15/10/03 02:56:15.63 UUnFoOSv0.net
ある日部屋の片付けをしていると
捨てることが出来ずに仕舞い込んでいた
味ぽんが出てきた
忙しい日々の中で思い出すことの少なくなっていた
弟のことを思い出した
ヴヴヴ～ヴヴヴ～
味ぽんが手の中で急に振動した
・・・そんなはずは・・・バッテリーだって・・・
メールの着信・・・
『兄ちゃん、京ぽん買うてもろたら、看護婦さんにも見せたるって
約束したわ』
・・・そんな馬鹿な・・・弟はもう
「兄ちゃん !」
振り向くと弟が立っていた。まだ容態が急変する前の弟が
手には味ぽんを持っている
「兄ちゃん、早よう京ぽん買いに行こうや !」
「せやな、早よう行こう !」
「随分と古い携帯電話ですね」
「いや、これ、PHSやろ、味ぽんや。俺も使こうてたから間違いないわ」
「へえ～、味ぽん・・ですか。なにか大切な思い出でもあったんですかね ?」
「さあなぁ・・・・・」
「・・・・・・」
「せやけどほんまに、幸せそうな死に顔やな・・・」
味ぽんの画面には‘あのAA’が映っていた