【勝手に】感じで漢詩【解釈】3at KOBUN
【勝手に】感じで漢詩【解釈】3 - 暇つぶし2ch300:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/02/25 11:05:28.51 EW06BEox.net
あ、「れき」の文字出てませんねえ
申し訳ねーですよ
そこは礫という文字の、石偏の部分が「白」になった文字ですよ

301:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/03/04 09:01:12.73 doLafa/c.net
おはようございますよ
春は名のみの風の寒さよ、と歌にありますが、げにげに風の冷たきことですよ
日溜まりはそこそこ暖かいですのにねえ

春と言えば恋なのですよ、安直ですが
いつも会える人のことを思うのも良いですが、詩や小説などではやはり離れ離れの恋というのが
なかなか良い題材だったりしますよ
今日の詩はそんなのを選びましたよ

ではどうぞ

302:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/03/04 09:01:55.72 doLafa/c.net
  『春雨』  by李商隠

新春に悵臥(ちょうが)す 白袷衣(はくこうい)
白門 寥洛(りょうらく)として 意 多く違(たが)う
紅楼 雨を隔てて 相い望めば冷やかなり
珠箔(しゅはく) 燈(ともしび)に飄(ひるがえ)り 独自(ひと)り帰る
遠路 応(まさ)に春の*宛晩(えんばん)たるを悲しむべし
残宵(ざんしょう) 猶(な)お夢の依稀(いき)たるを得たり
*玉當(ぎょくとう) 緘札(かんさつ)  何に由(よ)りてか達せん
万里の雲羅(うんら) 一雁(いちがん)飛ぶ


*宛晩:宛の字は本当は日偏が要ります
*玉當:當の字には王偏が要ります

303:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/03/04 09:02:48.60 doLafa/c.net
こいつは超適当なので信じちゃいけねーですよw


春だと言うのに 何もしたくなくて 白い袷(あわせ)を着たまま 身を投げ出した
恋人達で賑わう白門の辺りも 今日はひっそり 熱情だけが空回り
冷たく降りしきる雨の向こうには あの人と夢を結んだあの館
灯りに煌めく真珠の簾をかいくぐり 独り虚しくそこを立ち去る
今は遠い空の下 あの人も過ぎ行く春を惜しんでいるのだろうか
とある明け方 夢うつつに幻を見たような気がする
手紙に耳飾りを添えて送りたいけれど どうすれば届けられるだろう
薄霞む果てしない空を横切り 一羽の雁が飛んで行く

304:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/03/04 09:04:24.77 doLafa/c.net
ところで、先週ゼイタク茶をやらかした所為で蓮のお茶を切らしてしまいましたよ
仕方ねーので来週はちょっくら買い出しに行きますよ

ではでは

305:ミヤビ
12/03/04 15:23:14.62 +4bmECep.net
不自見故明、不自是故彰、不自伐故有功、不自矜故長

306:ミヤビ
12/03/04 15:24:22.23 +4bmECep.net
在天願作比翼鳥、在地願為連理枝~

307:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/03/18 10:49:02.46 b6MTumCS.net
おはようございますよ
昨日からお彼岸ですねえ
という訳で、けさは牡丹餅ならぬカスタード・タルトで飲茶しておりますよ
たまには良いものですね、朝から甘いものというのも

先週はちょっくらベトナムの古都フエとホイアンを巡ってきましたですよ
あちら、史跡には意外と漢字が多くありまして、碑文など読んでると結構楽しかったですよ
ただ、漢字が普通に読めるベトナム人と言うのは、今はほんの僅かなお年寄りだけで、
若い方は全く読めなくなってしまっていると聞きましたよ
勿体ないことだと思いますよ

旅立つ前はワクワクですが、帰る時になると何だか寂しくなるのですよ
もう少しここにいたい、そんな気がして
休みとお金が有限ですから無理なのですけれど

さあ、では今日の詩をどうぞ

308:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/03/18 10:49:44.72 b6MTumCS.net
  『金陵酒肆留別』  by李白

白門の柳花  満店 香(かんば)し
呉姫 酒を圧し  客を喚(よ)びて嘗(な)めしむ
金陵の子弟  来たりて相い送る
行かんと欲して行かず  各(おのおの)の觴(さかずき)を尽くす
請う 君  問い取れ  東流の水に
別意と之(これ)と  誰(いずれ)か短長なると

309:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/03/18 10:50:51.23 b6MTumCS.net
適当てんこ盛りでw


雅な白門に 柳絮が花のように舞い散る頃 店中が好い香りで満たされる
呉の若い娘達が新しい酒を絞り 道行く客を呼んで味見をさせるから
そんな最中に 金陵の若者達が私を見送ろうと集まってくれた
程々にするつもりが ついつい心のままに語り合い 互いの盃を重ねるばかり
君よ 東流する長江に尋ねてみてはくれまいか
別れのこころと 水の流れと どちらの方が遙か遠くへ届くのだろうか と

310:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/03/25 10:20:28.43 i2AEfrbk.net
おはようございますよ
お彼岸も済んだのに寒いですよ?
その上昨日から強風が吹き荒れまくり、時々びたびた雨wも降ってきますよ?
それでもあちこちで桜が咲いてるそうですから、春は春なのでしょうけれど
綿入れ羽織って飲茶しましたよ
この“ナンダカナァ……”な気持ちは何処へ持っていけば良いでしょうね

とりあえず、今日の詩は李商隠再びです
どぞー

311:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/03/25 10:24:27.65 i2AEfrbk.net
  『無題四首 其三』  by李商隠

情を含みて 春 *宛晩(えんばん)たり
暫く見れば 夜 闌干(らんかん)たり
楼 響きて 将(まさ)に登らんとして怯(お)じ
簾 *コウして 過(よぎ)らんと欲するも難(かた)し
多(た)だ羞(は)ず 釵上(さじょう)の燕
真(まこと)に愧(は)ず 鏡中の鸞(らん)
帰り去れば 横塘(おうとう) 暁(あ)け
華星(かせい) 宝鞍(ほうあん)を送る


*宛晩:宛の字が正しくは日偏+宛です
*コウして:コウは火偏に共と書きます

312:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/03/25 10:25:24.80 i2AEfrbk.net
ここで盛大にデタラメをw


不透明な気持ちのまま 春は静かに暮れかかる
すべもなく時が過ぎ 夜が刻々深まって行く
静まりかえった館に響く 足音に怯えて踏み出せず
簾越しの灯りに照らされるのが恐く 廊下を渡ることさえ出来ない
釵上の燕のように 心から睦み合えたなら どれほど良かっただろう
鏡中の鸞のように 心から燃えることが出来たなら どんなに素晴らしかっただろう
横塘で夜明けを迎えた帰り道
強く輝く明星だけが 華やかな装いの私を冷たく見送る

313:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/01 09:10:42.43 5demCAVi.net
おはようございますよ
いよいよ4月ですねえ
えらいもので、大阪でも桜の花がちらちら綻び始めましたですよ
桜が咲くと嬉しいですねえ
お花見したくなりますよ
お花見といえばやっぱり宴会でしょう
昔も同じだったようですよ
こんな具合に

314:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/01 09:11:05.50 5demCAVi.net
  『従岐王夜*宴衛家山池 応教』  by王維

座客(ざかく) 香貂(こうちょう)満つ
宮娃(きゅうあい) 綺幔(きまん)張る
澗花(かんか)は 粉飾を軽ろんず
山月は燈光を少(ないがしろ)にす
積翠(せきすい) 紗窓(さそう)暗し
飛泉 繍戸(しゅうこ)涼し
還(ま)た歌舞を将(ひき)いて出(い)ず
帰路 長きを愁うる莫(な)かれ

*宴:本当は言偏+燕です

315:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/01 09:11:45.91 5demCAVi.net
こんな感じでしょうか


お揃いの面々は 誰方も良い香りと貂の帽子を身に付けた高官ばかり
御殿の自慢の美女達が 鮮やかな綾絹の幔幕を張り巡らせる
谷川を彩る花々は 妍を競う彼女らに嫉妬してか つれない素振り
山上に昇った月は 庭の篝火に張り合い これでもかと明るく輝く
緑濃き樹々に囲まれ 絹が張られた窓は薄暗く
滾り落ちる滝の飛沫に 美しい刺繍の扉もひんやりしている
お帰りの時も 賑やかに歌舞を引き連れて出て行かれるから
お館まで多少道程があろうとも 全然気にすることはない

316:名無氏物語
12/04/03 06:18:00.38 s/4/xx+2.net
と、発達障害者(チビ、ブサ、知的障害)が申しております

317:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/08 09:08:06.25 VXa1r0QH.net
おはようございますよ
今日は全国的に好いお日和ですよ
私も今日の一煎目はいつものお茶ではなく、桜湯にしましたよ
(いえ、別にお結納ではありません)
肌寒いですが、流石に清明に入ると気分が晴れ立ちますよ
小さなことですが、とても幸せですよ

今日はこんな詩を選んでみました
楽しんで頂けると良いのですが

318:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/08 09:09:41.22 VXa1r0QH.net
  「東坡八首 其四」  by蘇東坡

稲を種(う)う 清明の前
楽事(らくじ) 我 能(よ)く数(かぞ)えん
空に毛(もう)して 春沢(しゅんたく) 暗く
水に鍼(しん)して 好語(こうご)を聞く
秧(おう)を分(わか)ちて 初夏に及び
漸く風葉(ふうよう)の挙(あが)るを喜ぶ
月 明らかにして 露の上(のぼ)るを看る
一々 珠 縷(る)を垂る

319:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/08 09:10:13.10 VXa1r0QH.net
秋来 霜穂(そうすい)重く
顛倒(てんとう)して 相(あい)*トウシュす
但だ聞く 畦隴(けいろう)の間
*サクモウ 風雨の如きを
新舂(しんしょう) 便(すなわ)ち甑(ソウ)に入る
玉粒 筐呂(きゅうきょ)を照らす
我久しく官倉を食む
紅腐して泥土に等し
行くゆく 当に此の味を知るべし
口腹 吾 已(すで)に許せり

*トウシュ:トウは手偏+掌または掌の部分が牙になったもの
       シュは手偏+主

*サクモウ:サクは虫偏+乍、モウは虫偏+孟

320:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/08 09:11:21.46 VXa1r0QH.net
お約束通り“適当”です


清明節の前に 稲の種を播く
これから起こる 楽しいことを指折り数える
細かな雨が苗代を薄暗く煙らせる頃 
銀の針のような苗が水面から天を指したと 喜びの声が聞かれる
田植えが終わり 初夏が訪れると
ようやく 渡る風に稲の葉先が翻るようになる
月が美しく輝くようになれば 露が結び
まるで無数の真珠を連ねたように見える

321:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/08 09:11:47.24 VXa1r0QH.net
秋 霜をくぐった稲穂はずっしりと重くなり
頭を垂れながら 互いに支え合う有様
聞こえるのは 田畑の間を
飛び交うバッタどもの ざわざわという羽音
早速に刈り取られ 搗かれた米は蒸し器に入れられる
四角や丸の竹籠の中 米粒が玉のように光っている
私は長らく お上から下される扶持米を食べてきたが
それは赤みを帯びた傷んだ古米で 泥のように不味かった
いずれきっと 取れたての新米を味わえる日が来る
そのことを もう自分の口と腹に約束しておこう

322:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/15 14:47:36.13 gkzEz5C0.net
こんにちはですよ
陽気に誘われのほほんとお散歩してきましたら、世間様はすっかり花盛りですよ
ここら辺りの平地の桜は半ば散ってしまいましたが、山へ行けばまだまだ見頃はこれからだとか
花の下で傾ける盃は本当にいっそう旨いものですよ
お花見弁当に悩むなら、その時は駅弁が良いですよ
駅弁は旅を楽しみながら地元の味も楽しめるように、かつ傷み難いようしっかり味付けされて
いますから、お茶にもお酒にも合うことが多いのですよ
ものによっては、日本酒やワインがセットになってますしね

さあて、私も今夜のお花見の為に仕入れに行って来ますよ
その前に今日の詩をどうぞ

323:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/15 14:48:01.19 gkzEz5C0.net
  『読曲歌』より二首  by無名氏

歓(かん)を思うも来たるを得ず
被(ふとん)を抱(いだ)いて空中に語る
月も没し 星も亮(あか)るからず
底(なに)を持ってか 儂(わ)が緒(おもい)を明かさん

歓を憐(いとおし)んで 敢えて名を喚(よ)ばんや
歓を思って字(あざな)を呼ばず
連(しき)りに喚ぶ 歓 復(ま)た歓
両(たがい)に誓う 相棄(す)てじと

324:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/15 14:49:14.28 gkzEz5C0.net
乙女チックに行っちゃいましょうw


逢いたいと こんなにも思っているのに ひとりぽっち
布団を抱き締めながら呟いた
お月様は隠れてしまい 星の光も届かない
この気持ち どうやって伝えたらいいのでしょう

あの人の本名を呼び捨てなんて 勿体なくて出来ないし
みんなと同じように字(あざな)で呼ぶのも嫌
だから私だけの愛称で呼ぶの 何度も何度も
そして二人で 一生心変わりしないって永遠の愛を誓うの

325:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/22 21:15:28.36 8dFaE1F2.net
こんばんはですよ
今年は花も雨もズレてますよ
季節感が微妙に外れて違和感がありますよ
それでも春は春で、人は春の物思いに到るのでしょうね
そこで見付けた道はあなただけのもので、他人の道とは似ていても違うものだと知ってて下さい
腹魂を据え、迷いのない人こそが強い人なのだと友が申しておりましたよ
私は未だにフラフラしておりますがw

今日はこんな詩を見付けて来ましたよ
気に入って頂けると良いのですが

326:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/22 21:18:50.61 8dFaE1F2.net
  『遊化感寺』  by王維

翡翠 香烟(こうえん)合(がっ)し
瑠璃 宝地(ほうち)平らかなり
竜宮 棟宇(とうう)を連(つら)ね
虎穴 簷楹(えんえい)に傍(そ)う
谷 静かにして 惟(た)だ松響(しょうきょう)あり
山 深(ふこ)うして 鳥 声無し
瓊峰(けいほう) 戸に当たりて拆(さ)け
金澗(きんかん) 林を透して鳴る
郢路(えいろ) 雲端に迥(はる)かに
秦川(しんせん) 雨外に晴(は)る
雁王(がんのう) 果を銜(ふく)みて献じ
鹿女(ろくじょ) 花を踏みて行く
*トウソウして貧里(ひんり)を辞し
帰依(きえ)して化城(けじょう)に宿す
籬(り)を繞(めぐ)りて 野蕨(やけつ)を生じ
空舘(くうかん) 山桜(さんおう)発(ひら)く
香飯(こうはん) 青菰(せいこ)の米
嘉蔬(かそ) 緑芋(りょくう)の羮(こう)
誓いて清梵(せいぼん)の末に陪(ばい)し
端坐(たんざ) 無生(むしょう)を学ばん


*トウソウ:トウは手偏に斗、ソウは手偏に數と書きます

327:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/22 21:20:19.00 8dFaE1F2.net
いつもよりうんとデタラメです、心して下さいよw


立ち上る翡翠色の香の煙はひとつになり
浄土に価するここは 瑠璃色の海原のように平らかに広がる
龍宮ほどに豪壮な屋根が 幾つも幾つも連なり
昔 虎を立ち退かせた僧坊は その軒端に寄り添うように建てられている
静かな谷に響くのは 松の梢を渡る風のざわめき
鳥の声さえ吸い込まれてしまう 深い山
戸口に向かい合う美しい峰は 引き裂かれたように鋭く聳え
豊かな渓流のせせらぎが 林の木々の向こうから聞こえる
郢へ向かう街道は 雲の生まれる遙か遠くへ続き
秦川に広がる平原は 雨雲の向こうでからりと晴れている
雁の王は果物をくわえ来たりて 僧侶に献上し
鹿から生まれた美女が 蓮の花を踏みながら参詣する
私も日常のしがらみを振り払い 俗世間を離れて
仏法僧に身心を委ね 幻の城で休みながらも先を目指そう
生け垣の周りは 萌え出ずるワラビがいっぱい
人気のない館の側で 山桜が咲いている
お供養の香りのよいご飯は マコモの米
美味しい精進料理に 青イモのスープ
私は誓う この清らかな悟りの修行の末座に連なり
姿勢を正して 無生の道を学ぶことを

328:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/28 10:45:14.44 F009gMw3.net
おはようございますよ
何だか今年は春特有の“ほわん”とした感じが少なかったと言いましょうか、短かったと言いましょうか、
ふと振り向けば、鼻息荒く「夏」が季節のバトンを奪いに迫って来る、そんな感じがしますよ
ものごとが荒らかなのは何事によらずわわしく、心まで荒む思いですよ
心を痛めてしまった時のお薬はやはり、美しいものや優しいものに触れることでしょう
もうお休みに入られた方も、まだお休みでない方も、これからしばらくは気候の良い時期ですから
十分リフレッシュされることを願いますよ

それでは今日の詩をどうぞ

329:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/28 10:45:47.77 F009gMw3.net
  『過百家渡 其三』  by楊万里

柳子祠前(りゅうししぜん) 春 已(すで)に残(つ)き
新晴(しんせい) 特地(ことさら)に春寒(しゅんかん)を却(しりぞ)く 
疎籬(そり)は花の与(ため)に護りと為らず
只だ蛛糸(しゅし)の為に網竿(もうかん)と作(な)る

330:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/04/28 10:48:12.56 F009gMw3.net
や~く?


柳(宗元)先生の御廟の前では 春はもう名残だけ
からりと晴れた空が 春の肌寒さをここから追い払ってくれる
疎らな垣根は 花の為に風を防ぐ役目がもう済んで
今度は蜘蛛の為に 網を張る竿になってやっている

331:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/06 21:30:17.47 u6h8EFuW.net
こんばんはですよ
GWも終わりですねえ
何処かへお出掛けしていた人も、接客する側にいた人も、なーんにもしなかった人も、
とにかくお疲れさまでございましたよ
今夜は気持ちをふにゃーっと緩めてゆっくり休んで下さいよ
ええ、私ももちろんふにゃーっとしますよ
だから今夜はこの詩をお届けしますよ
受け取りやが…いえいえ、どうぞですよ

332:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/06 21:30:46.53 u6h8EFuW.net
  『過百家渡 其四』  by楊万里

一晴一雨 路(みち)乾湿(かんしつ)
半ば淡く 半ば濃く 山 畳重(じょうちょう)す
遠草(えんそう) 平らかなる中に 牛背を見る
新秧(しんおう)の疎らなる処に 人踪(じんそう)有り

333:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/06 21:31:19.26 u6h8EFuW.net
のほほんと、ね?


晴れ ぱらりと雨 そんな天気で 道も渇いていたりぬかるんでいたり
淡く濃く グラデーションで彩られた山が幾重にも重なっている
遠く広がる草原の中に ぽつんぽつんと牛の背中が見えていて
新しく植わった苗がちょっと疎らになった所に 人の足跡がある

334:名無氏物語
12/05/06 23:59:38.02 xp42N1D2.net
>>331
もし、"断った"と聞いて、ルビーさんが倒れたりしたら、スレが混乱しますので、作詩者先生とスレ住民各位のためにもらっといてやる。
-----芥○賞

今日の詩は、GWの締めにぴったりだと思います。明日から仕事だなーって感じがします。

335:名無氏物語
12/05/11 06:42:48.46 T3nrn7Br.net

春来也 襠銭蝮萵 甼固待

仔之弭 匙乃鼻 差廼尾 此乃尾


336: ◆LUZ9IGA2pU
12/05/12 18:39:35.09 90eUAeRF.net
ぬな

337:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/13 12:16:14.46 Lu6xZyJW.net
こんにちはですよ

>>334
ありがとうございますよ
構って頂けてとても嬉しいですよ♪

今日は何故だか寒いのですよ
この間せっかく仕舞った冬物を少し引っ張り出しましたよ
なので今日の飲茶は生姜をたっぷり利かせた鶏肉の餃子と中華粥にしましたよ
ツバメの巣のスープとは行きませんが、春雨のスープも付けましたよ
楽しいことを考えたり、やってみたりしてると、案外寒さを忘れるものですよ
では、全然関係ねーですが、今日の詩はこれをどうぞ

338:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/13 12:16:33.00 Lu6xZyJW.net
  『金陵驛』  by文天祥

草は離宮を合(かこ)み 夕暉(せきき)転ず
孤雲 飄泊(ひょうはく)して 復(ま)た何にか依らん
山河 風景 元異なること無きに
城郭 人民 半ばは已(すで)に非なり
満地の芦花(ろか)は 我と和(とも)に老い
旧家の燕子(えんし)は 誰に傍(そ)ってか飛ばん
今より別却(べっきゃく)す 江南の路(みち)
化して啼鵑(ていけん)と作(な)り 血を帯びて帰らん

339:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/13 12:18:07.13 Lu6xZyJW.net
適当ですよ


雑草の蔓延る離宮に 沈む陽が残照を投げかける
漂うはぐれ雲は いったい何処へ行こうというのだろう
山も河も 辺りの様子は昔と変わらないのに
町と住民は 随分変わってしまった
一面のアシの花は 私と共に年月を重ねたが
巣掛けする家を失ったツバメは 今度はどの軒先から飛び立てば良いのか
今から江南の地に別れを告げることになるけれど
啼いて血を吐くホトトギスになってでも 必ず再びここへ戻る

340:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/20 11:46:29.07 P3DPaN52.net
こんにちはですよ
いよいよ明日は金環日食ですよ
お空が大好きな友人が、餌を待ってるライオンみたいにウロウロしてて、かなり邪魔ですよ
なんでも明朝は曇り空なんだそうですよ
 ルビー「薄曇りなら、日食メガネとかややこしいモノ無しで直接見られるのでは?」
 友人「アホか」
おっとりさんですねえ、今頃気付いたのですかよ
まあ、他人が楽しみにしてることに茶々を入れるのはよくねーので、照る照る坊主の頭に
金色折り紙のカブト被せて吊しときましたよ
今日も明日も好い日であれ、ですよ


さて、今日の詩はこんなのを選んでみましたよ

341:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/20 11:48:37.36 P3DPaN52.net
  『蓬莱三殿侍宴奉勅詠終南山』  by杜審言

北斗 城辺に挂(かか)り
南山 殿前に倚(よ)る
雲標(うんぴょう) 金闕(きんけつ) 迥(はる)かにして
樹杪(じゅびょう) 玉堂 懸(かか)れり
半嶺に佳気通じ
中峰に瑞烟(ずいえん)繞(めぐ)る
小臣 持して寿を献ず
長(とこし)えに 此に堯天(ぎょうてん)を載(いただ)かん

342:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/20 11:50:10.06 P3DPaN52.net
共に栄えあれ、ですねえ


城の上には 冠のように北斗が懸かり
城の前には 楯のように終南山が聳えている
雲の上 いと高き所にそそり立つ 黄金作りの宮殿
その屋根は 山の木々の梢に届かんばかり
山腹には吉祥の気が漂い
主峰を瑞兆の霞が取り巻いている
家来達は 杯や言祝ぎの詩を捧げて聖寿無窮を祝い
長く久しく 仁徳溢れる治世が続くことを祈る

343:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/26 11:53:57.08 T25KbUHO.net
こんにちはですよ

金環食、なんとか見ることが出来ましたよ
曇りだ曇りだと言われてたので半分諦めてたのですが、運良く薄曇りになってくれたので
裸眼でしっかり見ることが出来ましたよ
惜しむらくはカメラを持ってなかったので、デジカメで撮影したのですが、肉眼で見て
ちょうど良い時は輝きが強過ぎて只の光体にしか映らず、薄雲の向こうにあってやっと
上手く撮れたらなんだかずいぶん小さくてアレレ?でしたよ
まあ、記念だから良いことにしましたよ
この後は4日の月食、6日の金星食と食続きですが、地面に影響がないことを祈りますよ


さて、5月最後の土曜日はこんな詩でどうでしょう?

344:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/26 11:54:31.56 T25KbUHO.net
  『至端州駅見杜五審言沈三?期閻五朝隠王二無競題壁慨然成詠』  by宋之問

逐臣(ちくしん) 北地にて厳譴(げんけん)を承(う)け
謂(おも)えらく 南中に到らば 毎(つね)に相見んと  
豈(あに)意(おも)わんや 南中には岐路多く
千山万水 郷県を分かつ
雲揺らぎ 雨散じて 各々飜飛(ほんぴ)し 
海濶(ひろ)く 天長く 音信(いんしん)稀(まれ)なり
処々の山川 同じく瘴癘(しょうれい)
自ら憐む 能(よ)く幾人か帰るを得ん

345:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/05/26 11:55:34.76 T25KbUHO.net
タイトル長ぇーですよw


官位を追われた臣下は 北の都で厳しい叱責を受けたものの
南方へ行ってしまえば また以前のように会えるとたかをくくっていたろう
きっと考えもしなかったに違いない
南方にはこんなに多くの分かれ道があって
たくさんの山や川が 町や村を隔てていると
雲が湧き 降り出した雨が それぞれ違う所へ散らばるように
(互いを隔てる)海は広く 空は遠く 便りなどほとんど通わない
各自の行く手の山も川も みんな毒と病に満ちた場所
そして気の毒な彼ら同様 私も流人
我々のうち 何人が運良く無事に都へ戻れるだろう

346:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/03 14:07:37.53 7sn+GbbY.net
こんにちはですよ
いよいよ6月に入りましたねえ
私の住む大阪では、今月末にもう“愛染祭”という大阪三大祭のひとつが始まるのですよ
愛染堂の御本尊・愛染明王様もとっても立派ですが、その裏の御堂にいらっしゃる大日如来様は
腕が6本という珍しいお姿ですから、興味のある方はどうぞ出掛けてみて下さいよ
お祭の時はやっぱり夜店が楽しいですよ
大好きな金魚すくいにヨーヨー吊り、焼きそば、イカ焼き、トウモコロシ、etc.

ああ、そう言えば小さい頃、オモチャの刀を売りつけられたことがありますよ
プラスチックのじゃなくて、5月人形の鎧のオッサンが持ってそうなやつw
私、ちゃんと女の子の格好してたんですよ?
ついでに寄越された殿様チョンマゲは、流石に親が断わったようですが
まったく、世の中何が起きるかわかんねーですよ


今日の詩は刀を思い出したので、これをどうぞ

347:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/03 14:08:17.34 7sn+GbbY.net
  『日本刀歌』  by欧陽修

昆夷(こんい)は道遠くして 復た通ぜず
世々に切玉(せつぎょく)を伝うるも 誰か能く窮(きわ)めん
宝刀 近ごろ日本国に出で
越賈(えつこ) 之を滄海の東に得たり
魚皮もて装貼(そうてん)す 香木の鞘
黄白 閑雑す 鍮(ちゅう)と銅と
百金もて伝え入る 好事(こうず)の手
佩服せば 以って妖凶を禳(はら)う可し

348:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/03 14:09:44.21 7sn+GbbY.net
長いので、区切りごとに訳入れますね


昆吾(こんご)の国は遙か彼方で 今や行き来もない
昔から その国には玉を泥のように切り裂く名剣があると言い伝えられて来たが
今ではそれを確かめる術がない
しかし最近 宝刀が日本の国で作られ
越の商人が これを青き大海原の東の果てで求めてきた
香木の鞘には鮫皮を貼って美しく仕上げ
飾りは 金と銀の間に 真鍮と銅を上手くあしらっている
好事家が大枚をはたいて手に入れたが
この剣を帯びていると 災厄を祓うことが出来るという

349:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/03 14:17:21.82 7sn+GbbY.net
伝え聞く 其の国は大島(だいとう)に居り
土壤 沃饒(よくじょう)にして 風俗好しと
其の先の徐福 秦の民を詐(いつわ)り
薬を採って淹留(えんりゅう)し 丱童(かんどう)老ゆ
百工 五種 之と与(とも)に居り
今に至って 器玩(きがん) 皆精巧なり
前朝に貢献して *屡々(しばしば)往来し
士人は往々にして 詞藻(しそう) に工(たく)みなり

*屡々:屡の字は尸(しかばね)+婁が正しいです

350:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/03 14:18:06.02 7sn+GbbY.net
(や)

伝え聞くところによれば その国は大きな島の中に有り
大地は肥沃で 人々の気質や暮らしぶりも好ましいものだという
彼らの先祖の徐福は 秦の民を騙して国を出
薬を集めながら ずっとその地に留まり
彼が連れだした少年や少女らも そこで成長した
また 徐福は各種の工匠や五穀をも伴っていたので
今でも 彼らが作る道具や玩具の類は どれもみな良く出来ている
前朝の唐代には 貢ぎ物を奉る使いが何度も行き来しており
身分の高い人々は 普段から詩歌を作るのが上手い 

351:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/03 14:18:47.98 7sn+GbbY.net
徐福の行く時 書 未だ焚かざれば
逸書 百篇 今尚ほ存す
令 厳しくして 中国に伝うるを許さず
世を挙げて 人の古文を識るもの無し
先王(せんのう)の大典 夷貊(いはく)に蔵す
蒼波 浩蕩(こうとう)として 津(しん)を通ずる無し
人をして 感激せしめ 坐(そぞ)ろに流涕せしむ
*銹渋(しゅうじゅう)の短刀 何ぞ云うに足らんや

*銹渋:銹の字は本当は金偏に肅と書きます

352:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/03 14:19:26.74 7sn+GbbY.net
(く)

徐福が日本に渡った時は 始皇帝の焚書坑儒がまだだったから
本国で散逸してしまった百篇の貴重な書は 今なお日本に有る筈だが
法令は それらを中原の国に伝えることを厳しく禁じている為
今では誰一人 昔の人が綴った文字を理解することが出来ない
古代の帝王の大切な書物が 東北の異民族の許に収められてある
けれども 青い波は何処までも続き 彼の港へ渡る術がない
そう思うと 胸がいっぱいになり 涙は止め処なく溢れ出る
錆びた小刀のようなものを有り難がっている場合ではないのだ

353:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/10 16:04:48.81 /s0bhp/A.net
こんにちはですよ
暑いのか涼しいのか、よくわからないお天気ですよ
こんな日のおやつはワラビモチに龍井茶が良いですよ
葛切りに烏龍茶も良いですね
他人様のお宅の窓辺のゴーヤ・カーテンがそれなりに育っているのを見てると、
糸瓜の炒め煮が食べたくなりましたよ
まだ出回っていないのに、困ったものです

今日は瓜繋がりで探してみましたよ
ガイシュツでなければ良いのですがw

354:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/10 16:05:17.17 /s0bhp/A.net
  『詠懐 其六』  by阮籍

昔 聞く 東陵の瓜
近く青門の外に在り
畛(あぜ)に連なり 阡陌(せんぱく)に距(いた)り
子母(しぼ) 相鉤帯(あいこうたい)す
五色 朝日に曜(かがや)き
嘉賓(かひん) 四面より会せりと

膏火(こうか)は自ら煎熬(せんごう)し
多財は患害(かんがい)と為る
布衣(ふい)もて身を終う可(べ)し
寵禄(ちょうろく) 豈(あ)に頼るに足らんや

355:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/10 16:07:02.95 /s0bhp/A.net
適当ですよ


昔 “東陵公の瓜”の話を聞いた
それは 長安の東南 覇城門を出た辺りに
畦から畦へ 四方へ広がる大きな畑があった
そこでは 大きな瓜や小さな瓜 たくさんの瓜が鈴成りになっていて
朝日を受け 五色に輝くそれら見事な瓜を
立派な客達が国中から集まって買い求めたという

灯火が自分の油を使って燃えるように
多くの財産は 禍と憂いをもたらす元になる
庶民のまま一生を終えるのがいい
立身出世したところで その身分がいつまで無事か わからないのだから

356:名無氏物語
12/06/11 04:29:09.96 zpm+92c6.net
【高知】 「県内各地で、ご神木など大木が人為的に枯らされる被害が相次いでいる。いったい誰が、何のために…謎は深まる」
スレリンク(newsplus板)

357:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/17 10:32:44.67 iwuqgyS3.net
おはようございますよ

昨夜はひでー雨でしたよ
お陰で、雨漏りするんじゃないかと一晩中冷や冷やしましたよ
皆さんもご家族も大丈夫でしたか?
梅雨の最中は案外、台風並みに自然災害が多いので要注意ですよ
&ものが腐れ易いのでそれも注意ですよ
カレーはジャガイモを入れたままだと冷蔵庫に入れても傷みますよ
6月に夏越祓をするのはその辺に理由が有りそうな気がしますよ
発展途上国へちょこっと行った人が
「劣悪な環境でも人はそれなりに生きられる」とか「多少のことは大丈夫」などと
ふざけたことを抜かしてますが、信じちゃいけませんよ
今生きてる人々の何倍もの数の人が幼少の頃に死んでるのですよ
怪しい屁理屈に惑わされないで、常識的に、自分の身を自分で守ることが大事ですよ


さてさて、今日の詩は↑とは全然無関係ですよ
あはははは

358:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/17 10:33:23.92 iwuqgyS3.net
  『大秦寺』  by蘇東坡

晃蕩(こうとう)として 平川(へいせん)尽き
坡陀(はだ)として 翠麓(すいろく)横たわる
忽ち孤塔(ことう)の迥(はる)かなるに逢う 
独り乱山(らんざん)に向かって明らかなり
足に信(まか)せて 幽尋(ゆうじん)すること遠く
風に臨んで 却立(きゃくりつ)して驚く
原田(げんでん) 浩(こう)として海の如く
滾々(こんこん)として 尽(ことごと)く東に傾く

359:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/17 10:33:55.90 iwuqgyS3.net
や~く♪


穏やかな日差しの下 ゆったりした平野が尽きる辺りに
高く 低く 緑の森が山裾に連なっている
その遙か彼方に塔がひとつ
重なる山々の中 天を指すように聳えている
足の向くまま 遠く ここまで美しいものを尋ねて来たが
風の吹くままに出会い 感動して立ち尽くした
高原の田畑は 海のように遙々と広がり
湧き出した水が悉く東へ向かうように どこまでも続いている

360:名無氏物語
12/06/22 16:59:16.97 0+P4DsJi.net
可否附上漢字原文?

361:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/23 15:53:19.49 J3EQYnTT.net
こんにちはですよ
こないだ台風4号がすんげー勢いで日本を横切りましたが、今日は沖縄がすんげー勢いで梅雨明けですよ
例年より2週間も早いって、ガイキチですよ
しとしと雨が少ないというのは、地中にゆっくり蓄えられる筈の水が少ねーってことですから、
今年は深刻な水不足になるやもしれませんよ
祈ることも大切ですが、対策を立てることはもっと大切だと思いますよ
これから暑くなるのに電気もねー、水もねーで大変ですが、頑張って乗り切るしかねーですよ
憂さ晴らしには祭が良いですよ
楽しみは明日への活力ですから


で、全然関係ねーですが、今日は王維の詩からほのぼのしたのを持ってきましたよ
ではどうぞ

362:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/23 15:54:00.18 J3EQYnTT.net
  『積雨?川荘作』  by王維


積雨 空林 烟火(えんか)遅し
藜(れい)を蒸し 黍(しょ)を炊(かし)いで 東?(とうし)に餉(しょう)す
漠々(ばくばく)たる水田に 白鷺 飛び
陰々たる夏木に 黄?(こうり)囀(てん)ず
山中に習静(しゅうせい)して 朝槿(ちょうきん)を観じ
松下に清斎(せいさい)して 露葵(ろき)を折る
野老(やろう) 人と席を争って罷(や)むに
海?(かいおう) 何事ぞ 更に相い疑う

363:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/23 16:01:11.23 J3EQYnTT.net
ああ、やっぱり出ない文字がありましたね
申し訳ねーですよ

*?川荘:?の部分は車偏+罔で「もう」と読みます
*東?:?は草冠の下に「巛」、その下に「田」です
*黄?:?は麗+鳥です
*海?:?は區+鳥です(鴎)

364:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/06/23 16:02:41.10 J3EQYnTT.net
おっと 訳を忘れるところでしたよ
あぶねー(汗


長雨の頃 静かな林の側で ゆっくりかまどの煙が上がる
アカザを蒸し キビを炊いた弁当を 東の田圃へ運ぶ
灰色の空の下 青々した水田の上をシラサギが飛び
薄暗い夏木立の中 萌葱色のウグイスが軽やかに鳴いている
山に分け入り 心を澄ませ その日限りの花に無常を思い
清らかな場所で身を慎み 野菜を食する精進の日々
ご近所さんと席の取り合いっこが出来る程になり
すっかり役人臭さも抜けたと思うのに
みんなの心の奥底では まだ何か警戒されているらしい

365:名無氏物語
12/06/24 23:42:19.43 a1kKr2Kl.net
>>362
積雨輞川莊作 BY王維
積雨空林煙火遲,蒸藜炊黍餉東菑。
漠漠水田飛白鷺,陰陰夏木囀黃鸝。
山中習靜觀朝槿,松下清齋折露葵。
野老與人爭席罷,海鷗何事更相疑。


366:名無氏物語
12/06/26 12:48:43.70 3kPmwhGo.net
>>365
君の書いてくれたものだと、携帯じゃ文字化けするんだ。
ルビーさんはそのことも分かってるんだ。

367:名無氏物語
12/06/26 20:16:12.37 9lTRKCB/.net
>>366
へー

368:名無氏物語
12/06/26 22:06:21.92 BpM/2c1E.net
>>366
画像が見えますか

URLリンク(img13.poco.cn)

369:名無氏物語
12/06/27 00:24:05.19 3FrqIrYZ.net
『IPひろば』
URLリンク(www.iphiroba.jp)
でpoco.cnを検索

IPアドレス 121.9.211.214
ホスト名 poco.cn
IPアドレス割当国 中国 ( cn )
市外局番 該当なし
接続回線 該当なし
都道府県 該当なし

370:名無氏物語
12/06/27 12:30:49.23 1upBKoXW.net
勝手に変なもの貼ってる奴は無視でいいじゃん。
IMEで出ない字は当て字にしたりするって>>1に断り書きがあるんだから。

371:名無氏物語
12/06/27 12:58:58.69 3FrqIrYZ.net
>>1
既にご存知かもしれませんが。

2chで外国語の特殊文字を使うには[unicode][専ブラ] 2
スレリンク(gogaku板)

10進、16進文字コードin HTMLユニコード
URLリンク(code.cside.com)

輞 輞 輞

372:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/01 11:18:54.38 sl6tFmrv.net
こんにちはですよ

皆さん、どうか肩の力を抜いて下さいよ
とっくにご存じでしょうけれど、私は適当でいい加減なヤツですよ
ムズかしいことも面倒なこともイヤだっPー!で、ふいんきを楽しんでるだけのアンポンタンですよ
書き込みも当然、適当でいい加減ですよ
真面目に相手をしたりしたら、頭と胃がやられますよ
ご用心、ご用心w


さあさあ7月ですよ
水着を買いに行く前に、浮き輪に空気を入れてみましたよ
ついでにシャチの波乗りにも空気を入れてみましたが、あれはやはり人力でやるものではねーですよ
去年もやって酷い目にあったことを、ふくらましてる最中に思い出しましたよ
お祭も始まったし、金魚すくいとヨーヨー吊りは夜に行きますが、あとで綿飴買いに行きますよ
ではその前に今日の詩をどうぞ

373:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/01 11:19:48.12 sl6tFmrv.net
  『江夏別宋之悌』  by李白

楚水 清きこと空しきが若(ごと)く
遙かに碧海と通ず
人は 千里の外に分かれ
興は 一盃の中(うち)に在り
谷鳥 晴日に吟じ
江猿 晩風に嘯(うそぶ)く
平生は涙を下(おと)さざるに
此に於いては 泣くこと窮(きわ)まりなし

374:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/01 11:21:26.25 sl6tFmrv.net
勝手にやりましたよw


楚の国を流れる川は 何も染めず何も染まらず ただ通り過ぎ
遙か彼方で紺碧の海になる
千里を越え なお遠く別れ行くあなたに
万感の思いを込めて 一献差し上げよう
谷間の小鳥が 晴れ渡る青空に喜びの歌を歌い
川辺の猿が 日暮れの風に切なく不安を訴える
普段なら そんなことぐらい感動したりしないのに
今この場では それらでさえ涙の種になり もう泣けて泣けて仕方がないのだ

375:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/08 12:05:04.31 fMPR5mzH.net
こんにちはですよ
昨日は七夕でしたよ
もっとも旧暦の七夕は、今年は8月24日だと聞きましたが
まあ、他人がくっつこうが離れようがどうでもいいですが、何かをダシにして
好きな人と楽しくやるのはとても良いことだと思いますよ
ほぼ数日おきにお祭や夜店があるので、財政を引き締めねばと思いながら、
昨日もしっかり夜店巡りをして、金魚すくいとヨーヨーで散財してしまいましたよ
大人なので食べ物に関しては自制心が働くのですが、後のことはどうしても
やめられねーのですよ、楽しくて♪

今日は、こんな私から遠ーい遠ーい大人の恋の詩を引っ張って来ましたよ
ではどうぞ

376:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/08 12:05:50.00 fMPR5mzH.net
  『碧城三首』のうち其三  by李商隠

七夕(ひちせき) 来たる時 先に期(き)有り
洞房の簾箔(れんぱく) 今に至るまで垂る
玉輪(ぎょくりん)顧兎(こと) 初めて魄(はく)を生じ
鉄網(てつもう)珊瑚(さんご) 未だ枝有らず
神方(しんぽう)を検与(けんよ)して 景(ひかり)を駐(とど)め敎(し)め
鳳紙(ほうし)を収将(しゅうしょう)して 相思を写す
武皇(ぶこう)内伝(ないでん) 分明(ぶんめい)に在(あ)り
道(い)う莫(なか)れ 人間(じんかん) 総て知らずと

377:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/08 12:07:35.71 fMPR5mzH.net
えー、どっこいせ


七夕にお逢いしましょうと いつか約束した筈
なのに あなたの部屋の入り口はひっそりと閉ざされたまま
夜空に輝く月に いつのまにか影が差し始めたように
珊瑚が鉄の網に宿らず 枝も伸ばさなくなったというのだろうか
霊薬の作り方を片っ端から探し 神仙になって時を止めてしまおうか
それとも 仙界の魔力溢れる紙を手に入れ 私の一途な愛を伝えようか
『武皇内伝』の中にも 仙女と人の恋物語はちゃんと書かれている
未だ嘗て人の世でそんなことがあった試しがない などとは言わせない

378:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/16 14:05:48.27 yLOesVbq.net
こんにちはですよ

暑いですよ、セミも鳴きませんよ
でも夏ですよ、祇園祭ですよ
人混みはイヤですが、夜店が好きなので行きますよ
もう少ししたらお昼寝をして、体力を蓄えて、湯浴みをしてベビーパウダーたっぷりはたいて
新しい藍染めの浴衣着て出陣ですよ
さあ、今日も気合い入れて行きますよ、と言いたいですが、今から気張ってると肝心の時に
アウトですから、ちょっとダラけますよ

今日の詩もそんな感じですよ
こんなこと言うと叱られるかも知れませんがw

379:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/16 14:06:27.82 yLOesVbq.net
  『江南行』  by張潮

茨菰(しこ) 葉 爛(か)れしとき 西湾に別れ
蓮子 花 開くも 猶(な)お未だ還らず
妾が夢は 江水の上(ほとり)を離れず
人は伝う 郎は鳳凰山に在りと

380:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/16 14:08:32.76 yLOesVbq.net
あ、訳がくっついてませんねえ
申し訳ねーですよ ヽ(^^;)ヾ


クワイの葉が枯れた秋 西の入り江であなたと別れた
ハスの花が咲く夏 あなたは未だ帰らない
夢に見るのは 水辺でいつまでもあなたを見送り続けたあの日のこと
風が言う おまえの愛しい人は鳳凰山の辺りにいるよ と

381:R4i GOLD 3DSマジコン
12/07/21 18:21:49.58 EJAT0/uU.net
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382:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/22 15:46:57.61 htPNEfd5.net
こんにちはですよ
今日から大暑なのでと言う訳でもねーでしょーが、○ソ暑いですよ
昨日、今日の為に作っておいたエビ餃子とカニ焼売を客に食われてしまったので、
朝から一仕事してしまいましたよ
ついでに、天気予報が外れてカンカン照りなんで、お洗濯などしていたら、朝昼兼用
飲茶になってしまいましたよ
お買い物は暑いので日暮れ前に行きますよ
こんな日は高原で爽やかに避暑してーですよ
井戸水で冷たく冷やした果物なんかがあれば最高ではねーでしょーか
早く来い来い盆休みーですよ


さて、今日の詩はこれをどうぞですよ

383:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/22 15:47:47.04 htPNEfd5.net
  『宿海會寺』  by蘇東坡

籃輿(らんよ) 三日 山中を行く
山中 信(まこと)に美なれども 曠平(こうへい)なること少なし
下は黄泉に投じ 上は青冥
線路 毎(つねに)猿?(えんどう)と争う
重楼(ちょうろう) 束縛して 澗坑(かんこう)に遭う
両股 酸哀にして 飢腸(きちょう)は鳴る
北に飛橋を度(わた)り 彭鏗(ほうこう)たるを踏む
繚垣(りょうえん) 百歩 古城の如し
大鐘 横さまに撞(つ)いて 千指 迎え
高堂 客(かく)を延(ひ)いて 夜 ?(とざ)さず
杉槽(さんそう) 漆斛(しっこく) 江河を傾く
本来 無垢(むく)にして 洗いて更に軽し
床に倒れて 鼻息 四隣 驚く
?如(たんじょ)たる五鼓 天 未だ明けず
木魚 粥を呼び 亮として且つ清し
人声を聞かず 履声(りせい)を聞くのみ

384:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/22 16:03:55.33 htPNEfd5.net
今回も出ない字がありましたね
申し訳ねーですよ


(えんどう):どうは獣偏に柔と書きます
(とざ)さず:戸垂れ+向-′
(たんじょ):たんは糸偏+耽-耳です

385:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/22 16:05:21.86 htPNEfd5.net
訳はこんな風になりましたよ


竹籠に揺られて3日 山を行く
景色はいいんだけど 平地じゃないから
地獄みたいな谷底ありーの 仙界みたいな高所ありーの
細ーい細ーい山道を 猿と奪りあいながら進んでく
眼下にやっと 建物が一塊り 
もう 足腰ヨタヨタ 腹減りまくり
でもなんとか 足音高く 北から高架を渡った
寺を囲む土塀はどーんと百歩 まるで古城
合図の大鐘をごーんと撞けば 大勢の僧侶がお出迎え
案内された立派な建物 夜も開けっ放しでいいらしい
スギの湯船から 漆塗りの桶で 天の川を引いて来たほど湯を浴びた
本来清浄なこの身を更に洗い スッキリさっぱり身心軽し 
爆睡した私は 憚ることなく大いびき
やがて 未明の空に五更の太鼓が響く
そして 高く澄んだ木魚の音 これは朝餉の粥が出来た報せ 
余分な話は聞こえない 静かな足音だけが過ぎて行く

386:名無氏物語
12/07/27 21:10:18.54 U7wRw1EP.net
>>383
籃輿三日山中行,山中信美少曠平。
下投黃泉上青冥,線路每與猿猱爭。
重樓束縛遭澗坑,兩股酸辛饑腸鳴。
北度飛橋踏彭鏗,繚垣百步如古城。
大鐘橫撞千指迎,高堂延客夜不扃。
杉槽漆斛江河傾,本來無垢洗更輕。
倒床鼻息四鄰驚,紞如五鼓天未明。
木魚呼粥亮且清,不聞人聲聞履聲。



387:名無氏物語
12/07/28 00:35:48.00 bkWrAyZ4.net
楽天の江州司馬を授けられしを聞きて 元槙

灯りにほのおなく 影はゆれる
このゆうべ 君の九江への流謫を知った
末期の床に驚き起きれば
暗夜の風は雨を含んで寒い窓に入る

388:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/28 11:01:58.38 eNj55XwX.net
こんにちはですよ
おやおや、お客様がいらしてましたか
ようこそですよ
お茶どころかお水も何にも出ませんが、まあごゆっくり

それにしても、大暑とはいえマジ暑~ですよ
毎日煮えそうですよ
今朝、ベランダに子供プールを出して水を張っといたら、今そろそろいい具合にぬるくなってますよ
大人が子供プールで遊んじゃイカン!という法はねーので、夜店でGETしてきた熱帯魚のオモチャを入れて水遊びしますよ
お昼ご飯は水辺のふいんきでカレーとか焼きそばとか、そうめんも捨て難いですよ
夜になったらこっそり線香花火するですよ
おおおwkwk!

では、遊びモードに入る前に今日の詩をおいていきますよ

389:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/28 11:02:28.14 eNj55XwX.net
  『丁都護歌』  by李白

雲陽より上征し去(ゆ)けば
両岸 商賈(しょうこ)饒(おお)し
呉牛 月に喘(あえ)ぐの時
船を*曳く 一(いつ)に何んぞ苦しき
水 濁りて飲む可からず
壺漿(こしょう)も半ば土と成る
一たび都護の歌を唱(うた)えば
心 摧(くだ)けて 涙 雨の如し
万人にて 磐石(ばんせき)を繋ぐも
江滸に達するに由(よし)無し
君 看よ 石の*芒昜(ぼうとう)たるを
涙を掩(おお)いて 千古に悲しむ


*曳く:正しくは施の方部が手偏になった字です
*芒昜:昜は石偏+昜が正しいです

390:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/07/28 11:05:00.57 eNj55XwX.net
でたらめw


雲陽から まっすぐ運河を上って行くと
両岸には 多くの店が立ち並んでいる
呉の牛が月をみても喘ぐような 真夏の燃えるような日中に
船を曳かねばならぬとは なんと辛い仕事だろう
干上がりかけの川の水は 濁って飲めない
壷に汲んでおいた水も 半ばは泥
ひとたび「丁都護」の歌を唱えば
哀しみが重なって 涙がぽろぽろこぼれだす
たくさんの人々が 大きな石に綱を掛け 力の限り引いているが
長江は遠く そのほとりへ辿り着くさえいつになるやら
見るがいい 幾つもの大石が延々連なるあの様を
太古から繰り返される悲しみに 私の涙は止まらないのだ

391:名無氏物語
12/07/28 11:36:50.29 F5QLcbRC.net
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392:名無氏物語
12/07/28 12:15:01.94 z6bjuMIn.net
雲陽上征去,
兩岸饒商賈。
吳牛喘月時,
拖船一何苦。
水濁不可飲,
壺漿半成土。
一唱督護歌,
心摧淚如雨。
萬人鑿磐石,
無由達江滸。
君看石芒碭,
掩淚悲千古。


393:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/14 15:50:52.65 Ppl93wUi.net
盆中ーる♪
皆様、ご機嫌如何ですかよ?
この数日は空模様が大荒で、昨日も迎え火を焚いた直後に激雷雨!
一瞬で麻殻が燃え残ってしまいましたよ、あーあー……
明日の送り火が無事に済ませられるよう、祈りますよ

ああ、そう言えば数年前のことですが、友人が送り火を焚くのが遅くなってしまったので、
仏壇に原付の鍵を置き
「じいちゃん、コレ貸してやるから間に合うように帰れよ」
と言ったところ、翌日、原付のエンジンが全く掛からなくなってしまったそうですよ
後で調べてもらったら、エンジン部分がまるっと壊れてしまってたとか
前日まで何ともなかったのに不思議だ、と友人は首を捻っていたですよ


盆中閑有り、今日の詩はこんなのをやってみたですよ

394:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/14 15:51:18.16 Ppl93wUi.net
  『同王徴君洞庭有懐』  by張謂

八月 洞庭 秋なり
瀟湘(しょうしょう) 水 北へ流る
家へ還(かえ)る 万里の夢
客(かく)と為(な)る 五更の愁い
用いず 書帙(しょちつ)を開くを
偏(ひと)えに宜(よろ)し 酒楼に上るに
故人 京洛(けいらく)に満つ
何(いず)れの日か 復(ま)た同(とも)に遊ばん

395:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/14 15:56:04.52 Ppl93wUi.net
(この詩は厳維と言う詩人の作だとする説もあるそうですが、ここでは張謂としておきますよ)
訳はこんな感じですかねえ


八月 洞庭はすっかり“秋”だ
瀟湘の水は ひたすら北へ 洞庭湖へと流れる
夢に見るのは 遙かな我が家へ戻る日のこと
夜明けを待たず目覚めてしまう そんな旅人の憂さ晴らしには
書を開き 先人の言葉を探すより
美味しい酒を飲み 楽しく騒ぐ方がずっといい
都にいる大勢の友人達とも
またいつか一緒に遊びたいものだ

396:名無氏物語
12/08/14 16:48:09.91 JpNcdnj4.net
夏日山居 xià rì shān jū 朱希晦

九衢赫赫漲塵埃,
 jiǔ qú hè hè zhǎng chén āi ,
車馬憧憧自徃來。
 chē mǎ chōng chōng zì wǎng lái 。
爭似山人忘世念,
 zhēng sì shān rén wàng shì niàn ,
枕書高臥竹扉開。
 zhěn shū gāo wò zhú fēi kāi 。




397:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/19 11:20:45.34 Vcn0p3c4.net
おはようございますよ
昨日の雷雨は超ひでー!だったですよ、マジ災害レベルでしたよ@大阪
天候も変ですが、私の頭もかなり変度が進みましたよ
暑いからキャベツと夏ミカンでさっぱりコールスローサラダ作ろうと思ったのに、気が付くと
お好み焼き作ってましたよ
暑い時にじっくり火を使うものを作るって、どんな冗談ですかよ?
あ、流石に夏ミカンはお好み焼きには入れてませんよ
でも、飲茶のラーメンはしっかり餡掛けにしてますよ
熱いもの×熱いもの=ΣΣД-(- -¨)-Д =煮えますよ

「熱さ寒さは彼岸まで」ですが、「おバカは続くよ何処までも」なので、
今日も張り切っておバカですよw

398:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/19 11:21:23.69 Vcn0p3c4.net
  『還至端州駅前与高六別処』  by張説

旧館 分江の口(ほとり)
凄然として 落暉(らくき)を望む
相逢うて 旅食を伝え
別れに臨んでは 征衣を換えたり
昔 記せし山川は是なるも
今は傷む 人代の非なるを
往来 皆 此の路なるに
生死 帰るを同(とも)にせず

399:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/19 11:22:28.95 Vcn0p3c4.net
間違い満載ですよw


川の分かれ目にある宿は 昔のまま 
心の涙が止まらぬまま ただ 沈む陽を見ていた
しばらく一緒に旅をして 弁当を分け合って
再会を約して 旅衣を交換したのに
景色は あの頃の記憶とまるで同じ
でも 人はそうじゃない 悲しいけど
行きも帰りも 誰もみんなこの道を通るのに
一緒に帰れない 今はもういない君とは

400:名無氏物語
12/08/20 21:58:31.64 pCAmALY3.net
400get

401:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/26 15:45:27.70 k8JdUwNR.net
こんにちはですよ
残暑がまだまだ厳しいですよ
でも朝夕はずいぶん涼しくなりましたし、何よりお昼寝が気持ちいい頃になりましたよ
セミの声もめっきり少なくなりましたし
このダブル台風が通り過ぎたら一気に秋っぽくなるかもしれませんよ
とは言え、私はまだ頭煮モードでおかしいままですよ

今日も突っ走るです、宜しくですよ

402:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/26 15:48:07.44 k8JdUwNR.net
  『漢宮詞』  by李商隠

青雀 西に飛んで 竟(つい)に未だ廻(かえ)らず
君王は長(つね)に集霊台(しゅうれいだい)に在り
侍臣 最も相如(しょうじょ)の渇(かつ)有れども
賜(たま)わらず 金茎(きんけい)の露 一杯

403:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/26 15:50:11.31 k8JdUwNR.net
ちょー壊しましたよw


青い鳥は西の空へ飛んだ
もう一度会いたいと 待っているけれど
面影を求め 心は渇く
一滴の愛もこぼれて来ない

404:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/08/26 15:51:33.57 k8JdUwNR.net
あれだけではなんなので、もちっと普通に


青い霊鳥は西の空へ舞い上がり 以来そのまま戻って来ない
その帰りを 王様は来る日も来る日も 神聖な宮殿で待っている
お側に侍る臣下は 司馬相如のように重い悩みを抱えているのだが
金茎で集めた 不老長生の天の露の一杯さえ賜ることが出来ない

405:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/08 13:53:47.46 n/Vkzn3m.net
こんにちはですよ
ちょっと油断してるとすぐに日にちが経ってしまいますよ
学生時代、日曜の夜に寝て、水曜の夕方友人達に起こされるまで眠り続けたおバカがいましたが、
他人のことは笑えなくなりましたよ
うかうか仮眠出来ませんよ
困ったですよ
ヒマがあったら眠りてーですが、そんなことをしてたら家が無茶苦茶になるですよ
頑張って起きてますよ
ああ、お昼ご飯食べるの忘れてましたよ
もうこんな時間ですから、軽く温素麺にするですよ

ではその前に今日の詩を♪

406:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/08 13:56:52.01 n/Vkzn3m.net
  『東府雨中別子由』  by蘇東坡

庭下 梧桐の樹
三年 三たび汝を見る
前年 汝陰(じょいん)に適(ゆ)き
汝の秋雨に鳴るを見る
去年 秋雨の時
我 広陵自(よ)り帰る
今年 中山に去り
白首 帰るに期無し
客(かく)去るも 嘆息する莫(な)かれ
主人 亦(ま)た是れ客なり
対床(たいしょう) 定めて悠々
夜雨 空しく蕭瑟(しょうしつ)たらん
起(た)って梧桐の枝を折り
汝が千里の行に贈らん
帰り来たって知る 健ならんや否や
忘るる莫かれ 此の時の情

407:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/08 13:57:59.18 n/Vkzn3m.net
や~く ^^;

庭のアオギリよ
この三年で おまえに会うのは三度めになる
一昨年 汝陰に行くことになった時
秋雨に打たれ おまえは寂しげに葉を鳴らしていた
そして去年 秋雨の季節に
広陵からここへ戻って来たのだが
今年は中山へ行くことになった
自分はすっかり年老いたから 再び帰れるかどうかはわからない
けれども 去り行く人を徒らに悲しむな
主人もまた 他郷を流浪する旅人なのだから
この次 床を並べて眠るのは きっとずっと遠い先の日
それまで 夜の雨は虚ろにしめやかに降るだろう
庭のアオギリの枝を折り取り 主人が言う
「あなたの千里の旅の無事を祈ろう
 君が帰って来た時 私が未だ無事かどうかはわからないが
 忘れないでくれ 今の心を」

408:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/17 15:30:27.62 37lFu/5h.net
こんにちはですよ
台風で被害を被っているところがたくさんあって、とても気の毒に思いますよ
人の暮らしがどれほど豊かになっても自然には叶わないことを、自然災害の度毎に思い知らされますよ
我々に出来ることは、過去の積み重ねから得られる対処と、人の繋がりから生まれる復旧だと思うのですよ
加えて、大難が小難で済みますようにと願いますよ


では、詩の方へまいりましょうか

409:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/17 15:31:23.16 37lFu/5h.net
  『古従軍行』  by李?

白日 山に登りて烽火を望み
黄昏 馬に飲(みずか)う 交河(こうが)の傍(ほとり)
行人の?斗(ちょうと) 風沙暗く
公主の琵琶 幽怨多し
野雲 万里 城郭無く
雨雪 紛々として 大漠(たいばく)に連なる
胡雁 哀鳴して 夜々飛び
胡児の眼涙 双々落つ
聞く道(なら)く 玉門 猶お遮(さえぎ)らると
応(まさ)に 性命(せいめい)を将(も)って 軽車を逐(お)うべし
年々 戦骨 荒外に埋(うづ)め
空しく蒲桃(ぶどう)を見て漢家に入る

410:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/17 15:41:23.71 37lFu/5h.net
あるぁ~、2箇所ダメでしたか
申し訳ねーですよ

李?:?の部分は斤+頁で「キ」と読みます。
?斗:刀の字の ノ の部分がちょっと右上がりの一になったような字です。

411:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/17 15:42:30.29 37lFu/5h.net
んじゃ、ヤク行きますよ


日中は 山に登って狼煙を見張り
日暮れには 交河の辺で馬に水を飲ませる
野戦鍋を提げ 黙々と進む兵士達の姿は 砂塵の中で影になり
公主達が奏でた琵琶の音は 悲しく切なく 無言の怨みを今に伝える
町ひとつありはしない 見渡す限り有るのは雲だけ
原野のミゾレは途切れることなく 砂漠にまでも降り注ぎ
異郷のガンは 哀れな声で鳴き交わしながら 夜毎 空を飛び
蛮族の子供の目から 二筋の涙が流れている
かつて 勅命で玉門関が遮られ 故郷へ戻れぬ兵士達が
必死で指揮官の後に続き 戦い続けたこともあったと聞く
年々 数多の戦死者を地の果てに葬り続けて得たものは
虚しくブドウを見ながら戻る故国

412:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/23 09:04:43.72 ObGCTEzF.net
おはようございますよ
ただいまお彼岸の最中ですが、今日の大阪は朝から雨ですよ
お参りに行こうと思ってましたが、雨が止んでからにしますよ

急に肌寒さを感じるようになりましたよ
てな訳で、今朝の飲茶はお粥をメインにしましたよ
熱々の龍井茶も旨ー!ですよ
美味しくものを頂いた時は、身体に力が行き渡るような気がしますよ
逆に、空腹を埋める為だけにものを口にした時は、ただ詰め込んだだけで、身体の力には全然なってない
そんな気がしますよ
非科学的ですけれど


今日の詩はこれを選んでみましたよ

413:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/23 09:05:38.36 ObGCTEzF.net
  『渡河北』  by王褒

秋風 木葉(もくよう)を吹けば
還(ま)た洞庭の波に似たり
常山 代郡に臨み
亭障(ていしょう) 黄河を繞(めぐ)る
心は異方の楽を悲しみ
腸(はらわた)は隴頭(ろうとう)の歌に断たる
薄暮 征馬に臨み
道を北山の阿(くま)に失う

414:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/23 09:07:43.79 ObGCTEzF.net
ご訳そくw


秋風が立ち 木々の葉をざわめかしている様は
いつかの洞庭湖のさざ波に似ている
常山の関所は代郡を見下ろすように聳え
防壁は黄河に沿い 曲がり連なる
異国の音楽を聞けば 心が悲しみで満たされ
隴頭の歌を聞けば 胸の潰れる思いがする
夕暮れに馬を駆り 遠乗りに出たが
北方の山の辺で 道に迷ってしまった

415:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/30 11:38:54.15 FHZ4mq7F.net
こんにちはですよ
今日は中秋の名月ならぬ強襲の台風ですよ
天の定めですから仕方ありませんが、もちっとどうにかならなかったのですかよ
しかも最近の台風と来たら、親子か兄弟姉妹か知りませんが、たいていペアで来やがりますよ
根性無しめ
他は他、我は我で、ひとつずつ堂々と来やがれ
と、思うのですよ
それもあんまり大型でなく、風がそんなに強くもなく、そこそこ地面を潤し水瓶を満たしてくれる
その程度のものだけで良いですよ
ささやかな望みですけれど
まあ、ブツクサ言ってても始まりませんよ
こんな時、動物は物陰に潜んでやり過ごすしかないのでしょうが、我々はまがりなりにもヒトですので、
空想世界を楽しみましょうですよ


では、今日の詩をどうぞ

416:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/30 11:39:40.40 FHZ4mq7F.net
  『中秋月三首のうち 其二』  by蘇東坡

六年 此の月に逢う
五年 離別を照らす
君が別時の曲を歌えば
満座 為に凄咽(せいえつ)す
留都(りゅうと)は信に繁麗(はんれい)なれども
此の会 豈(あ)に軽(かろが)ろしく擲(な)げんや
銀を鎔(と)かす 百傾(ひゃくけい)の湖
鏡を掛く 千尋の闕(けつ)
三更 歌吹(かすい)罷(や)んで
人影 *清越(せいえつ)に乱る
帰り来る 北堂の下
寒光 露葉に翻る
酒を喚(よ)んで 婦とともに飲み
我を念(おも)いて 児に向かって説かん
豈に知らんや 衰病(すいへい)の後
空盞(くうさん) 梨栗に対せんとは
但だ見る 古河の東
蕎麦(きょうばく) 雪を鋪(し)くが如きを
去年の曲に和せんと欲し
復た恐る 心の断絶せんことを


*清越:越の字は本当は木偏が要ります

417:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/09/30 11:41:28.41 FHZ4mq7F.net
ヤク?ですよ

中秋の月に六度出会ったが
そのうちの五度 私達は離れ離れで月に照らされていた
あなたが別れの歌を歌った時
誰もが悲しくなって泣いてしまったっけ
あなたのいる都は 賑やかで楽しいこともたくさんあるだろうが
だからといって お月見がどうでもいいなんて考えたりしないだろう
遠く遙かに広がる 銀を溶かしたような湖 
壮麗な宮殿を抱き 夜空に輝く鏡のような月
やがて夜も更け 楽の音も止んだ頃
清冽な月夜の木陰を ふらふらしながら歩む影ひとつ
帰り先は 家族の待つ暖かな家
月光が葉上の白露に映え きらきら光っている
そして あなたは酒を運ばせ 奥方と共に飲みながら
私との思い出話を子供に聞かせるのだろう
しかし 私が病み上がりで
酒が飲めず 梨や栗を前にしているとは よもや思いもすまい
こちらはただ 古い河道の東側に
ソバの花が 一面に積もった雪のように見えるばかり
去年あなたが作った曲に合わせ 何か歌を作ろうと思うのだが
この途切れそうになる気力を いったいどうしたものか

418:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/07 10:46:28.25 K3HYSnJC.net
おはようございますよ
朝夕ばかりか、日中もそこそこ涼風が立つようになりましたよ
今は新酒を心待ちにしている私がいますよ
秋は殊更“もの思う”という言葉が付きますけれど、自分以外のもののことを考えてもよいと思いますよ
ひとの痛みを慮ること、これを惻隠の情と言いますよ
自分だけが不幸だと言う人は世の中に結構居ますし、ところによってはそんな人が集中していますけれど、
実は、ものが言える人はそんなに不幸じゃなくて、本当に不幸なのはものが言えねー人なのじゃねーかと
思うのですよ
これは「我等降伏せず」(田中徳祐著:復刊ドットコム)という本を読んでの感想でもあるのですが
秋は読書の秋ともいいますから、いろんな本を読んでいろんな人の考えに触れるのも良いと思いますよ


では今日はこの遍で

419:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/07 10:47:04.27 K3HYSnJC.net
  『悲歌』  by無名氏

悲歌 以て泣くに当(あ)つ可(べ)し
遠望 以て帰るに当(あ)つ可(べ)し
故郷を思念すれば 鬱々累々たり

帰らんと欲するも 家に人無く
渡らんと欲するも 河に船無し

心思(しんし) 言うこと能(あた)わずして
腸中に 車輪 転ず

420:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/07 10:48:20.72 K3HYSnJC.net
こんな感じでしょうか


悲しい歌を歌うのは 泣けないから
遠い空を眺めるのは 帰れないから
故郷を思うたび こんな筈じゃあなかったと思う

帰りたいけれど 私の家族はもう居ない
帰りたいけれど 河を渡してくれる船が無い

苦しさ 悲しさ 切なさ 辛さ 
どれも言葉にならなくて
傷だらけの心が 自分の中で回るばかり

421:名無氏物語
12/10/08 11:28:28.81 V+uBOUPI.net
すばらしい朝鮮人たちが集うスレッド

【考察厨】高岡フジ韓流ゴリ凸観察スレ17【お断り】
スレリンク(mog2板)

422:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/13 10:51:59.11 koil6UdK.net
こんにちはですよ
焼き芋と赤ワインが微妙に合ってビックリですよ
イモだけより、豚バラで挟んだり巻いたりして塩胡椒で焼いたら、もっと旨ー!ですよ
ああ、長生きはするもんですよ

大きな喜び事も良いですが、ささやかな喜び事でも結構幸せな気持ちになれますよ
それは自分だけのちっぽけなことですけれど、他人と比較する必要のないものですよ
他人の喜び事を良い意味で羨ましく思うのはともかく、妬ましく思ったらその途端に
自分の中の喜び事が全部吹き飛んじゃってカラッポどころかマイナスになりますよ
勿体ないことですよ

同じカラッポなら、余分なものを放り出して心を洗うのがいいですよ
この詩みたいに

423:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/13 10:53:54.05 koil6UdK.net
  『宿駱氏亭寄懐崔?崔?』  by李商隠

竹塢(ちくお) 塵無く 水檻(すいかん)は清し
相思 迢逓(ちょうてい)として 重城(ちょうじょう)を隔つ
秋陰散ぜず 霜飛ぶこと晩(おそ)く
枯荷(こか)を留め得て 雨声を聴く

424:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/13 10:59:05.40 koil6UdK.net
崔ヨウ・崔コンが出ませんでしたか……

ヨウは草冠+雍
コンは哀のナベブタの下にハの字が入ったような字です

またまた申し訳ねーですよ(汗

425:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/13 11:00:11.28 koil6UdK.net
気を取り直して ヤク ですよ


竹堤の上には塵もなく 水辺のあずまやの欄干も清々しい
そんな場所から 遠く 幾重もの城壁に囲まれた都にいるあなたを思う
秋の気配はいよいよ濃く かといって霜が降りるにはまだ早く
枯れたハスの葉に当たる幽かな雨音に じっと聴き入る

426:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/21 09:03:57.88 Tjif03VP.net
おはようございますよ
先日、目薬を切らしたので薬局へ買いに行ったのですよ
すると、いつものヤツが見あたらねーのですよ
某社のそれはシャープな銀色のパッケージなので、何処にあってもすぐわかるのですが、
なんと全然見あたらねーのですよ
うっりょぉ?おっけしぃのぉお?な~ぜね~のですかよぉ?と悩みながら棚を眺めること数分、
あったあった有りましたですよ
パッケージが何故か綾波レイになっていたのですよ
中の容器も黒蓋からオレンジ蓋with記号付に……(-ι-;)
エヴァ、嫌いではねーですが、思い切り脱力しましたよ
まあ、中身がいつも通り強烈スッキリで良かったですけれど


今日の詩はそれとは全然関係ねーですよ
ではどうぞ

427:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/21 09:04:24.25 Tjif03VP.net
  『古意呈補闕喬知之』  by沈?期

盧家(ろか)の少婦 鬱金堂(うっこんどう)
海燕(かいえん)双棲(そうせい)す 玳瑁(たいまい)の梁(りょう)
九月 寒砧(かんちん) 木葉(もくよう)を催(うなが)し
十年 征戍(せいじゅ) 遼陽(りょうよう)を憶(おも)う
白狼(はくろう)河北 音書(いんしょ)断え
丹鳳(たんぽう)城南 秋夜長し
誰が為にか 愁いを含む 独不見(どくふけん)
更に 明月をして 流黄(りゅうこう)を照らさしむ

428:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/21 09:05:43.50 Tjif03VP.net
あ、ヤラれました
沈セン期のセンは人偏+全ですよ

429:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/21 09:07:16.84 Tjif03VP.net
じゃ、焼くしてみますよ


盧家の若妻が暮らすのは 鬱金香の薫る館
べっこうの梁を飾るのは 仲睦まじいウミツバメのつがいの姿
だが 9月になればそこでさえ 夜空に砧を打つ音が高く響く
まるで 木の葉の紅葉を急かすかのような冷たさで
この十年 良人は辺境の討伐に赴任したまま
あの人がいる遼陽は もうずいぶん寒いことだろう
白狼河の北から来る筈の便りは一向に届かず
丹鳳門の南で 私は秋の夜長を侘びしく過ごす 
遠くで聞こえる「独不見(ひとりぼっち)」は
誰の為にあんなに愁いを込めて歌っているのだろう
冷やかな月光に照らされながら 砧を打っていると 
いっそう孤独が身に凍みる

430:名無氏物語
12/10/26 19:40:24.77 LNieAu45.net
特亜系エセ左翼・カルト宗教団体が行っている敵対する人物への組織的な嫌がらせ、集団ストーキング、電磁波悪用による体調不良、マインドコントロールの手口、「集団ストーカー カルト」で検索してください。

431:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/28 11:31:53.97 F3ZT6jvy.net
こんにちはですよ
今日は朝から雨が降ってて少し寒いですよ
お出掛けが昨日で良かったですよ
鴨川の辺は未だ紅葉には少し早くて、でもそぞろ歩きにはよいお天気でしたよ
橋の上から眺めると、澄んだ流れの中、苔を食む鮎の腹がキラリキラリと輝いてとても綺麗でしたよ
あれ取って焼いて食ったらさぞ旨かろなー、などとついつい妄想が膨らみましたよ
あああ、ハシタナイ
一人歩きも良いですが、こういう時、ちょっと言葉を交わせる相手が傍らにいてくれるのも良いものですよ
秋、冬は特にそう思いますよ


今日の詩はその辺をぽちっと

432:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/28 11:32:35.88 F3ZT6jvy.net
  『秋日』  by*耿韋

返照(はんしょう) *呂巷(ろこう)に入る
憂え来たるも 誰と共にか語らん
古道 人の行くこと少(まれ)に
秋風 禾黍(かしょ)を動かす


*耿韋:韋にはサンズイが付きます
*呂巷:呂は門構えの中に呂が正しいです

433:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/10/28 11:33:46.15 F3ZT6jvy.net
ではアッサリめでw


照り返す夕陽が 小さな村を染めている
ふっと感じる寂しさを 一緒に語り合える人がいない
野道で誰かと出会うこともほとんどない
秋風に 田畑の葉っぱが揺れるばかり

434:名無氏物語
12/11/03 11:24:01.76 l5XcgsVr.net
雨が私の姿を隠してくれるので貴女に会いに行っても問題ないでしょう?という意味の和歌で有名な貴族といえばふじわら○○○○?

435:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/04 22:23:32.47 /SzPAtHJ.net
こんばんはですよ
いつの間にか11月ですよ
入れ歯の大敵、千歳飴のシーズンですよ
皆様覚悟は宜しいですかよ

本日、ちょいっと紅葉狩りなどに行って参りましたが、いやいや最高でしたよ
日本の秋はかくも美しきかなと思わず呟いてしまいましたよ
しかし、しかし、冬は確実に側まで来ておりまして、霜柱もそこかしこに有りましたし、
何より北・中・南の日本アルプスの高峰は既に雪化粧しておりますよ
四季を愛でられることの有り難みをしみじみ実感致しましたですよ

では、今日の詩はこれをどうぞ

436:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/04 22:24:27.23 /SzPAtHJ.net
  『陪族叔刑部侍郎曄及中書賈舎人至遊洞庭 其五』  by李白

帝子(ていし) 瀟湘(しょうしょう) 去りて還らず
空しく秋草を余す 洞庭の間
淡く明湖掃(はら)いて 玉鏡(ぎょくきょう)開かば
丹青もて画(えが)き出(いだ)すは 是れ君山(くんざん)

437:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/04 22:26:39.24 /SzPAtHJ.net
タイトルがえらく長ぇーですよ
でも、やくは短けーですよw


瀟湘に身を投げた公主達は 人の世を抜け女神となった
洞庭湖の周りでは 秋を彩る草花が静かに風にそよいでいる
ほんの一時 玉の鏡を開くように 明るい湖面が鎮まれば
そこに現れるのは まるで絵画のように美しい“君山”

438:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/11 11:47:36.85 sjr9PQQ3.net
こんにちはですよ
一週間というのは早いものですよ
きっと、それが積み重なるからあっと言う間に年齢を重ねることになるのでしょうけれど
私、先日“初体験”いたしましたよ
いやいや、20年以上人間やってますが初めてですよ
カモシカなんぞに遭遇したのは
しかも2頭
で、カモシカというのは、奈良公園で見慣れてるあの普通のシカとは全然顔も姿も違うのですよ
だから見付けた時、思わず「シシ神さまっ!?」などとアホなことを口走ってしまいましたし、
顔が2つになった時は「でぁあっ?!?!」と奇声を発してしまいましたよ
先方は怪訝な顔をした後、何事もなかったかのように山の中へ分け入って行きましたけれど
私はいい歳をして平常心の欠片もねーのだなあと、改めて思いましたよ


さて、それでは今日の詩行ってみましょうか

439:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/11 11:48:19.94 sjr9PQQ3.net
  『悲陳陶』  by杜甫

孟冬(もうとう) 十郡の良家(りょうか)の子
血は陳陶(ちんとう)沢中(たくちゅう)の水と作(な)る
野*虚しく 天清くして 戦声(せんせい)無し
四万の義軍 同日に死す
群胡(ぐんこ)帰り来たって 血もて箭(や)を洗い
仍(な)お 胡歌を唱(うた)って 都市に飲む
都人 面(かお)を回(めぐ)らして 北に向って啼(な)き
日夜 更に官軍の至るを望む

*虚しく:本当は日+廣です

440:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/11 11:50:22.05 sjr9PQQ3.net
約してるのかどうかw


初冬の頃 広く十群から集められた良家の子弟が
陳陶沢を血の池に変えた
地に立つものは無く 空に砂塵も舞わず 
剣戟も 戦鼓も 人々の雄叫びも そこにはもう何もない
四万の義勇軍は たった1日で全滅したのだ
胡兵どもは都に戻り 血まみれの矢を振り回しながら
勝利の歌を歌い 祝杯を挙げている
住民達は北におられる皇帝に向かい 涙を流しながら 
一刻も早い官軍の更なる派遣を 日夜待ち望んでいる

441:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/18 09:11:45.77 5fv8PDkP.net
おはようございますよ
先週、友人と映画の梯しましたよ
朝一に「花の詩女」、次に「サイボーグ009」、お昼食べてから「のぼうの城」
いやー、流石に1日3本も観たら目が疲れましたよ
にょほほのほ♪
でも、今日も懲りずに「エヴァンゲリオン」観に行くですよ
付き合ってくれる友人に大感謝!ですよ
友達とはずっと楽しく遊べる仲でいてーですよ


んでは今日の詩を

442:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/18 09:13:15.00 5fv8PDkP.net
  『送李侍郎赴常州』  by賈至 

雪晴れ 雲散じて 北風寒く
楚水(そすい) 呉山(ござん) 道路難し
今日 君を送る 須(すべか)らく酔いを尽すべし
明朝 相憶(おも)うも 路(みち)漫々

443:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/18 09:14:17.27 5fv8PDkP.net
こんな感じでやってみましたよ


降り続いていた雪は止み 雲が散って空は晴れたが 北風はずっと冷たいまま
楚を流れる川も 呉の山々も これからの道程は何かと大変だ
今日はそんな君を送る日
さあ 後々の語りぐさになるほど 思い切り飲もう
明日からは どれほど互いを思いやっても 私達は遠く離れ離れになってしまうのだから

444:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/24 09:09:38.74 YGnCyZGJ.net
おはようございますよ
とうとう小雪に入ってしまいましたよ
町の紅葉もいい具合になってきましたよ
おかげで、目的地が行楽地でなくても乗り物がギュウギュウですよ
旅に来た人は良い思い出がたくさん出来て、お店屋さんはたくさん儲かるといいなと思いますよ

私は今から大掃除ですよ
やはり12月よりは今の方がまだ寒さはマシですよ
がんばりますよ
では、その前に今日の詩を

445:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/24 09:10:23.68 9SkbTCBO.net
  「月夜」  by杜甫

今夜 *鹿州(ふしゅう)の月
閨中に只独り看(み)ん
遙かに憐れむ 小児女の
未だ長安を憶(おも)うを解せざるを 
香霧(こうむ) *雲環(うんかん)湿(うるお)い
清輝 玉臂(ぎょくひ)寒からん
何(いず)れの時か 虚幌(きょこう)に倚(よ)り
双(なら)び照らされて 涙痕(るいこん)乾かん


*鹿州:“ふ”は鹿+おおざとが正しい字です
*雲環:環は正しくは玉偏ではなく、髪がしらです

446:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/11/24 09:11:21.81 9SkbTCBO.net
適当ですよ


今宵の月は美しい
遠い鹿州でも同じように美しく
妻は寝室で独りそれを寂しく眺めているだろう
可哀相に
子供たちは幼なく まだ長安の父を思うことも その意味もわかるまい
夜霧が出れば 妻の黒髪はしっとりと濡れ
月光の冷たさに 美しい腕は寒さすら覚えるだろう
いつの日か 妻と水入らずで窓辺に寄り
並んで こんな見事な月に照らされたなら 
今流れている涙の跡は きっとその時乾くだろう

447:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/02 07:16:29.09 Ya/92+oQ.net
おはようございますよ
いよいよ12月に入ってしまいましたよ
12月はクリスマスも良いですが、その前に「カニだーっ!!!!!」と言うことで、
今日はカニの買い出しに行きますよ
それにしても、こんなに寒い最中、沖へ船を出し美味しいものを取ってきて下さる漁師さんには
本当に感謝ですよ
お陰様で私などが大変良い目が出来るのですから

今日の詩はそんなことには全然関係ねーですよ
ではでは

448:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/02 07:17:19.45 Ya/92+oQ.net
  『岐陽』  by元好問

百二の関河 草横たわらず
十年 戎馬(じゅうば) 秦京(しんけい)暗し
岐陽 西を望むも来信なく
隴水(ろうすい) 東に流れて哭声(こくせい)を聞く
野蔓(やまん) 情有り 戦骨にまつわり
残陽(ざんよう) 何の意か 空城を照らす
誰に従ってか 細やかに 蒼々に向かって問わん
争(いか)で 蚩尤(しゆう)をして五兵を作らしめしか と

449:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/02 07:18:10.29 Ya/92+oQ.net
二人で護れば百人に敵すると謳われた 数々の要害に守られ 
秦の国では 野の草さえ踏みにじられずにいたのに
この十年 迫り来る兵馬の影に 都はすっかり暗く覆われてしまった
岐陽から 西の方を眺めても どこからも便りのひとつすらなく
隴水はただ静かに 死者を悼む嘆きを乗せ 東へ ひたすら東へと流れる
蔓草が まるで情有る人のように 優しく戦場の白骨を抱き締め
夕陽は物言いたげに 静まりかえった無人の城跡を照らしている
誰に頼み 切々とこの有様を蒼天に訴え また問えばよいのだろう
どうして 蚩尤にあれこれと武器を作らせたのですか? と

450:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/09 14:23:32.89 abGjk9Rs.net
こんにちはですよ
昨日の夜あたりからこちらはすんげー冷たい風が吹きまくりですよ
流石に今日は朝から暖房を付けてますよ
ドライフルーツをつまみながら、熱々のお茶を頂いてホッとしますよ
今夜はタコヤキ鍋にしようか、水餃子にしようか、はたまた田舎豆腐にしようか
悩んでしまいますよ
ああ、タラちりやカニちりも美味ーですよ
ボーナスが出たらてっちり食べに行きてーですよ
やっぱり冬は鍋ですよ
嫌いな人とはぜってーイヤ!ですが
まあ、そういうことで、今日はカレー麺にしますよ
皆さんのお家の晩ご飯はなんでしょうか?楽しみですよ

ご飯が決まったところで、今日の詩はこれですよ
さあどうぞ

451:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/09 14:24:19.19 abGjk9Rs.net
  『述懐』  by魏徴

中原 還(ま)た鹿を追い 筆を投じて戎軒(じゅうけん)を事とす  
縦横の計(はかりごと)は就(な)らざれども 慷慨の志は猶(な)お存せり
策に仗(よ)りて天子に謁し 馬を駆りて関門を出ず
纓(えい)を請うて南越(なんえつ)を繋ぎ 軾(しょく)に憑(よ)りて東藩を下さん
鬱紆(うつう) 高岫(こうしゅう)に陟(のぼ)り 出没 平原を望む  
古木に寒鳥鳴き 空山に野猿啼く
既に千里の目を痛ましめ 還(ま)た九逝(きゅうせい)の魂を驚かす  
豈(あに)艱険(かんけん)を憚(はばか)らざらんや 深く国士の恩を思う
季布(きふ)に二諾無く *侯エイ(こうえい)は一言を重んず  
人生意気に感ず 功名(こうめい) 誰か復(ま)た論ぜんや

*侯エイ:エイは、亡の下に口、その下に横並びで月・女・迅-しんにょう です。

452:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/09 14:26:45.87 abGjk9Rs.net
こんなふうになりましたよ


皇帝の座を求め 中原の群雄がまた争い始めた頃
私も筆を投げ捨て 戦乱の中に身を投じた
合従連衡の策は成らなかったが 理想に燃える思いは未だ胸に有る
杖をつきながら陛下の御前に罷り出で 臣となり 馬を駆って函谷関から撃って出る
綱を賜って南越王を縛り上げ 戦車に乗って東方の国を従えよう
曲がりくねった山道を辿り 高い山の峰を越え 
時折視界の開けた辺りで 眼下に広がる平原を眺めていると
冬枯れの木立の中では寂しく鳥が鳴き ひっそりした山の中では猿が悲しげに叫んでいる
こうした旅路の景色に心は痛み また望郷の念に魂も彷徨い出しそうな程
決して苦労を厭わぬ訳ではない 
しかし 自分を国士として扱って下さる陛下の御恩に報いたいのだ
季布は一度承諾すれば必ずやり遂げ 侯エイはたった一言を重んじた
人の志に 自分が深く思うところがあったなら その信義を貫け
地位や名声など 問題ではない

453:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/16 08:42:28.89 Lm5OM5ip.net
おはようございますよ
今日は衆院選ですよ
今から行って来ようと思いますよ
何処の誰方の仰ることも皆一長一短ですが、でも一番大事なのは国の在り方だと思いますよ
他国に隷属しない、独立国家として揺るぎなく立つ国
その為に何を為すべきか
他国の顔色を窺う国には経済の隆盛もなく、安心も安全も、もちろん平和なんて有りませんよ
亡国党と売国奴を放り出す為に、1票を投じようと思いますよ

さてさて、今日の詩はそんなこととは全く無関係の、どっちかと言えば忘年会関連(?)の詩ですよ
軽ーく 軽ーく 読み流して下さいよ
では

454:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/16 08:43:02.54 Lm5OM5ip.net
  『酔中作』  by張説

酔後 方(まさ)に楽しみを知る
未だ酔わざる時に 弥(いよいよ)勝ると
容(すがた)を動かせば 皆 是れ舞にして
語(ことば)を出(いだ)せば 総て詩と成る

455:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/16 08:44:37.38 Lm5OM5ip.net
いつもながら、まともな訳では有りませんので
念の為w


“酔い心地”を知って初めて 酒を飲む楽しみがわかる
酒もやらず 酔いもしないなんて どれだけ損なことか
ほろ酔い加減で盛り上がり 身振り手振りでほら さのよいよい
溢れる思いは言葉になり まるで詩みたいに紡がれるのさ

456:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/23 11:46:45.85 f8k9Y/wk.net
こんにちはですよ
今日は今上陛下のお誕生日ですよ
日曜と重なったので、明日のクリスマスイヴも休日になったのが私的には嬉しいですよ
おかげでゆっくり流星がみられますよ
ピークは昨日でしたが、今日もまだまだ北の空で見られますよ
地上のイルミネーションも大変素敵ですが、夜空のショーもまた素敵ですよ

冷たい夜に誰かを待つ、そんな詩を見付けたので今日はそれにしましたよ
楽しんで頂けると良いのですが

457:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/23 11:47:20.90 f8k9Y/wk.net
  『無題』  by李商隠

紫府の仙人 宝燈と号す
雲漿(うんしょう) 未だ飲まざるに結びて氷と成る
如何ぞ 雪月 光を交うるの夜
更に瑤台(ようだい)十二層に在るや

458:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/23 11:48:50.26 f8k9Y/wk.net
信じちゃいけない訳ですよw


仙界の紫府宮に 宝燈という名の仙女がいる
そこは 五色の雲の秘薬さえ 口にする前に氷になってしまうとか
今夜は 地上でさえ月と雪が輝き合うような 凍てついた夜
そんな時でも彼の仙女は 瑤台の十二層で 人待ち顔で佇んでいる

459:あぼーん
あぼーん.net
あぼーん

460:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/30 12:00:59.55 ju69jfd0.net
こんにちはですよ
いよいよ今年最後の日曜ですよ
余り寒くはないですが、雨なのが残念ですよ
今年一年を振り返れば、個人的にも世間的にも、良いことも悪いことも竜巻並みにいろいろ有りましたよ
うむ、流石は辰年ですよ
そんな中でタラタラこのスレを続けさせて頂けたこと、本当にありがたく思いますよ
きっとこの流れは来年も相変わらずですよw
皆様、どうぞ良いお年をお迎えになりますよう、大阪の中心で強く願っておりますよ
それではご機嫌良う(* ^ー゚)ノ

少し早いですが、この詩を今年の締めとさせて頂きますよ
さあ、どうぞ

461:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/30 12:03:29.46 ju69jfd0.net
  『初過漢江』  by無名氏

襄陽(じょうよう)好し *見亭(けんてい)に向(おい)て看るに
人物 蕭条(しょうじょう)として 歳闌(さいらん)に値(あた)る
為に報ぜよ 習家(しゅうか) 多く置酒せよと
夜来の風雪 江を過(よぎ)って寒し


*見亭:見ではなく、山偏+見が正しい字です

462:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
12/12/30 12:04:09.79 ju69jfd0.net
最後までいい加減ですよw


襄陽はいい 特に見亭からの眺めがいい
年の瀬を迎えた今は 人も街もとても静かだ
誰か 知らせをやってくれ
集の家で 山簡をもてなした時のように たくさん酒を置いといて欲しいと
昨夜からの雪が降り止まない中 川を渡ったから とても寒いんだ

463:名無氏物語
12/12/31 14:43:24.37 4DodYXkf.net
民主党 野田元総理

増税 庶民いじめで英雄気取り

軽減税率導入なし(財務省の方針)

わが身を削る気はなし

政治家&公務員天国は温存

464:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/05 10:03:00.74 DtuGf0m9.net
あけましておめでとうございますよ
皆様、本年もまた生暖かく見守って下さいませよ

今日が突然休みにされてしまった所為で、1月の土曜の休みが全然無くなってしまいましたよ
何てことしてくれるんですかよ、まったくもう
蝦子麺を啜りながら、飲茶してますよ
お昼からは飲酒タイムに突入ですよ
春の花も良いですが、冬の花も良いですよ
水仙など姿形がすっきりしている上に香りもとても良いですよ
大きな酒杯に花を浮かべて、と言いたいですが水仙は危険なのでやっちゃあいけねーですよ
花は花、酒は酒で愛でるのが良いですよ

さあ、今年も酔い酔いの良い年になりますように願いますよ

465:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/05 10:03:44.39 DtuGf0m9.net
  『宴城東荘』  by崔敏童

一年 始めて一年の春有り
百歳 曾(かつ)て百歳の人なし 
能く花前に向(おい)て幾回(いくたび)か酔わん
十千もて酒を沽(か)う 貧と辞すること莫かれ

466:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/05 10:04:34.74 DtuGf0m9.net
年の初めのデタラメですよw


一年経って それからその年の春が来る
人生百歳というけれど 百回も春を迎える人なんていない
ああ あと何度 花の下で楽しく酔えるだろう
ありったけのお金でお酒を買おう
貧乏?
気にしない 気にしない

467:林田唖然
13/01/06 01:31:38.05 d00qMCjf.net
唯の下手糞が自作漢詩を書き込みます
家人既囲華節卓
羹香充廊撲嗅胞
毎旭毎星射光矢
不覚経年如一日

468:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/14 11:09:24.67 LttwPSvZ.net
おはようございますよ
今朝は雨が降っててチョー冷てーですよ

>>467
いらっしゃいませですよ
でも、ここに自作を投下なんて勿体ねーですよ
ここは昔の漢詩をデタラメに解釈するスレなので、創発板で披露なさった方が良いと思いますよ

えー、昨日は成人の日でしたが、私は成人式に出てねーのですよ
何処かでカキコしたかもしれませんが
誰も彼も似たりよったりな形振りをして、十把一絡げでお役所のいう通りに動いて
そこにすんげー違和感持ったのですよ、コレ ナニカ チガウ って
で、バイク乗って旅に出ましたよ
但し、それはあくまで自分についてのことのみであって、他人も同じように考えるべきだとは思いませんよ
皆それぞれに事情が違うのですから


さて、それでは今日の詩行ってみましょうか

469:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/14 11:10:21.99 LttwPSvZ.net
  『山園小梅』  by林逋

衆芳 揺落(ようらく)して 独り嬋妍(せんけん)たり
風情を占断(せんだん)して 小園に向かう
疎影(そえい) 横斜して 水 清浅(せいせん)
暗香 浮動して 月 黄昏(こうこん)
霜禽(そうきん) 下らんと欲して 先ず眼を偸(ぬす)み
粉蝶(ふんちょう) 如(も)し知らば 合(まさ)に魂を断つべし
幸いに微吟(びぎん)の相い狎(な)る可(べ)き有り
須(もち)いず 檀板(だんぱん)と金樽(きんそん)とを

470:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/14 11:14:01.29 LttwPSvZ.net
いい加減ですねえ


草木も花も枯れる冬 ただ独り美しく咲いている
おかげで この小さな庭の風情は雅を極める
澄んだ浅い水面に映る 疎らな枝の影
月の昇る黄昏時 揺れ動く花の香り
霜枯れ時 小鳥は競争相手が居ないかと まず目を配るが
もし 白蝶がここに花有りと知ったなら どんなに口惜しいことだろう
幸いにも 我が家の梅は私の微吟に親しんでくれている
花を愛でるのに 歌や踊り お酒は不要だ

471:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/20 06:56:55.15 p3zIvHlF.net
おはようございますよ
今日から大寒、一年で一番寒い季節になりましたよ
でも、この後は立春ですよ
頑張って乗り越えましょうよ
暖かい鍋物が美味しい季節ですよ
贅沢の出来る人は贅沢に、出来ない人はそれなりに暖まりましょうよ
体が暖まると心が穏やかになりますよ
過ぎるといけませんがw

さて、今日の詩は陶淵明ですよ
どうぞ楽しんで下さいよ

472:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/20 06:57:32.07 p3zIvHlF.net
  『雑詩 其七』  by陶淵明

日月 肯(あ)えて遅れず
四時(しいじ) 相い催(うな)がし迫る
寒風 枯れたる條(えだ)を払い
落葉 長き陌(みち)を掩う
弱質 運と与に頽(くず)れ
玄鬢(げんびん) 早や已に白し
素標(そひょう) 人頭に插(さ)さば
前途 漸く窄(さく)に就く
家は逆旅(げきりょ)の舎たりて
我は当に去るべき客の如し
去り去りて何(いず)くに之(ゆ)かんと欲す
南山に旧宅あり

473:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/20 06:58:17.10 p3zIvHlF.net
こんなものでしょうか


月日は 敢えて流れを緩めたりしない
四季は互いに連れ立ち 急ぎ足でやって来る
冷たい風に 枯れ枝が揺すられ
積もる落ち葉に 延々続く道もすっかり埋もれる 
強くもない身体は 時のままに衰え
黒かった髪も もう既に真っ白だ
白い標(しるし)が 人の頭に現れるのは
そろそろ人生の終着駅が近いということ 
この身の置き所は仮の宿り
そして 私は出立間近な客である
ここを去り 去って何処へ行こう
南山の古い家 先祖が眠るそこへ行こう

474:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/27 07:29:36.91 9OfpJ/CC.net
おはようございますよ
寒さ厳しい折柄、皆様如何お過ごしですかよ
私め、先週、京の冬の旅なんぞに行って参りましたよ
その中に某寺の本堂の地下を巡り、御本尊の真下にある錠を掴んで結縁させて頂くという
御戒壇巡りにトライしたのですが、日常体験出来無い「真の暗闇」が体験出来、とても良かったですよ
でも、係の方のお話によれば、最近、懐中電灯や携帯の明りを使う中高年の方々がいらっしゃるそうで、
マジびっくりーですよ

今日の詩はそんなことには全然関係ねーですよ
ではどうぞ

475:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/27 07:30:11.62 9OfpJ/CC.net
  『度桑乾』  by賈島

并州(へいしゅう)に客舎(かくしゃ)して 已に十霜
帰心 日夜 咸陽(かんよう)を憶(おも)う
端無(はしな)くも更に渡る 桑乾の水
却(かえ)って并州を望めば 是れ故郷

476:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/01/27 07:30:52.50 9OfpJ/CC.net
かなり手抜きですよw


旅の宿だと思っていた并州での暮らしは いつの間にか10年を数えていた
その間 毎日 早く咸陽へ帰りたいものだと思っていたのに
思いがけなく 更に桑乾河を渡り 遠くへ行かねばならなくなると
并州で過ごした日々が胸に迫り まるで故郷だったかのように思えてくる

477:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/11 15:09:36.84 46MFlWSk.net
こんにちはですよ
やっと手が使えるようになってやれやれですよ
本当にねー、この世に当たり前というものはないのだと思い知りましたよ
また、不幸というのは重なるもので、パソコンのHDDがいきなりあぼーんされまして……
リカバリーが出来ず、データだけなんとか救済して頂きましたが、もうマジで大変でしたよ
パソコンなんぞ余程のことがない限り壊れないものだと信じていましたが、全然違うのですよ
精神的にも金銭的にもすんげーショック!!!でしたよ
しかし、なってしまったことはどう思ったところでしょーがねーので、取り敢えず出来るところから
手を付けようと思いますよ

さて、それでは今日の詩へ行きますよ

478:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/11 15:10:53.59 46MFlWSk.net
  『独居有懐』  by李商隠

麝(じゃ)は重くして 風の逼(せま)るを愁い
羅(ら)は踈(そ)にして 月の侵すを畏る
怨魂 迷いて断たれんかと恐れ
嬌喘(きょうぜん) 細くして沈まんかと疑う
数(しばしば)急(きつ)うす 芙蓉の帯
頻りに抽(ひ)く 翡翠の簪
柔情(じゅうじょう) 終(つい)に遠からず
遥妬(ようと) 已(すで)に先んじて深し
浦は冷やかにして 鴛鴦去り
園は空しくして 蛺蝶(きょうちょう)尋ぬ
蠟花(ろうか) 長(とこし)えに涙を逓(てい)し
筝柱(そうちゅう) 鎮(つね)に心を移す
使いを覓(もと)むるも 嵩雲(すううん)暮れ
頭を廻らすも *覇岸(はがん)陰(くも)る
只だ聞く 涼葉(りょうよう)の院
露井(ろせい) 寒砧(かんちん)近きを


*覇岸:正しくはさんずい+覇です

479:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/11 15:12:26.68 46MFlWSk.net
こんな感じでしょうか


せっかく焚き染めた麝香の香りが 風に流れて行きはしまいか
薄いレースのカーテンだから 月明かりが入り過ぎはしまいか
忍ぶ心はいつもさ迷い 終わりを恐れ
密やかな溜息さえ そのまま消え入りそうだ
すっかり窶れ 緩くなった芙蓉の帯を何度も締め直し
乱れ髪から落ちそうなヒスイの簪を幾度となく挿し直す
どれほど離れようと 愛する心に変わりはないが
それよりも あの人の側の誰かがとても妬ましい
寒々とした水辺から オシドリの番は姿を消し
ひっそりした庭に 孤独な蝶が舞い込んだ
灯るロウソクから垂れる雫のように 涙は止めどなく流れ
琴柱を動かすように 心はいつも惑いに惑う
誰か 便りを届けてくれる人を探しても ここ嵩山は雲に覆われ 既に日暮れ
あの人の姿が見えはしないかと振り返っても 覇陵の岸辺も雲の中
枯葉舞い散る庭 砧の音が寂しく井戸辺に響くばかり

480:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/17 15:11:14.99 55JGFA82.net
こんにちはですよ
今日も冷え冷えですよ
フライパンで焼き芋作りましたが、ウーロン茶にも結構合いますよ
知り合いは、そこにハチミツと黒ゴマかけて“な~んちゃって大学イモ”にするそうですが、
私は塩と黒ゴマにしますよ
バターしょうゆという人もいましたよ
まあ、食べ物の味というのは基本的に個人的なものですので、よほど変なものでない限り
何でも有りかと思いますよ
焼き芋が余ったら鍋にも使えるのですよ
冬の夜は基本的に“明るい鍋生活”ですよ
そして、身体が温まったら夜空を見るのも良いですよ
冬は空が澄んでますから、月や星がきれいに見えますよ

では、今日の詩ですよ

481:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/17 15:15:22.68 55JGFA82.net
  『二月十一日崇國寺踏月』  袁宏道

寒色 精藍(せいらん)を浸し
光明 題額を見(あら)わす
月を踏んで九衢(きゅうく)に遍(あまね)きも
此の一方の白きは無し
山僧 尽(ことごと)く扉を掩(おお)い
月を避くること 客(かく)を避くるが如し
空階(くうかい)に*きゅう枝(し)を写し
格 老いて健なること 石の如し


*きゅう枝:きゅうは虫偏+“し”によく似た乙繞で、みずちを表す字です。

482:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/17 15:16:10.38 55JGFA82.net
霜吹いて 体に透って寒く
酒は胸膈(きょうかく)を暖めず
一身 数氈(すうせん)を加(くわ)う
天街(てんがい) 行跡(こうせき)を断ち
伝柝(でんたく)の人有りと雖(いえど)も
見慣れて 憐惜(れんせき)すること少なし
惜しい哉(かな) 清冷の光
長夜 沙磧(させき)を照らす

483:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/17 15:18:08.36 55JGFA82.net
まあ、この辺で


伽藍の上には 寒夜の月
冴え冴えとした光に 額の題字がくっきり浮かぶ
月影を踏み 方々の町の中 余す所なく歩いてみたが
この寺程 月明かりが映える所はない
それだのに 山の僧侶たちは扉を全部閉ざし
まるで 俗客を避けるように 月を避けている
誰もいない石段に みずちのように曲がりくねった枝が
歳月を経てなお確かに在る石のように 黒々した影を落としている

484:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/17 15:18:55.92 55JGFA82.net
外は霜 その厳しい寒さが身に染みる
酒を飲んでも 腹の中さえ暖まらない
仕方ないから たくさんの毛布に包(くる)まった
大通りはもう人っ子一人居やしない
拍子木を持った夜回りはいるけれど
夜空なんて見慣れているから 別に感動することもない
ああ もったいない
こんなに美しい月の光が
一晩中 ただ砂漠を照らしているだけなんて

485:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/24 11:22:23.30 wa5ydD8d.net
こんにちはですよ
サルダンゴがちょっと羨ましいくらい、今日もよく冷えてますよ
こんな日は飲茶の時にも鍋が良いですよ
ここんとこやたら鍋付いてますが、何故か飽きねーですよ
期限が迫って値引きになってた、あのカニカマを白ネギと一緒に鶏ガラスープで炊くと案外うめーのですよ
カマボコ・チクワ・サツマアゲ系は温めるのも乙なものですよ
おかずにもお茶にもお酒にも合うので、ちょっとあれば便利ですよ
ちょっとといえば業務用スーパー、これは食品を大量に売ってるだけじゃなく、業務用なのでいろんな種類の
調味料もおいてるので、料理の目先を変えたい時に行ってみるとおもしれーですよ
食生活は貧しくても、心の持ちようで少しは変わりますよ


さあ、今日の詩はこんなのを選んでみましたよ

486:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/24 11:23:10.25 wa5ydD8d.net
  『謫居三適三首のうち 夜臥濯足』  by蘇東坡

長安 大雪の年
束薪(そくしん) *衾?(きんちゅう)を抱く
雲安(うんあん) 市に井(せい)無く
斗水 百憂を寬(ゆる)うす
今 我 空谷(くうこく)に逃れ
孤城 *休留(きゅうりゅう)嘯(うそぶ)く
米を得るは 珠を得るが如く
菜を食(くら)いて 敢えて留めず
況(いわん)や 松風の声有り
釜鬲(ふれき) 鳴って*しゅうしゅうたるをや
*瓦央(がおう) 深くして 膝に及び
時に復(ま)た 冷暖 投(い)る
明燈 一たび爪を剪(き)れば
快なること 鷹の*弓籠手(ゆごて)を辞するが若(ごと)し
天は低く 瘴雲(しょううん)重く
地は薄(せま)り 海気 浮かぶ
土(ど)に*重追(じゅうつい)の薬無く
独り薪水(しんすい)を以って*癒(いや)す
誰か能(よ)く更に包裹(ほうか)せん
冠履(かんり) 沐猴(もくこう)を装う

487:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/24 11:23:52.85 wa5ydD8d.net
今回は当て字・適当な文字が多いですよw

*衾?:ちゅうは衣偏+周です
*休留:どちらも右側に鳥が付きます
*しゅうしゅう:風+叟を連ねます
*瓦央:央の下に皿が入ります
*弓籠手:当て字です、正しくは韋+冓と書きます
*重追:ついは月+追です
*癒:正しくは病垂れ+膠-月です

488:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/02/24 11:24:34.98 wa5ydD8d.net
やくしませう♪


昔 長安が大雪に見舞われた時は
人々は薪を掴み 夜着の上から布団を着込んで寒さを凌いだと言う
雲安の街中には井戸が無く
僅か一斗の水でさえ たくさんの憂いを晴らすことが出来たと聞く
今 私は 世間から離れた谷で暮らしている
人気の無い砦で 夜 ミミズクが鳴くような
こんな所で米を得るのは 宝玉を得るのと同じほど大変で
普段の食べ物は菜っ葉 それさえ残すなんて贅沢は出来ない
そんな生活だから 松風の音を立て
釜に湯が沸き しゅんしゅんいうのがどれだけ嬉しいことか
焼き物の鉢は深く 膝まで浸けられるから
湯や水を足して いい湯加減にする
そして 明かりを灯し パチンと爪を切れば
もう 弓籠手から鷹がひゅっと飛び立つような爽快さ
空には 毒気を含んだ雲が低く垂れ込め
最果ての地だから 海の湿り気がとても近い
ここら辺じゃ 腫れた足を治す薬は無い
せいぜい 自分で湯を沸かし 温めて癒すぐらいのもの
包み込むように世話してくれる者など もちろん有りはしない
自分で身形を整え 水浴びをするサル程度には見えるようにしておこう

489:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/03 13:01:59.82 QRO4y7Bz.net
こんにちはですよ
いよいよ3月に入りましたよ
しかも今日は桃の節句ですよ
朝から雛人形出してたら、思いの外時間がかかってしまいましたよ
年に1度のことなので飾り方をすっかり忘れて、ネットで確認しながらやりましたよ
でも、こういうものは地方によって多少やり方が違うので、いくつかのサイトで確かめる方が良いようですよ
そうしてたら、朝、飲茶の時間どころか朝ご飯も当たってねーですよ
あー、腹減りましたですよ
朝兼昼でご飯にしますよ
今日もまためっきり冷えてるので餡かけチャーハンにしますよ(AA略

その前に今日の詩を投下して行きますよ
さあどうぞ

490:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/03 13:03:10.14 QRO4y7Bz.net
  『賦得古原草送別』  by白居易

離々(りり)たる原上(げんじょう)の草
一歳(いっさい)に一たび枯栄(こえい)す
野火(やか) 焼けども尽きず
春風吹いて 又生ず
遠芳(えんぽう) 古道を侵し
晴翠(せいすい) 荒城に接す
又 王孫(おうそん)の去るを送る
萋々(せいせい)として別情(べつじょう)満つ

491:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/03 13:04:27.34 QRO4y7Bz.net
いつも通りいい加減ですよw


広い原っぱいっぱいの青々とした草は
年に一度すっかり枯れるけれど 再び葉を茂らせる
たとえ野火で焼かれようと 絶えることはない
暖かな春風が吹けば また新たに萌え出ずる
芳しい草は 遠く続く古道をも埋め
鮮やかな緑が 荒れ果てた城壁にも芽吹いている
ここに 旅立つ人を見送りに来た
風に揺れる草原に 別れの悲しみが広がる

492:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/10 07:13:56.46 wTbP+yIE.net
おはようございますよ
今日は昨日の暑さから一転して寒い日になりそうですよ
風がぴゅーぴゅー言ってますよ
三寒四温といいますが、これはちょっと極端ですよ
生姜をたっぷり利かせたタンメンを作りますよ
今日はお出かけなのでのんびりしてられねーのですよ
と言いながら、しっかりカキコしている訳ですよw


で、今日の詩はこんなのを選んでみましたよ

493:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/10 07:14:28.97 wTbP+yIE.net
  『堤上行』  by劉禹錫

酒旗 相望む 大堤の頭(ほとり)
堤下には檣(ほばしら)を連ね 堤上には楼
日暮れて 行人(こうじん) 渡るを争うこと急なり
*將声(しょうせい) 幽(かす)かに軋って中流に満つ


*將声:正しくは將の下に木が付きます

494:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/10 07:15:48.37 wTbP+yIE.net
こんな感じですかよ


大きな土手の辺には 飲み処の旗 旗 旗
土手の下にはずらりと帆柱 
土手の上にはひしめく店
日暮れになれば 道行く人は船に乗ろうと先を急ぎ
微かな櫂の軋りが 水面の上を忙しく行き交う

495:裁判負一声会さくら接骨院親分歌代英二
13/03/14 19:01:24.50 mIesKrUd.net
bgr

496:名無氏物語
13/03/15 14:22:26.62 TNg9qn2R.net
お知らせ

市原警察署の生活安全課の帰化人創価警官の指導の元、
入学式から2週間ほど、在日の創価学会員を主体とした自称防犯パトロールが、
2週間ほど行われることになりました

生活安全課の指導であることと、パトロールであることは、
絶対に公言してはいけないとの指導も、帰化人創価警官より出ています

期間中は2人組の在日の創価学会員が、頻繁に創価批判者の自宅周辺を、
うろつき回ると思われます
日本人の方は、充分に注意してください

497:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/17 22:07:06.46 DXxztR+K.net
こんばんはですよ
今日からお彼岸の入りですよ
本当は牡丹餅をお供えするのでしょうけれど、糯米も餡もなかったので、紫蘇ふりかけのおにぎりと
鮭ふりかけのおにぎりを作ってあげましたよ
実は私のおにぎりの方が大きくて、若布のふりかけおにぎりもあったことはシッカリ内緒ですよ
お寺のお詣りは後の千軒覘きがとても楽しいのですよ
思いがけない所に思いがけないものがモノ凄い値段で出ていますよ
今日一番びっくりしたのは、クラッシックギター800円とビスクドール1000円ですよ
ありえねーと思いましたが、こういう出店は訳のわからないカオ~ス!なところが良いのですよ
私は縁日大好きですよ

さて、今日の詩行ってみますよ

498:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/17 22:07:40.60 DXxztR+K.net
  『寄黄幾復』  by黄庭堅

我れは北海に居(お)り 君は南海
雁に寄せて書を伝えんとするに 「能(あた)わず」と謝す
桃李の春風 一杯の酒
江湖(こうこ)の夜雨 十年の燈(ともしび)
家を持(じ)して 但(た)だ四立(しりつ)の壁有るのみ
病を治(じ)するに *求めず 三たび肱(ひじ)を折れるを
想い得たり 書を読んで 頭 已(すで)に白く
渓(たに)を隔て 猿は哭(こく)せん 瘴渓(しょうけい)の藤に


*求め:正しくは草冠+單+斤です

499:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/17 22:08:59.04 DXxztR+K.net
や~くですよw

私は北海に居て あなたは南海に居る
帰る雁に言伝を頼んだら 「ごめんなさい」と言われた
花咲く春 風に吹かれ 杯を交わした
あれから十年
今では江湖を隔て 互いに独り 夜雨を聴く身
我が家は 家とは名ばかり ただ四方に壁があるだけのもの
けれど 上手くやる術(すべ)を身に付けて出世するつもりはない
思うのだ
読書に励むあなたの髪も きっと白くなっているのだろうと
谷の向こうで 猿が悲しげに泣き叫んでいる
瘴気渦巻く谷の中 ゆらゆら揺れる葛(かずら)の上で

500:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/24 10:45:53.13 s/eeAGMe.net
おはようございますよ
せっかく咲いた山桜が春の嵐に叩かれて散ってしまいましたが、よくしたもので、普通の桜がそろそろ咲き始めましたよ
小さなウグイス餅さながらのメジロどもが花の蜜を吸っているのを見ると、本当に春が来たんだなと思いますよ
我々の暦では3月の24日ですが、旧暦で行けば今日はまだ2月の13日なのですよ
だから、漢詩で2月頃に花や柳や春のことを詠んだものがあるのは当然なのだなと、改めて実感致しましたよ

ところで今、京都で“ちゃーひー”なる日本茶とコーヒーをブレンドした飲み物が流行っているそうですよ
香港の“半分半分(ハーフ&ハーフ)”は、コーヒーと紅茶を別々に作っておいて飲む時に合わせるという代物ですが、
“ちゃーひー”は茶葉とコーヒー豆が同じティーパックの中に入っていて、抽出時間が短いとお茶に近く、逆に長いと
コーヒーに近いそうですよ
だから、どんなものなのかちょこっと飲んでみてーと思いながら、今日は龍井茶と紅茶をブレンドしてみましたよ
……飲めねーことはねーですが、別々の方が旨ーと思いましたよ


それでは今日も一つ行ってみますよ

501:ルビー・D ◆T7sXN1iIiI
13/03/24 10:47:05.48 s/eeAGMe.net
  『夢江南』  by温庭?

千萬の恨み
恨みの極まれるは天涯に在り
山月は知らず 心裏の事
水風に空しく落つ 眼前の花
碧雲 揺曳(ようえい)して斜めなり

梳洗(そせん)罷(おわ)り
独り江楼に倚(よ)りて望む
過ぎ尽くす千帆 皆 是れならず
斜暉(しゃき)は脈々として 水 悠々
腸断す 白蘋(はくひん)の洲(うきす)


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