俺は皇軍だ。神の軍隊だ。at HISTORY2
俺は皇軍だ。神の軍隊だ。 - 暇つぶし2ch1:名無しさん@お腹いっぱい。
18/07/14 16:47:29.13 Ohg1LSwB0.net
 
「反抗する奴は皆敵だ。たたき殺すぞ」 目をつり上げてどなった。 「おれたちは皆百姓だ。何も知らないだ」 澄み
きった声は村中に響きわたり、入り乱れた騒音を打ち消して、山びこのようにこだまして行った。住民は一つ心に
なって哀願するのだった。
……お前らは何しに中国にきたのか?お前らにもなつかしい故郷があるだろう。おやじやおふくろも兄弟もあるだろう……
それなのに、なぜ俺ぁの村を荒らすのか、俺ぁの親兄弟を殺すのか、どうして俺ぁの小麦を取っていくのか、お前らがきて
からは、作ったものは取り上げられ、労役でこき使われ、アカシヤの葉や楊柳の葉を食って、やっと命をつないできている
んだ。栄養不良の我が子を目の前にして、どうして小麦を渡せるか。そればかりじゃねい、もし小麦を渡したら、またそれ
でさらに戦争を継続し、俺ぁの同胞を殺すのだろう。戦争は反対だ。俺ぁがなめた今日までの苦しみ、もうこれ以上我慢で
きねえ、これ以上誰にも受けさせちゃならねえ。八路軍は俺ぁの救いの星だ、お前らはそれでも人間なのか……死んでも
いうものか。
「何ッこいつ反抗しゃがる」 私は歯ぎしりして怒った。血も涙もない、一片の良心もない、この私には正義の叫びも、美し
い人々の訴えも、焼石に水であった。それどころか天皇教がのりうつったこの狂人は、逆上してきた。
「清●少尉!こいつら一人あて銃剣で刺し殺し、井戸の中に叩きこめ!!」
五十の坂を越えた爺さん、社会のために働いてきた尊い爺さん、苦しみの中で生き抜いたおじいさ んを銃剣で刺し殺し、
井戸の中に投げこんだ。娘だけは助けてくれ、と死ぬまで我が子の名を叫び続けたおふくろの胸に、銃剣を刺し、井戸の中に
投げこんだ。オカッパをふり乱し、母の名を呼び続けたあどけない六歳の女の子を、井戸の中に投げこんだ。
「ざまぁ見ろ!日本軍に反抗する奴は皆こうなんだ」…… 私は煙草をふかしながらうす笑いをした。

戦争、それは殺し合いだ。こいつらを生かしておいたら俺の方が危ない。股肱の臣を殺す奴は、徹底してこらしめよ、見せ
しめのために徹底的にこの村をやっつけよう。そうしたら八路軍も反抗の手をゆるめるだろう。
「俺は皇軍だ。神の軍隊だ。“東洋の平和”のために中国に来たのだ」
「平和を維持するためには、八路軍をやっつけるのだ。八路軍と連絡するものは、皆敵だ。俺のやっていることは“正義”だ。
“聖戦”をやっているのだ」。なんと、盲目な人間程危険なものはない。


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