐え難い悲しみを味わっているのだろう
昔 呉起という武将がいた
彼は母親が亡くなった知らせを受けても 葬儀にさえ出なかった
ああ このような輩 
身は人でも 心は鳥にも及ばない
それに比べ カラスよ 情深き鳥よ
お前は鳥の中の曽参(孝行者)だ

519:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/12 14:12:22.92 gRLFPz5b.net
こんにちはですよ
久々にアク禁なんぞ食らってしまいましたよ
私も一生懸命に遊ぶのは大好きですが、アク禁になるほど熱心には成れねーですよ

ところで、今日は母の日ですよ
でも、うちじゃあ何もしねーですよ
世間様が決めた日に取って付けたようなことをするより、普段からのふれあいの方が大事だと思うのですよ
ちょっとしたことの積み重ねで、家族が穏やかにいられたら、それが何より幸せな気がしますよ
もちろん、人生は波瀾万丈
明日は何が起きるかわかりませんが、本当の意味で人間関係が築けていたら、大事にぶち当たっても
一緒に乗り越えていける
そんな気がしますよ
まあ、それは家族に限ったことじゃねーですが
願わくば、他人様に優しく有りてーし、他人様からも優しくされてーですよ


いろんなことを思いながら、今日の詩はこれですよ

520:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/12 14:19:10.43 gRLFPz5b.net
  『擬古 其八』  by陶淵明

少時 壮にして且つ*励(はげし)く
剣を撫して 独り行遊す
誰か言う 行遊 近しと
張掖より幽州に至る
飢えては 首陽の薇(わらび)を食らい
渇しては 易水の流れに飲む
相知の人を見ず
惟(た)だ 古時の邱(おか)を見る
路辺に両(ふた)つの高墳あり
伯牙と荘周と
此の士 再び得難(えがた)し
吾 行きて 何をか求めんと欲す


*励く:本当は雁垂れ+萬が正しいです

521:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/12 14:20:58.21 gRLFPz5b.net
適当ですよw


若い頃は そりゃあ威勢が良くて 気を吐いて
この尚武の志を以って身を立てようと 当てのない独り旅に出たんだ
え? せいぜい近場だろうって? とんでもない
この国の果て 張掖から幽州に至るまで ずーっとだよ
腹が減ったら 義士のように首陽のワラビを食い
喉が乾いたら 壮士のように易水の水を飲んだ
でも 心から理解し合える友に出会うことが出来なくてさ
ただね 大昔の墓なら見たよ
道端に二つ 大きな墓だった
それは 真の知己を持った 伯牙と荘周の墓だったよ
互いが互いを支え合う こんな立派な人々は今じゃ何処にもいないだろう
そう思いながらジタバタしている自分は いったい何がしたいんだろうな

522:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/19 09:50:19.25 vcnrXGWm.net
こんにちはですよ
ようやくちょこっと初夏らしい気温になってきましたよ
今年は全てに遅れている、そんな感がありますよ
抹茶と言っても私にはお濃茶はムリですから、お薄を点てますよ
もちろん、作法も何も知りませんから適当にやってますよ
注意はたった2つ、自分が飲んでうめー!と思える濃さと量であること、もうひとつはガチャガチャしく
作らねーことですよ
他の料理でもそうですが、手早くやることと荒っぽく雑にすることは違うことなのですよ
例えば、合わせ酢を熱々ご飯にかけ回した後、さっさと切り混ぜるのと、ぐちゃぐちゃに混ぜ合わすのでは、
出来上りの酢飯の味が全然別物になるのと同じですよ
美味しいものが出来ると嬉しいですよ
それが得意になるともっと嬉しいですよ
料理に限らず、得意なものでいい気分になれたら最高だと思いますよ


そいじゃ今日の詩をひとつ

523:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/19 09:51:49.58 vcnrXGWm.net
  『五日観妓』  by万楚

西施謾(せいしまん)に道(い)う 春紗(しゅんさ)を浣(あら)えりと
碧玉 今時(こんじ) 麗華を闘わす
眉黛(びたい)は奪将(うば)う 萱草(けんそう)の色
紅裙(こうくん)は妬殺(とさつ)す 石榴(せきりゅう)の花
新歌一曲 人をして艶(うらや)ましめ
酔舞 双眸 鬢(びん)の斜めなるを歛(おさ)む
誰か道(い)う 五糸 能(よ)く命を続(つ)ぐと
卻(かえ)って 今日 君が家に死せむ

524:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/19 09:53:45.68 vcnrXGWm.net
こんなところでしょうか


あの西施は 紗を晒す田舎娘であった頃から美しかったというけれど
とりどりの碧玉が艶やかさを競う今なら 果たしてどうであったのか
くっきり引かれた眉墨は 憂いを無くすと言われる萱草を追いやり 
優雅な裳裾の紅は 晴れやかな石榴を嫉妬させるほど鮮やかだ
新しく歌いだす曲は 誰もを魅了して止まず
酔うてしなやかに舞う そのふたつの瞳
髪の乱れを抑える その手の優しさに心が乱れる
誰が言ったのだろう 五色の糸に命をつなぐ力があるなどと
それどころか 私は今日 君の家で恋死にしそうになってしまった


*5月5日に5色の糸を肘に括り付けると疫病が避けられる、という言い伝えがあり、
 これを「続命縷(ぞくめいる)」と呼んだそうです。

525:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/25 06:17:04.74 coKgsEdH.net
おはようございますよ
今日は5月最後の土曜日ですよ
橘の花の香りがどことなく漂って来ていい感じですよ
せっかくのこんな日にお出かけしない手はありませんので、今日は飲茶を早い目に切り上げて、
ひとつ電車に乗ってみますよ
山も良さげですが、人のまだ少ない海も良さげですよ
そんなところで頂くお食事もいいですよ
日常から少し離れるだけで、気分はとても変わりますよ
それで何か殻が破れて、いい方法が見つかったりして、気持ちが楽になることも有りますよ
という訳で、ちょっくらお出掛けしてきますよ
もちろんお財布と相談しつつ、ですよ


その前に詩をおいて行きますよ

526:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/25 06:17:56.23 coKgsEdH.net
  『与史郎中欽聴黄鶴楼上吹笛』  by李白

一たび遷客(せんかく)と為りて 長沙に去る
西のかた 長安を望めども家を見ず
黄鶴楼中 玉笛を吹けば
江城 五月 梅花落つ

527:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/05/25 06:20:32.85 coKgsEdH.net
訳は要らねーでしょうが、お約束なので


今は配流の身となり 長沙へ送られてしまった
西の方 長安の方へ目を凝らしても 我が家は見えない
黄鶴楼の中で 誰かが笛を吹いている
五月たけなわの川辺の町に 落梅花の調べが静かに降っている

528:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/02 16:23:29.39 VFXILSDq.net
こんにちはですよ
あっちこっち梅雨入りですよ
小さい子供が嬉しそうに傘を持って歩いてるのを見ると、本当に微笑ましく思いますよ
こんな季節に家のオカメインコが卵を産み始めましたよ
中々産まないので、もしかしたらこの子はオスだったのかしらん?と思い始めていたのですが、
まあ、性別がわかって良かったですよ
でも、一昨日の夕方、いきなり掌の中で産卵されたのにはびっくりですよΣ(・ω・ノ)ノ!
小学生の頃からずっと小鳥を飼い続けてますが、こんなことは初めてですよ
次もやられたらどうしようとドキドキしてますよ


気を落ち着けて、今日の詩行きますよ
おかしかったらごめんなさいですよ

529:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/02 16:24:10.66 VFXILSDq.net
  『細雨』  by李商隠

瀟洒(しょうしゃ)として 廻汀(かいてい)に傍(そ)い
依微(いび)として 短亭(たんてい)を過ぐ
気 涼しくして 先に竹を動かし
点 細くして 未だ萍(うきくさ)を開かず
稍(や)や促す 高々たる燕
微かに疎(まば)らにす  的々たる蛍
故園 煙草(えんそう)の色
仍(な)お近し 五門の青

530:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/02 16:25:04.56 VFXILSDq.net
あ、おかしいのはいつものことでしたよ
申し訳ねーですよ


軽やかに雨が降る ゆったり曲がる川の流れに沿うように
しとしと しとしと 細かな雨は小さな駅舎を通り過ぎる
先触れの涼しい風が 竹の葉をさやさや鳴らせば
浮き草さえ散らさぬ程の 小さな小さな滴が落ちて来る
空の高みを行くツバメは 少し急いで巣へ戻り
ホタルも葉陰に隠れたのか いつもより輝きが少ない
故郷の 雨に濡れた草の色も 
この都で雨に濡れている草と同じように きっと美しいことだろう

531:名無氏物語
13/06/02 23:59:09.85 PFd7bWaY.net
オカメさんが増えそうで、楽しみですねー

詩にもあるつばめ、今年も東京に来ました
ただ、巣が見当たらないんですよね
今のこの国が果たして、つばめたちの故郷に成りえているのか心配です

532:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:02:32.08 9Lj1I+BH.net
こんにちはですよ

>>531
>オカメさんが増えそうで、楽しみですねー
ありがとうございますよ
でも、残念ながら孵らない卵なので、すぐに取り上げてしまったのですよ

>>ただ、巣が見当たらないんですよね
>>今のこの国が果たして、つばめたちの故郷に成りえているのか心配です
街中ではツバメたちの巣が掛けられる場所が減っているのと、餌になる虫などが減っているので、
だんだん見かけ難くなっているようですよ
ただ、ツバメたちも知恵を絞っていろんな所に新しい住まいをみつけてはいるようなので、そちらで
増えればいいなあと思いますよ
野生の生き物には、人に飼われている動物とはまた別種の愛しさを覚えるのですよ

さてさて、雨の降らない梅雨ですよ
でもじわじわ湿気てますよ
暑いのも苦手ですが、湿度が高いのも苦手ですよ
この季節、食べ物が腐りやすいですが、人の気持ちも腐りやすそうですよ
お互い用心致しませうよ
糸を引きそうな脳味噌にちょっと喝を入れてみてーですよ

では、今日の詩行ってみるですよ

533:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:03:14.86 9Lj1I+BH.net
  『袁公濟和劉景文登介亭詩復次韻答之』 by蘇東坡

昏々として酔夢に堕つ
此の六月の溽(じょく)を奈(いかん)せん
君が詩は清風の如く
我が朝睡(ちょうすい)の足れるを吹く
登臨(とうりん)して佳句を得たり
江 白くして 湖の*清きを照らす
手を袖して 独り言わず
黙稿(もくこう) 已(すで)に腹に在り
是の時 風雨過ぎ
靄々(あいあい)として 雲 麓に帰す
疎星(そせい) 微月(びげつ)を帯び
金 火 争いて伏(ふく)せらる
惜しいかな 此の清景(せいけい)
変滅して 逐(お)う可(べ)からず
帰り来たって 君の詩を読めば
耿々(こうこう)として 目に在るが猶(ごと)し


*清:本当はさんずい+(碌-石)です

534:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:04:28.84 9Lj1I+BH.net
この詩、結構長ーのでチョビチョビ厄いれますよ



ぼんやりしている
昨夜の酒が残っているのか それとも夢の続きなのかというほどに 
この6月の蒸し暑さ 
いったいどうにかならないものか
寝床でうだうだしているそんな私を目覚めさせてくれるのは
あなたの爽やかな風のような詩
この美しい言葉は 美しい自然さながら
川面は初夏の日差しにキラキラ輝き 湖面は空を映して青く澄む
あなたは手を袖に入れ 何も言わなかったが
腹の中ではすでに詩稿が仕上がっていたのだろう
やがて風雨がおさまり 雲がたなびきながら山の麓に寄せ行けば
少しづつ姿を現し始めた星々に 月が光を分かち与え
輝きを誇る金星と火星も月には及ばず その配下に置かれる
残念なことに この清らかな景色は刻々移り変わり 一時たりとも留まらない
けれども あなたの詩を読めば
そこに居なかった私にさえ その情景が鮮やかに浮かび上がる

535:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:05:05.08 9Lj1I+BH.net
却(かえ)って思う 少年の日
声価(せいか) 場屋(じょうおく)に争いき
文は水を翻(くつがえ)すが如くに成り
賦は作(な)す 叉手(さしゅ)の速やかなるを
秋風 鴻雁を起こし
我も亦(ま)た華躅(かちょく)を継げり
那(な)んぞ知らん 君が*曾登(そうとう)として
独り荊山(けいざん)の玉に泣かんとは
相見る 南新の道
青衫(せいさん) 破幅(はふく)を垂る
早く 事の大いに繆(あやま)るを知らば
恨むらくは 十年読まざるを
嫌う莫(な)かれ 馮唐(ふうとう)の老を
終に勝る 賈誼(かぎ)の哭(こく)するに


*曾登:両方とも足偏が要ります

536:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:05:48.23 9Lj1I+BH.net
yaku


思い出してみる 若い日のことを
私達は名声と評価を試験場で競い合っていた
文章は 水が流れる如くに出来上がり
賦は 温八吟の如く 手を組むたび速やかに一韻が生まれた
秋風が吹き 雁が空に連なる頃
私もまたあなたに続いて名誉を得た
それが 私の前をずっと歩んでいると思っていたあなたが
まさか 才を生かす場もなく 疲れ苦しんで嘆いていようとは
全く思いもかけないことだった
南新の路上で出会った時 
あなたの制服は擦り切れ ところどころ縁が垂れ下がっていた
もっと早く あなたの実情を知っていたら 何か力になれただろうに
馮唐のように下級官吏のまま老いて行くのだなどと そんな風に嘆かずに
賈誼のように都を遠く追われて慟哭するよりずっとましだから

537:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:06:21.86 9Lj1I+BH.net
今年 復(ま)た僚と為り
旧好 重続(ちょうぞく)を許さる
升沈(しょうちん) 何ぞ道(い)うに足らん
等しく是れ蕃と触と
共に湖山の主と為り
出入して *澗谷(かんこく)を窮(きわ)めん
衆 馳するも 君 争わず
人の棄つるは 我が欲する所
何れの時か 神武門(しんぶもん)
相約して 冠服を掛けん

538:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/09 15:07:40.25 9Lj1I+BH.net
ラストですよ


今年 再び同僚になった
古なじみとして前のように付き合い続けられる
官位の上下なんかどうでもいい
ああ カタツムリの角突き合いと大差なし
そんなことより 湖とその周りの山々の主になって歩き回り
隅々までしっかり知り尽くそうじゃないか
世間が名利を求めて走り回っても あなたはそこに加わることなく
他人が関心を示さぬ所にこそ 私の求める所がある
いつの日か 二人で官を辞し
神武門に制服を掛けて どこかへ隠棲しようじゃないか

539:名無氏物語
13/06/12 15:27:27.18 ksrrrhxn.net
今年また君と同じ職場
これからも続くむかしの竹馬
官位の上下は気にしない
蝸牛の角のみぎひだり


どうせ散文なら漢詩のエッセンスであるリズムと韻を再現してみたいね

540:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/16 10:41:42.43 6QrB/F6p.net
こんにちはですよ

>>539
おやおや、ようこそですよ
素敵な言葉をありがとうございますよ
もし、よろしかったら詩も訳も全文どどーん!と投下して下さいですよ
遠慮なんて全然不要ですよ

あ、さてさて
やっとちょびっと雨が降りましたよ
草木がちょびっと息を吹き返したようで、何となく嬉しいですよ
でも贅沢をいうなら、もう何日か降って地面の下に蓄えられるになって欲しいですよ
我々ヒトが使う水も元をただせば天から降る雨で、雨は決して家の外の生き物の為だけではないのですよ
てな訳で、今年も節水・節電ガンバるつもりですよ


で、今日の詩はそんなこととは全然無関係ですよ

541:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/16 10:43:40.07 6QrB/F6p.net
  『潭州』  by李商隠

潭州(たんしゅう)の官舎 暮楼(ぼろう)空し
今古(きんこ)端無(はしな)く 望中(ぼうちゅう)に入る
湘涙(しょうるい) 浅深(せんしん)として 竹色(ちくしょく)に滋(しげ)く
楚歌 重畳(ちょうじょう)として 蘭叢(らんそう)を怨む
陶公の戦艦 空灘(くうたん)の雨
賈傅(かふ)の承塵(しょうじん) 破廟(はびょう)の風
故園(こえん)を目断(もくだん)するも 人 至らず
松醪(しょうろう)の一酔(いっすい) 誰と同(とも)にせん

542:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/16 10:45:10.33 6QrB/F6p.net
ややくですよw


夕闇迫る潭州の役所は ひっそり静まり返っている
そこに佇んでいると 昔のこと 今のこと とりとめもなく思いを馳せてしまう
湘江の辺で二人の妃が流した涙は 浅く 深く 竹の肌を斑に染め
楚から追われた屈原の悲しい歌は 繰り返し 繰り返し 蘭の茂みを吹き抜ける
かつて 陶侃の戦艦が勢いよく行き交った瀬に  今はただ空しく雨が降っている
不吉な鳥が天井に集まり 怯えていた賈誼の家は 寂れた廟となり もはや風が通り過ぎるだけ
道の果ての果て 故郷へ一心に目を凝らしても 心待ちにする友の姿はない
この薫り高い松酒を いったい誰と酌み交わせばよいのだろう

543:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/22 18:44:56.95 FVLUNUwd.net
こんばんはですよ
いつの間にか夏至を迎えてしまいましたよ
こちらでは夏祭りの幟があちらこちらで立ち始めましたよ
来週の日曜は大阪三大祭のひとつ、愛染祭ですよ
張り切ってヨーヨー釣りの特訓ですよ
でも、ヨーヨー釣りの風船は膨らますのが大変なのですよ
かといって、普通の風船じゃダメなので、やっぱり松屋町へ走りますよ
最新のおもちゃは希少ですが、キッチュなおもちゃ、レトロなおもちゃ、お宝おもちゃがいっぱいなのですよ
ついでに、交差点近くの某お寿司屋さんにも寄りますよ
思うだけですんげーシアワセ!な気分になれる、昔ながらの本当に旨いお寿司なのですよ
で、来週はお祭りを楽しんで、お宮の近くのお蕎麦屋さんでめっちゃ旨い蕎麦食べて、感激にひたろうと
今から計画している訳ですよ
ああ、大阪人で良かったですよ♪


で、今日の詩は、そんな私の気持ちとは全然無関係ですよw

544:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/22 18:46:04.87 FVLUNUwd.net
  『蘇小小墓』  by李賀
                       
幽蘭(ゆうらん)の露
啼(な)ける眼の如し
物の同心を結ぶ無く
煙花は翦(き)るに堪えず
草は茵(しとね)の如く
松は蓋(かさ)の如し
風を裳(しょう)と為(な)し
水を珮(はい)と為す
油壁(ゆうへき)の車
夕べごとに相待つ
冷ややかなる翠(あお)き燭(ともしび)
光彩を労(わずら)わす
西陵の下(もと)
風 雨を吹く

545:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/22 18:47:14.92 FVLUNUwd.net
どうでしょうねえ


ひっそり咲いた蘭に
まるで涙がこぼれたような 一粒の露
永遠の愛を交わすことなく
愛しい気持ちを絶つこともなかった
いまや 敷物のように 草は足元に広がり
傘のように 松は頭上に広がる
翻る風があなたの衣裳
走る水があなたの帯玉
漆塗りの輿(こし)に乗り
毎夕 恋しい人と待ち合わせたのは 遠い日のこと
冷たく青い鬼火が ふらふら彷徨う
いつか西陵で変わらぬ愛を誓おうとしたものを
無情の風が 二人の涙を吹き散らす

546:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/30 10:05:03.38 n0HjRodE.net
おはようございましよ
今日は先週お伝えした通り、愛染祭ですよ
朝からテンション高いですよ、ええもう
飲茶に肉餃子(但しニンニク抜き)、から揚げ&チャアハン添えで腹パンパンでございますよw
これで昼食抜きで特訓して、いい具合にお腹が減ったところで出陣できますよ
天気予報では何とか持ちそうなのですが、こいつがクセモノで全然油断できねーのですよ
何故かと申しますと、昔から“愛染パラパラ”という言葉があって、このお祭りの3日間は昼間
どれほど晴れていようと夕刻には雨がパラつくことが多いのですよ
その所為で、本当に相手を思い合っている人々はより幸せに、そうでない人々は縁が切れて
しまうそうですよ
人の心というものは、案外簡単なことで露呈してしまうものなんだなあと思いますよ
さてさて、お腹が減ったので朝ご飯にしましょうよ
白いご飯にトマトの味噌汁、卵焼きにアジの開き、ナメコおろしに豆板醤
こんなもので軽く済ませてしまいますよ

おっと、その前に今日の詩を

547:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/30 10:05:50.79 n0HjRodE.net
  『漁歌子』  by徐積

水の曲(くま) 山の隈(くま) 四、五の家
夕陽の煙火(えんか) 蘆花(ろか)を隔(へだ)つ
漁唱(ぎょしょう) 歇(や)み
酔眠 斜めなり
綸竿(りんかん) 蓑笠(さりゅう) 是れ生涯

548:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/06/30 10:07:58.72 n0HjRodE.net
あらら、挨拶がおかしいですよ
申し訳ねーですよ
改めまして、おはようございますよ
訳行きますよ


右に左にうねる川
その上流の山裾に 家がぽつぽつ四つ五つ
夕日の中 アシの穂の向こうにかまどの煙
漁り歌が止むときは
酔いがまわって眠るとき
大事なものは 釣り糸 釣り竿 蓑に笠 
これが暮しの全て

549:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/07 NY:AN:NY.AN jQEIJhNk.net
こんにちはですよ
みなさん、お元気ですかよ
七夕飾りを作っていたら、意外に時間がかかっちまいましたですよ
まあ、作りかけた時に今年初のセミの鳴き声を聞いたもので、帽子かぶって網と虫かご持って
外へ行ってしまった自分が悪いのですがよ
今時の笹は根元に水をやりつつでないと、すぐに葉っぱがチリチリになってしまうのですよ
ほんにやりにくいったらありゃしねーですよ
で、ふと思ったのですが、織姫はそのまんま“織姫”と呼ぶことも多いのですけれど、彦星は
“彦”とは呼ばねーで、星とワンセットで“彦星”と呼ぶことが多いですよ?
元々ただの“彦”ではなく“牽牛”という名前らしいですから、せめて“牛彦”とか呼んであげたら
よかったんじゃねーのではと思うのですよ

今夜は七夕なので、夕飯はおそうめんのお家が多いでしょうよ
うちはソーメンチャンプルーを提案したら家族に却下されたので、ソーメンとゴーヤチャンプルー、
イワシの塩焼きとナスの煮浸しにしましたよ
さて、そろそろお買い物に行きますよ
その前に今日の詩をどうぞ、ですよ

550:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/07 NY:AN:NY.AN jQEIJhNk.net
  『舟中夜起』  by蘇東坡

微風 蕭々(しょうしょう)として菰蒲(こほ)を吹く
門を開いて 雨かと看(み)れば 月 湖に満つ
舟人 水鳥 両(ふた)つながら夢を同じゅうす
大魚 驚竄(けいざん)して 奔狐(ほんこ)の如し
夜 深うして 人と物と相管(あいかん)せず
我独り 形影(けいえい) 相嬉娯(あいきご)す
暗潮 渚(しょ)に生じて 寒蚓(かんいん)弔(とぶら)い
落月 柳に掛って 懸蛛(けんちゅ)を看る
此の生 忽々(こつこつ)たり 憂患の裏(うち)
清境 眼を過ぎて 能(よ)く須臾(しゅゆ)ならんや
鶏鳴き 鐘動いて 百鳥は散じ
船頭(せんとう)に鼓を撃って 還(ま)た相呼ぶ

551:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/07 NY:AN:NY.AN jQEIJhNk.net
うそっぴーw


そよ風が吹いて マコモやガマを騒めかせる
雨なのかと思って船の戸を開けてみたら 月が明々と湖面を照らしていた
船人も 水鳥も きっと同じ夢を見ているだろう
何かに驚いた大きな魚が まるでキツネのように一目散に逃げて行く
人も ものも それぞれ勝手に過ごしている そんな夜更け
私だけが影法師と楽しく遊んでいる
流れの所為で近づいた岸辺から聞こえるのは ひっそり鳴く哀れなミミズ
傾く月を宿した柳の小枝から 頼りなくぶら下がるのはクモ
悩んで 苦しんで あっという間の人生だった
“良い時”というのは 目の前を通り過ぎるだけ
ニワトリが鳴き 朝の鐘が鳴れば 鳥たちは空へ飛び立ち
船は舳先で太鼓を打ち 船頭が威勢のいい声を響かせる

552:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/13 NY:AN:NY.AN /JP8Q01R.net
おはようございますよ
セミがとってもうるせー!ですよ
夏らしくてとても良いのですけれど
今日から関東はお盆ですよ
関西は来月ですが、この1ヶ月のズレというのは気候や自然の差から来るのではないか、
そんな気がするのですよ
だって、お盆の時期は海や山へ入るのを禁じられるところが有りますよ
東の方では、7月はまだ気温や水温がそれほど高くなく、平地に居るのと同じ感覚で分け入ると
とてもあぶねーと思うのですよ
逆に西の方だと、8月のその時期は気温や水温の変わり目でクラゲや毒虫の活動が盛んに
なるとかですよ
本当の所は知りませんですがよ
ところで、ご先祖様が東西にいらっしゃったり、海を越えていらっしゃったりすると、いったい
どちらのお盆に帰ってこられるのか、ちょっと大きな謎ですよ
生きてる人間の都合はともかく、ご先祖様の気持ちはどうなのでしょうよ
ご先祖様とお話が出来る方がいらっしゃったら、是非とも伺ってみたいところですよ

あ、もっちりカキコしてましたら、お出掛けの時間が来てしまいましたよ
関西人なのに何故か8月にお休みのねー私は、今日から3日間サマーバケイションなのですよ
何やら複雑ですよ
まあとりあえず行って参りますよ

553:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/13 NY:AN:NY.AN /JP8Q01R.net
  『遊長寧公主流杯池 二十五首之六』   by上官婉兒

清波 洶湧(きょうゆう)して 
碧樹 冥蒙(めいもう)たり
怪しむ莫(な)かれ 留歩するを
桂叢(けいそう)を攀(ひ)くに因(よ)る

554:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/13 NY:AN:NY.AN /JP8Q01R.net
訳の方が長ぇーですよw


とめどなく 清らかな水が昏々と湧き出す泉
どこまでも続く 碧玉のような見事な木々の生い茂る森
(そんな世界に限りなく憧れています、が)
此処に留まる私を怪しまないで下さい
それは 仙界からの使者のような方々に心惹かれている所為なのです

555:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/21 NY:AN:NY.AN 46yZhYtd.net
こんばんはですよ
何故だか思いがけないことが展開し、あたふたしてたらこんな時間になってしまいましたよ
それでも、参院選の投票にだけは行きましたよ
どんなことでも、文句を言っていいのは義務を果たしたものだけだと思ってますですよ
あ、さてさて
明日は土用丑の日ですよ
ウナギを食べると良いそうなのですが、実はそれには根拠がないそうですよ
個人的にはウナギは家ではなく、ちゃんとしたお店で食いてーですよ
だってねえ、高ぇーことは高ぇーですが、その分本当に美味ぇー!のですよ
江戸前のも好きですが、大阪のも好きですよ
こないだ行った伊勢のウナギもまた違った旨さがありましたよ
家で食べるなら、炊きあがったご飯の上に乗せてしばらく蒸らしてから、ひつまぶしにして食いてーですよ
ああ
明日は節約ご飯にして、明後日ウナギ食べますですよ
うむうむ


今日の詩はウナギとは無関係ですよ
ではでは

556:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/21 NY:AN:NY.AN 46yZhYtd.net
  瑤瑟怨  by*温庭イン

冰簟(ひょうてん) 銀床 夢成らず
碧天(へきてん) 水の如く 夜雲軽し
雁声(がんせい) 遠く瀟湘(しょうしょう)へ過(わた)って去る
十二楼中 月 自(おのずか)ら明らかなり

*温庭イン:インは竹冠+均です

557:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/21 NY:AN:NY.AN 46yZhYtd.net
適当ですよw


涼しげな竹すだれ 冷んやりしたシーツ
でも 私は覚めている
濃紺の空は茫漠と広がる海のよう 
ゆったり流れ行く雲
遠く 瀟湘へ渡る雁が鳴き交わす 
全てが眠りについた高楼の中 
独り 月だけが明るく輝いている

558:名無氏物語
13/07/22 NY:AN:NY.AN tFn0jFAW.net
同じく選挙行きました。
ごはんの上に乗せて食すのは江戸前の鰻のほうがいい、酒の肴にするのは関西の頭付いてるほうがいい、と思うのであります。
ここ数日の東京の夜は、今回の詩のように涼しいのであります。

559:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/27 NY:AN:NY.AN AUHHn6vl.net
おはようございますよ
このところ、雨というと妙に激しい、鉛筆みたいな雨がダーッ!と一気に降るのですよ
>>558も他の皆さんも、大丈夫ですかよ?
大雨で交通機関や道路がやられると、帰宅難民になってしまうのが困りものですが、
でも、人間が無事であればそれが何よりだと思いますよ
で、同じ天を仰ぐなら、同じ降るものを仰ぐなら、大雨より流星の方がずっといいですよ
今年も夏の流星群の季節がやって来ましたですよ
明日、28日の夜には東から南東の空にかけてみずがめ座流星群が、30日には
ほぼ同じような位置やぎ座α流星群がし、8月13日頃にはペルセウス座流星群が
ピークを迎えますよ
たまにはボーっとするのも良いと思いますよ


さて、今日の詩行ってみますかよ

560:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/27 NY:AN:NY.AN AUHHn6vl.net
  『清平楽』  by辛棄疾

茅檐(ぼうえん) 低く小さく
渓上 青々たる草
酔裏 呉音(ごおん) 相媚好(あいびこう)なり
白髪 誰家(いずこ)の翁媼(おうおう)ぞ
大児(たいじ)は豆を渓東に鋤(す)き
中児(ちゅうじ)は正に鶏籠(けいろう)を織る
最も喜ぶ 小児 無頼にして
渓頭に臥(ふ)して蓮蓬(れんほう)を剥(む)くを

561:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/07/27 NY:AN:NY.AN AUHHn6vl.net
こんなものでしょうか


ちんまりと 軒も低い茅葺の家は
勢いよく茂った青草の広がる 谷川のほとり
ほろ酔い加減の耳に届く 柔らかな江南の言葉が心地良い
あの白髪頭は 誰の家の爺さん婆さんだろう?
一番年嵩の子は 川の東の豆畑を鋤き
次の子は 一生懸命ニワトリの籠を編んでいる
遊んでばかりのチビさんは 手持無沙汰になったのか
河原に寝転び ハスの実を剥いている

562:juden張
13/08/02 NY:AN:NY.AN Xtw2dXv0!.net
為何漢文仍授於日本耶?

563:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/04 NY:AN:NY.AN 29ecHAbL.net
こんばんはですよ

>>562
歓迎 歓迎!
>為何漢文仍授於日本耶?
我覚得 很好

すみません、後は日本語になってしまいますよ

喜怒哀楽
人の“感動する心”は時代も人種も関係無いと思うのですよ
そして、それに共感する気持ちも同じだと思うのですよ
私は大変愚かですよ
だから、難しいことは全然わかりませんよ
でも、詩の言葉が私の心を動かすのですよ
雲無き夜空の満月が何処から見ても美しいように、素晴らしい言葉は万人の心を動かしますよ
それは金銀・宝石なんぞよりずっと凄い宝物ですよ
いつまでも、いつまでも、この宝物を大切にしたいと私は思うのですよ


あ、頭を使っているうちにすっかり夜になってしまいましたよ
夜更かししてるとナマハゲが来るそうですよ
生え際前線の後退はライダー&ヘルメッターの宿命とは云え、まだまだ死守してーお年頃ですよ
なので、詩を投下して布団に入りますよ

564:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/04 NY:AN:NY.AN 29ecHAbL.net
  『九曲詞』  by高適

鉄馬横行す 鉄嶺の頭(ほとり) 
西のかた *邏娑(らさ)を看て封侯(ほうこう)を取らん
青海 只今 将に馬に飲(みずか)わんとす
黄河用いず 更に秋を防ぐを

*邏娑:娑は沙+しんにゅうです

565:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/04 NY:AN:NY.AN 29ecHAbL.net
お約束なので一応


最強の騎兵達が 鉄嶺の地を闊歩する
誰もが西方を見 ラサ攻めで軍功に与かり 地位と名誉と財を得ようとしている
この青海で 彼らは今 まさに馬に水を飲ませるところ
毎年悩まされて来た秋の蛮族の襲撃に 今年は怯えなくてもよいのだ

566:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/18 NY:AN:NY.AN nMDbinem.net
おはようございますよ
うちの近所からは、もうセミがほとんどいなくなってしまいましたよ
暦の上でも盂蘭盆は終わり、今度は地蔵盆が来てしまいますよ
でも、私にはお盆休みがなかったのですよ
だのに、会社から帰ると家の中が親戚でごった返してて、かーなーり不幸な3日間でしたよ
仕事に行くのは、別に構わねーのですよ
土日祝・その他休日に働いてらっしゃる方はたくさんおられますよ
それは良いのですが、帰って来て寛げる居場所がねーというのは疲れが倍増するですよ
おまけに、気の合う相手ばかりじゃねーですから、要らないところでストレスも溜るですよ
それに、私は仕事に出てしまえば客のことは無関係で無問題ですが、その分、家族の誰かが
客の相手になりながら家の仕事をしてる訳で、いっそう負担が増えてる訳ですよ
迎えられる側ばっかりだった時には気付きませんでしたが、迎える側になってから親しい仲・
近い間柄でも幾分かは気遣いが必要だと思いましたよ


ではでは、今日の詩行ってみますよ

567:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/18 NY:AN:NY.AN nMDbinem.net
  『入若耶溪』  by王籍


*余皇(よこう) 何ぞ泛々(はんはん)たる
空 水 共に悠々たり
陰霞(いんか) 遠岫(えんしゅう)に生じ
陽景(ようけい) 回流を逐(お)う
蝉(せみ) 噪(さわ)いで 林 逾々(いよいよ)静かに
鳥 鳴きて 山 更に幽(ゆう)なり
此の地 帰念を動かし
長年(ちょうねん) 倦遊(けんゆう)を悲しむ


*余皇:余、皇とも舟偏が付きます

568:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/08/18 NY:AN:NY.AN nMDbinem.net
いつもの出鱈目をw


美しく飾られた船が ゆったり進む
果てしなき空の下 川は滔々と流れる
遥かな山並みは おぼろに霞み
日は 渦巻く流れに映えて煌めく
蝉しぐれだけが響く 静かな林 
小鳥の声が 山深く吸い込まれて行く
このままここで ひっそり隠棲したいと思う
任地を回る生活には もううんざりしているのだ

569:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/01 09:13:12.20 9fLqqESM.net
おはようございますよ
皆さんお変わりねーですかよ

“良くないことは集団でやって来る”と言うそうですが、本当にそうだと思いましたよ
休みはねーわ、ここはデータ流出騒動で書き込めねーわ、その他etc.
全くもう甚だ迷惑な2週間でしたよ
しかし、その間に世間様はすっかり秋っぽくなってますよ
昨日久しぶりに電車なぞに乗ってみましたら、夏まんまの冷房が利いていて結構寒かったですよ
日中は仕方ねーですけど、朝晩は冷房の温度を少し上げていいんじゃねーかと思いましたよ
でもって、そろそろお茶が美味しくなってきましたよ
飲茶の点心も、冷やした冬瓜の煮物のようなさっぱり系から、トリだんごの甘酢餡かけみたいな
しっかり系に変りますよ
願わくば、穏やかな季節が長くあって欲しいですよ

では今日の詩、行ってみますかよ

570:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/01 09:13:49.64 9fLqqESM.net
  『宿建徳江』  by孟浩然

舟を移して 煙渚(えんしょ)に泊まれば
日 暮れて 客愁(かくしゅう)新たなり
野は曠(ひろ)く 天は樹に低(た)れ
江は清く 月は人に近し

571:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/01 09:15:19.74 9fLqqESM.net
こんな感じでw


黄昏る渚に船を停めた
瞬く間に陽は落ちて 一層深い孤独に包まれる
野は ただただ果てしなく広く
空の果ては 樹の根のかたのずっと向こう
片時も留まらぬ水の清き流れ
寂しい私に寄り添うように 月が夜を照らしている

572:名無氏物語
13/09/08 22:11:51.81 a1hWyQLK.net
良スレ発見!

573:名無氏物語
13/09/08 22:21:16.01 a1hWyQLK.net
漢詩を訳すうえで音韻を意識する必要はありますか?

574:名無氏物語
13/09/10 11:36:42.53 bSrAfUE1.net
嬉しいスレ発見!

できれば 韻目もお願いしたいです

575:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/15 11:45:37.54 BoYEV3CP.net
こんにちはですよ
台風ですよ、大きいですよ、皆さんお気を付けて下さいよ


>>572
ありがとうございますよ
どうぞ楽しんで下さいよ

>>573
えー、本当は必要なのかも知れねーですが、私は全然意識した事ねーですよ
>>1にある通り全くの『我的翻訳』ですし、そもそもどうしてこんなことやってるかと言えば、
そこに何が書いてあるのか知りたかっただけで、本当にまるっと出鱈目ですよ

>>574
褒めて頂いたのにこんなお返事で申し訳ねーのですが、韻目の件は無理ですよ
私はアホなので難しいことを求められても出来ねーのですよ
自分が理解していないことを他人様に説明出来る道理はありませんよ
賢いことはちゃんとした人に訊かれる方が宜しいですよ


あー、さてさて
せっかくの連休ですが、お出掛けする人もお出掛け先にいる人も、どうかご安全にですよ
皆さんのご無事を願いながら、今日の詩行ってみますよ

576:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/15 11:46:17.71 BoYEV3CP.net
  『金陵城西楼月下吟』  by李白

金陵 夜 寂(せき)として涼風発(おこ)り
独り高楼に上りて 呉越を望む
白雲 水に映じて空城を揺(ゆす)り
白露 珠を垂れて秋月に滴(したた)る
月下に沈吟(ちんぎん)して 久しく帰らず
古来 相接(つ)ぐもの 眼中に稀(まれ)なり
道(い)い解(え)たり *澄江(ちょうこう)浄(きよ)きこと練(ねりぎぬ)の如しと
人をして 長く謝玄暉(しゃげんき)を憶(おも)わ令(し)む

577:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/15 11:47:54.44 BoYEV3CP.net
や~く~?


静かな金陵の夜 涼しい風が吹いている そんな時間
一人高楼に上がって 遥かな呉越の地を眺めてた
空っぽのお城みたいな白雲は 川の流れのままに揺れ
珠のような白露の澄んだ輝きが 秋の月に跳ねて行く
その冷たい月明かりの下 ずっと小声で歌ってた
古今の詩人で 自分が皆にその良さを語り継ぎたいと思えるようなのは 滅多にない
でも 『澄江浄きこと練の如し』なんて 凄くいい言葉だ
だから私は昔から大好きなんだ 謝玄暉が

578:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/23 12:09:52.33 ULJbjbpL.net
こんにちはですよ
朝がいきなり肌寒くなりましたよ
熱々胡麻団子が旨ーのですよ
あんこがどうも苦手という方は、しっかり握った塩結びを団子型に丸めて胡麻をまぶして揚げると良いですよ
あー、龍井茶も旨ーですよ
薄目に切ったカボチャやサツマイモの揚げたのもいい点心になりますし、変わったところでは
少し甘めのきんぴらごぼうで小さめの寄せ揚げなんかも良いですよ
美味しいものが出回る秋はとても楽しみな季節ですよ
そうそう、今日は早くも秋彼岸の中日ですよ
お参りに行って、ついでに屋台をひやかして来ましょうよ
金魚すくいとヨーヨー釣り、それに古道具屋は外せませんよ
せっかくのお休みは楽しく過ごしたいものですよ


で、今日の詩はそんなこととは全く無関係ですよ
ほい!

579:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/23 12:10:36.10 ULJbjbpL.net
  『*覇橋寄内 其一』  by王士禎

太華 終南 万里遥かなり
西来(せいらい) 処(ところ)として魂の銷(き)えざるは無し
閨中(けいちゅう)にて若(も)し金銭の卜(ぼく)を問わば
秋雨 秋風 覇橋(はきょう)を過ぐ


*覇橋:覇はさんずい+覇が正しい字です

580:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/23 12:12:34.16 ULJbjbpL.net
素直に、へい


覇橋は太華山と終南山の辺 都は遥か万里の彼方
西へ向かう旅に出た時から 何処にいてもあなたが心配になる
もしあなたが私を案じ 部屋で金銭占いをするなら
私は秋雨が降り 秋風が吹く中 覇橋を通ったと出るだろう

581:あぼーん
あぼーん
あぼーん

582:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/29 15:35:43.24 1KrbV2Yh.net
こんにちはですよ
今日はとうとう9月最後の日曜日ですよ
秋の花と夏の花がそろそろ入れ替わりですよ
所によれば、もう既に秋の花ばかりになっているかもしれませんよ
本物の花も良いですが、お三時に菊花茶が美味しくなってきましたよ
菊花茶は氷砂糖なども少し入っているので、塩せんべいとも相性がいいのですよ
花が開く様子も見ていて楽しいので、耐熱ガラスの急須や茶碗もいいですよ
ちょこっとした贅沢と、それを楽しめるというのは本当にありがたいことだと思いますよ
そうやって笑っていられる時ばっかりじゃありませんが、だからこそ笑えることは嬉しいですよ


それでは、今日の詩をどうぞですよ

583:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/29 15:39:06.40 1KrbV2Yh.net
  『望江道中』  by陸游

吾が道は非なるか 曠野(こうや)に 来たる
江濤(こうとう) 此(か)くの如し 
去りて何(いづ)くにか 之(ゆ)く
起つは 烏鵲(うじゃく)の初めて翻(ひるがえ)る後に隨(したが)い
宿るは 牛羊(ぎゅうよう)の下(くだ)らんと欲する時に及ぶ
風力(ふうりょく) 漸く帆力(はんりょく)の健(けん)なるに添い
艫声(ろせい) 常に雁声(がんせい)の悲しきを雑(まじ)う
晩来 又た入る 淮南(わいなん)の路(みち)
紅樹 青山 合(まさ)に 詩有るべし

584:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/09/29 15:40:51.81 1KrbV2Yh.net
どうでしょうw


私は道を間違えたのだろうか 草波揺れる原野に来てしまった
瞬間そう思った程 長江は広く豊かに波打っていた
さあ 何処まで行こう?
朝 夜明けに飛び立つカラスやカササギの後を追うように発ち
夕方 牛や羊が里へ下りる頃 宿に入ろう
帆にあたる風がだんだん強まると 船足もどんどん早くなる
艪を漕ぐ音は いつも雁の声が混じっているようで物悲しい
日暮れになって 船はまた淮南路に入った
紅葉した木々 緑の山 なんと素晴らしい
天然の詩がここにある


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