15/11/19 19:19:47.34 1QkKuoWV0.net
■1938年のアヘン戦争4/優越感２★
上記の軍事力を背景に弱者を見下す心理を、別角度から考えてみる。
時制は日中開戦から2,3年後というから'38年とはかぎらないが、愛国心に燃え、
大陸に渡り行員となった人物が、当時の同胞の態度をこう振り返っていた。
《やたらいばる。いばるだけならまだしも、入行早々の少年行員にも、現地日本出先
機関がぐるになって〝阿片〟の専売をやり、巨額の金をせしめているのがみえてきた。
それでいて、なにかというと自分たちのやっている〝支邦事変〟を 〝聖戦だ聖戦だ〟
と叫んでいる。〝阿片戦争〟のときのイギリスとおなじじゃないか》
*千田夏光『皇軍“阿片”謀略』 汐文社 1980 頁34-35）
アヘンの闇ビジネスが誇れぬことは、むろんそうした日本人も承知していた。
「やたらいばる」のは、その罪悪感を覆い隠す心の屈折の顕れだったかも知れない。
それは今日、自民族を誇りとする点だけは嘘ではなかろうホロコースト否定論に代表
される－－加害を被害に転換する－－いわゆる歴史修正主義者が、しばしば逆ギレ
して、居丈高に相手民族を攻撃する姿に共通する面があるようにも思う。
内心の後ろめたさをかき消すのに、そのスタンスは不可分だったようにも……。↓５へ
40:代理屋 ◆XFizselqIb3B
15/11/19 19:20:40.42 1QkKuoWV0.net
■1938年のアヘン戦争5/満洲国のその後★
民心の離反を抑えようと、10年断禁に移行した満洲国の1938年もみて見る。
前年の12月1日、邦人の治外法権が撤廃され、1938年、ついに満洲国内の
不法業者１万人規模の拘束が実施された。それまで国策と信じてきた人々に
とりショックだったろうが、専売制を導入して以後、彼らはすでに邪魔者だった。
専売制は非合法の「民」との競合に、当初、惨敗した。民の店舗は表通りで、
若い美女も接客した。一方「官」は路地裏で「アヘンガール」も禁じられ、勝負に
ならなかった。この'38年も、闇アヘンの価格が高騰するなかケシ栽培農家は安く
買いたたく「官」を敬遠し、満洲国はアヘン獲得競争に苦慮したと伝えられる。
また、同年の秋以降は、東満地区のケシ栽培も禁じ、生産拠点を国連脱退の
キッカケとなった熱河省に絞っている。しかしこれは減産目的ではなかった。東満
地区に抗日ゲリラが台頭し、アヘンを奪われ、敵の財源にされるケースが頻発した
ためという。なおかのケシ栽培のスペシャリストである二反長音蔵氏は、この年、
熱河省へ増産指導に招かれていた。
（*この項『満洲国の阿片専売』頁915等、『日本の阿片王』頁143等参照）
とまれ研究者の山田豪一氏によれば、1938年より敗戦までの満洲国の専売制
の詳細は、2002年時点で研究途上だとした。解明の努力はいまも続く。 ↓6へ
41:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 19:59:14.24 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
هو صهيوني نموذجية
من اليابانيين
أن نكون حذرين
42:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 20:00:07.33 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
هو صهيوني نموذجية
من اليابانيين
أن نكون حذرين
43:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 20:09:14.53 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
هو صهيوني نموذجية
من اليابانيين
أن نكون حذرين
44:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 20:18:51.92 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
هو صهيوني نموذجية
من اليابانيين
أن نكون حذرين
45:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 20:27:08.13 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
هو صهيوني نموذجية
من اليابانيين
أن نكون حذرين
46:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 20:43:34.96 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
هو صهيوني نموذجية
من اليابانيين
أن نكون حذرين
47:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 21:01:24.99 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
هو صهيوني نموذجية
من اليابانيين
أن نكون حذرين
48:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 21:11:09.23 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
هو صهيوني نموذجية
من اليابانيين
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49:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 21:17:33.80 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
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50:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 21:23:15.63 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
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51:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 21:38:06.93 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
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52:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 21:57:12.97 8DukY1KF0.net
>代理屋 ◆XFizselqIb3B
هو صهيوني نموذجية
من اليابانيين
أن نكون حذرين
53:名無しさん＠お腹いっぱい。
15/11/19 23:57:35.09 U/TDfWqd0.net
◆台湾人の顔面
淡褐色、広鼻、突顎、タラコ唇
ラオスっぽいような、ポリネシアっぽいような、
つか、ハノイですね～
実にハノイ！
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54:代理屋 ◆XFizselqIb3B
15/11/28 12:16:51.07 wijvtqJZ0.net
■1938年のアヘン戦争6/世界の反響★
ここで1938年時点の海外の反応を、報道や声明からみておく。
'38年国連理事会のアヘン諮問委員会において中国代表は、同国のアヘン禍は世界の
助力によって著しく改善されたとする一方、《日本は独りその支邦民族毒殺の伝統的
政策を着々実行しつつあ……》ると弾劾した。
（*江口圭一『日中アヘン戦争』1988 岩波新書 頁186より重引）
6/27付『ニューヨーク・タイムス』も《……日本が武力と麻酔剤とを併用して支邦
侵略をおこなっている……ここ一〇年間世界の主要なアヘン配給者であった日本は、
今や支邦中にこの毒を散布して人身を堕落させようとしている》と報じた。
（*江口/前掲/頁191）
7/12付『クリスチャン・サイエンス・モニター』は、日本が麻薬問題で《……欧米諸国の
人道的努力を水泡に帰せしめるようなことを……》していると非難。さらに半世紀ばかりで
日本は列強の一員となったものの、《……道徳的には現代の世界標準に達せず、百年も
遅れている……》と伝えた。
（*江口／前掲／頁192）
そして12月26日、蒋介石は中国人は「日本」と聞くと《……アヘン販売、モルヒネ売り、
コカイン作り、ヘロイン売りなどを連想……》 すると、近衛首相「東亜新秩序声明」への
批判演説のなかで言及。自分たちがどんな「敵」と闘っているのかを示した。
（*江口/前掲/頁186）
上は中国側もアヘンを重要資金源としていた点で一方的ともいえるが、その規模と
30年におよぶ特殊権益の歴史を思えば、甘受するしかない批判だったのではないか。↓7へ
55:代理屋 ◆XFizselqIb3B
15/11/28 12:18:20.39 wijvtqJZ0.net
■1938年のアヘン戦争7/剣とアヘンと興亜院★
アヘン問題は、国内では例外的にしか報じられなかった。下記はその例外のひとつ。
1938年11月2日付『日刊薬業時報』コラムは、《……英仏の傀儡たる国際連盟
などにこだわって居る秋ぢやない。支邦に於ける阿片麻薬国策の樹立は、総ての
経済国策に先行して……緊急対策を要する問題だが、片手に剣、片手に阿片で
侵略するんだなんて謂はれぬ様に堂々たる態度で乗出して貰ひたい》と注文した。
（*倉橋正直『日本の阿片王』共栄書房2002 頁151 より重引）
日中開戦は軍用モルヒネの需要を急増させ、アヘンは、より重要な資源となっていた。
しかし、熱河省一カ所では、とうてい需要を満たせない。ゆえに……、
同年12月、日本はカイライ政権をおいた蒙疆地区をアヘン生産の一大拠点とすべく
「興亜院」を設立した。そこには後の首相、大平正芳氏ら《……えりすぐりの……
エリート官僚……》が送りこまれ、同組織は日本のアヘン政策の中枢を担っていく。
蒙疆を前年に占領した日本軍は、直後の'37年11月27日、「蒙疆銀行」を設立。
12月1日には業務を始め、《……旧紙幣との交換と並行し……阿片金融……》を
スタートさせていた。小規模アヘン生産者があつまり大企業化すれば、巨額融資を
提供する体制を整備し、満を持して「興亜院」は誕生していた。
（*千田夏光『皇軍〝阿片〟謀略』／頁200、頁173）
同地区は交通手段が未整備のため、密売リスクの少ない最高のロケーションだった。
農民の少ない現地人にかわり、中国農民に《……ケシ栽培を強制した》とされる。
（*倉橋/前掲/頁145）↓8へ
56:代理屋 ◆XFizselqIb3B
15/11/28 12:18:57.89 wijvtqJZ0.net
■1938年のアヘン戦争8/特務機関★
文官の警察も日本の闇のアヘン政策の実行部隊で、特務機関のひとつだった。
'38年、中国奥地の警察の特務課に配属され、主任など務めたT氏は敗戦時、
兵を《……自決から救い、千余人の奥地開拓団婦女子の避難を助けた》
功績で、1974年、大平正芳外相から表彰された人物だけれど、彼の戦争中の
行状は陰惨をきわめた。氏は1980年代、《わたくしはもう、ごまかしをするつもりは
ありません。本名で、何もかも書いてください》と、作家・林郁氏に告げて、新京
（*林郁/『新編 大河流れゆく』ちくま文庫 1988 頁189）
（長春）南嶺での麻酔なしの生体解剖の目撃談や、提出させた身分証を焼き、
身分証をもたぬ匪賊として民間人を射殺し、手柄に加えたことなど激白していた。
（*林/前掲/頁211-212、頁235）
特務機関にとり、アヘンは必須の兵器と云えた。
《……アヘン膏だと、ポキポキ折って口に入れるだけだから、空腹の貧乏人は
つい食べる。…… アヘンは苦を忘れ、一時的に活力を与えられるだけでなく、
性の快楽に心身をひきずりこむから、金銭より特務の役に立ちました》とか、
《私はアヘンを取り締まる一方で野放しにし、さらにスパイ工作にも使うという総反
することを同時にくり返す現場にいて、これは支邦民族の滅亡策だと思った。
…… 苦しい者は、生のあかしだと思って、飲んで性行為に耽る。それで衰弱する。
子どもは生まれなくなる。生まれても育ちにくい。それを承知でアヘンを使ったのは、
相手を人間とみなかったからです》などとT氏は回想していた。
（*林/前掲/頁200、頁207） ↓9へ
57:代理屋 ◆XFizselqIb3B
15/11/28 12:19:45.34 wijvtqJZ0.net
■1938年のアヘン戦争9／中島成子1★
次に、ひとりの女性にスポットをあててみる。
国立公文書館「アジア歴史資料センター」サイトで、かつて2、300万の読者を
有したとされる国内向けビジュアル・プロパガンダ誌『写真週報』が閲覧できる。
（※要DjVuプラグイン） URLﾘﾝｸ(www.jacar.go.jp)
その1938年7月6日付「第21号」に 「北京婦女宣撫班」という記事がある。
記事に名はないが、そこに写る女性リーダーが中島成子（しげこ）氏だ。
張学良の家庭教師や、後に婦女宣撫隊長を務めた女史の名は、二反長半
『戦争と日本阿片史』や、これを引用した佐野眞一『阿片王』、また千賀基史
『阿片王一代』（光人社 2007）のあとがきにも茂子と表記されて出てくる。
（*二反長/頁140、*佐野/文庫版/頁421、千賀/頁248-249）
女史は中国民衆から絶大な支持を得、その人気を利用し、日本軍の謀略に
加担するなどして、12年間、中国で拘束された唯一の日本人女性だった。
（※千賀氏は拘束30年としたが、これは誤り。1967年には日本にいた）
彼女は《……一個師団の兵力より重大……》と山下泰文大将は語ったそうだが、
その人気の背後にもアヘンに対する中国民衆の広汎な怒りがあった。
（*朽木寒三『馬賊と女将軍』徳間書店 1967 頁10）↓10へ続
58:代理屋 ◆XFizselqIb3B
15/11/28 12:20:29.57 wijvtqJZ0.net
■1938年のアヘン戦争10/中島成子2★
女史は、満州事変で日本が農民の武器を没収したとき、匪賊から村を守るため、
身重の身体をおして軍と交渉。無事に返却させ、民衆と軍の両者から注目された。
そして、その評価を決定づけたのは1934年、満洲国の要人列席のうえ開催された
「社会事業大会」のできごとだ。女史は千人の聴衆を前に、壇上からタブーに挑んだ。
《それはアヘンのことです。……（※大幅略）……満洲事変の前は禁じられていたのに、
なぜ、日本は今それを許可するのか。……今日ここにお集まりの……皆さん、ひとり
残らずが胸にいだき、言いたくてたまらないのに、それが言えないでいるのです。何が
五族協和か何が王道楽土ですか》
（*朽木寒三『馬賊と女将軍』徳間書店 1967 頁100-101）
壇を降りるとき、嵐のような拍手が巻き起こったという。
アヘンへの怒りを共有し、代弁してくれる勇気ある女性として民衆の信頼を得た。
そして日本軍はこれを利用し、婦人宣撫班の隊長に女史を抜擢した。
↓'39年へ続
59:代理屋 ◆XFizselqIb3B
15/11/28 12:22:27.42 wijvtqJZ0.net
■1939年のアヘン戦争1/テロ合戦と謀略★
日本に伏しない武装集団に、女史は軍でなく自分に帰順してくれと説得した。
多くの馬賊・匪賊がメンツを保って、日本軍と間接的に非戦協定を結んだ。
いわゆる半帰順だ。日本軍を苦しめた高名な匪賊は、麻薬の儲け話をエサに
帰順を誘う工作員に「灸をすえ」、自ら成子を指名して呼び出し半帰順した。
『日本憲兵正史』も、帰順工作に失敗して虐殺されたケースをつづっていた。
メンツを重んじる武装集団に、アヘン工作は逆効果となる場合もあったようだ。
女史はその匪賊を使い、日中がテロ合戦する租界で軍の謀略に手を貸した。
英租界を根城とする蒋介石のテロ組織「藍衣社」と、日本の特務機関との
市民を巻きこむ暗闘は、壮絶、かつ陰惨をきわめていた。
ここで女史は、1939年３月、英国租界の商工会の大物を匪賊に誘拐させ、
これを憲兵隊が救出したことにして貸しをつくり、「藍衣社」を抑制させようとした。
（*朽木寒三『馬賊と女将軍』徳間書店 1967 頁227-286）
工作の評価については、女史の自賛と現実に乖離があるようなのだが、ともかく、
そうした政治力を女史にもたらしたのは、皮肉にも日本の特務機関の最大の
武器であるアヘン・麻薬への中国民衆の嫌悪に他ならなかった点は確認できる。
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